糸通し

ビーズ刺しゅう用の針とかは、ふつうの糸通しでは糸を通せない。
針穴が小さいので、糸通しのワイヤー部分はなんとか入っても
そこに糸の厚みが加わると、もう針穴を通り抜けられないのだ。
刺繍で微細画を描くようなニードルペインティング用の10号とか11号の針はなおさら。
そもそも刺しゅう糸1本通るのがやっとくらいの穴しか開いていないのだから
いくら細くてもワイヤー2本、糸2本(糸通しのワイヤー部分に糸を通し、
それを引っ張って針穴に通すのだから、針穴通過時には糸は二重になっている)
の計4本が通るわけはないのである。


こういうことですね

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がしかし、私は糸通しなしでは針に糸を通せない。
巷には「よく切れる鋏で糸を斜めに切り、糸先がほんの少し出る程度に
指先でしっかり挟み、糸を針に近づけるのではなく、針を糸に近づけるように・・・」
すれば糸は通る、などという記述があるが、
これは天性指先が器用で、しかも視力の大変よろしい方向けの方法であるように思う。
少なくとも、私はこのやり方では、目を点のようにして針穴をにらみ、
息を殺して数分間がんばっても、針に糸を通すことはできなかった。

したがってやはり糸通しに頼らざるを得ないのだが
ビーズ用の針は、ともすると日本で買ってきた絹針用の糸通し、
ふつうより細いワイヤーを使ってある糸通しですら
糸が針穴を通る時にかなり抵抗があり、引っ張った拍子に糸が切れてしまうこともしばしば。
まあ、糸が切れるくらいは、もう一度やり直せばすむからいいが、
こんなふうに無理やり引っ張っていたのでは、
そのうちにワイヤーの方が切れてしまうのではないかと
そちらの方が心配になってきた。
何しろ当地では、こういう細いワイヤーの糸通しは売っていないのだ。
切れたが最後、補充はきかない。

で、他に何かよい代替品はないかとネットをうろうろしていたら
「糸通しを作る」というサイトにぶつかった。  こちら
この方は別に特に細い針用の糸通しを作ろうとしていらしたわけではないが
原理は同じである。
で、さっそく、真似こじき。

電線の切れ端など手近になかったので、
いつだったかエアカナダの機内で貰った、どーでもいいようなイヤフォンをちょっきん。
被膜をはがすと、中には銅線らしいほそーいワイヤー、
青く光るほそーいワイヤー、白いファイバーの3本が入っていて
その細さたるや、まさに極細針用糸通しにうってつけ。

実際、このワイヤーで糸通しを作り、糸を通してみると、
細いビーズ針でも、何の抵抗もなく糸が通った。
大成功である。
しかも糸通しに必要なワイヤーは8センチもあれば十分だが
イヤフォンコードは2本に分かれ、それぞれ1メートル以上あって
中には2本のワイヤーが入っている。
つまり延べ4メートル超のワイヤーがある勘定になるわけで
400÷8=50
計50個の糸通しが作れるわけである!
糸通しなどそうそう壊れるものではないから
これで私は死ぬまで、糸通しには困らない。
やっほー


ただひとつ遺憾なのは、作った糸通しの持ち手部分が
いかにも素人の細工で、お世辞にも美しいとは言えないこと。
まあ手近にあった材料で、試しに作ってみたものだから仕方がないが
次回はもう少し何とかデザインを工夫したいところである。


左が市販の絹針用糸通し。この写真だと光線の加減か、右側3つのワイヤーの方が
太いように見えますが、実際には絹針用より細いです。


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庭仕事始め

雪が半分方融け、ぽつぽつと花壇が顔を出し始めたところで、
今年最初の庭仕事を始めた。
まずは掃除の手抜き半分、雪除け半分で花壇に被せておいた
落ち葉の層を取り除く。
ついで立ち枯れている去年の花茎を切り、
枯れ葉を取り除いて、新芽が出やすくする。

落ち葉の下には、きれいにつやつやしたミミズがたくさんいて
うれしくなる。
がんばって、ウチの土を豊かにしてくれ給えよ、ミミズくん。

そして2、3日前まで雪の下だったのに、
落ち葉を取り除いてみると、その下からすでに
チューリップや水仙の芽が顔を出していて
毎年のことながら、零下30度でも越冬できる植物の強さに驚く。


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気の早いスキルやクロッカスなどは
隣に雪が残っていても、もう花をつけていて
当地の短い春夏を、大急ぎで駆け抜けていく感じである。



スキル

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クロッカス

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芽が出て、葉が出て

火曜に蒔いたマリゴールド、もう芽が出てきた。
毎年、毎年、発芽にかけては超優等生のマリゴールドだが
蒔いて3日で発芽は新記録かも。


土の中から、すっくり立ち上がる双葉

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マリゴールドは種が大きくて蒔きやすいし
蒔けばほぼ100%発芽するし、
しっかり根が張るので定植しやすいし
晩春から初霜の頃まで、病気にもならずにずうっと元気よく咲き続けるし、と
ほんとに手間のかからないよい子で、園芸初心者には有難い花である。

黄からオレンジというマリゴールドの色は、見ているだけで気持ちが明るくなるので
去年までは、いかにもそれらしい黄とオレンジが混ざったタイプのを植えていたのだが
今年はちょっと趣向を変えて、クレスタ・イエローという黄色単色のと、
ヴァニラクリームというマリゴールドには珍しいオフホワイトのを蒔いてみた。

ついでに毎年の定番、パンジー、ヴィオラも、今年はミックスタイプではなく
紫は紫、水色は水色と、色別に植えられるよう単色タイプの種にした。

他に買ってみたのは、コロンバイン(おだまき)、スナップドラゴンと
Love-in-a-mist という写真で見る限りでは矢車草みたいな花。
初めて買ってみた種なので、どんなふうに咲くのか楽しみだ。


Love-in-a-mist

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園芸話のついでに報告すると、
昨年11月初めに、ぽちょぽちょと小さい葉が出てきて私を喜ばせたアフリカすみれ
その後ずんずん成長して、今では葉がぎっしり。
鉢からあふれ出そうな勢いである。
いやあ、こんなに大きくなるとは思わなかった。
カナダの室内環境が、よほど性質に合っているのか?

しかし、外は今日も雪だ。


昨年11月時点

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現在

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精緻な仕事は美しい

物事は面倒くさいより簡便な方がよい。
機械でも家電でも、あるいはまた人間関係でも
あれこれ入り組んで複雑怪奇なのより、
すっきり簡単、シンプルな方が
使いやすくて、あるいは気楽で、ストレスが少なくてよろしい。
簡単、簡便、大いに結構!
開発者殿、なるべく楽ちんなのを作ってね!
てなもんだが、しかし、何から何まで、面倒<楽ちんであるかというと
そういうわけのものでもない。

たとえば、手仕事系。
最近、アマ〇ンとかで手芸本コーナーを見ていると
「かんたん」とか「やさしい」とか、「誰でもできる」とかが
タイトルに入った本がやたら目につくが
そして、それらの表紙にはいかにも簡単にできそうな
しかしそこそこかわいらしい小物などが配されているが
みんなそんなに“簡単”な手芸が好きなのだろうか?

そりゃ今まで針も糸も手にしたことのない、全くの初心者が
そうした本を手に取るのはわかる。
表編みも裏編みもわからない人が、最初の作品として
複雑なアラン模様が全面に入ったセーターを編もうとするのは
些か無謀というものだし、
ステムステッチも満足に刺せない人が、さまざまな技法を駆使する
クルーエル刺しゅうやスタンプワークに一足飛びに挑戦!するのも
ま、ちょっと無理がある。
だから、手始め、手ほどき、最初の取っかかり用として
そういう本に需要があるのはわかるのだが
手軽に手に入るのがそういう本ばかりになってしまっては、面白くない。

人間、ひとつのことを繰り返しやっていれば
(ふつうは)だんだん上手になる。手慣れてくる。
そしてそのうち同じことの繰り返しに飽きてきて
違うこと、新しいこと、ちょっと手の込んだことがしてみたくなる。
“簡単”が喜ばしいのは最初のうちだけ。
その段階を過ぎてしまえば、“簡単”は“退屈”と同義である。
“退屈”な手仕事など、誰がやりたいものか。

それに、簡単なものばかり作っていては、技術が進歩しない。
効率的に同じ結果を得るために、より簡便な方法を考案するのは
技術の進歩に貢献するだろうが、
楽をすることを目的に、手順を省くのは単なる手抜き。
結果は同じにはならない。
手仕事の場合、ひと手間かけるのと、ひと手間省くのとでは
出来上がりが明らかに違うのだ。
チープな仕事は、チープな結果しか生まない。

と、まあ、さんざん偉そうに書いたが、
人間、意気込みが結果と正比例しないことは、ままある。
私など、高すぎる目標に技術が追い付かず、あえなく撃沈・・・は、しょっちゅうだ。
それでもやっぱり、簡単すぎることはつまらない。
技術のなさを「手作りの味」などと胡麻化すのも嫌いだ。
感性が勝負の芸術系はともかく、
技術系には「下手うま」は存在しないと思う。
身も蓋もない言い方だが、下手なものは単に下手なだけ。
そこに味などない。
(作り手に対し特別な感情があったりすると、そこにありもしない味が
感じられることがあるかもしれないが、それは作り手に対する感情が
見せる幻影である。第三者の目には、その幻影は見えない。
が、見えないからと言って、そのモノの価値が当事者にとっても下がることは
意味しない。作り手に対する感情がある限り、モノの価値は不動である。
例:彼女が僕のために編んでくれたマフラー)

現代の、時間に追われる生活の中では、
面倒なもの、手間のかかるものは自然億劫になり、
手仕事にせよ、文学にせよ、音楽にせよ、
より簡単なもの、わかりやすいものへと嗜好が向かうのは
仕方のないことなのかもしれないが、
私は精緻な仕事の方が好きだ。
そこに至るまでの研鑽、かけられた年月、情熱を思うと
素直に頭が下がるし、確かな技術は明らかに美しい。


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画像は、Mary Corbet さんの The Secret Garden

テープ巻けば普通のかぎ針もエルゴノミックか

ところで、先日作ったかぎ針ケースの中のカラフルな針は、
クロバーさんの製品である。
日本では『アミュレ』、ここ北米や欧州では『Amour』という名で売られている。

なんで欧米向けには名を変えたのか、『アミュレ』だって発音しづらいわけではないし
Amulet みたいでかわいいし、そのままでもよかったのでは?と思うのだが
それはともかく、この『アミュレ/Amour』、どこでも☆5つのレビューがずらりと並ぶ
大好評を博しているだけあって、実に使いやすい。
よく似た中国製品に比べ、値段が5倍から10倍という高価格なので
注文する決心がつくまでには、それこそ胸が悪くなるほど悩んだのだが
届いたその日からいろいろ編んでみて、編みやすさに感心。
「いや、さすが! それだけの価値はあった」と
私は今、大いに満足である。

このセットを買うまでは、私はたぶん中学生くらいの時に買った
同じくクロバーさん製ではあるが、太い持ち手のついていない
ただの金属のかぎ針を使っていたのだが、これだと20分も編むと、指が痛くなる。


こういうやつね

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それでも若かりし時分は、指の痛さなどものともせず
この手の針で延々、細かいレース編みなどもできたのだが
最近はてんでだめ。
寄る年波か、ちょっと無理をすると腱鞘炎やら何やらあちこちに故障が出るので
使いづらい道具には、手が出なくなってしまった。

それであれこれレビューを読み比べ、ただの金属の棒ではなく
エルゴノミック(人間工学的?)な持ち手のついた『アミュレ』を選んだわけだが
ちょうど指を当てやすい持ち手部分のデザインといい、
硬過ぎず柔らか過ぎもしない持ち手素材の気持ちよさといい、
本当によく考えられ、またしっかり作られていて(安い中国製かぎ針の中には、
持ち手がすぽんと外れたというレビューもあった)、長時間編んでいても疲れない。
「この針のおかげで、かぎ針編みを楽しめる年数を長引かせることができ嬉しい」
という結構年配と思われる方からのレビューも、なるほどとうなづける品質である。
私もこのかぎ針なら、あと10年くらい編み続けられそうだ。

ただそうなってくると困るのが、いままでの手持ちの針。
特にレース針。アミュレからレース針に持ち替えると
細くて、持ちづらくて、ついでにすぐ指が痛くなって、
使いづらいこと甚だしい。
ならば、と、ビニールテープを巻いて持ち手を太くしてみたけれど
うーん、巻き方が下手っぴーなせいもあって、
どうも今一つ“エルゴノミック”とは言えない出来になってしまった。


どうもな、似ているのはカラフルな色だけだな

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やっぱり来年になったら、お金貯めて
同じアミュレのレース針セット買おうかなあ。





かぎ針ケース

昨日は1日、朝から晩までかかって、こんなものを作っていた。


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ア〇ゾンに注文したかぎ針セットが届いたのだが、
ケチってケースなしの方を頼んだので
透明プラスチックの箱から出してしまうと
かぎ針は、ばーらばら。

このままでは編み物カゴの中であちこち分散して
「あれ、3.5ミリが見つからない!」なんてことになりかねないので
収納ケースを作ることにしたのである。

最初はいつも通り布で作るべく、余り布など出してみたのだが
どうも「これだ!」というのが見つからない。
そのうちミシンを引っ張り出すのも面倒くさくなって
結局、ピンタレストで見たこの方の作品を参考に
手持ちの糸で、てきとーに編んでみた。

てきとーというのは、作り方の説明がポルトガル語で
私にはちんぷんかんぷんだったからである。
サイト右上の翻訳機能を使って英語にしてみても、いまいち???な訳しか出てこない。
なのでやむなく写真を頼りに、「たぶんこうかなー?」程度で編んだのである。
(後記:ちなみにその後、日本語にもしてみたが、これは英語以上に
目が点になりそうな翻訳であった。興味がおありの方は、やってごらんになるとよろし)

ただセットのかぎ針10本+αの針を収めるためには
Soraia さんのオリジナル作品よりもだいぶ長くしなくてはならなくて
ためにどうもちょっと、間抜けに横長になってしまった。
が、かぎ針は今後も増えていく予定なので、この点は仕方がない。

それよりも失敗だったのは、早く仕上げたい一心で、
手持ちのコットン糸の中から、スポーツウェイトの糸(合太相当)を選んでしまったこと。
ウーステッド(並太)よりはましだろうと思ったのだが、
この長さ(約60cm)だと、巻いた時、結構肉厚になってしまい
なんだかぼってりと嵩張る。

オリジナル同様9本用だったら、この太さの糸でもよかったのだろうが
いかんせん、私が作ったのは倍の18本用。
嵩張るのも道理ではある。
この長さにしたいなら、#3のレース糸、
またはせめてフィンガーリングくらいの糸で編めばよかったのだろうが、
しかしそれではどんなに頑張っても1日では編み上がらない。
欲しい!となったら今すぐ欲しい私だったのだから、仕方がない。
ひとまずこの太めケースをしばらく使って、そのうちまたやる気が出てきたら、
レース糸で編み直すか。
あるいは布で作って、レース飾りか刺繡でも入れるか。

Etsy で見たこの方の作品など、実に上品ですてきだが
真似したくても、この辺ではこういうリネン布、売ってないんだよなあ。


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冬は大変なのよ&花もようのかば

今日は雪だるまの誕生日で、明日はお義父さんの誕生日で
例年の如く合同誕生会をするので、私は今ちょっと忙しい。

にもかかわらず、昨晩ベッドに入る前に見たときにはちゃんとかかっていた
例の芝生カバーが、夜半に吹いた突風&強風で朝起きたら大きく剥がれて
道の方にびろろろーんと広がっており、しかもその上に除雪車が除雪していった
みぞれ混じりの重たい雪がどどんと積みあがっていて、ひどい有様になっていた。

この芝生カバー、人/車通りが増える前に元通りに張り直さなければならないのだが
明るくなり始めた今も強風は続いており、みぞれ混じりの雨もびちゃびちゃと降っていて
この中、外に出て雪をかき分けつつ芝生カバーを直さねばならないのかと思うと
げーんなりを通り越して、ほぼ涙目である。

しかし、やらねばならぬ。
”みぞれ混じりの雨”ということは、気温は零度以上(体感気温は別だが)
今のうちに直しておかないと、気温が零度以下に下がり始めたが最後
シートは凍って道や芝生に貼り付き、直したくても直せなくなる。
杭打ちも同様。地面が凍ってしまったら、やわなプラスチックの杭など
硬い地面に当たってぐにゃり曲がり、金槌を使っても打ち込めない。
ダウンの上に防水ジャケット着て、帽子被って手袋して、
みぞれと鼻水で顔をびちょびちょにしつつ、作業するしかないのだ。ああ。

もっともお楽しみもないではない。
先日、ピンタレストでこれ↓ を見て以来、気になって気になって


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「こんなもん編んでどうする?」と思いつつも、
とうとう余り毛糸でモチーフを編み始めてしまった。

このモチーフ、“アフリカンフラワー”というらしいが
人気のパターンのようで、様々な人が様々な配色で
いろいろなものを作っている。


気球とか

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恐竜とか

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帽子とか 

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これはバッグか?

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棒針編みをしすぎて、左親指が少々腱鞘炎気味なので
しばらくかぎ針で遊ぶのもいいかもしれない。
カラフルなモチーフにするには、しょっちゅう糸を変えなければならなくて
それがちと面倒くさいが。

芝生シート

昨日は天気がよかったので、芝生のシート張りを敢行。
例年、11月上旬くらいにやっていたのだが、今年は何やかやでちょっと遅れてしまい
「寒さが厳しくならないうちに片づけなくては・・・」と、しばらく前から気になっていたのだ。

芝生にシートを張ると言っても、庭全体に張るわけではない。
張るのは道路沿いだけである。
何しろ張る目的が、除雪車によって道路沿いの芝生の上に積み上げられる雪、
すべり止めのため道路に撒かれる砂利混じりの土と融雪剤が混じった雪から
芝生を守ることだから、そうした混じり物のない雪が積もるだけの庭側には
張る必要はないのだ。

昨日は雪だるまが忙しかったので、ぼちぼちと一人でやったが
のろくさやっても、3時間ほどで終わった。


ま、要するに、だいたいこんな風に張る。
うちの前庭の右側は扇形なので、カーブに合わせてダーツを寄せねばならず
そのへん、ちょっと面倒くさい。


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直線は簡単

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シートは厚手、薄手、いろいろあるが、素材は不織布で、水分は通す。
それを大きな釘のようなプラスチックの杭、あるいは足の長いU字型の金属製の杭などで
止めていく。
そして、ただ杭で止めただけでは、突風、強風の日などに
シートが風にあおられて杭を跳ね飛ばし、ばーんと一気に剥がれて
青空高く長々とはためく、ことになるので
ダメ押しでその上に石など置く。ブロックを置いているお宅もある。

うちも去年までは拾ってきた石を要所、要所に置いて重しにしていたのだが
これだとどうも、石の下敷きになった部分の芝生が傷み、
春になってもなかなか緑に戻らないので
今年は一計を案じ、U字型の杭と杭との間に篠竹を挟み、押さえにしてみた。
また釘型杭のところは篠竹は挟めないので、代わりに細い合繊のロープを渡し
杭の頭に巻き付けて、押さえとした。
これでどれだけ効果があるかは、昨日の今日なのでまだわからないのだが
少なくとも石を置くよりは、芝生の痛みは少ないと思う。

もっともこのシートが飛ぶ心配も、本格的に雪が積もり始めるまでのこと。
いったん雪が積もり始めれば、もう風でシートが剥がれるようなことはない。
何しろ道路沿いには、2メートル近い雪が積み上げられるのだ。
上側はともかく、下の方はガチガチに凍って、ちょっとやそっとでは融けはしない。
そうして積もった雪が完全に消えるのは、何か月も先。
このあたりなら、4月の終わりだ。

それにしても、春の芝掻き、夏の水遣り、芝刈り、施肥、秋の落ち葉掻き、
シート張り、冬の雪かきと、庭付きの家の年間の作業量は並大抵ではない。
年を取った夫婦が、庭付きの家を売ってアパートに引っ越す気持ちも、よくわかる。
アパートなら、たとえ芝生があってもその手入れは大家まかせ、
冬の雪かきも、大家契約の専門業者が来て、小型除雪車であっという間に片づけてくれる。
住人は、玄関周りやベランダなどを、ちょちょっと掃くだけでいい。

うちも今年、秋の落ち葉掻きの作業量軽減のため、リーフ・ブロワーを買った。
リーフ・ブロワーというのは落ち葉専用の掃除機のようなもので
吹き出す空気で落ち葉を飛ばし集めることもできるし、
逆に落ち葉を吸い込んで集めることもできる。
そして集めた落ち葉を細かく裁断する機能もついていて、
裁断した落ち葉は、花壇のマルチや堆肥の材料として利用することもできる。
付属品で耳栓がついているほど音はうるさいが、作業量は激減。
なかなかに便利なものである。

スノー・ブロワにリーフ・ブロワー、芝刈り機と
だんだんお道具が増えていく我が家の物置だが
こうした機械で自立できる時間が長引くのなら、それもいいかと思う。
そして、こうしたお道具を使っても自分では庭の手入れができなくなったら
その時はお引越し。
このへんには老人用アパートがけっこうあるのだ。
ジムの隣のアパートに引っ越して、ひょこひょこ歩いてジムに通うのもいいかもな。

毎年の嘉例の如く

雪だるまの誕生日が近づいてきたので、靴下を編み始めた。
セーターを着ず、マフラーは巻かず、帽子もろくに被らない雪だるまには
靴下くらいしか、編んであげられるものがない。

今年の模様は、ヘリンボーン・リブ。
当初は手抜きして2x2、あるいは3x1のリブ(ゴム編み)模様でいいかと思っていたのだが
延々ゴム編みだけというのも退屈すぎるかと思い直して
少々飾りを入れることにした。

ヘリンボーン・リブは4目一模様。
表目、表目、すべり目、表目、かけ目と編み、
3目めのすべり目を、次の表目、かけ目の上に被せる。
文章で書くと何やらややこしげに聞こえるが、やってみれば簡単、単純である。
なわ編みなどと違い、針を持ち変えなくても済むし
1段おきの模様なので、いちいち段数を数えなくてもよい。


写真のピントが甘いのでわかりずらいが、すべらせた目が斜めになっているところが
ヘリンボーン・リブと呼ばれる所以と思う


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糸は Knit Picks の Hawthorne。
毛80%、ナイロン20%で撚りが強く、少し Koigu のKPPPMに似ているが
しかし値段は若干安め。(もっともこのところずっとカナダドル安が続いているので
送料等考えると、あまり安いとも言えなくなってきたが・・・)
撚りが強い分、編地はふんわりというより、しゃっきり。
かなりクリスピーな手触りなので、これで春先のセーターやカーディガンなど
編んでも面白いかもしれない。
ただし色味は段染めのみで、単色はない。
私が雪だるま用に選んだのは Blackbird という黒に灰色が混ざった色だが
(上の写真では照明の加減でかなり明るい灰色に見えるが、実際の色はもっと暗い)
中にはぎょぎょっと目をむくような色の組み合わせの段染め糸もあって
KP社デザイナーの発想の斬新さに感服というか平伏というか・・・

でもまあ編みづらい糸ではないし、ナイロンが入っている分じょうぶだし
靴下用としては結構な糸だと思う。
あとはせっせと編んで、誕生日に間に合わせるのみ。
SSS(Second Sock Syndrome)への感染を避けるべく2足同時に編んでいるので
まあだいじょうぶだろう。


アフリカすみれ

しばらく前に読んだ小説に、夫のDVに苦しんだ女性が、
自身を事故死したかに見せかけ、命からがら夫のもとを逃げ出す
というのがあった。

その逃げ出す際、彼女は大事に育てていたアフリカすみれの鉢から
目立たぬようにそっと1枚、カミソリで葉を切り取り
ビニール袋に入れてポケットに忍ばせ
深夜のバスに乗り込む。

そして、以前住んでいた街から遠く遠く離れた町で
彼女はそのアフリカすみれの葉を取り出し
小さな鉢に植えてやるのだ。
新しい名前、新しい外見で生活を始めた彼女が
たったひとつ、切って捨てた過去から持ってきたもの。

この話を読んだとき、私は切り取った葉の根元から出てくるのは
同じような形をした1枚の葉かと思っていたのだが
実際には違った。
小さな双葉が、たくさん、たくさん、出てくるのだ。

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これは、雪だるまが世話をしているアフリカすみれの1鉢の
元気がなくなってきたので、物は試しと、葉を2枚ほど切り取って
土に刺しておいたもの。
香港時代、さんざん枯らしたアフリカすみれなので
「だめもと」で刺しておいたに過ぎなかったのだが
案に相違して、ちゃんと葉が出てきた。
しかも、たくさん。

元気がなくなっていた鉢も、どうやら持ち直してきたようだし
カナダの室内環境は、香港のそれよりも
アフリカすみれに合っているのかもしれない。

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プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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