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買い出し

昨日は朝から体調不良で動く気がせず、朝寝と昼寝で過ごしたが、夜にはまあ復調。不良になったのは、前日に午後と夜と2コマ授業をしたからだと思う。ことに夜のは初級の初回で、初めて会う生徒を相手に喋るのは、かなーり緊張する。元気よく喋っている顔の裏で、背中を冷や汗が流れるほど緊張する。2回目以降はまあましになるが、いずれにしても2コマある日の身体の使い方を覚えなくては・・・。

ところで先週の金曜、半期に一度の亜州食品の買い出しのため、モントリオールへ行った。と言っても、雪だるまが混雑する市内に入るのを嫌がるので、私達が行くのは南岸。正確にはモントリオール市ではないのだが、まあそんなことはどうでもよい。だいたいいつも、中国系スーパー2店と中東系食品店1店をはしごする。

半年に1度しか行かない店々だから普段の混みようなど知りはしないが、それにしても1軒目のスーパーは、数か所あるレジに並ぶ行列が、とぐろ状になっているほど混んでいた。

私同様、連れが会計するのをカウンターのそばに立って待っていた初老の婦人が、隣で何やらぶつぶつ言っているので、「今日はすごい人出ですねえ」と声をかけてみたら、「中秋吖嘛!」と言われてしまった。はい、おっしゃる通り、本日は中秋でありました。で、その婦人が「あんたは大陸人か?」と聞くので「いや、日本人だ」と返すと、「日本人には見えない」と言われた。彼女の頭の中の日本人のイメージと、私の姿かたちが一致しなかったらしい。 「大陸人か?」というのは、私の滅法下手くそな広東語が、生粋香港人(と思われる)の彼女には、広東か広西の辺鄙な田舎の訛りか?と聞こえためと思われるが、しかし香港人から大陸人と間違われたのは初めてだ。たいていは台湾あたりなのだが。

いずれにせよ、中国系スーパー2店で、芋頭、豆苗、蒜茎、南瓜、大根、生椎茸、えのき茸、柚子(ユズではなくてポメローの方)、韓国蜜瓜、五香豆干、冷凍紅豆包に銀糸巻、山査子片、陳皮梅、干しバナナ、粉末だし、花雕酒、みりん風調味料、麺味、花椒等々、たんまり買い込んだ。あんまり買い込んだので、中東系食品店に行くのは止めた。上記↑だけで、冷蔵庫も冷凍庫もいっぱいだ。今はこの買い込んだ食品を、だめになる前に食べきるべく鋭意努力中。元上司殿にもらって美味しかった珠江橋牌豆豉鯪魚の缶詰は、捜したのだが見つからなかった。残念。
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Fluffy Pancakes

今週で火曜の授業が終わった。いえーい!である。
これで6月の第二週で木曜の授業が終われば、
晴れて夏休み! ううう、考えるだけでうれしくて飛び跳ねたくなる。
ほんとのところ、海ちゃんは「夏も続けます!」と言っているので
完全に休みというわけではないのだけれど
海ちゃんは月1回だけだから、まあいいのだ。
月1と、週1では気持ちの上の負担が、まるきり違う。
ことに他の授業が休みとあっては、月1の授業などないも同然。
ああ、この軽やかな解放感!

こういう時は、食べ物も軽い、ふわふわしたものがいい。
明日は休みだし、久しぶりに“ふわふわパンケーキ”でも焼こうか。
このレシピはしばらく前にネットで見つけたのだが
“Fluffy”というだけあって、ほんとに軽いふわふわのパンケーキになる。
私がやってもなるのだから、誰がやっても失敗はないと思う。
材料、作り方は以下の通り。(注:1カップは250cc)

牛乳             3/4カップ
ホワイトヴィネガー    大さじ2
小麦粉           1カップ
砂糖             大さじ2
ベーキングパウダー   小さじ1
ベーキングソーダ     小さじ1/2
塩              小さじ1/2
卵              1こ
溶かしバター        大さじ2

1. ボウルに牛乳とホワイトヴィネガーを入れて混ぜ、5分ほどおく
2. 別のボウルで、小麦粉、砂糖、ベーキングパウダー、ベーキングソーダ、塩を混ぜる。
3. 1の牛乳+ヴィネガーに卵と溶かしバターを加え、泡だて器で混ぜる。
4. そこに2の粉類を加え、ダマがなくなるまでよく混ぜる。
5. フライパンに薄く油を引き、好みの量の生地を流し入れて焼く。

この“好みの量の生地”というのがポイントで、
マリービスケット並みに小さいのがお好きなら小さく焼けばいいし
そんなのは面倒くさい、フリスビーくらい大きくなけりゃ、食べた気がしない!
のなら、フライパンいっぱいに大きく焼けばいい。

私はフリスビーサイズだと返すのが大変なので
間を取って、店屋のホットケーキよりは少し大きいか、
くらいの大きさで焼いている。
下手くそなので、きれいな円にはならない。
だいたいは楕円形になる。
別に支障はない。

かけるのはもちろん、メープルシロップである。
砂糖と水で作るパンケーキシロップの方がお好きな方もおられるだろうが
ケベックに住んで、メープルシロップ以外のものをかけるなんて、ありえない。
ここはやはりカナダ特産100%メープルシロップでなければ、ねえ。
それにどうせうちには、それしかないし・・・

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心尽くしの

日本の食品はほとんど手に入らない所に長く住んでいるので
和食なしでも別に格別の不都合は感じていないが
たまに他人様から頂戴することがあれば、有難く賞味させていただく。

ちょっと前になるが、旧正月の時期に元上司とその奥方であるところの元同僚
が遊びに来てくれて、その際、大量の日本および中国食品を
お土産に持ってきてくれた。
ラーメン4種に始まり、干うどん、生やきそば、日本の各種サラダ・ドレッシング、
レトルトカレー、粉末だし、乾燥わかめ、しじみ味噌、干し棗、クコの実、
蝦子麺、珠江橋牌豆豉鯪魚缶詰、小瓶の蠔油等々。
ほとんど中型スーツケース1つ分くらいの量だった。

とてもではないが私一人では食べきれないのでお友達に分けたが、
それでもまだうちには、干うどんやドレッシングが大量に残っている。
ドレッシングなど、上司殿が「これもおいしい。あれもおいしい。
是非食べてみて」と私たちに勧め、次から次へと開けてくれたのだが
雪だるまはサラダにドレッシングをかける習慣がないし
私一人ではドレッシングの大瓶はなかなか使いきれず、
かといって開封して使い始めてしまったものを人にあげるわけにもいかず
よって今だにうちの冷蔵庫には3瓶が眠っている。
賞味期限切れまでに使い切れるかどうか勝負!だが、すでにして負け戦気味。

それにしても今回、空港に迎えに行くにあたり、
事前に元同僚であるところの奥方から
「スーツケース4個あるんだけど、お宅の車に積める?」と聞かれ
「香港のタクシーに積めたんなら、だいじょうぶでしょ」と答えのだが
そして「うちに来た後、米国在住の親戚を訪問すると言っていたから
そこへのお土産で荷物が多いんだろうなあ、日本もそうだけど
中国もお土産の習慣があるからなあ、大変だなあ」と
“まるで他人事”感覚で呑気に同情していたのだが
何のことはない、スーツケース4個のうち1個は
全部うちへのお土産だったのである。
あちゃー・・・・

「食べ物をくれる人はいい人」だから言うわけではないが
考えてみると元上司殿およびその奥方は、実に親切である。
一緒に仕事をしていた時は、「仕事がいい加減過ぎる」だの
「後先考えずに安請け合いする」だの「はったりばっかりかましてる」だの
上司殿に対し文句たーらたらで、「ちっとはモノを考えてから仕事しろ!」
とか思っていたのだが、仕事を辞めて8年経ってもまだこうして
遠路はるばる訪ねてくれ、重い思いをして「日本のもの食べたいでしょ」と
大量の食品を運んできてくれ、「日本のTV見たいでしょ」と
(その仕組みは私には一向わからないのだが)日韓中印の番組が
無料で見られるキカイをうちのTVに付けていってくれ
そして「また来るねー」と言って、大雪の中をケベック空港から飛び立っていった。
「去るもの日々に疎し」とか言うが、上司殿とその奥方は
日々に疎くないようである。

台所に山と積まれた彼らの心尽くしの食品群を見ながら、
私は少し反省した。
考えてみれば彼らは昔から少々おせっかい気味なくらいに親切で
私の狷介さを疎んじもせず、辛抱強く付き合ってくれた。
だからこそ8年間も一緒に仕事ができたのである。
今後は私も心温かく情に厚い彼らを見習い、
絵葉書を貰ったらちゃんと返事を書くとか、折に触れてメールを出すとか
人付き合いというものを、こまめにしなくては。
性格の悪い私と付き合い続けてくれる人など
そうそうたくさんはいないのだから。

小豆

豆入れの箱の底で、すっかり忘れていた小豆の小袋を見つけた。
確か昨秋、モントリオールのアジア系スーパーで買った小豆である。
「あれ、まだあったんだ。ラッキー」とうれしくなり、ほくほくして
いつもどおり某老舗あんこ屋のサイトで見た煮方(茹でこぼしなし、火を止め10分の蒸らしあり)で
煮てみたら、これが全然おいしくない。
そもそも指定の調理時間では全く軟らかくならず、仕方なく倍以上の時間、弱火で煮続けたにも関わらず
相変わらず皮が硬く舌に引っかかり、豆自体もぼそぼそして小豆独特のうまみがない。
「げー、失敗・・・」とは思ったが、せっかくの小豆、もったいないので砂糖を入れて餡にし
おやつにせっせと食べた。

前回で懲りたので、2回目は正統「茹でこぼし2回、それから再び水を入れ弱火で1時間」
でやってみたが、やっぱり皮が硬い。身もほろりと崩れない。滋味もない。

大昔、商品先物を担当していた同僚に「日本の小豆ってどんなのか知りたいから買ってきて」と頼まれて
出張ついでに某百貨店の地下に行き、同僚用と自分用に1袋ずつ買ってきた
正真正銘日本産の小豆を煮た時には、茹でこぼしなしの煮方でも
ほんわりとした豆そのもののうまさが舌に広がって
「あれー、小豆ってこんなにおいしかったっけー」と、1さじ口に運ぶごとに
こちらを至福!の境地にいざなってくれたが、あれは日本産小豆の底力によるものか
はたまた久しぶりに“あんこ”というものを放り込まれた私の舌が過剰反応しただけだったのか・・・

いずれにせよ、今手元にあるこの小豆は美味くない。
あと1回分あるので仕方ない、あるうちは食べるが、次回この牌子の小豆を買うのはやめよう。
いくらお値段手頃でも、美味くないのでは話にならない。
これに比べれば、最近発見したうちの近所の量り売り屋の小豆の方がずっとましである。
この量り売り屋の小豆もたぶん中国産であると思うのだが、品種が違うのか
すぐに軟らかくなるし、日本の小豆に近い味がする。
日本産など売っていないのだから、まあこれで我慢というところである。

ちなみに最近は甘い煮小豆を作るのには、砂糖ではなくメープルシロップを使っている。
雪だるまが、上白糖はカロリーだけで栄養が何もない。
甘くしたいのなら蜂蜜かメープルシロップを使え、というので
当地の場合は、値段と簡便さでメープルシロップに軍配。
ケベックでも蜂蜜は高いけど、メープルシロップはセールの時買えば、
1缶540ml入りが約5カナダドル。お手頃なのだ。
それに蜂蜜は買った時は液状でも、しばらくすると半固体のようになって
なかなか瓶から出てきてくれないが、メープルシロップは蓋なしで放置でもしない限り、常に液体。
餡練りの時、砂糖+水の代わりに同量のシロップを入れればいいだけなので簡単である。
味も悪くない。
メープルシロップでぜんざいというわけにはいかないだろうが、
デザートとして餡を食べたいだけなら十分いける味である。


チャイブ・ペスト

私はペスト(pesto alla genovese:パスタなどに絡める例の緑のソース)は
バジリコと松の実、パルミジャーノ、オリーブオイルで作るものだと思い込んでいたが
この夏お邪魔したジョゼ&ブライアンの家で、バジリコではないペストをご馳走になり
それが大変においしかった。
聞けば、チャイブとカシューナッツで作ったのだそうである。
バジリコでなくても、松の実でなくても、ペストが作れると知ったのはこの時である。

もっとも味はバジリコ&松の実のものとは、少々異なる。
材料が違うのだから当然である。
しかし同じくらい美味しいし、ピタなどにハモスと共につけて食べるなら
むしろ本来のバジリコ・バージョンより、癖が少ない感じで飽きずに食べられる。
バジリコ・ペストにはあまり興味を示さない雪だるまも、
このチャイブ・ペストは大いに気に入ったようで、ぱくぱくとよく食べていた。

ジョゼによれば、彼女の庭にはチャイブがたくさん生えていて
毎年それをいかに無駄なく消費するかに頭を悩ませ
かつては炒め物にしたり、餃子の中に入れてみたりしていたのだが
このチャイブ・ペストのレシピを見つけてからは、もうチャイブの始末に困ることはなくなった。
作り方は簡単だし、一度にたくさん消費できるし、密閉容器に入れておけば結構長く
保存できるし、「実に便利」だそうである。

前置きが長くなったが、作り方は以下のとおり。

荒く刻んだチャイブ       1/2カップ(ぎっしりめに詰めて計ること)
にんにく              1かけ
ナッツ               大さじ2
パルミジャーノチーズ     小さじ2
オリーブオイル         60cc

1. フードプロセッサーにチャイブ、にんにく、ナッツ、パルミジャーノ、塩、コショウを入れる
2. ゆっくりとオリーブオイルを加えながら、すべての材料をやや粒々の残るペースト状になるまで
  プロセッサにかける。硬すぎるようなら、さらにオリーブオイルを加える。以上、終わり。

レシピによれば、これでだいたい1/3カップ(80㏄)くらいのペストができるそうだが、
ジョゼも私もこの量では作りづらいので、だいたい2倍~4倍の量で作っている。
プロセッサが大きめなので、レシピの量では底にへばりついたようになってしまい
うまくペースト状にならないのである。
したがってお手持ちのプロセッサが小型なら、あるいは小型のすり鉢をお持ちなら
上記の量で十分いけると思う。

またナッツは、アーモンドでもカシューナッツでもなんでもよい。
ジョゼはカシューで作り、私はアーモンドで作ったが、どちらもおいしかった。
たぶんマカデミアナッツとか、ブラジルナッツでもいいのだろうが、
価格の点と、入手しづらさの点で、まだ試したことはない。
逆にピーナツはこのあたりで最も手に入れやすく、かつ安価なので
いつか試してみたいと思っているが、ピーナツは厳密にはナッツではないし、
味もかなり違うので、成功するかどうかはわからない。

ちなみにチャイブも他のネギ系の野菜で代用可能である。
実は昨日はこのあたりでグリーン・オニオン(スカリオン)といっている野菜、
日本の長ネギをアサツキくらいに小型化したような野菜で作ってみたが
けっこうイケた。味はチャイブよりさらにネギ臭さが抜けた感じで、かなりマイルド。
パスタに絡めるには味が穏やか過ぎて間が抜けてしまうかもしれないが
ピタにつけて食べるにはちょうどよい。

このグリーン・オニオンでもペストを作れると知ったのは収穫だった。
だってウチの場合、畑にチャイブが青々しているのは夏の間だけ。
冬はチャイブは雪の下で枯れている。
その点、グリーン・オニオンならスーパーで1年中手に入る。
手軽なうえに安価。言うことなし。

Canning

ここに来た翌年の春、叔父さんが持ってきてくれた4株のルバーブは
年ごとに大きくなり、5年目を迎えた今年は、1回の収穫量が2㎏を超えるようになった。
こうなると、ジャムにした後ふつうにタッパーに入れておいたのでは
いくら冷蔵保存しても、カビが生える前に食べきるのは難しい。
ことに私はルバーブの酸味が十分残っている甘くないジャムが好きで
ルバーブの重量の1/3弱の砂糖しか入れないので、なおさらである。

で今年は思い立って、canning というのをやってみることにした。
canning を辞書で引くと、「缶詰化」とか「缶詰製造」となっているが
もちろん家庭でブリキの缶を使った缶詰なぞが製造できるはずもなく、
(できるものならやってみたい気はするが)使うのは缶ではなく瓶。
幸いうちには、叔母さんたちが手製のジャムやピクルスを入れてくれた
メイソンジャー(金属製の蓋付きのガラス瓶)がいくつかある。
ほんとは返さなくてはいけないのだが、その後会う機会がなくて返しそびれているもので
まずはこれを使って試してみようと、さっそくネットで検索するやら
YouTubeを見るやらして基本的なやり方を頭に入れ、一応その通りにやってみた。

ピクルスの場合は知らないが、ジャムの場合は以下のとおりである。
1. ガラス瓶と蓋を煮沸消毒する
2. 出来上がった熱いジャムを、その熱い瓶の中に入れる
3. 蓋をかぶせ、ねじ蓋を軽く締めて、瓶を湯の中に入れる
4. 湯の深さは、瓶が完全に隠れる程度。(蓋の上1インチ)
5. 煮立ってきたらタイマーをかけ、13分加熱
6. 瓶を取り出して、冷ます
7. 冷めるとともに、瓶の中から空気が抜ける“ぺこん”という音がすれば密封完了

ということなのであるが、ジャムを詰めた瓶を湯の中に戻す段になって
はたと困った。
うちには瓶が完全に隠れるほどの深さの鍋がないのである。
ことにその時は2㎏のジャムを煮るために、手持ちで一番大きい鍋を使ってしまっていたので
残っているのは瓶を3つ入れれば一杯になるくらいの片手鍋だけ。
これでは頭が出てしまうと思ったが、ないものは仕方がないので
温泉よろしく首までの湯の中にジャム瓶を入れ、
指定の時間、加熱してみた。
そしてその後、カウンターに置いて冷ましてみた。
するとしばーらくして、“ぺこん”という音がしたので、
どうやら首までの湯でもだいじょうぶらしいと了解。
なんだ、簡単じゃん、である。

こうなると面白くなって、その次は自分でメイソンジャーを買ってみた。
瓶はその辺のスーパーで普通に売っていて、
250ml、500ml、750mlと大きさはいろいろだが
どれも1ダース10ドル以下で買える。
1個1ドルもしないのに、落として割りでもしない限り何度でも使えるのだから
なかなかにお得である。

ついでに中古屋と蚤の市を探し回って、直径30㎝、深さ22㎝の大鍋も
10ドルで手に入れた。
この深さなら、瓶は完全に湯の中に沈むはずである。
で先日はこれらを使って瓶詰め作業に勤しんだのであるが
瓶が湯の中に完全に沈んでいると、普通のトングでは瓶がすべって
なかなか取り出せないことを発見。
あれこれ試しているうちに、ばしゃりと湯が腕に撥ねかかり
うっすらと火傷してしまった。
うっすらのくせに火傷はなかなかに痛くて、少し涙目。

おまけにそんなこんなで、お義父さん用に甘みを強くしたジャムが
1瓶あったのだが、それがどれだかわからなくなってしまい、
印をつけるつもりで忘れた自分の馬鹿さを呪うはめになった。
鍋の中では“これ”とわかっていたのだが、取り出す段のどさくさで、
ウチ用の砂糖1/3弱ジャムの瓶と、お義父さん用の砂糖1/2強ジャムの瓶が
完全に混ざってしまったのだ。
なにしろ1ダースまとめて買った瓶なので、姿かたちはどれも同じ。
中身のジャムにしたところで、砂糖の多寡で色が変わるわけでもなし
外からは区別がつかない。
と言って、せっかく密閉したのだから、開けて舐めてみるわけにもいかない。

仕方がないので、取り出した位置関係から見て、
お義父さん用である可能性が一番高い瓶のフタに「たぶんこれ」と書き、
その次に高い瓶のフタに「でもこれかも」と、日本語で書いておいた。
お義父さんにはまだ上げてないのだが、もし外れていたら取り換えるまで。
他に仕様はない。

というわけで、canning には、それ用のトングが必須と実感。
昨日ダラーストアに買いに行ったのだがなかったので
次回の買い物の際、ホームセンターあたりで探してみるつもりである。
中古屋にもあるかもしれないが、こういうものはしっかりした新品の方がよさそうだ。
蝶番の緩んだ古いのを買って瓶を取り落としたのでは、元も子もないし
もう一回やけどするのもいやである。
いくら熱つ湯好きの日本人でも、100度の熱湯を浴びるのは好みではない。


   メイソンジャーいろいろ

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   大鍋とトング

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広口の漏斗もあった方が便利

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歯ごたえゼロメニュ

最近どうも、夕食会をしたりお出かけをしたりすると
その疲れから回復するのに少なくとも3、4日はかかるようで
今回も合同お誕生会と翌日のお出かけの後は
ぐったりして疲れが抜けず、当然ながら気力も萎え萎えで
“ブログ更新”態勢に入れるまでに、1週間近くかかってしまった。
まるで70婆さんみたい。ああ・・・

それでも私の場合、歯と胃袋はいまだ丈夫で
ばりばり、むしゃむしゃ、硬いものでも、些か消化の悪そうなものでも
大抵のものは食べられる。
むしろ、むやみと軟らかいものよりは、ある程度歯ごたえのあるものの方が
好きだったりする。

そんなものだから、会食の時でもつい歯ごたえを楽しむようなものを
メニュに入れてしまいがちなのだが、今回の合同お誕生会では
極力そのようなことのないよう、注意して献立を作った。

実は前回、9月の義弟ジェリーの誕生日の時に失敗して懲りたのだ。
主賓(?)であるジェリーが私とほぼ同年配で、何でも食べられるものだから
ついうっかり付け合わせの野菜に、ぱりぱりした歯触りを楽しむべく
さっと茹でただけのさやえんどうと、これまたどちらかといえば歯ごたえのある
皮付きのままオーヴンで焼いたじゃがいもを選んでしまったのだ。

私としては、青々と茹で上がったさやえんどうは、夏の陽光の最後の名残
のようなものだし、皮付きのじゃがいもも、主菜の豚肉の軟らかさとの対比で
組み合わせとしてよろしかろうと思ったのだが、
実際に供してみたら、さっと茹でただけのさやえんどうは、莢が硬すぎて
お義父さんの姉である伯母さんには噛み切れず、
またお義母さんの妹である叔母さんは、少々焦げ目のついた皮付きじゃがいもの消化に
不安を抱いたのか、皮の部分だけそっくり皿に残してあった。

幸いデザートのブレッドプディングが好評だったので、会食はつつがなく終了したが
客人が帰った後、皮やら莢やらがあちこちに残る皿を片づけながら私は、
「いやはや、もうちょっと出席者の年齢を考えるべきだった」と、ふかーく反省した。

考えてみれば、伯母さんは86歳、お義父さんは84歳、叔母さんは73歳。
硬いものや、歯ごたえのありすぎるものを敬遠するのは、当たり前なのだ。
お義父さんが皆との会食の時、マッシュポテトやぐたぐたに軟らかく煮た隠元などを
付け合わせするのは、それなりに理由があってのことだったのだと
今更ながら思い至った。

で、前回の失敗を踏まえ、今回のメニュは主菜はポークフィレ(手でちぎれるほど軟らかい)、
付け合わせは、さつまいもとじゃがいものマッシュ(水分を大目に残した上、バターと牛乳で
かなりやわらかめ)、茹でたグリーンピース(これまた、かなりやわらかめ)、
デザートはトライフル(角に切ったスポンジ+缶詰のフルーツカクテルと桃、ホイップクリーム。
スポンジはラム入りのシロップを浴びてびちゃびちゃ。歯ごたえゼロ)
という、“出席者の平均年齢ほぼ70歳”にふさわしい老人食にしたら
これが思いのほか好評で、ことにトライフルはラムを多めに入れたびちゃびちゃ具合がよかったのか
伯母さんなど「ほんとに、おいしい!」と、お代わりまでして、にこにこ顔だった。

皆に喜んでもらえて、作った方も作り甲斐があったが、
それにしてもこの歯ごたえゼロメニュ、
今はこのくらいで済んでいるが、何年か経って更に出席者の年齢が上がったら
更にやわらかく、細かくしなければならないかも。
ほとんど離乳食の世界だが、ま、流動食よりましか ^^;






もやし作り

最近のお遊びのひとつは、もやし作り。
もともとは冬場、野菜が値上がりするので、もやしでも作って足しにするかと、作り方などちょっと調べてみたのだが、もやし栽培の専用トレーは20ドルとか結構な値段がついていたため、二の足を踏んでいるうちに春になった。

春は種まきの季節である。で、人参やエンドウ、ケールなどの種を買うついでに、もやしの種も購入。そしてその後の調べで、専用トレーなどなくても、何かの空き瓶とフタにする目の粗い布さえあればもやしは作れるとわかったので、早速ジャム瓶を洗って実行。フタは、最初は木綿の布を切って使ってみたが、朝晩の水洗いの際、水の切れが悪いので、ニンニクが入っていたメッシュの袋を適当に切り、輪ゴムで止めてフタにした。ニンニク袋は目が細かいので、かなり小さいタネでもこぼれ落ちない割に水切れがよくて、なかなか使い勝手がよい。お薦めである。

そしてタネは、最初は市販のもやし用のタネ、スプリング・サラダとかサンドイッチ・ブースターとかで作っていたのだが、少ししか入っていない割に結構高い(2回分くらいで約3ドル)ので、最近はもっぱら緑豆で作っている。大きく育つのでサラダやサンドイッチには向かないが、炒め物にはこちらの方が重宝である。

作り方は超簡単。
1. 緑豆小さじ2杯くらいをジャムとかスパゲッティ・ソースの空き瓶(少なくとも500mlくらいの大きさのもの)に入れ、豆が十分被るくらいの水を入れて、目の粗い布かネットなどを被せ、輪ゴムで止めてフタにして、冷暗所に置く。
2. 6~8時間経ったら水を切って、引き続き、冷暗所に置く。(ちなみに水を切る際、フタはいちいち取らなくてもいい。目の粗い布やネットなら、ふたをしたままで十分、水は切れる。
3. その後は1日2回、朝と晩にフタつきのままジャーと水を入れ、軽く豆を洗ってまた水を切り、冷暗所に置く、を繰り返すだけ。2日目くらいから芽が出始め、5、6日経つと十分食べられるくらいに成長する。

ちなみに緑豆は、別にもやし用ではない、ふつうの緑豆。煮て食べる用に袋入りで売っている(あるいはカナダにお住まいの方なら、bulk barnとかで量り売りで売っている)ごくごくふつうの緑豆。最初は煮て食べる用で本当に芽が出るのか少々心配だったが、やってみるとこれがちゃんと出る。

そして上には“冷暗所”と書いたが、直射日光さえ当たらなければ、特別暗く、冷たい所でなくても大丈夫のようす。私は朝晩の水洗いを忘れないよう、台所の流しの横に置いているが、ちゃんともやしになっている。肝心なのは朝晩必ず水洗いして、カビが生えたり、腐ったりしないようにすることだそうである。カナダより暑くて湿度が高い日本だと、真夏、台所にそのまま置くのはちょっとアブナイかもしれないが、春秋冬は十分いけるのではないか。


これは2日目。少し芽が出始めている。

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そして6日目。瓶いっぱいに成長

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上から見たところ。葉っぱも出て、元気いっぱいです。
このもやしはこの写真のあと、炒め物にして食べてしまいました。ははは


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食事

先月半ば、香港から知り合いが遊びに来て5日間ほど滞在した。お仕事時代、私が“次席”と呼んでいた人が、息子さんの卒業式に出席するためにご主人とともにNYに来、NY⇔モントリオール間は飛行機で1時間と東京⇔大阪並みに近いので、「帰りに寄るわ」となったのである。

ものすごく親しかったお友達というわけではないが、8年間、上司兼同僚として一緒に仕事をした仲だし、その8年間いろいろお世話になり、随分と親切にもしていただいた方なので、せっかく来てくれるなら楽しく過ごしてもらおうと、あれこれと準備を整え、彼女たち(ご主人は仕事が忙しいので先に帰ったが、息子さんは一緒に来た)が着いてからは、ケベック市に観光に行ったり、ナショナル・パークへピクニックに行ったり、最終日には彼女の希望で隣の市の大きな教会へ行ったりと、このあたりの観光スポットをぐるぐる。幸い5日間とも天候に恵まれ、毎日いいお天気で、しかも暖かかったので、青空の下、あちこちで写真を撮ったり、買い物をしたり、それなりに滞在を楽しんでいただけたとは思うのだが、ただひとつ食事だけは、大きく的を外してしまった。

この私、中華圏に20年近く住んで、香港/中国人式の食事についてはよーくわかっていたはずなのに、ケベックでの5年間ですっかりそれを忘れ、初日、プレイスマットの上に一人一皿、主菜に副菜2種、サラダにデザートという欧米式の食事を用意してしまったのである。

客人が内地から来た純粋中国人なら、私もこんなメニュにはしなかったと思うのだが、次席はホテルのブッフェを好むような和洋中華なんでも食べる人だし、息子さんはNYで4年間も生活したのだから、欧米式の食事でもだいじょうぶだろう、それに第一、私には中華の家庭料理なんか作れないし・・・と、ついいつもの通り、お義父さんや親戚の誰彼と食事をする時まんまの会食メニュにしてしまったのだが、しかしこれは大きな失敗だった。

まず初日、上記の主菜+副菜の食事を準備したものの、それでも一応、「ご飯(白飯)あった方がいい?」と聞いたら、大きく頷いて「あった方がいい」というので、急ぎ炊飯器を仕掛けた。そしてご飯が炊ける間、ふと「ん? ご飯+おかずとなると、主菜1品ではマズイ」と気づいて、慌ててもう2品ほど主菜というか、お菜を用意。ここで「そういえば香港の食事は、一人一皿じゃなくて、大皿に盛ったお菜をみんなでシェアして食べるんだった」と思い出して、箸を用意し、盛り付けもそのように変えたのだが、しかし何しろ土壇場での変更。お菜はなんとか3品そろったが、香港人の食事に欠かせないスープ(湯)までは手が回らず、初日の夜はスープなし。なんだか間の抜けた食事になってしまった。

2日目は初日に懲りたのか、次席が「私も手伝う」と言って、野菜スープと鶏蛋西紅柿(トマト卵炒め)を自ら調理。ご飯、スープ、お菜3品で、完全に中華の夕ご飯。

3日目は、ケベック市に出かけたついでに外食。ケベックに来たからにはこれを食べていただかなくてはということで、ケベック名物のプティン(フレンチフライにチーズをのせ、グレービーをかけた料理)をオーダー。この日だけは港式の食事から外れた。

4日目は、また完全中華メニュ。天気がよく暖かかったので、デッキのテーブルで食事。外で食べる楽しさからか、息子さんはご飯を4杯お代わりした。あの細い身体のどこにそんなに入るのか不思議だったが、しかし喜んで食べてもらえてうれしかった。

というように、外食だった3日目を除き、家での食事は毎日、白飯を主食にお菜をシェアする港式ごはん。
いろいろな点で相当程度西洋化されている香港人ではあるのだが、日本人同様、外での食事ではナイフとフォークの横メシを抵抗なく受け入れても、家での食事はやはりご飯とスープにお菜を添えて、箸で食べなければ食べた気がしない、ということらしい。

おかげで1日につき主菜1品、副菜2品で材料を用意していた私の目算は大幅に狂い、2日目ですでにスーパーに追加の食料買い出しにいく始末。それはそうである。お菜を3品作るというのは、主菜を3品作るようなもの。1日で3日分の主菜材料を使い切ってしまえば、2日目で材料が足りなくなるのは当たり前である。

思えばこのケベックに引っ越してきたばかりの頃は、逆に港式の食事方法がすっかり身に沁みついていて、家のお披露目の後、親戚一同20数人でレストランに行った時には、メニュを見ながら「ひゃあ、このメニュでどうやってシェアしたらいいんだろ? これとこれとこれを3品ずつ取って、これとこれを2品ずつ取れば、なんとかなるかな?」なんて算段し(料理のバラエティと量を考え、客の好みを勘案してメニュを決めるのは、主催者の腕の見せ所だったりする)、ついでに会計は主催者が持つに決まっているので、大体の金額まで計算していたら、実際には各人がそれぞれ自分が食べたいものを1品ずつオーダー。お会計も各自がそれぞれ払うと知って、顎が外れそうになった。

「なるほど、ここでは料理はシェアしないのね」と感心し、そうと知ってみれば、その方が簡単で楽ちんで、5年間ですっかりそれに馴染んでしまい、あげく香港人相手にまでそれをやって大失敗、というのが今回の顛末である。お粗末。やっぱり食事は相手を見て考えなくては、と肝に銘じた。

ちなみに今回の港式の食事、雪だるまには不評だった。客人の手前、口には出さなかったが、日に日に不機嫌になっていくのが、隣に座っていてよくわかった。彼、白飯は好みではないし、スープも嫌いなのである。ついでにベジではない客人に合わせて、肉、魚主体のメニュ(野菜料理ももちろんあったのだが)にしていたので、好きではないものばかり食卓に並んでいて、ついついぶー、というわけである。そして実は私自身も、常に主食があり、肉魚がある食事は、胃にもたれて困った。私もどうやら雪だるまに連られ、半ベジ化しているらしい。

春のきざし2 復活祭

私は長い間、復活祭といえば子羊かと思っていたのだが、このあたりではどうやら復活祭=ハムらしい。もちろん家族の好みで他のものを食卓に載せるお宅もおありだろうが、少なくともハムが復活祭の定番メニュのひとつであることは間違いないらしく、そのためか週末に復活祭を控えた先週は、この町にある4軒のスーパーすべてで、ハムを目玉商品のひとつに挙げていた。

ただしここで言うハムは、パンに挟んでサンドイッチにするような薄切りタイプのものではなくて、本来のハムであるところの豚もも肉、どーんと1~2kgはあるような骨付きの固まり肉の方である。これが先週は、スーパー各店で1ポンド1~1.99ドルくらいと超お買い得になっていて、ウチでも買い物のついでに2kg超のをひとつ、仕入れてきた。ベジの雪だるまゆえ、ふだんウチではこういうものは買わないのだが、今年は復活祭の会食をウチでやるのか、お義父さんちでやるのか、この時はまだ決まっていなかったので、念のためひとつ買っておいたのである。

ところが復活祭初日の金曜日お義父さんが来て、会食はお義父さんちでやるという。ただし今日買い物に行ったらハムはすでに売り切れだったので、主菜を何にするかはまだわからないと。ここまで聞いて私は「それならウチにあるハムあげます!」と、にっこり。2kgもある塊り、私一人ではとても食べきれないし、お義父さんに使ってもらえるなら、その方がずっといいからである。

で、お義父さんは日曜、朝10時から調理開始。ハムは低温でじっくり焼くのがコツなんだそうで、オーブンに入れてもだいじょうぶな鍋に、塊りのままのハムとビール2本(小瓶)、メープルシロップ1缶(540cc)を入れて蓋をし、200°Fのオーブンに入れて6~7時間。焼きあがったハムは、メープルシロップのせいかほんのりと甘く、フォークでほろほろと崩れるほどやわらかい。肉塊大好きのジェリー絶賛の美味しさだった。私ももちろん、大満足。「いやー、お義父さんにハムを渡して大正解だった」と、心の中で我が決断を自画自賛。

だってたとえ材料は同じでも、私が料理したのではこんなに美味しくはならなかっただろうから。ハムを焼くのは初めての私と、50年以上ハムを焼いているお義父さんとでは、そもそも勝負にならないのである。それにウチには、オーブンOKの鍋はない。クロックポットで加熱したのでは、やはり出来上がりは違うだろうなあ。

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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、米朝、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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