出張報告&ばたばた 2

  • 2007/04/30 19:23
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■ 先週水曜の夜12時に帰り着き、翌日から即、次の出張の準備。それもこれもまもなく日本はゴールデンウィークで、みーんな休みになってしまうからだ。アポも取れなきゃ、資料も送れん。くそ〜!

■ 木、金は前日の睡眠不足が祟って、1日中頭が痛かった。いくら飛行機でぐーがー寝ようと、そんなのは数に入らない。第一、キャセイのエコノミー席は、ヘッドレストの出っぱったところがちょうど頭に当たり、常に常に首が前傾である。
いつも思うのだが、あの座席はいったい坐高いくつの人を基準に設計されているのだろう? あの位置のヘッドレストが調度首の後ろに来るためには、わたしよりきっかり頭ひとつ分坐高が高くなくてはならず、しかし座席の幅から考えると腰回りは1m以下が望ましいところだ。頭ひとつ坐高が高く(=身長なら、頭2つ分? 155cm+頭2つで、2メートルくらい?)、しかし腰回りは90センチ台って、すっげー細長い人のように思えるが、キャセイのアジア路線に乗る人の平均的体格は、これなのだろーか? そうなのだろーか?

■ 日本橋の東洋みかんホテルは大変よかった。同クラスと思われる汐留のCより、ずっとよかった。内装その他はCと大差ないのだが、スタッフの態度が大変フレンドリーで、しかもよく気がついて、チェックインの瞬間からなんだかほっとしてしまうのだ。Cのちょっとすかしたサービスとは、えらい違い。しかも部屋のカウチというかソファというかのデザインが絶妙で、背中にクッションをあてがって座ると、何とも気持ちよく読書に最適。ぱっと見、なんでもない長いすなのに、何が違うのだろう? ウチにもこういうの欲しい。(置けるだけのスペースがあれば、の話だが)

■ 部屋があんまり気持ちいいので、外に出る気がせず、珍しくルームサービスなど頼む。普段は接待ごはんでない時は、つましくコンビニおむすび&スープ春雨あたりで夕ごはんにするのだが、今回は特別。どうせ外に出たって夕ごはんとなれば、つまらない定食でも千なんぼかはする。しかも味の保証はない。それなら味の保証がある分、ホテルの方がましだろうと考えたのだが、今回は大正解。フォッカッチャにモッツァレラチーズとトマトを挟んだサンドイッチを頼んだのだが、2つに切ったサンドイッチの上にはプロシュートも乗り、いろいろな葉っぱが入ったサイドのサラダも新鮮で、大変満足。ついでに言えば、ワゴンを運んで来てくれたスタッフも“楽しそう”で、こちらまでついうきうき楽しくなった。礼儀正しく慇懃なサービスもよいが、フレンドリーで楽しそうなサービスというのもいいものだ。

■ という風に出張している間は、なんだか優雅だったのだが、帰ってきたとたんばたばたの残業続きである。こら、某W社! 40ページのパワーポイント1日で訳させた後で、「すみません。修正です」と言って、どこを変更したのかわからない最新版同じく40ページを持ってくるんじゃない! そんなら最初から修正版を持ってこい! 40ページあちこちコピペする身になってくれ!

■ というわけで今日も残業。えーん、またジム行けない。
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ばたばた

  • 2007/04/22 21:35
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この土日で記事をアップするつもりで、途中まで書きかけたのだが、
その後ばたばたしてしまい、書き終えることができなかった。
明日からは出張である。12時間後には飛行機に乗っていなくてはならない。
最近、くつした片方やら、途中までしか読んでない文庫本やら
いろいろなものがなくなるので、出張先ではパスポートを
なくさないように気をつけなければ。

よいことがひとつ。接待ごはんが2晩ともキャンセルになった。
ラッキー! これで本屋に行けるぞ。ふふふ。

今日は焼き魚 ♪

  • 2007/04/19 14:24
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今日はひまだ。昨日までは来週の出張の資料翻訳で、珍しく残業までしたが、それが終わった今日は恐ろしくひま。来週一緒に行く会社は、前に一度やったことのある業界で、直前の詰め込み勉強も前の単語帳があったりして楽だし、実質1日半だけでセミナーもないし、比較的お気楽な出張になりそうだ。

ただし、満室でいつものホテルが取れなかったので、今回は新しいホテル。周りに何があるか、よくわからない。本屋はどこだ? コンビニはどこだ? うーん、どこなのだ? ホテル隣のデパートに本屋が入っていることはわかっているし、通り沿いに15分ほど歩けば巨大書店があることもわかっているが、どちらも夜9時前に閉まる。日本橋は早寝の街だねえ。接待ごはん、キャンセルにならないかしら。

Nちゃんの件は、もうほとんど気にならなくなった。わたしってやっぱりどう考えても、鈍感かも。今日はお友達と焼き魚を食べに行く。焼いた魚なんて久しぶりだあ。ご当地では、魚はいつも清蒸で出てくるからな。うれしいな。

それにしても、いろいろご心配くださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。読んでくださるだけでもうれしいのに、そのうえ暖かいコメントまでいただいて、真実“忠心感謝”(←中国語読みしてください。^^;)という気持ちです。
拙ブログではありますが、これからもどうぞよろしくお願い致します。

頭の整理 2

  • 2007/04/18 17:50
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きのう「やれやれ」を書いたのは、書くことによって頭を整理したかったからで、他の理由はない。Nちゃんの訴えを聞いている間も、いろいろ言われはしたが不思議と腹は立たず、ただ「やれやれ、困ったなあ」と思っていただけだった。Nちゃんのいう「人を蹴落としてまで、自分の仕事を守ろうとする」という非難が、言ってよければあまりに的外れで「はあ?」としか思えなかったせいもあるし、涙をためて訴えるNちゃんが余りに真剣で、いささかびっくりしたせいもある。

Nちゃんの非難は、わたしにとっては“事実無根”“的外れ”だったのだが、だからといってNちゃんにとっても“事実無根”“的外れ”であるということにはならない。昨日はひとつひとつの事実を挙げて、「これこれ、こういうあなたの行為が、わたしをしてこのように思わせたのである」とは言ってもらえなかったが、わたしにその意図はなかったにせよ、彼女にそう思わせるだけの行為が、わたしの側にあったに違いない。
大変極端な例ではあるが、昨日、長崎の伊藤市長を射殺した犯人にせよ、ヴァージニア工科大学で銃を乱射した学生にせよ、本人にとってはその行動を取らせるだけの十分な理由があったはずである。たとえ、対象となった被害者にとっては“馬鹿馬鹿しいほどの逆恨み”としか思えない理由であっても。

そもそも、あることに対して人がどう感じるかは、その人の性格、情況によって違う。ウチの両親にしてからが、父なら笑って済ますようなことにも、母は猛烈に腹を立て、相手を非難、糾弾していた。「なにを怒っているんだ」という父に対して母は「あんたはお人よし(=鈍い、が母の本意)だから、馬鹿にされているのがわからないんだ」となじっていたが、実際母には「馬鹿にされている」と感じられていたのだろう。そして母としては、我慢に我慢を重ねて耐えたあげくに爆発していたのだろう。わたしは生来鈍く、どちらかというと父型の人間なので間で聞いていても母の味方はできなかったが、母と同じような気性の人なら、母同様「怒るのが当然!」と机を叩いて母の味方をしただろうと思う。

また同じ人でも、すべてが順風満帆で気分は高揚、希望に満ちた状況の中で起こった事件Aと、やることなすことうまく行かず、失意の中で起こった事件Aでは、同じ事件であっても、受け取り方はまったく違うだろう。人は疑心暗鬼に陥ると、あらゆることが自分を非難、攻撃しているように感じられる。他人が「そんなのは気のせいだ」と言ったところで、“感じる”という事実は変えようがない。

とまた今日もくだくだしく書いてしまったが、それというのもNちゃんの非難を“事実無根”“被害妄想”と言って切り捨ててしまえるほど、私は自分の性格、というか人に対する態度に自信がないのである。人を傷つけようという意図を持って人を傷つけることはないが、生来鈍感で、そのくせ物の見方、考え方に素直さが欠けているので、意図せずに人を傷つける発言なり、行動なりを取っていることは大いにありうる。わたしの回りではたくさんの人が不快な思いをしていたり、おいおいと泣いていたり、屈辱に身を震わせていたりするのかもしれない。早い話、わたしが「すっごいいやな人」である可能性は、かなり高い。

十年来の友人には、一応「って、言われたんだけど・・・」と話してみたが、なにしろ彼女はわたしの友人なので、当然わたし側からの情況説明しか聞くことはできず、どうしてもわたしの側寄りの見方になってしまう。Nちゃんの側の腹蔵のない話が聞けるといいのだが、あいにく共通の知人はいないのである。またしても、やれやれ。

それにしても、私のわけのわかんない話に暖かいコメントをくださったみなさま、本当にありがとうございます。「わたしにも、そういうことがありました」とコメントくださった方々、そうですか、こういうことって割合頻繁にあるものなんですね。会社って、クラブや何かと違って、気の合うひとたちばかりが集っているわけではないですものね。難儀なことであります。

やれやれ

  • 2007/04/17 19:00
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昼休みNちゃんが「話があります」というので、「あれ、とうとう転職の話かな」と思って一緒に外に出たのだが、転職の話どころか、何のことはない私の態度が非常に不愉快だというお叱りの呼び出しだった。やれやれ。

彼女は、私が人を蹴落として自分の仕事を守ろうとしていると言うのだが、正直わたしは人を蹴落としてまで守ろうとするほど、今の仕事に執着も愛着も感じていない。生活のためには収入が必要だし、この歳では転職も難しいから今の仕事を続けているだけのことで、生き甲斐ややり甲斐を感じているわけではない。明日急に首になったら、それは一応びっくりするだろうが、半分は「他の仕事を探すいい機会だ」と思うだろう。現在の仕事に対する私の思いなど、その程度である。

それに現実的に、Nちゃんは翻訳、わたしはカスタマー・サービスが主、と分業が成立しかけている。Nちゃんがカスタマー・サービスなど営業系の仕事が大嫌いなことは百も承知なので、Nちゃんがわたしの仕事を奪うことなどあろうはずもなく、したがって仕事を取られる心配など頭に浮かんだことすらなかった。(取って代わりに出張に行って通訳やってくれるなら、こんなうれしいことはないが)

Nちゃんには“その悪い性格、すごく不愉快です。今まで他に人にも言われたことあったでしょう!?”と比較的激しくなじられたが、ま、このブログのプロフィール欄にも「性格 → 悪い」と書いているくらいなので、この点ではおっしゃるとおりである。自覚している。ただ、不思議なのは、この1年余り私とNちゃんはほとんど口を利いていない。したがって私が何か大変不愉快なことを彼女に言ったということは、ありえない。わからないので、彼女に具体的に何が不愉快だったのか。私はいったいどんな不愉快なことをしたのか?と聞くと、いや、彼女に対する、ある特定の具体的な行動ではない。では、他の同僚に対する態度、行動が不快だったのかと聞くと、いや、第三者に対する態度、行動など気にしていない、と言う。彼女に対する態度、行動ではなく、他の同僚に対する態度、行動でもないとすると、いったい私の誰に対する態度、行動が不快だったのだろう? かなり、わからない。
わからないので、申し訳ないが何が不快なのかわからないと言うと、わからないんじゃなくて、わからないふりをしているだけでしょう!? ほんとにいやな性格ですね、と言われたが、わたしとしては、本当にわからないのである。しらばっくれているわけではない。
具体的にどこが不快なのか指摘してくれなければ、改善のしようがないではないかと言うと、「もう、いいです」と言う。つまりは私の存在そのものが不快ということらしい。口を利かなくても、何もしなくても、私の方から何か不快な空気が発散されてくるのだそうである。はあ。そう言われてもねえ。体臭とか、口臭とかならデオドラントという手もあるが、存在そのものでは、消えてなくなる以外に改善策、解決策はない。

あまり不快だとおっしゃるので、そう言われるが、あなたの方とて一言も口は利かず、挨拶のときも目をそらしたまま、というのはあまりよい態度ともいえないと思うがと言うと、「回りに壁でも作らなければ、この会社ではやってられません」と言う。その点はわからなくはないが、自分は壁を作って非友好的態度でいながら、私の存在を不快だと言われても、困る。身に覚えがないのである。最後には「ほんとにわからないんですか。天然なんですね。いいですね、幸せな性格で」と言われたが、この点に関しても返す言葉はない。正直、現状では日々少々の不都合はあるが、仕事上でも家庭でも大きな不都合はなく、おおむね幸せに日を送っている。前段はともかく、「幸せでいいですね」と言われれば、まさにそのとおり、私は幸せである。(← こういうところが、いやな性格といわれる所以か。よくわからん)

いずれにせよ、彼女は近々に辞める予定はなく、いくら不快と言われようと、私も辞める予定はないので、このまま互いに各自の仕事だけに専念し、相手のことは気にしない、という現状維持でいくことになった。

しかしまあ、涙をためてなじるくらいなのだから、彼女に感じられる私の不快さというのは相当なものだったのだろう。誠に気の毒とは思うが、本人天然ばかなので改善のしようはないである。 「こういう発言/態度が不快だ」とか指摘してくれれば改善のしようもあるが、わたし口利いてないし、彼女に仕事頼んだりもしてないしなあ。

神戸よいとこ 2

  • 2007/04/16 16:39
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■ 神戸はホテルもよかった。例の“中世イタリアの修道院を模した・・・”というホテルに泊まったのだが、これが期待以上の心地よさで、わたしをしあわせにした。何しろ1泊7200円なので、東京だったら身動きもままならないほど狭く、壁一面に“コスト命!”と大書きされたような内装のビジネスホテルにしか泊まれないが、神戸だとこの料金でも “ちょっとシティホテル”みたいな雰囲気のホテルが、よりどりみどりなのだ。

■ “中世イタリアの修道院”というからには、本来、質素・清貧がコンセプトであるべきで、ベッドは硬い藁のマットレスが乗った身幅ほどしかないセミシングル、部屋の調度は木の机と椅子がひとつずつ、バスルームはなしで台の上に洗面器と水差し、電灯はなく蝋燭なんてのが“あるべき内装”なのだろうが、そこはそれ、現代日本の旅行者を泊めるとあってはそこまでコンセプトに忠実であるわけにはいかず、ベッドはふかふかのセミダブル、木の机は確かにそのとおりだったが、椅子にはクッションがつき、バスルームはユニットバスでない、ゆったりしたバスタブに3種のタオル(普通のビジネスホテルだと、タオルはうすっぺらなバスタオルとフェイスタオルのみだ)、シャンプーなどのアメニティも比較的充実。蝋燭ではなくちゃんと電灯がつき、ついでにTVと中身の入った冷蔵庫もあった。さすがにトールグラス、ワイングラス、ティーカップの一式はなかったが、代わりにマグカップが2〜3個備えてあり、電気ポットでお湯も沸く。誠に至れり、尽くせり。

■ ついでにいえば、床はカーペットではなく、ストイックなれんが色の石の床。出窓にかかったカーテンのカーテン止めは共布ではなく、くすんだ金色の花を模した金属でできており、クロゼットのカーテンも同じく金属の深いU型の止め具で止めるようになっているなど、ディテイルが心憎い。そしてロビーを出れば、小さな陽だまりの中庭ではテラコッタの鉢に植えられたイギリス風草花が風に揺れる。ミーハーと言えばミーハーだが、おばさんだって昔は若い娘だったので、すっかり乗せられてうっとりし、「よし、次回も神戸に来たらここに泊まるぞ。ついでに東京でも同系列のホテルに泊まるぞ」と固く決心した。

■ というわけで、みなさん。神戸に来たら、ホテル・モン〇レへどうぞ。いや、べつにホテルから何かもらったわけではありませんが。

■ 神戸ではブログお友達のLさんに、K女学院を案内していただいた。ここはかのU先生が教鞭を取っておられ、「女性を幸せにする大学」(!)とのキャッチコピーと赤いバラとの組合せもあでやかな、岡の上の美しい大学である。ちょうど日曜だったので、前後左右をぴちぴちした花のような女子学生にかこまれ、至福の時を過ごすというわけには行かなかったが、代わりに満開の桜の花と、手入れの行き届いた庭園、見事に再建された歴史ある建物群を満喫させていただいた。私が通っていた学校の、味も素っ気もない四角いコンクリートの箱とはえらい違いである。Lさんも「下界から隔絶された環境で、勉学に励める」とおっしゃっていた。わたしも今度学校に行く機会があったら女子大にしようか。でもセブン・シスターズとか、北米の女子大って高そう。(日本も別に安くはないけれど)

■ そのLさんが、お好み焼きやさんに連れて行ってくださった。お好み焼きとモダン焼きを1枚ずつ食べた。大変気に入ったので、翌日小学校時代からの友人と遊んだ時も、夕食はお好み焼きにしてもらった。この時はお好み焼きとネギ焼きを1枚ずつ食べた。こちらの方は、メリケン粉の土台がしっかりある感じで、一晩目とはまた雰囲気が変わっておもしろかった。2晩続けて食べて、大変満足。

■ 上記小学校時代からの友人は「明日の朝ごはんにしてね」と言って、お土産に“とん蝶”をひとつくれた。初めて見たものだったので「中身はなんなの?」と聞いたら、「それは食べてのおたのしみ♪」と言って教えてくれなかった。翌朝、さっそく三角の竹皮をむいてみると、蒸したもち米の二等辺三角形おむすびに塩昆布と大豆がちょこちょこっと混ざり、カリカリ小梅の梅干が可愛く二つ並んでいる。わたしはもち米だーい好きなので、大変うれしく食べた。ご当地にも“粢飯(ちーふぁん)”という似たようなもち米むすびがあり、中国語クラスの帰りなどよく買って食べるが、こちらは中華だけあって、中身は油条に豚デンブにザーサイ、もち米にはちょっと胡麻油がまぶしてある。かたちも長さ10センチ、直径4cmほどの円柱形である。片や、塩昆布と大豆と梅干、片や、油条と豚デンブとザーサイ。この対比がおもしろい。

■ それにしてもせっかくの日曜日に私のために時間を割いてくださったLさんといい、翌日1日つきあってくれた友人といい、そしてまた神田のおそば屋さんで、夕方酒につきあってくださったYさんといい、お友達とはありがたいものなり。みなさん、どうもありがとうございました。この場を借りまして、改めて御礼申し上げます。多謝!

神戸よいとこ −1

  • 2007/04/12 15:51
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■ 一昨日の夜遅くに帰り着いた。昨日から仕事だったのだが、身体だけ仕事をし、頭はぼーーっとしているうちに1日過ぎた。夜ジムに行った。咳で2週間、日本旅行で1週間休んだので、筋力の衰え目を覆うばかり。筋肉は脳よりずっと忘れっぽいと痛感。

■ 日本最後の日、一人で神戸の街に買物に出て、大興奮! 歩いて回れる範囲内に、わたしの欲しいものがぜーんぶある! 一時的マイブームとなっている刺繍では充実の手芸屋が2軒、これなしでは生きていけない本関係ではブックオフではない古本屋が2軒(ことに1軒は、ホンモノの古本屋だった)にふつうの大型書店、落語CD漁りに中古CD・DVD屋、そして瀬戸物屋、雑貨屋、数知れぬドラッグ・ストアからパン屋、菓子屋、お好み焼きや、そのうえさらにスーパードルフィー&12インチフィギュアの店までが、かたまりになって徒歩15分圏内に並んでいる。これで興奮せずして何としよう? しかも並んでいる商品が水準以上。ひとことで言って“おしゃれ”なのだ。あまりに危険なので、長時間うろうろするのは止め、予定を早めて出発4時間以上前に関空に向かった。こんな街に長居をしては、“物欲=小”の我がモットーに反して、持ち帰れないほどモノを買ってしまう。誠に危ない。

■ ついでに言えば、街を歩いている女性たちもきれいだ。そういえば昔、♪〇〇よいとこ、一度はおいで。酒はうまいし −以下略−♪ という歌があったな。あれは神戸のことだったのか?

■ 東京では両国に泊まった。両国駅から総武線に乗るとき、真ん前にお相撲さんがいた。つい目がになり、彼とともに電車に乗り込んで、ぴったりそばに立った。もちろん立っただけで、ハートの目をしたまま話しかけたりはしなかったが、秋葉原で乗り換えねばならないのが残念だった。

■ 妹と江戸東京博物館に行った。ボランティア・ガイドの方がおり、1時間半にわたって大いに薀蓄を傾け、微に入り細をうがった大変楽しい説明をしてくださった。二人だけで見るより、よほど充実した参観になった。(ガイドのタナベさん、大変ありがとうございました)

■ 落語のCDを5枚買った。うち2枚は神戸の中古CD屋さんで見つけた。柳家小さんさんを2枚、三遊亭円生さん、古今亭志ん生さん、三遊亭金馬さんを各1枚。金馬さんは最初はだみ声であまり好きではなかったのだが、何度も何度も聞いているうちに、そのだみ声に妙に味があるように感じられるようになり、ついで「池田大助」での子どもの声色が小憎らしくも可愛らしく響いて、一気にお気に入りとなった。ちなみに私のいう金馬さんは1964年に亡くなった三代目の金馬さんで、ご存命の金馬さんの方ではないので念のため。

以下明日に続く

土産

  • 2007/04/03 16:43
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■ 東京で会う妹に「土産は何がいい?」と聞いたら「長財布が入る大きさの中国風のポーチ。色は赤か黒」という返信メールがきた。「・・・」 出発まで残り2日。昼間は仕事だし、夜は中国語クラスとジムが入っている。昼休みだけで、そんな希望にぴったりなものが見つかる可能性は、まずない。

■ 妹よ、ポーチは見つからんから、土産は中国菓子か白花油あたりで勘弁してもらえんかね?君がこういうものが好きな人であることを忘れていたよ。そういえば数年前ご当地に遊びに来た時も、中国風の靴やらブラウスやら、しこたま買いこんでいたねえ。池袋までバイク通勤している君に、あんな中華三昧な服を着るチャンスがあるとは思えんのだが、まあそれは置いておこう。
いずれにせよ、今回姉は時間がありません。君にもっと早く土産のリクエストを聞かなかったのは私のミスだが、君も姉のめんどくさがりは十分承知だろう? 土産は「〇〇の××、△個」というように、ブランドと品物と個数を指定してくれたまえ。まちがっても、「かわいい中国風ポーチ」なんてわけのわからん、解釈でどうにでもなる品物は指定してこないように。姉は迷子の犬のように、ショッピングモールでうろうろ途方にくれてしまうではないか。

昔話 − ひもじいBBQ−

  • 2007/04/02 14:44
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今でこそ私の体重は堂々50kgの大台を超え、まぎれもない■■として威風あたりを払っているが、今を去ること10年前、現在の夫と暮らし始める前の私は、今より5〜7kgは少ない体重の、ややほっそりした、かれんな中年娘(?)であった。
ことに細かったのは、香港返還の年、97年。当時の体重は、成長期の終わりにこの身長になってからの最低を記録し、同僚にも病気か?と聞かれるほどだったが、これは別に病気をしていたわけでも、恋煩いに身を細らせていたわけでもなく、ただ単に当時よくいっしょに遊んでいた人物が極端に物を食べない人間だったので、いっしょにいる手前、私ひとりがつがつと餓鬼のようにむさぼり喰うわけにもいかず、慎ましく遠慮しているうちに、あれよあれよと言う間に体重が減ったのである。今思い返しても、この人物と過ごした時間は、実にひもじい時間であった。

この“食えない男”ならぬ“食わない男”はロシアから来た自称ジャーナリストで、南海岸の比較的広いフラットにひとりで住んでいたが、実のところご当地で何をしているのかは、今ひとつよくわからなかった。
しかしまあオトモダチでいる分には、相手の職業がなんだろうと、別にこちらの知ったことではないし、喋っていて不快でなければそれでよいので、気にもしなかった。
この男、仮にGとするが、190センチ近い長身の割には、およそものを食べない。土曜日など午後から遊んで話が弾み、夕食時に到ってこちらの腹がきゅるきゅる言い始めても、「食事に行くか」の言葉はなく、悠然と話し続ける。空腹に耐えかねた私がもの欲しそうな目をすると、はっとして「わるい、わるい、気付かなかった」と言って大股にキッチンに行くが、持ってくるのは食べ物ではなく、酒。つまみもなしで、酒。嗚呼、ロシア人よ・・・! である。
または日曜の朝からいっしょにご当地見物などしてあちこち歩き回り、「折りもよし。このあたりで食事でも」と私が目をきょろきょろさせていても、Gはそういう私には全く気付かず、さっさと次のバスに乗り込む。置いていかれてはかなわないので、私もやむなくバスに乗り込むが、後ろ髪は目いっぱい引かれ、腹は悲しいほど減っている。そんなことの繰り返しだった。体重も減ろうというものである。

中でも圧巻は、ある土曜日にGが友人達と催したBBQパーティである。BBQというからには私も何か用意しなくてはならないのではとGに質すと、Gは「いや、このBBQはロシア式だから、食べ物はみんな私たちで用意する。心配はいらない」と言う。ロシア式BBQ! 天下のシャシリクをご馳走になれるのか。これはめでたい! 海岸で焚き火を囲み、焼きながら食べる肉は、さぞうまかろう。おお、腹が鳴る! と当日は勇んでGの友人たちの住む離島行きの船に乗り込んだ。電話でGは「鍋いっぱいの肉を漬け込んだ」と言っていたので、今日だけはひもじい思いをしなくてもすむだろうと思うと、心も弾んだ。

離島に着き、船着場からBBQ予定地の海岸まで、島を半周。海岸ではGの友人である二人のアレックスが待っており、焚き火はすでにほどよく燃え、あとは肉や野菜を焼くばかり。男達が焼き串を取り出し、野菜を串に刺し始める。Gもおもむろに肉を漬け込んだ鍋を手提げ袋から取り出したが、その鍋の大きさを見たとたん、ぐっと私ののどに何かが詰まった。(こ、これが・・・肉の鍋か・・・?)。Gが手提げ袋から取り出したアルミの鍋は、わたしだったら3人分の味噌汁を作る程度の小ぶりな鍋。確かに底の方に肉の姿が見えるが、これを男子3人+私で食べるとすると、1人前はいったい? 海岸の夜気にしんと冷えた腹の底の方から、なんとも言えない心細さが、しゅるしゅると湧いて来た。
案の定、串に肉や野菜を刺し、焚き火の周りに並べはしたものの、彼らはBBQには全く熱心ではなかった。肉の串を1本ずつ、野菜の串を1本ずつお義理に焼いたあとは、焚き火はまったくの飾りと化した。そして代わりに、彼らは全身全霊で“ロシア人”をやり始めた。つまり、ひたすら飲み始めたのである。がぶり、がぶりと、ビールを飲み、さらり、さらりとワインを飲み、くいっ、くいっとウオトカを飲む。一巡するとまた初めから、がぶり、さらり、くいっ、がぶり、さらり、くいっ、の繰り返し。肉の鍋などうっちゃって、高らかに談笑しつつ、液体ばかりを腹に詰め込んでいく。私もワインなめなめ、談笑に加わり、たまにそばにおいてあるチップスなど齧ってみるが、腹は満たされない。まだ肉が入っている鍋を恨めしく見やるばかりである。が、さすがの私も、初対面のGの友人達を前に、人が持ってきた食料に手を伸ばし、勝手に焼いて喰っちまうだけの図々しさはなかった。その夜は、腹が減ったまま、寝た。

そしてその翌日も、当然ながら食べ物はなかった。朝空腹のまま起き出した私に、Gやアレックスは爽やかに挨拶してくれたが、朝食のオファーはゼロ。離島のこととて、隣にコンビニもなし。空き腹を抱えたまま、昼になった。そこでやっと家主のアレックスが「何か食べる?」と言って、パンの包みとチーズの塊をテーブルに載せてくれたが、何も食べない男達を前にしては、パンを1枚取り出し、チーズを5ミリほどの厚さに切って、チーズサンドをひとつ作るのがやっと。残りのパンの枚数と、チーズの小ささを思うと、2つめを作る勇気は出なかった。昼食はチーズサンドひとつで終わった。深いため息が出た。

昼食後わたしは「明日は仕事だから」と言って船に乗り込み、夕食になる前に逃げ帰った。Gとアレックスは、にこにこと見送ってくれたが、友達とBBQに出かけて空きっ腹で戻ったのは、後にも先にもこのときだけである。

そもそもご当地でBBQといえば、ふつう食べきれないほどの食料をスーパーで買い込み、あるいは持ち寄り、焼いて、食べて、飲んで、焼いて、食べて、飲んで、を「もう、いい」というまで繰り返すのが常道である。それを1人あたり串2本で終わらせ、あとはひたすら飲んでいたロシア人集団。飲んでも別に乱れるわけではなく、ただひたすら楽しそうに談笑しているだけであるから、空腹である、という以外、別段大きな被害はなかったが、BBQから家に帰る道すがらも「ウチで飲む分がないなあ」といいながら、商店の酒の棚を物色していた彼らの姿を思い出すにつけ、アルコール中毒が慢性的社会問題で、春の到来とともに、雪の下からゴロゴロとたくさんのウオトカの瓶が姿を現すというモスクワの笑い話が、実感として納得できる週末であった。そうこうしているうちに、私の体重はすととととーん、と減り、史上最低の数値となって、いろいろな服をゆるゆるにした。だぶつく服の中で、私の身体はイカのように泳いだ。生まれて初めての経験だった。

そしてその後、夏の終わりに、食わない男Gはたいした挨拶もなくロシアに戻った。腹具合的にはかなりひもじいつきあいではあったし、旧ソ連軍の技術将校だったというGとは、考え方の違いから来る行き違いもないではなかったが、彼からはペレストロイカ前の、いろいろ面白い話も聞けたし、1串だけだがシャシリクもごちそうになったし、史上最低の体重も置き土産にもらったのだから、やはりこれは“実り多い交際”だったというべきなのだろう。

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プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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