布地屋さん

クロスステッチにしろハーダンガーにしろ、
刺繍したものを小物に仕立てる時には裏地が必要で
しばらく前から様々なオンラインストアを覗き歩いていたのだが
なかなか気に入った布がない。

服の裏地ではないから、すべりのいい無地である必要はまったくなく
むしろ綿か綿混紡の面白いプリントの生地、
表地とは対照的な色柄の、インパクトのある生地がいいなあ、と思って
あちこち見て歩くのだが、どれも今ひとつ。
なかなか私好みのポップな生地は見つからない。

大部分が服地かカーテンなどの室内装飾用、あるいはキルト用なのだし
マスマーケットを対象にしている以上、売れ筋ばかりの無難な品揃えになるのは
致し方ないところだとしても、どこを見ても同じような退屈な生地ばかりで
妥協してさえ欲しいと思える生地がないのにはまいった。
そしてネットの上で時々見かける楽しい生地は、
みな一体どこで手に入れているのだろう?
大きな街の大きな布地屋さんとか、デザイナーズショップとかに行かないと
ないのかなあ、と諦めかけていたのだが
ある日ふと“best online fabric stores”か何かで検索したら
「このサイトの利用には注意が必要。見始めるとハマって時間を忘れます」
みたいな注意書きをされたサイトがあって、「なんだこれ?」と行ってみたら
思わず「うおお!」

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はなから私好みのちょっと変なプリントが目白押しで
それだけでも狂喜乱舞の大興奮なのに、
その上デザインの数が半端でない。
たとえば“sheep”で検索すると、全23ページ、
計1800以上のデザインが出てくるのだ。
中には同じデザインの色違い、あるいはモチーフのサイズが違うだけ、
というのもあるが、それにしても1000以上のデザインがあるのは凄い。
しかもみんなちゃんと“ひつじ”模様なのだ。

好みのデザインを探す検索語も詳細を極め、
たとえば動物だったら、森の動物、家畜、ペット、海の動物等々に枝分かれし
そこからまた熊、鹿、狐、リスなど個々の動物に枝分かれしていく。
この検索語がまた楽しくて、たとえば Style → Histrical で絞り込んでいくと
中世、ゴシック、ロココ、ヴィクトリアン、アールヌーヴォーからアールデコ、
50~60年代モダン、ついでにスティームパンクまであって、
それぞれそれっぽいデザインが次から次へと出てくるので
見ていてほんとに厭きない。

国別もあって、Japaneseで検索すると、正統和風柄から中国、日本がごっちゃになった
キッチュな柄まで、これまた呆れるほどたくさんのデザインが繰り出される。
古い日本のマッチ柄なんて、他では絶対お目にかかれないデザインである。


  これ

match.png


懐かしのぬりえ柄もあった

nurie.png


もっとも、フランス風のシックなデザインを期待して“French”をクリックし、
出てきたのが“フレンチ”ブルドッグとか、“フレンチ”フライをフューチャーした
ポップなデザインだった時には、「あれま・・・」と思わず吹き出してしまったが。

たしかに“フレンチ”ではあるのだが・・・

frenchfry.png


このショップ、こんなにデザインが多いのは、個人が自分がデザインした柄をアップロードし
それを布地や壁紙、ラッピングペーパーにすることができるためらしい。
そのためのデザインツールも、サイトに完備されている。
詳しく読んでいないのではっきりとは言えないが、
布地その他はオンデマンドでプリントするシステムのようで、
客はデザインを選び、布地(綿、麻、ライクラ、フリースなど20種類近くある)を選び
大きさ(5インチ角のテスト用、ファットクォーター、あるいはヤード単位)を選んで注文する。
値段はデザインに関係なく、布地の種類によって決まる。
最も基本的な綿生地なら、1ヤードUSD17.50である。
この値段が安いか高いかは、それで何を作るのか
あるいはそのデザインにどの程度惚れこんでいるのかによると思う。

何にしても「ハマって時間を忘れるので注意」の警告は正しかった。
私はこのサイトを発見して以来、ずっとサイトを開きっぱなし。
暇を見てはサイトに飛んで、あれこれのデザインを眺めては
「きゃー」だの「かっわいー」だのの嘆声を発して、ハートマークを増やしている。

そして眺めているだけではつまらないので、
先日ちょうどファットクォーター半額セールだったのを幸い、
6デザインばかり注文してみた。
うち1枚はこれで、ぜひこれをこのまま使って、
ごくシンプルなトートバッグを作りたいと思っているのだが
うーん、うまくいくかなあ。
私、ミシン下手なんだよなあ。


真剣に読書している動物たちがかわいい

animalb.png

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糸通し

ビーズ刺しゅう用の針とかは、ふつうの糸通しでは糸を通せない。
針穴が小さいので、糸通しのワイヤー部分はなんとか入っても
そこに糸の厚みが加わると、もう針穴を通り抜けられないのだ。
刺繍で微細画を描くようなニードルペインティング用の10号とか11号の針はなおさら。
そもそも刺しゅう糸1本通るのがやっとくらいの穴しか開いていないのだから
いくら細くてもワイヤー2本、糸2本(糸通しのワイヤー部分に糸を通し、
それを引っ張って針穴に通すのだから、針穴通過時には糸は二重になっている)
の計4本が通るわけはないのである。


こういうことですね

threader.jpg


がしかし、私は糸通しなしでは針に糸を通せない。
巷には「よく切れる鋏で糸を斜めに切り、糸先がほんの少し出る程度に
指先でしっかり挟み、糸を針に近づけるのではなく、針を糸に近づけるように・・・」
すれば糸は通る、などという記述があるが、
これは天性指先が器用で、しかも視力の大変よろしい方向けの方法であるように思う。
少なくとも、私はこのやり方では、目を点のようにして針穴をにらみ、
息を殺して数分間がんばっても、針に糸を通すことはできなかった。

したがってやはり糸通しに頼らざるを得ないのだが
ビーズ用の針は、ともすると日本で買ってきた絹針用の糸通し、
ふつうより細いワイヤーを使ってある糸通しですら
糸が針穴を通る時にかなり抵抗があり、引っ張った拍子に糸が切れてしまうこともしばしば。
まあ、糸が切れるくらいは、もう一度やり直せばすむからいいが、
こんなふうに無理やり引っ張っていたのでは、
そのうちにワイヤーの方が切れてしまうのではないかと
そちらの方が心配になってきた。
何しろ当地では、こういう細いワイヤーの糸通しは売っていないのだ。
切れたが最後、補充はきかない。

で、他に何かよい代替品はないかとネットをうろうろしていたら
「糸通しを作る」というサイトにぶつかった。  こちら
この方は別に特に細い針用の糸通しを作ろうとしていらしたわけではないが
原理は同じである。
で、さっそく、真似こじき。

電線の切れ端など手近になかったので、
いつだったかエアカナダの機内で貰った、どーでもいいようなイヤフォンをちょっきん。
被膜をはがすと、中には銅線らしいほそーいワイヤー、
青く光るほそーいワイヤー、白いファイバーの3本が入っていて
その細さたるや、まさに極細針用糸通しにうってつけ。

実際、このワイヤーで糸通しを作り、糸を通してみると、
細いビーズ針でも、何の抵抗もなく糸が通った。
大成功である。
しかも糸通しに必要なワイヤーは8センチもあれば十分だが
イヤフォンコードは2本に分かれ、それぞれ1メートル以上あって
中には2本のワイヤーが入っている。
つまり延べ4メートル超のワイヤーがある勘定になるわけで
400÷8=50
計50個の糸通しが作れるわけである!
糸通しなどそうそう壊れるものではないから
これで私は死ぬまで、糸通しには困らない。
やっほー


ただひとつ遺憾なのは、作った糸通しの持ち手部分が
いかにも素人の細工で、お世辞にも美しいとは言えないこと。
まあ手近にあった材料で、試しに作ってみたものだから仕方がないが
次回はもう少し何とかデザインを工夫したいところである。


左が市販の絹針用糸通し。この写真だと光線の加減か、右側3つのワイヤーの方が
太いように見えますが、実際には絹針用より細いです。


IMG_1030.jpg





精緻な仕事は美しい

物事は面倒くさいより簡便な方がよい。
機械でも家電でも、あるいはまた人間関係でも
あれこれ入り組んで複雑怪奇なのより、
すっきり簡単、シンプルな方が
使いやすくて、あるいは気楽で、ストレスが少なくてよろしい。
簡単、簡便、大いに結構!
開発者殿、なるべく楽ちんなのを作ってね!
てなもんだが、しかし、何から何まで、面倒<楽ちんであるかというと
そういうわけのものでもない。

たとえば、手仕事系。
最近、アマ〇ンとかで手芸本コーナーを見ていると
「かんたん」とか「やさしい」とか、「誰でもできる」とかが
タイトルに入った本がやたら目につくが
そして、それらの表紙にはいかにも簡単にできそうな
しかしそこそこかわいらしい小物などが配されているが
みんなそんなに“簡単”な手芸が好きなのだろうか?

そりゃ今まで針も糸も手にしたことのない、全くの初心者が
そうした本を手に取るのはわかる。
表編みも裏編みもわからない人が、最初の作品として
複雑なアラン模様が全面に入ったセーターを編もうとするのは
些か無謀というものだし、
ステムステッチも満足に刺せない人が、さまざまな技法を駆使する
クルーエル刺しゅうやスタンプワークに一足飛びに挑戦!するのも
ま、ちょっと無理がある。
だから、手始め、手ほどき、最初の取っかかり用として
そういう本に需要があるのはわかるのだが
手軽に手に入るのがそういう本ばかりになってしまっては、面白くない。

人間、ひとつのことを繰り返しやっていれば
(ふつうは)だんだん上手になる。手慣れてくる。
そしてそのうち同じことの繰り返しに飽きてきて
違うこと、新しいこと、ちょっと手の込んだことがしてみたくなる。
“簡単”が喜ばしいのは最初のうちだけ。
その段階を過ぎてしまえば、“簡単”は“退屈”と同義である。
“退屈”な手仕事など、誰がやりたいものか。

それに、簡単なものばかり作っていては、技術が進歩しない。
効率的に同じ結果を得るために、より簡便な方法を考案するのは
技術の進歩に貢献するだろうが、
楽をすることを目的に、手順を省くのは単なる手抜き。
結果は同じにはならない。
手仕事の場合、ひと手間かけるのと、ひと手間省くのとでは
出来上がりが明らかに違うのだ。
チープな仕事は、チープな結果しか生まない。

と、まあ、さんざん偉そうに書いたが、
人間、意気込みが結果と正比例しないことは、ままある。
私など、高すぎる目標に技術が追い付かず、あえなく撃沈・・・は、しょっちゅうだ。
それでもやっぱり、簡単すぎることはつまらない。
技術のなさを「手作りの味」などと胡麻化すのも嫌いだ。
感性が勝負の芸術系はともかく、
技術系には「下手うま」は存在しないと思う。
身も蓋もない言い方だが、下手なものは単に下手なだけ。
そこに味などない。
(作り手に対し特別な感情があったりすると、そこにありもしない味が
感じられることがあるかもしれないが、それは作り手に対する感情が
見せる幻影である。第三者の目には、その幻影は見えない。
が、見えないからと言って、そのモノの価値が当事者にとっても下がることは
意味しない。作り手に対する感情がある限り、モノの価値は不動である。
例:彼女が僕のために編んでくれたマフラー)

現代の、時間に追われる生活の中では、
面倒なもの、手間のかかるものは自然億劫になり、
手仕事にせよ、文学にせよ、音楽にせよ、
より簡単なもの、わかりやすいものへと嗜好が向かうのは
仕方のないことなのかもしれないが、
私は精緻な仕事の方が好きだ。
そこに至るまでの研鑽、かけられた年月、情熱を思うと
素直に頭が下がるし、確かな技術は明らかに美しい。


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画像は、Mary Corbet さんの The Secret Garden

テープ巻けば普通のかぎ針もエルゴノミックか

ところで、先日作ったかぎ針ケースの中のカラフルな針は、
クロバーさんの製品である。
日本では『アミュレ』、ここ北米や欧州では『Amour』という名で売られている。

なんで欧米向けには名を変えたのか、『アミュレ』だって発音しづらいわけではないし
Amulet みたいでかわいいし、そのままでもよかったのでは?と思うのだが
それはともかく、この『アミュレ/Amour』、どこでも☆5つのレビューがずらりと並ぶ
大好評を博しているだけあって、実に使いやすい。
よく似た中国製品に比べ、値段が5倍から10倍という高価格なので
注文する決心がつくまでには、それこそ胸が悪くなるほど悩んだのだが
届いたその日からいろいろ編んでみて、編みやすさに感心。
「いや、さすが! それだけの価値はあった」と
私は今、大いに満足である。

このセットを買うまでは、私はたぶん中学生くらいの時に買った
同じくクロバーさん製ではあるが、太い持ち手のついていない
ただの金属のかぎ針を使っていたのだが、これだと20分も編むと、指が痛くなる。


こういうやつね

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それでも若かりし時分は、指の痛さなどものともせず
この手の針で延々、細かいレース編みなどもできたのだが
最近はてんでだめ。
寄る年波か、ちょっと無理をすると腱鞘炎やら何やらあちこちに故障が出るので
使いづらい道具には、手が出なくなってしまった。

それであれこれレビューを読み比べ、ただの金属の棒ではなく
エルゴノミック(人間工学的?)な持ち手のついた『アミュレ』を選んだわけだが
ちょうど指を当てやすい持ち手部分のデザインといい、
硬過ぎず柔らか過ぎもしない持ち手素材の気持ちよさといい、
本当によく考えられ、またしっかり作られていて(安い中国製かぎ針の中には、
持ち手がすぽんと外れたというレビューもあった)、長時間編んでいても疲れない。
「この針のおかげで、かぎ針編みを楽しめる年数を長引かせることができ嬉しい」
という結構年配と思われる方からのレビューも、なるほどとうなづける品質である。
私もこのかぎ針なら、あと10年くらい編み続けられそうだ。

ただそうなってくると困るのが、いままでの手持ちの針。
特にレース針。アミュレからレース針に持ち替えると
細くて、持ちづらくて、ついでにすぐ指が痛くなって、
使いづらいこと甚だしい。
ならば、と、ビニールテープを巻いて持ち手を太くしてみたけれど
うーん、巻き方が下手っぴーなせいもあって、
どうも今一つ“エルゴノミック”とは言えない出来になってしまった。


どうもな、似ているのはカラフルな色だけだな

IMG_0899.jpg


やっぱり来年になったら、お金貯めて
同じアミュレのレース針セット買おうかなあ。





かぎ針ケース

昨日は1日、朝から晩までかかって、こんなものを作っていた。


IMG_0896.jpg


ア〇ゾンに注文したかぎ針セットが届いたのだが、
ケチってケースなしの方を頼んだので
透明プラスチックの箱から出してしまうと
かぎ針は、ばーらばら。

このままでは編み物カゴの中であちこち分散して
「あれ、3.5ミリが見つからない!」なんてことになりかねないので
収納ケースを作ることにしたのである。

最初はいつも通り布で作るべく、余り布など出してみたのだが
どうも「これだ!」というのが見つからない。
そのうちミシンを引っ張り出すのも面倒くさくなって
結局、ピンタレストで見たこの方の作品を参考に
手持ちの糸で、てきとーに編んでみた。

てきとーというのは、作り方の説明がポルトガル語で
私にはちんぷんかんぷんだったからである。
サイト右上の翻訳機能を使って英語にしてみても、いまいち???な訳しか出てこない。
なのでやむなく写真を頼りに、「たぶんこうかなー?」程度で編んだのである。
(後記:ちなみにその後、日本語にもしてみたが、これは英語以上に
目が点になりそうな翻訳であった。興味がおありの方は、やってごらんになるとよろし)

ただセットのかぎ針10本+αの針を収めるためには
Soraia さんのオリジナル作品よりもだいぶ長くしなくてはならなくて
ためにどうもちょっと、間抜けに横長になってしまった。
が、かぎ針は今後も増えていく予定なので、この点は仕方がない。

それよりも失敗だったのは、早く仕上げたい一心で、
手持ちのコットン糸の中から、スポーツウェイトの糸(合太相当)を選んでしまったこと。
ウーステッド(並太)よりはましだろうと思ったのだが、
この長さ(約60cm)だと、巻いた時、結構肉厚になってしまい
なんだかぼってりと嵩張る。

オリジナル同様9本用だったら、この太さの糸でもよかったのだろうが
いかんせん、私が作ったのは倍の18本用。
嵩張るのも道理ではある。
この長さにしたいなら、#3のレース糸、
またはせめてフィンガーリングくらいの糸で編めばよかったのだろうが、
しかしそれではどんなに頑張っても1日では編み上がらない。
欲しい!となったら今すぐ欲しい私だったのだから、仕方がない。
ひとまずこの太めケースをしばらく使って、そのうちまたやる気が出てきたら、
レース糸で編み直すか。
あるいは布で作って、レース飾りか刺繡でも入れるか。

Etsy で見たこの方の作品など、実に上品ですてきだが
真似したくても、この辺ではこういうリネン布、売ってないんだよなあ。


etsy2.jpg


冬は大変なのよ&花もようのかば

今日は雪だるまの誕生日で、明日はお義父さんの誕生日で
例年の如く合同誕生会をするので、私は今ちょっと忙しい。

にもかかわらず、昨晩ベッドに入る前に見たときにはちゃんとかかっていた
例の芝生カバーが、夜半に吹いた突風&強風で朝起きたら大きく剥がれて
道の方にびろろろーんと広がっており、しかもその上に除雪車が除雪していった
みぞれ混じりの重たい雪がどどんと積みあがっていて、ひどい有様になっていた。

この芝生カバー、人/車通りが増える前に元通りに張り直さなければならないのだが
明るくなり始めた今も強風は続いており、みぞれ混じりの雨もびちゃびちゃと降っていて
この中、外に出て雪をかき分けつつ芝生カバーを直さねばならないのかと思うと
げーんなりを通り越して、ほぼ涙目である。

しかし、やらねばならぬ。
”みぞれ混じりの雨”ということは、気温は零度以上(体感気温は別だが)
今のうちに直しておかないと、気温が零度以下に下がり始めたが最後
シートは凍って道や芝生に貼り付き、直したくても直せなくなる。
杭打ちも同様。地面が凍ってしまったら、やわなプラスチックの杭など
硬い地面に当たってぐにゃり曲がり、金槌を使っても打ち込めない。
ダウンの上に防水ジャケット着て、帽子被って手袋して、
みぞれと鼻水で顔をびちょびちょにしつつ、作業するしかないのだ。ああ。

もっともお楽しみもないではない。
先日、ピンタレストでこれ↓ を見て以来、気になって気になって


hippo.jpg


「こんなもん編んでどうする?」と思いつつも、
とうとう余り毛糸でモチーフを編み始めてしまった。

このモチーフ、“アフリカンフラワー”というらしいが
人気のパターンのようで、様々な人が様々な配色で
いろいろなものを作っている。


気球とか

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恐竜とか

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帽子とか 

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これはバッグか?

bag.jpg


棒針編みをしすぎて、左親指が少々腱鞘炎気味なので
しばらくかぎ針で遊ぶのもいいかもしれない。
カラフルなモチーフにするには、しょっちゅう糸を変えなければならなくて
それがちと面倒くさいが。

毎年の嘉例の如く

雪だるまの誕生日が近づいてきたので、靴下を編み始めた。
セーターを着ず、マフラーは巻かず、帽子もろくに被らない雪だるまには
靴下くらいしか、編んであげられるものがない。

今年の模様は、ヘリンボーン・リブ。
当初は手抜きして2x2、あるいは3x1のリブ(ゴム編み)模様でいいかと思っていたのだが
延々ゴム編みだけというのも退屈すぎるかと思い直して
少々飾りを入れることにした。

ヘリンボーン・リブは4目一模様。
表目、表目、すべり目、表目、かけ目と編み、
3目めのすべり目を、次の表目、かけ目の上に被せる。
文章で書くと何やらややこしげに聞こえるが、やってみれば簡単、単純である。
なわ編みなどと違い、針を持ち変えなくても済むし
1段おきの模様なので、いちいち段数を数えなくてもよい。


写真のピントが甘いのでわかりずらいが、すべらせた目が斜めになっているところが
ヘリンボーン・リブと呼ばれる所以と思う


IMG_0878.jpg


糸は Knit Picks の Hawthorne。
毛80%、ナイロン20%で撚りが強く、少し Koigu のKPPPMに似ているが
しかし値段は若干安め。(もっともこのところずっとカナダドル安が続いているので
送料等考えると、あまり安いとも言えなくなってきたが・・・)
撚りが強い分、編地はふんわりというより、しゃっきり。
かなりクリスピーな手触りなので、これで春先のセーターやカーディガンなど
編んでも面白いかもしれない。
ただし色味は段染めのみで、単色はない。
私が雪だるま用に選んだのは Blackbird という黒に灰色が混ざった色だが
(上の写真では照明の加減でかなり明るい灰色に見えるが、実際の色はもっと暗い)
中にはぎょぎょっと目をむくような色の組み合わせの段染め糸もあって
KP社デザイナーの発想の斬新さに感服というか平伏というか・・・

でもまあ編みづらい糸ではないし、ナイロンが入っている分じょうぶだし
靴下用としては結構な糸だと思う。
あとはせっせと編んで、誕生日に間に合わせるのみ。
SSS(Second Sock Syndrome)への感染を避けるべく2足同時に編んでいるので
まあだいじょうぶだろう。


編み物部

最近、このあたりに住む人5人ほどで、編み物クラブみたいなのを始めた。
このあたり、と言っても、それぞれ30~40㎞は離れて住んでいるし
仕事を持っている人や、お子さんたちのいる人もいるので
集まるのはせいぜい月1回だが、どなたかのお宅に集合して卓を囲み、
せっせと編む。日本人ばかりの気楽さで口の方もよく動くが
手の方もちゃんと動かしている。

今はまだ始めたばかりなので、編んでいるのは自分のものや家族のもの
帽子やネックウォーマーやアクリルたわしなど小物類が中心だが
そうやっていろいろ編んで練習し、上手くなったら作品を作りため、
2、3年後にそれらの作品をバザーで売って
その収益を当地の慈善活動団体に寄付するのが目標である。
経済的理由等から満足な朝食が取れない子どものために
朝食を提供する CLUB des petits déjeuners(Breakfast CLUB)とか
団体はいろいろあるのだ。

おかげで私もまた俄然、意欲が湧いてきた。
この春あたりは、もう靴下もいっぱい編んだし
帽子もいっぱい編んだし、セーターだってそう何枚も要らないし
ふえー、編むものがなくなったあ・・・と、編みたい気持ちはあっても
編めるものがなくて(着ない、使わないとわかっているものを編むのは無駄である。
練習にはなるが・・・)どうしたものかと困っていたのだが
バザーで売るかも・・・となれば、いくら編んでもだいじょうぶ。
しかも今まで自分では着ない、使わないとわかっていたから編めなかった
繊細なレースのショールやスカーフなども編める!
やっほー!!

というわけで、うれしくなって早速レースのショールを編み始めた。
編み目が小さい上、慎重に目数を数えながら編まなくてはならないので
目がやたら疲れて、1日にほんの2、3段しか編めないが、
だんだん模様が出来上がっていくのを見るのは、楽しい。

ついでにチュニジアン・クロシェも試してみた。
日本では“アフガン編み”と言っているものだと思うが
使っている編み針が少し違うので、厳密には違うものなのかもしれない。
ただ「行き」と「戻り」往復で1段という点は、同じである。
往復で1段だけあって、なかなかしっかりした編地になるのがおもしろい。
今はお試しなので、ふつうのかぎ針で無理やり編んでいるが
今後とも続けるようなら、専用の編み針を買った方がいいかも。
かぎ針のお尻に長ーいしっぽのようなコードがついた編み針は
ひざ掛けのような大物を編む時に便利そうだ。
長さ15㎝程度のふつうのかぎ針では、ひざ掛けは編めん


こういうやつね

hook.jpg







備えあればと言ったって

昨日、帽子を編んでいたら、編み針が壊れた。
帽子編みや袖編みには欠かせない、16インチのUS号輪針。

4年位前、0号~15号の15本セットであるにもかかわらず
送料込みで2000円弱で手に入れた中の1本だ。
この安さで、しかも4年間さんざん使ったのだから
コードの継ぎ目部分が弱って切れても文句を言えた義理ではなく
むしろ「よくもった」と言いたいくらいなのだが
それにしても、代わりがないのには困った。

雪だるまには「よく使うものは、常に予備を用意しておきなさい」と言われたが
んなこと言ったって、予備を用意するには元手がかかる。
それでなくても編み物やら刺繍やら縫物やら、いろいろ手を広げていると
必要なお道具は数知れず。
そうそうすべての“よく使う道具”に予備を用意していられるほどの経済的余裕はないのだ。

とはいうものの、必要なものは必要。
早速、eBay をチェックしてみると、今、輪針のセットは3USドルくらいからあるようで
4年前に比べ大変お手頃な値段になっているが、
問題は売り手が在中国の場合、こちらに届くまでに1か月近くかかること。
待ってるうちに、模様編みのパターンを忘れそうである。
それに、編み始めたものはすぐ編みたい!

とりあえず1組は注文するとして、届くまでの間に合わせに
ウォ〇マートあたりで8号だけ1本、手に入れるしかないだろうか。
同店に、16インチの8号輪針があれば、の話だが。

こういう時、田舎住まいはほんとに不便だ。
複数の選択肢がある都会なら、ちょっと2、3店回って物色
が簡単にできるのに、田舎では1店になければそこでお終い。

おまけに今日はジェリーの誕生日で、うちで夕食会をするので
いろいろ準備があり、うろうろダウンタウンまで出かけている暇はない。
行けるのは早くても土曜日か。うーん、もどかしい・・・




病、未だ癒えず

4月に突然憑りつかれて5年ぶりに再開した刺繍、
未だ病癒えず、毎朝早起きまでして、せっせと刺している。

最初の頃はずっとクロスステッチばかりで、以前に書いたように
まずビスコーニュ用のオレンジと黄の図案を刺し、
その色合いの明るさが気持ちよかったので次に同様にカラフルな猫を刺し、
(身体は万華鏡のように派手な花模様だが、長いしっぽやほっそりした身体の線は優美)

万華鏡猫

IMG_0769.jpg


この猫で、動物の身体を模様で覆うのは面白いと気づき
次には菱形模様で覆われたキウィ鳥を刺してみたが、これは失敗。
色の組み合わせが悪かったのか、平板で面白みのない仕上がりになってしまった。
よって写真なし。
編み物だったらほどいてしまうところだが、全面に刺したクロスステッチをほどくのは
とんでもなくホネなので、なかったことにして引き出しに死蔵。

気を取り直して、次にアフリカンモチーフ。
色々な動物やマスク、女性の姿などがアフリカ大陸の形に配されている。
左上に記されているサイトではキット販売のみでチャートはなかったので、
失礼して出来上がり写真を拡大してステッチ数を数え、
似たような色で刺してみた。


もとの写真はこれ

africa.jpg


刺したのはこれ。色とか、ところどころ間違えている

IMG_0768.jpg


そうこうするうちに、ちょっと複雑な雰囲気のものを刺してみたくなって
Papillon Creationsさんのフリーチャートの中から、ピーコックに手を出した。
糸は手持ちに同じ色番がなかったので、少し変えた。

IMG_0766.jpg


が、そうやってクロスステッチばかり刺していたら、
だんだんほかの刺繍がやりたくなってきた。
クロスステッチは何しろ基本×印の連続なので、
技術がなくても一応かたちになるが
その分、表現力には限りがあるし、
刺せる布にも限りがある。
(抜きキャンバスを使えば、evenweaveでない布にも刺すことはできるが)

その点、フランス刺繍なら、どんな布にも刺せるし
(私ができるかどうかは別として)
種々のステッチを使った幅広い表現が可能だ。
そもそもサテンステッチやロング&ショートステッチだけで刺しても、
クロスステッチよりは遥かに繊細で緻密な表現ができるのだ。

たとえばこんな作品や、

これは Helen Richman さんの作品

fox.jpg


こんな作品を見てしまうと

こちらは Chloe Giordano さん

ChloeGiordano6.jpg


その確かな技術に裏打ちされた精緻なステッチにうっとりと見惚れ、
なんて立派な仕事だろうかと、心底感心してしまう。
もちろんここまで来るには、長年研鑽を積まれたのであろうけれど
それにしても、1本、1本のステッチの美しさ、正確さ。
本当にため息ものだ。

わたしはもちろん、いくらお手本を見つめ、
動画を繰り返し見てステッチを練習したところで
こんな美しい作品を刺せる見込みはまったくないのだけれど
夢は遥かに美しく、志は身の程知らずに高く、で

まずはこんなのを練習。
図案は佐藤ちひろさんの「ちいさな刺しゅう」「やさしい刺しゅう」から。
どちらも4㎝くらいの小さなもの。
その割に、とうがらしの輪郭を刺すだけで半日かかったりしているが
才能のない者は、練習あるのみである。

とうがらし。サテンステッチとアウトラインステッチの練習

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カバ。こちらはアウトラインステッチのみ

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プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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