シビリアンに変身

  • 2007/06/25 23:09
  • Category: 道楽
■ 部屋の中に軍服姿の人物がいるのはどうも気分が悪いので(だったらアクション・フィギュアなんか買うな!と叱られそうだが、この手の顔の素体が欲しかったのだ、勘弁)、私服に着替えさせ、ついでに本を読ませてみた。Siegfried君のセーターは私の古靴下、黒パンツは私の古スパッツである。古着ばかりですまん、Siegfried君。



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ライチーの季節

  • 2007/06/25 15:45
  • Category:
■ ライチーの季節になったはよいが、街市の果物屋はどこもかしこもライチーだらけで、他の果物があまりない。1週間に1回しか買物しないウチとしては、も少し保存性に富んだ果物が欲しいのだが。それでもやはり季節だから、一応一番おいしいと言われる『糯米糍』を20元ばかり買ってみる。2ポンド多。『桂味』なら2ポンド10元。(糯米糍も桂味も、ライチーの種類)

■ そういえば先週、別の果物屋で山竹(マンゴスチン)を選んでいたら、隣で同じく山竹を選んでいたお姉さんが「そんなのダメだよ。こういう風に表面が汚い感じのを選ばなきゃ」と言って見本を示し、ついでにいくつか選んだのを「ほれ」と言ってくれた。私もかれこれ10何年、季節になるたびに山竹を買っているが、“表面が汚いのがいい”と言われたのは初めてだったので、お姉さんのいうことに半信半疑だったのだが、家に帰ってその夜食べてみたら、見事にみな美味かった。どうやら山竹は、表面が黄色や土色に汚れ、押してみると軟らかく、指でつぶれそうなのが正解らしい。それにしても、わざわざ教えてくれ、ついでに選んでくれるとは、親切なお姉さんだ。

映画2本

  • 2007/06/24 21:54
  • Category:
■ 夕ご飯を食べながら、“Pursuit of Happyness”を見る。ウィル・スミスが頑張っているのはわかるし、男の子もかわいいんだけど、ひとつ解せないのが、ウィル・スミスがなろうとしている職業がストック・ブローカーだということ。財布はからっぽ、寝るところにまで困り、子連れでシェルターの順番待ちに並ぶような生活に比べれば、どんな職業だろうと定職があるのは涙が出るほどうれしいことだろうが、それにしてもその職業がストック・ブローカー? ストック・ブローカーがしあわせ? しあわせなストック・ブローカー? わたしには撞着語法としか思えん。これが“Pursuit of Money”でストック・ブローカーなら、すごくよくわかるのだが。

■ その前に見た中国映画『落葉帰根』。出稼ぎに出た先で客死した友達を故郷に連れ帰ろうと、死体を酔漢に見せかけ、バスに乗ったり、ヒッチハイクしたり、果ては死体を背負って田舎道を行く。別に教育もないし、飲み助だし、どちらかといえばいいかげんに生きてきたような男なのだが、同じように飲み助で、何年もろくに故郷の妻子にも連絡しないような風来坊の友達のために、あちらこちらでいろんな目に遭いながら、黙々と死んだ友達の故郷の重慶をめざす。軽やかにひねってシニカルなヨーロッパ映画や、さんざん金をかけた娯楽大作アメリカ映画を見た後でこういう映画を見ると、その木訥さにほっとする。それにしても初秋とはいえ死体を背負って深圳から重慶までヒッチハイクじゃ、いいかげん途中で臭いそうなものだ。死臭と体臭は差不多か?

節電コンテスト

  • 2007/06/22 16:27
  • Category:
頭の半分がおじさんフィギュアで埋まっているからと言って、毎日フィギュアについてばかり書いていては、拙ブログを読んでくださっているみなさまに申し訳ないので、本日は違うことを書こう。

■ しばらく前からウチのフラットの1階エレベータホールに、『節電コンテスト』のお知らせが貼ってある。去年の電気代と今年の電気代を比べ、去年より減っていたら賞品が貰えるというもので、期間は当然エアコンの大量使用により電気使用量がうなぎのぼりになる夏! 少しでもエアコンの使用を減らし、地球温暖化を防止し、環境にやさしい生活をしましょうという趣旨なのだと思うが、わたしがエレベータ待ちのたびにこの張り紙を読んでいるのは、別にその趣旨に深く深く賛同を覚えるからではなくて、1等賞品が『有機野菜1年分(4600元相当)』となっているためである。野菜を主食とするウチにとって、『有機野菜1年分』は大変、大変魅力的だ。たとえその野菜が、ウチではあまり出番のないスープ用中国野菜であっても、ありがたく戴く。どっちにしたって野菜である。ウチの菜食恐竜が食べない野菜はない。

■ だが当の草食恐竜は私の参加意向に対し、渋い顔である。草食恐竜は同時に北極熊でもあり、暑さに滅法弱いのだ。エアコンがないと、すぐ全身汗みずくになり、息も絶え絶えに「暑い、暑い」とあえぎだす。地球温暖化を防止することにやぶさかではないが、「HKの毎日の気温を20℃以下にしてくれたら、協力してもいい」だの「でなければ、もう1つフラットを借りてくれ。そうしたら私はそっちで生活するから。そうすればこのフラットの電気代は驚くほど安くなる」だの言っていて、全然やる気がない。彼の場合、夏場は草食恐竜としての立場より、北極熊としての生来の性質の方が勝ちを占めるようである。

フィギュア 2 − おじさんフィギュアを買う

  • 2007/06/21 21:23
  • Category:
きのうは夫が残業でジムがキャンセルになったのを幸い、フィギュア屋めぐりを決め込む。おととい1時間近くねばった挙句に、何も買わないで出てきた某店。そのときには気づかなかったが、実は2階だけでなく3階にも売り場があったのだ。しかもこれが、ドラゴン社のアクション・フィギュア&その附属装備、戦車、航空機等々が所狭しと並べられた、マニアなら狂喜乱舞しそうな売り場。なるほど表通り側に『HK最大型潮玩具模型店』という巨大看板をかけているのは伊達ではなかったわけだ。

残念ながらドラゴン社のウェブページをプリントし「このモデルが欲しい」と持っていったフィギュアは、1体しかない展示用とかで売って貰えなかったが、代わりにジャーマン・シェパードを連れたドイツ空軍の将校と思われるフィギュアがあり、その渋い容貌と黒の眼帯、腿のあたりでふくらんだニッカー風のズボン、附属装備がワルサーP38&マガジン2つ(これはふつうだが)のほか、ワインとアルマニヤック各1瓶、ロシア産キャビア1缶、ラッキー・ストライク1箱という「おお、さすがマレーネ・ディートリッヒを生んだ国!」と褒めたくなるような退廃ぶりが気に入って、あまり迷わずこれにする。連れているシェパードも凛々しいし。

この売り場にいる男の子はさすがフィギュアに詳しく、何やらいろいろ説明してくれるのだが、いかんせん私の広東語はこの分野の語彙が少なすぎて、何を言われているのか見当つかず。ひとつわかったのは「さっきのプリントのモデルがどうしても欲しいなら、eBayで探せば?」とのアドバイスだが、今のところそこまでする気はなし。惹かれはするものの、自分でもなんでフィギュアが欲しいのか、今ひとつもふたつもよくわからないのだし。



酒瓶を持つSiegfied軍曹

ところで一昨日の10元ショップでは、先代広沢虎造氏の浪曲のCDを7枚ばかり買った。1枚10元なので惜しげなく買ったのだが、うーん、やはり浪曲よりは落語の方がおもしろい。話芸という点では甲乙付けがたいのだろうが、浪曲はなにしろ話が義理人情過ぎる。買った7枚がすべて国定忠治と清水次郎長だったのが悪かったのかも知れないが、落語のようなひねりと洒落に欠ける。ま、落語も3枚買ってきたから、いいんだけど。

フィギュア 1 − おばさんのフィギュアはないのか

  • 2007/06/20 10:29
  • Category:
きのうは端午節で休み。当初の計画では、布製ブックカバーを作って遊ぶ予定だったのだが、昼前出かけた10元ショップの帰りに、前から気になっていたフィギュア屋に寄り込んでしまった時点で、計画はあっけなく崩壊した。

この店、ジムからウチへの帰り道にあるので、前から非常に非常に気になっていたのだが、ジムの帰りはいつもごはん作りのため先を急いでいるので、店に寄り込んでじっくりフィギュアを眺めているわけにはいかなかったのだ。しかし昨日は休み。急いで家に帰る必要もないということで、初めて店に上がり、棚に並ぶドラゴンのアクションフィギュアを手にとって「うーん、どれにしようかなあ」と、ためつ眇めつした。一番気に入ったのは「爆発物処理班」のDennis君だったのだが、装備がたくさんついているとかで、他のフィギュアの3倍近い値(499元)がついている。役にも立たない道楽のフィギュアに7500円はまずいだろうと、次点である迷彩服のBob君(180元)を手にとりかけたのだが、Bob君の顔は私の好みから言うと、若すぎる。シワひとつなく、瞳明るくどう見ても20代前半なのだ。これではガキである。しかもいい男すぎる。わたしはいい男すぎる男は嫌いである。というわけで決心つかず。1時間近く棚の前でねばり、店の男の子には「この香港警察の刑事はどうですか。私服で防弾チョッキ付きは珍しいです」とお薦めをいただいたり、米海軍特殊部隊“SEAL”の、目明き帽をすっぽりと被ったJim君が、目明き帽を取ったところなどを見せていただいたりしたが、こちらも顔が若すぎて好みに合わず、ねばるだけねばって「ごめんねー」と言いながら、何も買わずに帰ってきた。

しかし家に帰ってもドラゴンのフィギュアが頭から離れない。映画を見ながら夕ごはんを食べていても、頭にはフィギュアが浮かぶ。とうとう我慢できなくなり、夕食後「もう一回、フィギュアを見に行ってくる」と夫に告げて、また出かけた。徒歩10分のところに店があるのは、便利というか罪作りというか。そして今度はその店だけでなく、大通りを挟んで反対側のビルにも行ってみる。今日になって知ったのだが、このビル内の某店は12インチミリタリーフィギュアの雄「HOT TOYS」が店を出しており、どおりで惚れ惚れするようなフィギュアが並んでいたが、さすがに惚れ惚れするだけあって、ドラゴンとは値段が違う。ドラゴンもウェブサイトなどで見るとそれなりに見えるが、実物を手に取ると顔の表情など、いかにも人形でリアルさに欠けるし、細工も雑である。しかしHOT TOYSのは、細部を見てもうつくしい。しかし499元でひるんだ私に、HOT TOYSのフィギュアは買えない。よだれをたらして見るだけである。さんざん見た挙句、最後に白髪のオールバックに黒い眉、目元にシワの入った一見
60代のショーン・コネリー風のフィギュアのヘッドだけ買って帰ってきた。30元なり。この次、顔は気に入らないが身体つきは気に入った安物フィギュアか、オビツあたりで出している素体フィギュアを買ってこのヘッドをくっつけ、私好みのフィギュアにするのだ。私の好みは中年から初老にかけての成人男性フィギュアなのである。

そして今もうひとつ欲しいなあと思っているのが、このヘッドをつけたフィギュアのパートナーになりうるような、女性の12インチフィギュアなのだが、これがない! 中年〜初老の男性フィギュアも数少ないが、女性のそれに至っては、皆無である!! 女の子でない、女性のフィギュアでまあましなのは、タカラトミーが出している“クールガール”シリーズだが、これだって私の好みから言えば若すぎる。私はカッコいい中年の女性フィギュアが欲しいのだ。おばさんのフィギュアはないのか、世の中には!? おばさんフィギュアを作ってくれ、タカラトミー!

布製ブックカバー

  • 2007/06/18 11:20
  • Category:
2月に縫い物のことを書いたとき、ねこまにあさんに「ブックカバーはいかが?」とご提案いただき、それはいい考えだ!と4月に日本に行ったとき、神戸でグレーベージュの麻の布を少し買ってきた。しかし日本行きの前から取りかかっていたトスカーナの風景の刺しゅうがなかなかはかどらず、ブックカバー作りは放ったまま。そのうち他のものを買いに立ち寄った10元ショップで、白いキャンバスのような荒い手触りのブックカバーをみつけ、自分で作るときの参考にと思って買ってみた。ひとつ見本があれば、それを叩き台により気に入ったものが作れるはずという目算である。

で、1週間ほどの使用の結果、いくつか不満の点を発見。1.まず荒いキャンバス地は手触り悪し 2.裏地が荒いメッシュになっており、これだと本を入れるとき角がひっかかりやすい 3.縦に余裕がありすぎ。一口に“文庫サイズ”とは言っても、出版社によって大きさに微妙な差があるので、入らないことのないように多めに余裕を取っているのだろうが、あまりぶかぶかなのは不恰好である 4.裏表紙を止めるためのベルトが裏表紙側についているのだが、これが共布なので厚過ぎてごろごろする 5.しおり用についているリボンが赤! 白地に赤って日の丸か?
10元の布製ブックカバーに何を期待しておる!? と叱られそうだが、これはあくまでより気に入ったブックカバーを作るためのダメだしなので、念のため。

ついでにブックカバー作りのためのサイトを検索していたら、なんと「縫わずに作れる」というページを発見。うわあ、これは手軽だ。しかも見本のブックカバーがなかなか可愛らしい。火曜が端午の節句で休みなので、ちょっと作ってみようかと考える。昨日はもう時間がなかったので、1週間の間どうしても気に障ってしかたがなかった、しおりの色だけ変える。ほんとは明るいカナリア色あたりにしたかったのだが、手持ちのリボンに黄系はなかったので、クリーム色の細いコードで代用。それだけでは寂しいので、先っぽに茶色のスワロと金茶の丸小ビーズをつけてみる。つけるにあたってはコードをビーズに通したかったのだが、ビーズの穴よりコードの方が太く、どう頑張っても無理。コードがほつれるばかりなので、諦めて先っぽに縫い付ける。見場が悪いが、他に方法を思いつかなかった。ビーズの穴より太いコードやリボンの先に、きれいにビーズをつけるにはどうしたらいいのだろう? よいアイディアがありましたら、ぜひご教示願いたし。

中国ごはんの油

  • 2007/06/15 16:51
  • Category:
最近よくマンディさんのお客さんのひとりが、手作りお昼を持って来てご馳走してくれる。投資熱に燃えているのか、単にマンディさんが好きなのか、理由はよくわからないが、ほぼ毎日出勤するようにウチの課に来て相場を眺め、お昼になると「食べて、食べて」と言って、お弁当の包みを広げてくれるのである。北方出身の、びっくりして目が覚めるような派手な美人で、その美人が中国の人が親切になる時の、あの圧倒的な迫力で熱心に「食べて」と勧めてくれるので、常に旺盛な食欲を抱える私は有り難く頂戴しているのであるが、ある日ある時、その油の使用量を聞いて驚いた。普通にスーパーで売っている500ml入りの1瓶が、1週間でなくなるというのである。「油が少なかったら、おいしくないわよ」と彼女は言い、いっしょに食べていたマンディさんも「うちだって10日くらいでなくなるよ」と言う。

ウチの油がどのくらい持つのかきちんと計ったことはないが、1瓶あれば少なくとも1ヶ月は持つような気がする。ウチは揚げ物はしないが、野菜の炒め物はほぼ毎日作る。実のところ私は、毎日炒め物ばっかりで、ウチは油の使いすぎではないかと思っていたくらいなのだ。それが中国の人は、ウチの3〜4倍の油をふつうに使っていたとは・・・。もちろん上記お客さんとマンディさんの2人だけの例で中国の人全体を代表させるわけにはいかないし、ことにマンディさんの場合は家族の人数が多いので単純な比較はできないのだが、それでもウチの2倍は使っていそうだ。(ちなみに、マンディさんちは5人家族、お客さんちは3人家族)

そしてその後会社の洗面所で、食べた後の食器を洗ってまた気づいた。私がふだん使う洗剤の量では、食器の油が落ちない! いくら洗っても油気が抜けず、ぬるぬるしたままなのだ。致し方なし、首を振り振り私はまた部屋に洗剤を取りに戻った。うーん、中国ごはんの油はすごい。
(またまたちなみに、ご当地ではお弁当箱を洗面所で洗うのは、ふつうです。昼時の女子洗面所では、女子社員がせっせと自分のお弁当箱を洗っています。男子社員が洗っているかどうかは、男子洗面所を覗いたことがないのでわかりません)

お直し

  • 2007/06/14 15:54
  • Category:
■ 先日、夏物調達の旅で買った袖なしのシャツ、肩が合わないのでお直しに出したら、100元かかった。うう、肩を直し、袖を直し、丈をつめ、と直さないと着られない非標準体型の己が身がうらめしい。

■ しかし夫の計画どおり、あと3年余で勤労生活ともおさらばとなるのなら、お直し代がかさむと言って悩むのも、いま少しか。スーツもシャツも要らなくなり、毎日Tシャツやセーターで過ごせるようになれば、お直しの必要があるのは、パンツ丈くらいだ。そしてパンツの丈直しなら、わたしだってできるのだ。最近自分でやらないのは、買うパンツのほとんどがミシン目を見せた裾になっているためで、これを手ぬいでまつるのは何とも格好悪いからやめているだけだ。(ジーンズの裾が、手縫いでまつられているところを想像したまえ) 引退したら、ミシンを買おう。直線縫いとジグザグ縫いだけの、超シンプルミシンで十分だ。それ以上の機能がついていても、どうせ使わん。

■ 3月半ばから2カ月近く続いた咳、4月の旅行、出張等により凋落の一途を辿っていたベンチプレスでの挙上重量が、5月からの定期的なトレーニングでやっと以前の水準に戻った。一昨昨日、なんとか135ポンド。隣のベンチで見ていた顔見知りのお哥さんが、親指を立ててくれたのが、おもわずにまーとなるくらい、うれしかった。

今日のお仕事

  • 2007/06/13 15:44
  • Category:
■ “Eating”はまだ1/3ほどだが、他にも読みたい本がずらずら出て来た。キャンセルになった日本出張、今月末に復活のようなので、来週になったらbk-1に発注するか。前回買い損ねた『夕陽妄語』、内田樹先生の『街場の中国論』は絶対だし、ロレンス・ダレルの『アレキサンドリア四重奏』にも惹かれる。しかしこれ全部頼むと、出張で貰えるお金を超えるな。稼ぎの悪い身は辛い。また株でも始めようかしら。

■ お客様の一人から「今週末、そっちに行くんだけど、レストラン予約してくれない?」という電話があった。「メニュには、フカヒレとアワビとカニが絶対欲しいんだけど、これ全部入れると一人いくらくらいになるかなあ?」とも聞かれた。「・・・」ウチはやっぱり〇〇証券“観光”営業部・極東アジア課と名前を変えた方がいいだろうか。

■ しかしお客様相手に「ウチはそーゆーことは、しません」と言ってみても始まらないので、マンディさんに頼んで電話してもらう。相手のレストランは希望のメニュを聞いたとたん、客は日本人と見破り「あと足すとしたら魚ですね。日本の方は紅班魚がお好きですよ」とマンディさんにアドバイスしてきた。やれやれ、フカヒレ、アワビ、カニは日本人御用達メニュですか。しかしこのフカヒレで有名な福〇門に来て、フカヒレを頼まないとしたら、いったい何を頼むのだろう? ご当地の人だけが知る、ヒミツのメニュとかがあるのだろうか?

良心的雑食者

  • 2007/06/11 17:16
  • Category:
“Eating”を読み始めて以来、どうも生肉に手が伸びない。ベジの家族を抱えているので、もともと肉を買うことは少なく、週一のスーパーでの買物の際、私のお弁当用に豚肉か鶏肉を1パック買うのがせいぜいだったのだが、ここ2週間はそれもなくなった。値段の安さから考えて、ご当地のスーパーで売られている豚肉や鶏肉が、集約型以外の方法で肥育されているはずはなく、となると“Eating”に書かれているような劣悪な環境で育った豚(鶏)さんかと思うと、どうも手が伸びないのである。

どうせ人間が屠殺して食べてしまうなら、自由に地面を歩き回り、仲間と遊んだり、巣を作ったりした豚(鶏)だろうと、せまいケージの中に押し込められて一生を終えた豚(鶏)だろうと、同じことだろう。自由に生きた方の豚(鶏)は殺して食べても残酷さが少ないと考えるのは、人間の感傷に過ぎないという意見もある。確かに、最終的には殺して食うという、当の動物にとっては圧倒的に残酷かつ理不尽な行為に及ぶ側にある人間が、その“殺して食う”までの間の動物の生活、Quality of life についてあれこれ取り沙汰し、Aの方が動物愛護的だ、いやBの方がより動物愛護的だなどと論ずるのは、偽善以外の何物でもないのかも知れない。

しかし加藤周一さんのことばをそのまま引用させてもらえば「けだし、善の価値を認めなければ、偽善的である必要もない」わけで、かつまた何かを(あるいは誰かを)かわいそうに思う“感傷”は、思いやりの始めでもあろう。(かわいそうに思ってめそめそしているだけでは、意味はないが) 自分が動物を飼う側になったとき、その動物によりより生活を送らせてやりたいと思うのは人情であり、それはその動物が愛玩用のペットだろうが、食用の家畜だろうが変わりはないのではないか。ただ食用家畜の場合、ペットにはない“経済性”という要因が大きく入り込んでくるので、心ならずも感傷(思いやり)が経済性に負けているだけのことであると思う。
それに私が豚(鶏)なら、どうせ殺されるにしても、それまでは楽しい生活を送りたいと思うだろうと思う。せまいケージの中で身動きもできず、ただひたすら食べて寝て垂れ流すだけの一生よりは、屋外で自由に遊び、鼻で土を掘ったり、木の枝で寝床を作ったりしてみたい。お友達の豚と突つきっこもしてみたい。そうやって遊んでから、殺されたい。(これが反逆精神、革命精神に富んだ豚であれば、どちらの生活も偽善、強いられたものだとして仲間に一斉蜂起を促し、経営者の家を焼き討ちして、豚舎からの脱走を試みるだろうが、私は残念ながらそういう豚ではないと思う)

私の感傷はいまだ中途半端で、スーパーで生肉には手が出ないものの、人が料理してくれた豚肉の蒸し物などには、何のためらいもなく手を伸ばしている。外食でチキンサラダを食べるのも平気だ。これが平気でなくなると夫のようにベジになるのかと思うが、食い意地の張った私のことだから、調理された豚(鶏)から、その生前の姿を生々しく想像できるようになるまでには、まだだいぶかかることと思う。そしてそのうちには“Eating”を読み終わり、次の本に移って、あっさり豚(鶏)のQuality of lifeの件は忘れ去るのかもしれない。でなければ“Eating”の第2章に出て来るMary Annのように、conscientious omnivore(良心的雑食者?)となって苦痛少ない生活を送った豚(鶏)の肉だけを食べるようになるのか。

雨漏り

  • 2007/06/10 21:23
  • Category:
夜来風雨の声ならぬ、夜来雷雨の声で目を覚ます
時、夜中の3時半
また2つの窓から漏水である
しばらく前にシリコンナントカを塗ったので
窓と壁の隙間から水が入ってくることはなくなったが
観音開きの窓の合わせ目や
はめ殺しの部分と開く部分との間からは
相変わらず雨が入ってくる

窓そのものを取り替える以外に解決法はないのかと思うが
ご当地の施工技術を考えると
窓を取り替えたからといって問題が解決するとは限らない
むしろより悪化する可能性だってあるのだ
金を払ったあげくよりひどい漏水に悩むくらいなら
夜中に寝ぼけ眼で雑巾タオルを求めてうろうろしている方がましだ

天気予報によると今夜半も雷雨の可能性というので
さっき手回しよく2つの窓にタオルを敷き詰めた
明日は会社だから今朝のように夜中に起きていては
仕事にならぬ
雨よ、勤労婦人が夜中に起きなくてもよいよう、やさしく降っておくれ
風よ、どっちかというと海からではなく、海向きに吹いておくれ

ああ、雨が入らない窓を取り付けられる国に移住したい 

強いお姫様

  • 2007/06/08 20:24
  • Category:
しばらく前のことだが、若桑みどりさんの「お姫様とジェンダー」を大変おもしろく読んだのを機会に、ドリュー・バリモア主演の“Ever After”を見直した。映画そのものとしてはBマイナス程度の出来で、見ても見なくてもどちらでも、ドリュー・バリモアが好きなら見れば?くらいだが、若桑さんの言うようにジェンダー・フリーという切り口で見るなら、「あ、そうなのね」と確認のためちらりと見直す価値はある映画かと思う。

主要なお姫様映画を時系列で見たわけではないので、この映画が“お姫様”を、自らは何もせず、ただひたすら王子様が幸せにしてくれるのを待っているだけの受動型から、自らの運命は自ら切り開くべく闘う能動型へと転換させた、お姫様映画史上初めての映画だと言い切る自信はないが、ドリューが演じたような「自力更生型お姫様」はここ数年の主流であるように思う。すぐ思いつく例は「シュレック」(2001年)のプリンセス・フィオナだ。彼女も高い塔に閉じ込められ王子様に助け出されるのを待っているのは同じだが、性格はだいぶ違う。白馬に乗った王子さまならぬ、ロバを連れた怪物シュレックに助け出されたフィオナ姫は、道中で盗賊に襲われればMatrixのキアヌー・リーブス並みの武術で相手を倒すし、蛇をふくらまして風船にしてしまうし、豪胆で開けっぴろげで、およそお姫様らしい淑やかさはない。しかも最後、魔女の呪いが解けて、昼と同様、夜も美しいお姫様のままでいられるようになるのかと思えば、逆に昼も夜も醜い(と言って悪ければ、一般的美人の基準からはやや外れた)容貌に定着してしまう。そして同じく一般的美の基準から外れたシュレックとともに、“Happily Ever After”となるのである。つまりここでは、お姫様=淑やか、お姫様=美人という従来からのお約束が裏切られるだけでなく、王子様=ハンサムというお約束も裏切られるのである。(ちなみに、これが嵩じてかシュレック2では、白馬の王子様はハンサムではあるが情けない性格のマザコン王子=嘲笑の対象として描かれる)

“お姫様”を“ヒロイン”ということばで置き換えれば、最近のアメリカ製お子様映画に出てくるヒロインは、ほとんどすべてこの型である。ヒロインは(たいして)美人ではない。ヒロインは淑やかではない。ヒロインは強い(体力的にも、精神的にも)。どこを探しても、王子様の到来を夢見る瞳で待っているヒロインなどいない。
これは別に子供向けアニメだけの現象ではなく、007のボンドガールだって、初期のボンドにくっついていちゃいちゃするだけのかわい子ちゃんから、ボンドといっしょに悪者をやっつける武闘派に変わってきているのだから、「強いヒロイン」の台頭は世の趨勢というやつなのだろう。世の中、変わってきたのである。

私は男女を問わず自力更生型の人間が好きなので、他力本願に夢見る瞳で幸せの到来を待っているヒロインよりも、闘うヒロインの方が好きだ。変わってきた世の趨勢を、うれしく思う。

それにしても「お姫様とジェンダー」によると、2002年時点ですらたくさんの女子大生が、ディズニーの「白雪姫」「シンデレラ」「眠れる森の美女」に対し「夢がある」「ロマンチック」「女の子のあこがれ」といった感想を述べているらしく、正直びっくりした。そして「ずいぶん幸せな環境で育ってきたんだなあ」と感心した。だって大学生にもなって「いつか王子様が現れる」「王子様と結婚すれば、いつまでもしあわせに暮らせる」なんて思えるとは、どう考えても家族仲のよい家庭で、世のままならさを見ることなく、ほんわかと幸せに育ってきたとしか思えない。私のように種々ほころびのある家庭で、結婚というものの(ある一面の)現実を、ふんだんに見せられてくれば、「王子様が現れる」とか「好きな人と結婚すれば、幸せになれる」なんて戯言は、中学生ぐらいで鼻で嗤うようになるからである。

柔軟性

  • 2007/06/06 17:22
  • Category:
■ 来週の出張がキャンセルになった。おととい上司と共に先方に赴き、お約束書類(契約書ともいう)に署名し、いろいろ打ち合わせして握手して別れたのに、今日はころりとキャンセル。おお、うるわしきかな、この柔軟性、臨機応変性!

■ おかげで昨日手回しよく取ってしまったアポ8件、謝罪のことばテンコモリで端からキャンセル。日本企業も、中国企業相手にショーバイしているところは慣れたもので、別に驚きもしない。ははは、と力なく笑うのみ。そうして今日が終り、新しい明日が来るのだ。

夏だ 

  • 2007/06/05 21:37
  • Category:
■ いよいよ本格的に夏になり、夫だけでなく私も夜寝るとき、エアコンをかけるようになった。先週まではなんとかエアコンなしで頑張ってみたのだが、朝起きると背中や首周りがじっとりと汗ばんで、ついでに何やら寝ている間、暑苦しい内容の夢を見ているような気がしてきた(起きると忘れている)ので、ついに降参。ミクロ的にはウチの電気代、マクロ的には地球気温の上昇に貢献することになるわけだが、許せよ、地球市民のみなさま。

■ 夏の到来により、飲み物も夏仕様。hananoiroさんのご紹介で知ったルピシアの、“スパイス”のアイスティーうまし。ルピシア自身のお薦めはミルクティーだが、ご当地の気候にはアイスティーの方が合うように私は思う。クローブの渋みがほどよくしみる。もうすぐ終わるから、来週は忘れずに注文しよう。ついでに今回は“赤紫蘇”や“はちみつ和梨”も頼んでみよう。

包丁2〜本 ♪ (&杖)

  • 2007/06/04 14:57
  • Category:
『包丁1本』の例の包丁君が、いくら研いでも切れなくなってきたので、新しい包丁を買うことにした。先日ご当地のフリーペーパーに「グローバルの包丁は、どこで売っているんでしょう?」という質問が出ていて、初めてこの日本の超有名包丁のことを知ったが、10×年使っている1980円の包丁から、一気にグローバルに飛ぶ必要はあるまいと思ったので、ふつうの日本製の三徳包丁を買うべく近所の庶民派デパートへ行った。

ところがなぜか、このご近所デパートには日本製三徳包丁がないのである。牛刀と薄刃はあるくせに、三徳はない。『包丁いーぃっぽん♪』ですべて済ませている私、しかもベジの家族のため、切るのは野菜、果物、豆腐だけの私に牛刀の使い道はないし、といって薄刃のあの形状は、慣れないせいかどうも使いづらい。「ちぇー、なんでないのさあ」と思いつつ売り場をうろうろすると、反対側にツヴィリング(ヘンケルス)の双子マークが見えた。私の料理の腕にはツヴィリングでも勿体無いとは思ったが、試しに覗いてみると三徳がある。値段は私の予算の50%増しだが、ものすごーく高いというわけでもない。しかもいかにも切れそうな様子をしている。売り場のお姉さんがうれしそうに寄ってきて「どういうのをお捜しで?」と聞いてくれたので「こういうの」と三徳を指し、これとこれは何が違うの?とよく似た2つを指すと、お姉さん曰く「こっち(安い方)は中国製で、こっち(高い方)は日本製」。ドイツメーカーの包丁が、なんで中国製だったり、日本製だったりするわけ?とは思ったが、その朝『経済羅針盤』で日本の刃物技術の優秀さを見たばかりだったので、20元ばかり高くても買うなら日本製だなと心で思い、しかし表情では迷う様子を見せると、お姉さんが1割引でどうだ?というので、「よし!」と言って買う。ほんとは「もう一声!」と言おうかと思ったのだが、ここは夜店ではない、デパートだと思って止める。ちなみに1割引で233元(約3500円)だった。

ついでに中減りしていた俎板も新調。まあ毎日使うものなのだから、10年に1回くらい新調しても悪いことはあるまい。白い合成樹脂の俎板は好きではないのだが、檜(?)の俎板は重いし、ご当地ではすぐカビが生えそうなので止める。

俎板と包丁を持ち、デパートを出かけたところで傘売り場に杖があることに気づく。これはもちろん、台所用ではない。歩行困難な夫用である。すかさず電話。「医療用杖。長さ調節可。しっかりした作り。底のゴムも厚く大きめ。ストラップ付き。色、黒。欲しいか?」と聞くと「欲しい」というので、杖も買って帰る。2〜3日前、雨上がりに傘を杖代わりにしてみた夫は、体重を掛けられるものがあると歩行がずっと楽なことに気づき、週末に買いに行くといっていたのだが、本人出不精な上、ほんとの病人のように杖を使うことに抵抗があって放ってあったのである。買いに行く予定だった店が、医療・介護用品店だったのも、気遅れした原因のひとつかもしれない。いずれにせよ、本人出かける必要なく杖が手に入り、また見た目も医療用というより登山用のようで、つやつやとなかなか格好いい外見なので、うれしそうに部屋の中で試したあと、フラットのドアノブにかけ出勤に備えていた。ま、あそこにかけておけば、忘れることはあるまい。会社からの帰りに、忘れずに持って帰ってくるかどうかは、また別の問題だが。

雑感

  • 2007/06/01 17:20
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■ 非ネイティブが書いたと思われる、微妙に意味がわからない資料を翻訳している。てにをはが無茶苦茶の日本語を読まされている感じで、非常に非常にいらいらし、かつ疲れる。一読して意味が取れず、二読も三読もするので、やたら時間もかかる。たった19枚のパワーポイント資料に1日かかりそうだ。げんなり。資料作成者よ、お願いだから母語で書いてくれ(と言っても、母語なら誰でもわかりやすい文章を書けるわけでもないが)

■ ふとしたきっかけで、アンテプリマのCD 荻野いづみさんのブログを読んだ。デザイン会議、サンプルチェック、打ち合わせ、ショー、パーティなどなどで、イタリア、香港、日本を超スピードで行ったり来たりする毎日。一見とても華やかで格好よくて、感嘆してしまうが「時差ともいつも格闘している。「機内」が安心して眠れる所、そして空をゆっくり眺められる所になってしまった」という記述や、「普段は仕事のストレス、対人のストレスなどで、もうダメだと精神が悲鳴をあげている。そしてそれを乗り越えて、何かをつかもうとしている −中略 −ストレスがなければ精神も肉体も強くはなれない、と思い始めている」なんていう記述を読むと、少しばかりの憧れる気持ちはさーっとしぼんで、「田舎で鶏飼ってる方がいいなあ」と思ってしまう。あの寝心地の悪い機内が“安心して眠れる所”とは、では家の、あるいはホテルのベッドでは(いつ仕事の電話が入るかわからないから)安心して眠れないということか? なんという生活! いつか非常に忙しいビジネスマンだったかビジネスウーマンだったかが「一番集中して本が読めるのは機内。仕事の電話が入らないから」と言っていたが、地上にいる限り、どこにいても携帯電話で捉まえられてしまう今、こういう人たちは電波の届かない機内でしか自分ひとりの時間は持てないのか。

■ ついでに、たまに行くCity Superもアンテプリマと同じ、フェニックス・グループ・ホールディングスの傘下にあると初めて知った。へー。まったく分野の違うビジネス同士が思いもよらないところでつながっていて、まったくどこで買物しても、みんな同じ穴に吸い込まれていく気がする。

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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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