L君

  • 2015/10/22 09:46
  • Category: 中国
2、3日前、7月に亡くなった元クラスメートの息子L君からメールが来た。L君もお母さんと一緒に仏語教室に来ていたし、雪だるまが通訳として病院に行く時には、いつもお母さんに付き添って一緒に行っていたので、クラスメートの中では割と付き合いのあった方だったろう。一度だけだが犬の散歩の途中、ウチに寄ったこともあった。

母一人子一人だったので、お母さんが中国に戻りたいと行った時、L君はお母さんと一緒に中国へ帰り、つききりで看病して最期を看取った。

そして今、お母さんの遺産の相続手続きを進めているようなのだが、これがまたどこの国でも同じだが、用意しなければならない書類がいろいろあって、なかなか大変らしい。メールにはそのあたりのことが事細かに記され、ついてはお母さんの夫であるN氏(カナダ人)の署名も必要なのだが、N氏から来たメール(フランス語)の内容がよくわからない。××は△△という意味だろうか?と困った様子で書いてあった。

L君のメールにコピペされていたN氏からのメールを読むと、早めに連絡を取った方がよさそうな内容だったので、大意を中訳し「なるべく早く連絡した方がよい」と返信した。

そうしたらまた2、3日して、N氏が中国に来るにはビザが必要だが、そのビザを取るのに必要な邀请函(招聘状)の書き方がわからないというメールが来た。ネットで調べたのだが、わからなかったのだそうだ。へえ?と思って、試しに「訪問中国 邀请函 様本」のキーワードでググってみると、あっさりヒット。中国にはグーグルはないが、百度とか他の検索エンジンがあるはずで、L君、君は一体どんなキーワードで検索したのだ?とは思ったが、そんなことを言ってみても始まらないので、とりあえず使えそうな「中国签证申请服务中心」のアドレスと、見本の書式をコピペして送った。

すると今度は、その見本書式に準じて書かれた下書きが送られてきて、「これでだいじょうぶかな?」と聞いてきたので、「だいじょうぶだ」と返信し、そしたらまたまた折り返し「これって英語かフランス語で書くの?」と聞いてきたので、「いいえ、中国語です。N氏に中国ビザを発給するのは、中国政府であってカナダ政府ではありません。したがって英語またはフランス語で書く理由はありません」と返信した。中国人が中国大使館あてに出す書状を、なんでわざわざ外国語で書く必要がある? そんな面倒くさいこと、せんでもよろし、である。

L君、相続手続きが全部終わったら、またカナダに戻りたいと書いていたが、どこで暮らすつもりなのだろうか。N氏は亡くなったお母さんの夫ではあっても、L君の父(継父)であるという意識はほとんどなさそうに見える。短期ならともかく、N氏がL君を長期家に置くとも思えない。それにそもそもN氏は中国語を解さないから、L君のフランス語が格段に上達しない限り、意思の疎通すら難しい。L君のお母さんは亡くなる前、「お前程度のフランス語では、ここで働いていても将来性があるとは思えないから、中国へ戻った方がいい」と言っていたが、L君自身は別の考えのようだ。彼の望みどおり、うまくいくといいのだが。
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懐メロ

  • 2013/05/24 06:02
  • Category: 中国
先日、昔よく聴いていた歌がふと頭の中を流れ、なんだか無性に懐かしくなって、ようつべあたりで聴いてみたいと思ったのだが、何しろ20年も前のことなので、曲名もその歌を歌っていた歌手の名前も思い出せない。女性だったことは間違いないが、さて台湾の歌手だったか、大陸の歌手だったか、英語名ではなかったからたぶん香港ではないが、苗字すら思い出せないのでは検索のしようがない。しかし聴きたい。

そこで物は試しと覚えていた歌詞で検索したら、一発でヒット。曲名は『追夢人』でありました。ようつべで見ると、いろいろな歌手がカバーしているが、並んでいる名前を見て、私が聴いていたのは台湾の歌手、高勝美さんだったことも思い出した。中国留学前の数か月、文法の基礎と発音を教えてもらっていた杭州からの留学生、徐さんがテープを貸してくれたのだ。当然、他にもいろいろな曲が入っていたのだが、私はこの『追夢人』が一番好きで、中国語学習を兼ねてピンインを書き入れた歌詞カード片手に、テープと一緒にさんざん歌ったので歌詞を覚えていたのである。

ようつべに古代美人画入りのがあったので、貼り付けておく。『中文百科在線』によれば、この曲は“華語ポップスのゴッドファーザー”と言われる台湾のシンガーソングライター 羅大佑が、作家 三毛のために作った曲だと言うが、当時はそんなことは何も知らなかった。歌詞の意味もろくにわからなかった。それでもメロディーが好きで、ところどころ「こんな意味かな?」と思う歌詞も好ましく、だから留学先にも持って行って聴いていたのである。

もうひとつ、『哭砂』も好きだった。こちらは香港の歌手(と言っても、台湾生まれカナダ育ちだが)葉蒨文さんのCDで聴いていた。貼り付けたのは葉さんのではなく、『追夢人』と同じく高勝美さんが歌っているものだが、歌詞付きだし、歌詞に合わせた(?)海辺を歩く高さんの動画もついているので、こちらにした。

どちらの曲も90年代初めの流行歌で、私は好きだったが、華語圏における評価がどんなものかは知らない。歌詞の意味はおぼろにわかるが、その表現が使い古された陳腐なものなのか、それとも比較的洗練された、聞くに堪えるものなのかも、所詮中国語は外国語の私にはわからない。

たとえばの話、日本語ネイティブである私から見ると、演歌の歌詞は大部分、情に流され過ぎて救い難く陳腐であり、とてもではないが恥ずかしくて人前で聴いたり、歌ったりはできかねるが、香港で仕事をしていた当時、上司殿は東京に出張するたびにアメ横のCD屋に寄り込み、「演歌は歌詞が深いです」と言って、当時ですらほとんど懐メロの演歌のCDを買ったり、カラオケというと『北国の春』などを歌っていた。

それを横で見ながら私は「とほほ、なんでまた、よりによって演歌なのかね、上司殿・・・」と嘆息していたものだったが、上記2曲を含め私の好きな華語流行歌も、今の華語圏のワカモノから見れば、同じように「やれやれ・・・」の位置付けにあるのかもしれない。

かもしれないが、私にとって90年代の華語流行歌は、楽しかった中国留学時代を思い出させるものであり、その点でたとえ陳腐だろうと、古臭かろうと、やはり懐かしく愛おしいものなのだ。山口百恵さんの『夜へ』を聞くと、大学に入ったばかりの頃の春の夜道を思い出し、『インターナショナル』を聞くと、日本での仕事時代の“学習会”を思い出すのと同じだ。

ようつべのおかげで久しぶりに懐かしい曲を聞き、90年代初めの広州、広大な大学敷地内に建つ、コンクリート打ちっぱなしの留学生楼での生活をしみじみと思い出した。

この恨み晴らさで・・・

  • 2011/02/14 16:32
  • Category: 中国
今日の新聞で笑ったのは、中国鉄道部の劉志軍部長失脚の記事。中国に限らずどこの国でも、高級官僚が汚職で失脚するのなんか珍しくもなんともないが、劉氏の場合は、権力者の子女を妻にしてのし上がり、望みの地位を手に入れると、用済みのその妻はさっさとお払い箱にして、次のより高位の係累を持つ女性へと乗り換えていったのが、なんともわかりやすくて超笑える。 

地元紙の記事が事実だとすれば、まず前武漢鉄路分局局長の娘と結婚→下っ端から抜擢されて分局へ。しかし分局長になった時、この妻を離婚→武漢軍区の老将校の娘と結婚。岳父である老将校を利用して、中共元老と関係をつける。劉氏、国家鉄道部の高官にまで上る→しかし子どもが出来ないことを理由にこの妻を離婚→3度目。鉄道関係にさまざまなコネを持つ某女子と結婚。2003年鉄道部部長(日本なら大臣に相当)に就任! という図式である。 

いくら権力者の娘と結婚したところで、本人にそれなりの能力がなければ局長やまして部長になどなれるはずはないから、ご当人も相当の実力者ではあったのだろうが、それにしてもこのわかりやすい権勢欲! まあ地位は権力、権力は利権=金であるし、この方は3人の奥方だけでなく、鉄道病院の看護婦さんやら、列車に乗務する女性乗務員などとのうわさも報道されているので、まあ人間に備わる種々の欲望を、余すところなく開花させた方なのだろう。ごくろーさんなことである。 

しかも今回御用になった裏には、用済みになったとたん捨てられた第1夫人、第2夫人家族のふかーい、ふかーい恨みがあるという話で、ことに第2夫人の兄弟姉妹は、「この恨み晴らさでおくべきか」とばかり心を合わせて劉氏への復讐を誓い、第2夫人の同級生や戦友(いつの戦友だろう?)も協力の手を差し伸べ、第2夫人の父君臨終の際の唯一の心残りも劉氏のことだったそうで、まるで時代がかった昼ドラそのまま。情景が目に浮かぶようである。笑っては悪いと思いつつも、面白おかしい記事の書き方も手伝って、つい吹いてしまった。ごめんね、第1、第2夫人。 

ところで別の記事によると、中国鉄道部というところはもともとさまざまな縁故のはびこるところで、“まるで同族企業”だそうで、だから汚職が生まれやすく、また隠蔽されやすいんだそうである。ふうううんだけど、でもそうじゃないところがあるんだろうか?

○○の公安にはつかまりたくなし

  • 2011/01/05 17:27
  • Category: 中国
次席には引っ越し前に新しい名刺が来たのに、私の名刺は来ないなあと思っていたら、ウチの部のダイレクター氏が「ま、ちょっと待って」と言ったのだそうだ。そうか、やはりそうか。クビにする気だから印刷してくれないんだな。そんならそうと、さっさとDismissal Letterをおくれ。


地元紙によると、何度か一緒に仕事をしたことのある某中国企業トップが、昨年12月中旬“○○市公安局”を名乗る人物2名に突然事務所から連れ去られ、まだ戻ってこないという。会社が雇った弁護士も面会を許されないそうで、会社としても詳細不明。“業務上横領”容疑だというけれど、会社の内部調査&独立第三者の会計事務所の調査でも、資金移動に重大な異常は発見されていないそうで、なんのこっちゃら。


一緒に仕事をした時の印象では、どちらかというと真面目で潔癖な感じで、業務上横領などしそうな人物には見えなかった。もちろん人の“印象”など当てになるものではないが、それにしても弁護士すら面会を許されないとは一体どういう取調べか。HK警察ならともかく、本土の公安には絶対捕まりたくないな。

中国のホテル

  • 2010/12/16 15:22
  • Category: 中国
欧米は知らないが、日本のホテルではチェックアウト時、備品のタオルが1枚くらい足りなくても代金を請求されることはまずない。しかし中国の中級ホテルでは、備品が1品でも欠けていれば、まず代金を請求されると考えて間違いない。


今回泊まった中国東北部H市の4星級ホテルも、チェックアウト時にタオル紛失2件(ハンドタオル1、フェイスタオル1。ともに日本人客)、カードキー紛失2件(日本人&HK人客)、“ピローケースに染み”1件(中国人)が摘発され、それぞれ該当のお客様のところに行って、ついうっかりカバンに入れてしまったハンドタオルや、土産に買ったお酒を包むのに使ってしまったフェイスタオルを回収して回り、カードキーはもう1回、ポケットやら財布やらカバンやらを捜してもらった。(結局見つからなかったけど)


気の毒だったのは“ピローケースに染み”のお客様だ。そもそもお客様の言うことを信用すれば、これはもともと付いていた染みで、お客様がつけたわけではない。お客様は「確かに髪は染めているが、染めたのはもう何週間も前で、いまさら枕に染みがつくわけがない!」と力説。


同行の友人と共に「絶対に違う!」「洗った跡すらあるじゃないか!」と主張したのだが、フロント係の小姐は「部屋係が部屋を整えた時には染みはなく、真っ白だった」ときっぱり言い切って一歩も引かず。中国人同士、侃々諤々10分以上やりあったが一向に埒が明かず、最後には出発時間が迫り、面倒くさくなったお客様の方が、「どうでも払えというのなら、払ってやるよ!」と100元札を投げ出して終わり。しかしお客様の方は「話にならないサービス態度だ」とぷんぷん。憤懣やるかたないようすだった。


このお客様はもう何度もウチのツアーに参加していただいているので、私もある程度知っているが、穏やかな性格の年配者で、本当に自分でつけた染みなら「やあ、悪かった、悪かった」と笑いながらさっさと染み抜き代を払うタイプの方で、白を切りとおすタイプの方ではない。最後の最後に不愉快な思いをされて、本当にお気の毒だった。
それにしても客の抗弁にあっても一歩も引かないあの小姐はすごい。感心。

統計数字

  • 2010/08/02 14:03
  • Category: 中国
ここ2週間ばかり縫い物をしていないので、土日がヒマである。ふきんか袋物でも縫おうかと思ったのだが、結局手をつけなかった。3週間前に古シーツを切って四辺をまつり、ふきんに仕立てたのだが、ベッド用のフィッテッドシーツはだいたいがアイロン不要の混紡で、綿100%のものに比べ水分の吸収が今ひとつ。したがって使い心地もいまひとつで、こういうのをたくさん作ってもなあ、と思ったのが手をつけなかった理由。


とは言うもののシーツは傷むのは真ん中だけで、四隅は色あせもなく、薄くなってもいないので、このまま捨ててしまうのは何だか勿体無い。ふきん以外に何か活用のアイディアはないだろうか。


本日の新聞に、中国の各省市発表のGDP額を合計したら、政府発表の全国の数値より8000億元ばかり多かったという記事が載っていた。しかも上海市と貴州省はまだ発表していないので、省市発表値の総和にはこの2省市は入っていないのだそうだ。貴州はともかく上海のGDPは相当な額のはずであり、入れれば政府発表との差は1兆元を大きく超えるに違いない。


統計というのは数字の積み上げだから、政府発表と省市発表がぴたり合うとは思っていないが、それにしてもこんなに違わなくてもいいのではないか? 省市がゲタを履かせているのか、政府が政策的意図から数字を調整しているのか知らんが、両者の数字はもう少し似通っていた方がいいと思う。これじゃあどっちの数字も眉唾としか思えない。

夏枯れ

  • 2010/07/20 09:40
  • Category: 中国
夏枯れというのは、夏場日照りが続いて田んぼや畑が干からび、作物が首を垂れることかと思ったら、そうではなくて「事業が季節的関係で夏期に不振状態となること。多く都会の商店・飲食店・劇場などについていう」(広辞苑)なんだそうだ。なんだ、商売のことだったのか。わたしはてっきり田畑のことかと思っていたのに。田舎育ちはどうも連想が自然に傾きがちだわね。


ま、ともかく私の頭も夏枯れです。不振状態です。季節的要因というよりも、単に構造的要因かもしれませんが。日々頭働かず、薄ぼんやり状態です。しかしそれでも日々は過ぎていきます。薄ぼんやりしているうちに7月も半ばを過ぎ、あと2週間すると8月。夏休みの時期であります。


今年こそ雪だるまといっしょに、夏休み家探しをかねてカナダに行くつもりだったのだが、飛行機代が2万元(約25万)を超えたので止めた。1週間しかいられないのに25万は払えない。その分来年の巨大出費(家&家具備品)に備えて取っておいた方がいい。


そういえば本日の新聞によると、今北京で家(例として挙がっているのは90平米のアパート)を買おうと思ったら、25年分の可処分所得が必要だそうである。昨年、北京人の収入は約10%しか増加しなかったのに、住宅価格の方は73.5%も上昇したから、一般家庭の支払い能力を激しく超えてしまったのだそうだ。


日本の新聞などでは時々「(現在の)住宅価格は平均年収の何倍か」といった記事を見るが、都内のマンション(約60平米)の場合ここ23年はだいたい10倍くらいで推移しているようだ。北京の方は面積が90平米で、日本の例の1.5倍の広さだし、可処分所得と年収の定義が厳密に同じかどうかも不明なので単純に比較はできないが、それにしても25倍はしんどいだろう。可処分所得というのは、課税前の収入から支出が義務付けられている税金と社会保険料を差し引いた残りだから、25年間飲まず食わず、電気もつけず乗り物にも乗らずでいないと、住宅は買えない計算。つまりふつーの勤労者では無理。


というような記事が出ている一方、政府は現在不動産市場引締めのため実施している3軒めの住宅購入に対する住宅ローン制限を緩和するつもりはないという記事も出ており、つまりオカネモチは1軒どころか、2軒も3軒も家を買っているわけだ。


「中国特色的社会主義」というのは、なかなか面白いものだ。

熱烈歓迎

  • 2010/02/17 10:15
  • Category: 中国
三が日が明け、本日よりお仕事。ふつう休み明けは出勤するのがいやなものだが、今回は土日含めての4連休、じゅうぶん休んだから、まいいかという気持ち。


なにしろ土曜は大晦日だったので買い物に行ったり、掃除をしたり結構忙しく過ごしたが、残りの3日間は定時に手抜きご飯を作ったくらいで、あとは読書と道楽ごとと、映画鑑賞のみ。ジムにも1回行っただけ。それも雪だるまは行かないというので1人で出かけ、いつもよりずっと軽いメニューで適当に身体をほぐしたくらいで帰ってきた。先週はクリニックに行ったりした関係でジムに1回しかいかず、肩こり気味だったのが楽になってよかった。やっぱり激し過ぎない定期的な運動は身体によいと思う。しかしいつもなら左右に45ポンドずつつけてやるチェストプレス、月曜は35ポンドでも重く感じられ、情けなし。2回休んだだけでこれでは、1カ月以上休んだらどのくらい筋力が落ちるのか、考えるとかなりがっかりする。


ところで本日のHK紙によると、総勢1000人からなる中国人観光団が米国にでかけ、メイシーズなどで3000万ドル(約27000万円)消費したそうである。1人あたりに直せば27万円で、ブランドもののバッグ1つ、2つ買えばそのくらいになるから、金額としては「わーお!」というほどの額ではないが、それにしても今時1000人の観光団を組める国が中国以外にあるとは思えず、やっぱり中国市場はおいしいのだ。


ちなみにメイシーズ側は観光団を歓迎して中国伝統の獅子舞を披露したり、従業員に簡単な中国語を教え込んだりして、熱い接待にこれ努めたそうである。昔中国では外国からの賓客を『熱烈歓迎!!』という横断幕で歓迎したが、今は外国側が中国からの賓客を『熱烈歓迎!!』するようである。


ご当地HKでもブランド店で聞くのは、普通話ばっかり。先週オトモダチといっしょに某ショッピングモールを回った時も、行く先々で大陸からの買い物客に遭遇した。しかもみなさん大量に購入していらっしゃる。コーチではどう見てもローティーンにしか見えない男の子が女性用の財布を見ながら携帯で「うん、アメリカのブランド。1200元くらい。まあまあな感じかな」とお母さんだかお姉さんだかと話していた。で振り返って販売員に「これギフト用のラッピングもきれい?」と、物慣れた調子で聞いていた。80年代初め、北京へ短期留学した知り合いが、現地で仲良くなった中国人の友だちに小型のラジカセだったかを贈ったら「電池がないから、電池も送って」とお手紙が来たのは、今は昔。
まるでNYの子みたいにジーンズを着こなした男の子を見ながら、おばさんは大変たいへん感慨深かったである。

宮殿カラオケ

  • 2010/01/20 17:20
  • Category: 中国
一昨日「明日へ続く」なんて書いてしまったが、昨日出社してみたら、いなかった間に仕事がどん!と溜まっており、珍しく残業となって、たらたらと文章をこねくりまわしている暇はなかった。たまにはこういうこともあるのだな。


でツアーの続きだが、参観企業の詳細については、業務上のことでもあり、またサイトばれの危険もあるため割愛する。このサイトの筆者が“わたし”だと関係者にばれたら、私は生きていけないである。その代わり、当り障りのないエピソードをいくつか。


1日目の夜、寒い国の大都市にあるカラオケ宮殿に案内された。外装、内装ともにぎょっとするほど豪華な作りで目をぱちくり。なにしろ土地はたっぷりある国なので、ひとつひとつの部屋やらモノやらの規模がやたら大きく、そこにキンキラの巨大飾り物がぼん!ぼん!と置いてあるのだ。色合いやデザインなどは決して趣味がいいとは言えないのだが、大きさと迫力に圧倒された。


で、私ども外国人ご一行様20余名は、そのカラオケ宮殿の中でも特に大きな部屋に案内され、壁際三辺に置かれたふかふかのワインレッドのソファにそれぞれ腰を沈めたのだが、HKの狭い部屋に慣れている私は、部屋が広すぎてどうも落ち着かない。向かいのソファに座っている人たちが、やけに遠く感じられるのだ。お話なんか全然できない距離。声が届くのは、すぐ隣に座っている人だけだ。


そして女の子たちのご入場。かの国の中でも背が高くほっそりした子を集めたのか、顔立ちはそれぞれながら、みなにょっきりと背が高くスタイルがよい。ついでに若い。どうみても十代後半か、せいぜい二十代前半くらい。この都会育ちの子なのか、それとも田舎からこの都会に出てきて働いている子なのか、おばさんとしてはそっちの方に関心が行く。


この宮殿カラオケでいくら稼げるのか知らないが、ぴらぴらした薄物の洋服を着て、気晴らしにやってくる客の相手をするのは楽しいだろうか。ちなみに接待側に耳打ちされた値段は、この巨大な部屋のお代だけでも邦貨15万円、女の子ひとり付けたら3000円。女の子を外に連れ出すのなら別料金、だそうである。


同行したお客さんたちは遠慮もあってか、女の子をご指名する人は少なかったが、それでは店側が儲からないせいか、女の子たちは15分おきくらいに10人くらいずつ組になって現れ、そのたびに遣り手婆のような黒服の女の子が指名するようお客様に誘いかけていた。毎回違う子が現れるので、いったい何人女の子を抱えているんだか、と感心した。


考えてみれば、どうせ企業視察に行ったのだから、ついでに経営者に会って経営の内情でも聞いてくればよかったな。かの地の風俗業は繁盛しているのであろうか。

2000年 vs. 4000年

  • 2009/08/27 21:55
  • Category: 中国
今回の出張で聞いて笑った話
お客様の1人、Aさんの奥様は華僑出身だ。はるか昔、彼女を両親に紹介すべく日本に連れて行ったところ、Aさんの母上は畳の上に端座し「○○家は、天皇家より古く2000年以上もの昔から続いてきた由緒ある家系です」と未来のヨメさんに向かい、古色蒼然たる家系図を示して自慢したそうだが、ヨメさんもさるもの。「私ども△家は4000年以上続いておりますし、その間何人もの成功した華僑を輩出しております」とあっさり一蹴したそうだ。そして母上のもとを辞去した後曰く「ふん、たった2000年ぽっち・・・」

長く続いていることに意味があるのかどうかは別として、単に長さ自慢なら2000年より4000年の勝ちだわな。

この華僑のヨメさんの母上は、某地では有名な投資家だ。女性ながら彼女の勘のよさ、時を見定める辣腕ぶりは知れ渡り、某地の投資界では彼女の顔は知らない分でも、名を知らぬ人はないほど。
でまあ、娘婿となったAさんも金融畑でカツヤクしていたわけだが、ある日ある時、監督当局と微妙な意見の食い違いが発生し、お縄を受ける身となってしまった。普通だったら「逮捕された」と聞いただけで、家人は真っ青になるものだが、さすがこの母にしてこの娘あり。全国ネットで逮捕のニュースが流れても、ヨメさん少しも動ぜず。
ただ1点Aさんに向かって掻き口説いたのは「アナタ、不正に取得した利益の金額がたったの○千万って、いったいどういうことよ? これっぽっちの金額で捕まったなんて母に知れたら、あたし面子ゼロよ! 捕まるならせめて○十億にして!!」

なるほど、意地の張り合いはいまだ続いているようでありますな。

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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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