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マスク2 - ミシンの進化

マスクの話の続き

洗える布製のマスクが欲しくなってマスクを作ったと書いたが、もうひとつ、このマスクを見たことも“マスク作りたい欲”を刺激した。



* 制作過程は飛ばして完成品だけ見たい方は、最初の10数秒か最後14:30あたりからどうぞ。


こういうのが好みかどうかは別として、繊細豪華なレース模様を生かしたシンプルなデザインと、それを支える丁寧なカッティング、縫製は、手仕事屋に猛然とやる気を起こさせ、「わたしも何か作りたい!」と思わせる。

「それで作ったのが、あのマスクたちか?」と言われると、あまりの竜頭蛇尾さに少々しょぼんとなるが、まあ要するに“姿勢”として、そういう仕事を目指すということである。それにいくらきれいでも、こんな絢爛豪華マスクでは日常的に使えないし。フリースにスニーカーでスーパーに買い物に行くのに、顔だけビーズ刺繍つきレースマスクではミスマッチが過ぎる。

しかし、ここまで豪華なのは特別としても、巷にはきれい系マスクがいろいろ出ている。“ブライダル・マスク”として白絹地にパール付きとか、ジョーゼットをたたんだプリーツマスクとか。

たとえばこういうの

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インドの結婚式用とかは、金の刺繍や飾り付きで、ウイルスも逃げ出しそうなほどキラキラ金ぴかである。

indianmask 2

indianmask 1


ところで、そうやっていろんな画像やマスク制作動画を見ていて気付いたのは、近頃のミシンの進化ぶりである。制作動画をアップするような人々は、ほとんどプロあるいは少なくともセミプロといえるような人たちだからかもしれないが、みなさんかなり高機能なミシンを使っていらっしゃる。自動糸通し、自動糸調子、自動糸切り、返し縫い、止め縫いはボタンを押すだけ、等々。

私自身はミシンを使うのはせいぜい年に数度。それも袋を縫ったり、何かのカバーを縫ったりする程度で複雑なことはしないから、そんなさまざまな機能つきの高性能ミシンは要らないのだが、しかし数ある機能の中で「自動糸切り」だけは、ちょっと羨ましかった。

なぜかというと、今回マスクを作ってみて気付いたのだが、私のミシンは縫い始め、けっこう長めに上糸を引っ張り出しておかないと、縫い始めようとしたとたん、糸が針から抜けてしまう。5センチ程度では絶対足りず、10センチは出しておかないと危ない。で、毎回毎回、10センチほど上糸を出して縫い始めるのだが、縫い終わればこの端にぴらぴらしている10センチの糸は余分だから、切って捨てる。毎回そうする。当然ながら糸くず入れに、10センチの糸の切れ端が溜まることになる。私はこれが勿体なくて仕方がない。昨今、糸も安くはないのに、なんで毎回10センチずつ捨てねばならぬのだ? それでも、だーっと2メートルくらい縫って10センチ切り捨てるならまだ諦めもつくが、たとえ5センチしか縫う部分がなくても、やはり糸端は10センチ出さねばならない=捨てねばならないのだ。なんとかならんのか、これ?

と思っていたら、某動画である方が、縫い終わるたびに鋏マークのボタンを押していることに気が付いた。どこでどうやって切っているのかは動画ではわからなかったが、次の縫い初めに糸を出している様子もなく、そのままするりと縫い始めている。どうやら全て自動でミシンがやってくれるらしい。うおお、すごい!


こういうボタンがついている

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その後いろいろ検索してみると、私が動画で見たミシンはブラザー製だったようだが(チェコでもブラザー売ってるのね)、自動糸切り機能自体は、もちろんジャノメでもシンガーでもどこでもある。その他、自動糸通しに自動糸調子、自動ボタンホール、文字刺繍、etc, etc. 子どもの頃使っていた直線縫いだけの足踏み式ミシンと比べ、最近のミシンは、なんと進化したことか!
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マスク

この1週間ばかり、興が乗ってせっせとマスクの生産に励んでいた。使い捨ての不織布マスクの方が衛生的なのだろうが、いつもいつも同じ薄青のマスクをしているのに厭きてしまい、色柄に変化があって、しかも洗って何度でも使える布製のマスクが欲しくなったのだ。幸い昔お人形さんの服を作っていた関係で、端切れはけっこうある。お人形さん用なので色柄は今ひとつだが、材料費ゼロで作れるのだから文句は言わないことにした。

デザインはYouTubeにアップされている中から気に入ったのを選び、あれこれ1ダースばかり作ってみたが、その中で1番実用的かなと思ったのはこれ。

きれいな折り上げ立体マスク 


折り上げ式(別名:西村大臣風)マスクだが、大変よく考えられていて、フィルターポケット付きの割には工程が少なく、縫いやすい。ジェリーに作ったのがこのタイプだったが、ノーズワイヤーがなくても鼻のところがぴったり馴染むので、眼鏡が曇らなくて快適だそうである。顎もぴったり覆うので、私も人と会う時はこのタイプをつけている。


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その他、立体マスクも作ってみた。お皿を使って型紙をつくるタイプだったのだが、一体どの動画を見て作ったのだったか、いくら検索してみてもそれらしいのがヒットせず、どなたのデザインかわからなくなってしまった。デザイナーさん、ごめんなさい。

でもとにかく、出来上がりはこんな感じ。フィルターポケットは付かないタイプなのだが、お義父さんはこのデザインでポケットが欲しいというので、ゴム通し部分の裏地を表地とは別に三つ折りにし、そこからフィルターを入れられるようにした。下の半立体マスクと同じ方法である。しかし最初に白レース生地で作った時にはこの方法を思いつかず、上の折り上げ式と同じように上部を開けて、そこからフィルターを入れられるようにした。そしたら、当然だがレースの表地+裏地+ポケット地で生地が三重になってしまい、付けるとやや呼吸困難気味。穴あきレースなんかを表地に使うから悪いのだが、夏っぽく涼しそうな生地を使ってみたかったんだよね。


お義父さんは、ワニ柄を選択

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左の白いのが呼吸困難レースマスク

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そしてこのマスク、デザインは美しいのだが、真ん中を縫い合わせたあと縫い代を割ってステッチをかけなければならず、それがなかなか、結構、大変難しかった。平面にステッチするならまだしも、カーブしている曲面の中心の縫い目から1、2ミリでステッチというのは、縫物初心者には難易度高すぎ。第一、じいっと見ているうちに目がチカチカしてきて、どこが中心線だかわからなくなってしまうのだ。それで真っすぐに縫えたら奇跡である。そして神を信じない私には奇跡は起こらないので、結果、お義父さん用のなど、ステッチのとこだけで4回くらいやり直した。それでも“きれいに真っ直ぐ”とはいかず、端の方でステッチが少しよろけてしまった。実にとほほ、である。よって、
このデザインはミシン縫いに上達するまで、しばらくお預けにすることにした。目がチカチカ→眼精疲労→頭痛では、泣くに泣けない。

3つめは半立体マスク。

ムレない!半立体美人マスク

デザイン、シンプル。作るの一番簡単。フィルターも入る。ただ「むれない」「息ぬけやすい」という説明の通り、あご部分を包みこまないデザインになっているので、満員電車に乗るとか人と会って長時間話すとか、他の人との“濃厚接触”が予想されるような場合には向かないかも。私はもっぱら買い物とか、ジムに出入りする時とか、人と話さないとわかっている時に、このマスクを使っている。確かに圧迫感がなくて楽である。


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ところで、9月といっても日本はまだまだ暑そうだが、先日も書いた通り、ここケベックはすでに秋である。日中は20度を超えることがあっても、朝晩は10~15度。涼しいどころか、寒い。そしてそのうちもっと寒くなる。それでこの間ふと思ったのだが、フリースとかでマスクを作るのはどうだろう? どうせ冬の寒い時期には、マフラーで顔の下半分をぐるぐる巻きにしたりするのだ。ついでにマスクもフリースとかフランネルとか暖かい生地で作れば、ニット帽、マフラーと合わせて防寒対策ばっちりではないか!と思ったのだ。

生地が厚いと少し縫いづらそうだが(ゴム通し部分など、モコモコになりそう)、いっそバラクラバ(目出し帽)にしてしまえば、その問題も解決する。フリースのバラクラバって、暖かそうだ。そういえばウィンタースポーツ用にそんなのがあったかな?

紫蘇

本日は素晴らしい上天気。抜けるような青空、輝く太陽。昨日と違って風もなく穏やかで、外にいるだけでうっとりと幸せな気分になれるような日。

おまけに、何週間ぶりかでどこも痛くない。頭も目も喉も胃も帯状疱疹部分も、どっこも痛くない! なんという解放感! 

但し、気温は高くない。朝、起きた時の外気温は6度だったし、日中の最高気温も20度止まり。うちの前を気持ちよさそうに自転車で通って行った人たちも、ご婦人の方は長袖のジャケット姿だった。私自身、家の中ですらカーディガンなしでは肌寒く感じたくらいだから、のんびりしたサイクリングなら、Tシャツだけでは寒かろう。

ところで今年、畑の隅に植えた覚えのない植物の芽が、ぽつん、ぽつんと出て来た。雑草にしては珍しい赤紫色の葉っぱで、ふちにギザギザの切れ込みが入っている。何だかよくわからなかったが、生えているのがあまり陽の当らない生垣に近い隅で、何も植える予定のない場所だったので、「まあ、いいや」とそのまま放っておいた。

そうしたら、その草はそのままぐんぐん成長して、草丈50センチくらいの立派な植物になった。数も大小含め、10本以上ある。葉や茎の色は、相変わらず赤紫色である。つくづくと眺めると、実によく紫蘇に似ている。葉を揉んで嗅いでみると、ツンと来るあの紫蘇のにおい。梅干しに使う、あの紫蘇の匂いである!

しかし、なんで今、ここに、紫蘇が生えてくるのか?


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確かに私は畑に紫蘇のタネを蒔いたことがある。2017年の夏にトロントに遊びに行った時、ジョゼがタネ交換会で貰ったという「Shiso」のタネを分けてくれたので、その10粒ほどのタネを翌春蒔いてみたのである。ただしその時は、何も出て来なかった。直播きだったし、10粒くらいしかなかったし、特に手をかけもしなかったので、ああ、駄目だったんだなと考えて、大して気にもしなかった。それが2年経った今年、突然、わさわさと畑に出現? なんで?

考えても突然大量に生えてきた理由はわからないが、こんなにたくさんあるからには、使わなくては勿体ない。緑の青じそ、大葉ならまだしも、赤紫蘇なんて梅干しくらいしか用途を思いつかないが、うちは梅干しのファンではないし、第一梅の実なんてこのあたりでは見たことないし、さてどうしたものかとネットであれこれ検索。紫蘇ジュースとかもあったが、あまり食指が動かなかったので、無難なところで「ゆかり」を作ることにした。塩もみして、酢をまぜて電子レンジで乾燥させ、胡麻や梅干と一緒にフードプロセッサで粉砕して出来上がり、ということだったが、うちには梅干しはないので省略。胡麻と戸棚で見つけた刻み昆布を入れてみた。あまり塩辛くなってもなあ、と塩の量と酢の量を加減したら、味見では適当と思えたのが、ご飯と一緒に食べてみるとかなり間の抜けた薄味で、こういうものは強すぎるくらいの塩加減で丁度いいのだと、今更ながら悟る。その後また塩と酢を追加してみたが、さて味は馴染んだろうか。

その他、ペストも作ってみた。ふつうはバジルと松の実で作るあのペストを、うちではチャイブとアーモンドに変えてよく作る。雪だるまはこれが大好きなので、紫蘇でも作ってみろと言うのである。赤紫蘇にアーモンドにオリーブ油、ニンニクなんてどう考えても合いそうになく、絶対ヘンだよなと思いはしたが一応作った。結果はやはりビミョウだったが、雪だるまは「なかなかいける」と言って、ハモスとともにピタにつけてぱくぱく食べていた。雪だるまの舌は、それが野菜、果物系である限り、許容範囲が広い。

ネットで見ると、紫蘇はこぼれ種で生えて来るそうだが(実際、今年生えてきたのはこぼれ種としか思えないが)、来年もまた出てくるだろうか。もし出てきたら、来年はどこかで梅干しを調達して、梅干し入りのゆかりを作ってみたいものである。白梅酢もあるといいが、これはモントリオールでも無理だろうな。

畑と花

久しぶりに庭に出てみたら、畑も花壇もえらいことになっていた。
2週間以上、ほったらかしにしておいたのだから当然だが、
花壇には枯れた花穂が無惨な姿をさらし、畑では収穫されなかったキュウリが巨大化していたり、
豆がもはや豆とは呼べないものになり果てていたり。
おまけに畑も花壇も、雑草が伸び放題。
やはり夏の庭はまめに手入れをしないとだめである。
も少し動き回れるようになったら、何とかしよう。


とりあえず本日の収穫。
スイスチャードとインゲン豆とさやえんどうとミニトマトときゅうり


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ついでに花も少し切ってみた。
もう夏の花も終わりかけ。右側の青い丸い花はグローブシスル、和名はルリタマアザミかな



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羊糞堆肥品切れ

庭に羊糞堆肥を撒いていることは前に書いたが、ただ撒いているだけではなくて、しっかり密な芝生にするために、まず芝の種を蒔いてから、その上に羊糞堆肥と土を混ぜたものを被せるように撒いているので、作業は庭をいくつかの区画に区切って少しずつ。いっぺんにやるのは大変だし、第一、庭全部を「タネ蒔きたて」にしてしまったら、歩けるところがなくなる。

で、まず日陰部分から始め、だんだんに日向に移動。日陰部分を先にしたのは、日陰はなかなか芝が育たないから、少しでも長い成長期間を与えるため。夏の短いカナダゆえ、そうでもしないと芝がしっかり育つ前に冬が来てしまう。若い、細っこい芝では、当地の厳しい冬は生き延びられないのだ。前に一度、それで失敗している。種を蒔いて、土を入れて、芽が出て来たと喜んでいたら、冬の間に全部枯れて、また元のハゲ芝生に戻ってしまったのだ。なので今回は慎重に。種もちゃんと日陰用を買った。

その甲斐あってか、2週間ほど前に蒔いた日陰用タネは、どうやらちゃんと芽が出てハゲが少し隠れて来た。このまま暖かい夏が来て、あと2か月、すくすく伸びることができれば、何とか冬を越せると思う。その後に蒔いた日向部分は、まだ目立つほどには芽が出ていないが、こればかりは待つ以外にできることはなし。(まさか赤毛のアンシリーズに出てくるデイビーのように、芽が出たか、根が出たか、毎日掘り返して見てみるわけにはいかない)

ところで、そうやってせっせと撒いていた羊糞堆肥、ホームセンターに行くたびに車に積めるだけ買って持ち帰っていたのだが、先週あたりからこれが品切れで、どこに行っても見つからない。それまでホームセンターのガーデンコーナーに山積みになっていたのが、今残っているのは空っぽのパレットだけ。聞くとサプライヤーも品切れなのだそうで、これはもしかして、今年の夏はヴァカンスに行けない代わり、人々が庭仕事に精を出しているせいか? 羊糞がないなら牛糞堆肥でもいいやと思ったのだが、探すと牛糞もない。いまや堆肥コーナーに大量に残っているのは、小海老(シュリンプ)堆肥ばかり。いつだったか叔母さんの1人が「シュリンプの堆肥はなかなかいい」と言っていたのを思い出し、雪だるまに「羊も牛もないんなら、ちょっと高いけどシュリンプにすれば?」と言ったら、「羊や牛糞堆肥は動物を殺さなくても作れるが、シュリンプ堆肥はシュリンプを殺さなければ作れないからいやだ」と言う。いやはや、シュリンプに見向きもしなかった理由はそれですか、と思いはしたが、言われてみればその通りなので、それ以上薦めることはしなかったが、芝生のタネ蒔き作業はまだ5分の1ほど残っている。今週あたり、羊でも牛でもいいから、糞堆肥が入荷されるといいのだが。

手仕事

編み物や刺繍などの手仕事は、私にとってメディテーションのようなものである。どちらも同じ動きの繰り返しが多いから、パターンが単純なら朗読か音楽でも聴きながら頭半分で作業ができるし、複雑なパターンならそれはそれで編み間違えたり、刺し間違えたりしないよう、図と首っ引きで再現にこれ努めるので、頭の中はそのことだけ。雑念は彼方に飛んでいく。

ことに最近のように、右を見ても左を見てもろくでもないニュースばかりの時は、手仕事のような雑念を払える時間がないと、やっていられない。人によっては音楽を聴いたり、楽器を演奏したり、あるいは絵を描いたりすることがそれに相当するのだろうが、私は何もせずに音楽を聴くということができない人間で、ついでに楽器は弾けず、絵も描けないので、毛糸や刺繍糸で雑念を払っているのである。昔は石拾いも好きだったが、一番の気に入りだったすぐそばの石拾い場は、一昨年きれいに整地され、二階建てのアパートが建ってしまった。白や紅色の丸い石たちは、今は芝生の下だ。

いやなニュースが多いと、きれいなものを作りたくなる。それを眺めるだけで違うところに飛んで行けるような、繊細できれいなもの。久しぶりにハーダンガーでもしようかなあ。ビーズも入って、少しきらきらしているようなの。ハーダンガーにそんなのないか。


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花植え

今日の午後は、この花を植えたいがために、せっせと穴掘り、場所つくり。


名前は Mossy Saxifrage。 苔の中からぴょんと花が飛び出しているような姿が面白い。

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年々株が弱って来て花が咲かなくなっている芝桜の代わりに
元気に広がって花をつけてくれたら嬉しいなあと思っているのだが
さて、うまくいくかどうか。

この花は今日、ちょっと遠いペピニエール(種苗屋)で買ってきたのだが
国立公園に近い、辺鄙な田舎にあるにもかかわらず、結構な人が来ていた。

そしてその帰り、今度は土と肥料を買おうと、街中にあるホームセンターに寄ったら
ここは入り口に入店待ちの行列が出来ていて、待つのが嫌いな雪だるまは
「明日の朝、早く来よう」と、駐車場に車を入れはしたものの、そのまま回れ右で、あっさり退散。

次に行ったうちの近所の種苗屋も、近くまで行ったら道路の両側に車が並んでいて
ここも入り口で入店というか、入温室待ち。
この前、野菜の苗を買いに来た時には、さほどの人でもなかったのに
これはやはり、ここ何日か大分暖かくなってきたので
人々の間に「春だ、春だ、何か植えたい。花を植えたい」病が、ふつふつと湧き上がっているのだろうか。

なんたってカナダは冬が長い。1年の半分が冬なのだ。
だから空気がふんわりと柔らかくなり、日差しに肌をぬくめるような強さが感じられるようになると
「春だ、春だ!」と、全身で浮かれたくなる。
待ちに待った春が来たのだ。今、楽しまずして何とする?

まして今年は covid のせいで、夏のヴァカンスはたぶんお預け。
ずうっと家にいるのなら、せめて花でも植えて庭を彩り、楽しく過ごしたいと、みな思うのだろう。
帰り道、玄関への石段全部の両側に、鉢植えを飾っている家を見た。
軒に吊るす花籠は、スーパーでも売り始めている。
うちでも毎年、ペチュニアか何かを飾っている。
寒い土地だから夏の間しかもたないのだが、それでも鮮やかなピンクや黄色が
風に揺れているのを見るのは楽しい。
視界に色が溢れるのは、短い春と夏、そして紅葉の2週間だけなのだ。
あとは冬枯れの茶色か、雪の白。
冬の間、色が灯るのは、クリスマス・デコレーションだけだからねえ。

Léttlopi

「Stay home」が始まってから1か月で、靴下を2足編んだ。
片方は編み込み模様だったので、のんびりぼちぼち、
もう片方は表3、裏1のリブ、マチなし、W&Tのかかとという基本形。
普通に編むだけで縞模様になるソックヤーンを使ったのだが、
縞の出方が超退屈で、編みながらかなり飽きた。
どうせ模様が出るなら、もっと頻繁に色変わりする糸の方が面白い。


退屈下(左)と■■(伏字)模様の靴下(右)

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さて次は何を編もうかと、在庫糸を眺めながら思案。
なにかキラキラしたものが編みたくて、ビーズやシークインなど出してみたが
いまいち「これだ!」というのが見つからず、結局アイスランドで買ってきた糸で
帽子を編むことにした。
数年前に編んだ帽子が愛用し過ぎで大分くたびれてきたので、その代り。


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この Léttlopi という糸、ウェイトはDKくらいだが
かなりけば立っていて引っかかり、手触りも硬い。
何度か水を通せばそれなりに柔らかくなるのかもしれないが
編みながらの手触りは、かなりギシギシ。
シェットランドよりまだ硬く、荒い印象。
まあな、こういう羊 ↓ から紡ぐ糸だものな、柔らかいはずないよな。


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アイスランドはそこら中に羊、どこもかしこも羊、で楽しかったけど
この次、こんな旅行に出られるのは、さあて、いつのことやら。
再来年くらいには、自由に移動できるようになるかしらん。

種蒔き

火、水ととてもいいお天気で、気温も10度くらいまで上がって、抜けるような青空の下、散歩する人たちの表情も晴れ晴れとしていたのだが、木曜はまた雪に逆戻り。しかも20センチ近く積もって除雪車も出たので、うちの前にはどーんとスノーバンク。まったく、やれやれ・・・である。このあたりでは4月の雪は珍しくもないし、事実、去年の今日も、ブーブー言いながら雪かきをした旨のメモが残っているが、「春かな?」と期待していた鼻先をぴしゃりと雪で叩かれるのは、やはり、げんなりと意気阻喪する。

それでも3月末に蒔いたキュウリとマリゴールド、パンジーはそれぞれに芽を出し、元気に伸びている。夏が短い土地柄ゆえ、花はともかく野菜は例年、温室で育てられた苗を買ってきて植えていたのだが、今年は5月末いつも通りに種苗屋が開くかどうか確信が持てなかったので(種苗屋は“必要不可欠”な業種だろうか?)、初めてキュウリの種を蒔いてみた。


上段、右から2つめが一番最初に出て来た芽。やはり一番大きく育っている。

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本来ならこういうものは、このあたりでは3月中頃に種を蒔く。が、今年はちょうどその頃、COVID19による休業、閉鎖が始まってしまい、種を売っているホームセンターに行けたのは3月末。おかげで本来の蒔き時より2週間ほど遅い種蒔きになってしまい、4月上旬の今でやっと双葉なので、夏に間に合って、ちゃんと実をつけられるどうか微妙なのだが、とりあえずせっせと世話をして、がんばって大きくなってもらう。自家製のキュウリは形は悪いが、店売りのキュウリとは全く違う瑞々しい味、歯触りなのだ。トマトも同様。

ちなみにトマトは、隣町のオトモダチが苗を育てている。彼女は、ご主人が「育ちが悪い」と言って撥ねた苗を、「可哀そうだ」と取って置いて大事に育てているのだそうで、その甲斐あってか、撥ねられた苗にもかかわらず、元気にすくすく伸びているらしい。
お互いの苗が大きくなったら交換する約束をしたが(顔は見えずとも、苗を玄関先に置いて来ればいいのである)、うちのキュウリくん、それまでに丈夫な苗になってくれているだろうか。

ただ電話で話した時彼女が言うには、彼女はトマト苗に「COVID」と名前をつけ、毎日その名で呼んで話しかけているのだそうで、聞いた私は思わず「その名前だけはやめて」と声を上げてしまった。
トマトにしてみれば、どんな名で呼ばれようと「我関せず」だろうが、COVIDという名のトマトがうちの庭先で育っているのを見るのは、あまり気色がよくない。彼女には「ぜひ違う名前にしてくれ」と頼んでおいたが、さて、何という名になったのやら。なにか可愛い名前だと嬉しいんだが。


これはマリゴールド。いつもながら、ほぼ100%の発芽率。雑草並み(ごめん)の逞しさ。

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こちらはパンジー。マリゴールドに比べて、双葉の小さいこと。花は同じくらいの大きさなのにねえ。

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ぶたのおやこ

8月、夏休みにもかかわらずブログの更新が1週間に1回程度だったのは
編みぐるみの製作に追われていたからである。
6月末に頼まれたキツネ2、アライグマ2、クマ4、
10センチほどの小型動物=できるだけたくさん、という注文である。

たとえ編みぐるみでも、手足のある動物は制作に少なくとも2日かかる。
上記のキツネ、アライグマ、クマなどは中でも手のかかる方で
2日ではできない。飾りのマフラーなど含め、3日は見ておかなければならない。
よって3×8=24日。
考えただけで「私の夏休みはどこに行ってしまうのだ?」と悲しくなり
故に7月は編む気にならなくて、見ないふりして放っておいた。

しかし8月。
納品が9月初めだとすれば、そろそろ編み始めなければ間に合わない。
夏休みの最後の3日間で宿題を全部片づけようとするような愚挙は
小、中、高時代だけでたくさんである。
だから始めた。
いやいやなので、なかなか気が乗らず、編んでは休み、編んでは休み。
おまけに途中で手が変わった(=糸の引き具合が変わった)のか、
同じ毛糸、同じ編み針で編んでいるのに、クマの1体目と2体目では
大きさに「え?」というような差が出てきて、
泣く泣く編み直し。

それでもどうにか、キツネ、アライグマ、クマは16日までに出来上がり
今は「小型動物=できるだけたくさん」という注文に
「“できるだけたくさん”て、いくつのことだよ?」とぶーぶー言いながら、かかっている。
ぶーぶーついでに、今編んでいるのは子豚。
体長4センチくらいで、かわいいである。
いっぱい編んで、子豚の大群にしようか。

追記
その後、親豚も編んでみた。
毛糸が残り少ないので、“3匹の子豚”にできるかどうか微妙なところ

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プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、米朝、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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