PC入院

  • 2008/07/31 17:02
  • Category: 雑記

ご病気の我がPCは昨晩、V君病院に入院した。医師自らが往診に来てくれ、そのまま入院となったのである。Dr.Vの診断によると、ご病気の箇所はハードディスク。もしかすると移植が必要かも。

それにしても7時に来ると言っていたV医師だが、実際に来たのは9時。HKの時間は、伸び縮みが激しい。そのつもりで待っていると、伸びすぎて疲れる。
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アイスクリーム製造

別に手作り派ではないし、素人芸よりも職人芸の方を尊ぶ私であるが、暇つぶしあるいは上質な職人芸を日常的に愛用すると懐が痛くなるという理由で、手作りに励むことはある。

先週末はピーニャコラーダ・アイスを作った。ほんとはハーゲンダッツのマンゴー&パッションフルーツのアイスクリームが食べたかったのだが、1こ
20元もするうえ、買いに行ったウチの前のセブンイレブンでは品切れだったのだ。で「要するに果物味のアイスが食べたいだけでしょうが」と自らを納得させ、似ても似つかぬピーニャコラーダ・アイスを作ったわけだが、作り方が超簡単だった代わり、味の方はやや・・・。私としてはもう少しねっとりと濃厚な味が欲しかったのだが、生クリームとほぼ同量のココナツミルクが入って濃厚さが薄まるうえ、パイナップルの酸味も加わるので、全体にアイスクリームというより、シャーベットみたいな感じになった。シャーベットだと思って食べれば「うまい!」と思ったかもしれない。

この次は同じサイトに載っていたバナナ・アイスクリームを作ってみよう。こちらの方が材料的にねっとりしていそうだ。
というようなことをぼんやりと考えていたら、世の中にはアイスクリームメーカーというものが売られていることを思い出した。大体は冷凍庫で冷やしておいた内釜にアイスクリームの材料を入れ、中の羽を電気で回して、材料に空気を含ませつつ冷やしてアイスにするというものだ。日本ではN社あたりが(ホームベーカリーに続きここでも!)人気らしい。しかし中の羽を回すだけなら、電動でなくてもいいわけで(ウチには力自慢がいることだし)、そういえば昔々には日本軽金属さん製造の“どんびえ”という手動アイスクリームメーカーがあり、戸塚真弓さんが「材料を吟味し“どんびえ”で作るヴァニラ・アイスクリームがいかに美味か」ということを、『パリからのおいしい話』に書いていらした。それを読んだわたしは大いに羨ましくなり「この次日本に行ったら、“どんびえ”を買おうか」と本気で思案したものだった。今調べてみると、日本軽金属さんはもう“どんびえ”は製造していないようで、残念なことだ。ふと思い出したが、日本軽金属さんには確か5年ほど前にお邪魔している。その時は中国のアルミメーカーさんと一緒だったので、さすがに“どんびえ”の話は出さなかったが、あの時出していれば、会社に残っていた在庫1こくらい貰えたかしらん。


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追記、今米アマゾンをチェックしていたら、こんなものを発見。
これって、もしかして“どんびえ”?
いやあ、まさか、こんなところでお目にかかろうとは・・・。
しかもBがVに変わっている。そりゃあ vierの方が、英語になじみやすいとは思うけど、
それにしても・・・。

http://www.amazon.com/Donvier-1-Quart-Ice-Cream-Maker/dp/B00006484E/ref=sr_1_16?ie=UTF8&s=kitchen&qid=1217408507&sr=1-16

ショッピングリスト

久しぶりに会社の向かいの高級スーパーに行ったら、スパイス入りのクスクスやファラフェル・ミックスがon sale。うれしくなって、あれこれ買い込む。ファラフェルは、自分でヒヨコマメを一晩水にふやかして粉に引き、団子に丸めて作ってもよいのだが、正直けっこう面倒である。水を加えるだけで丸められるミックスが15元なら、試す価値はある。そういえば先日行ったTSTのパキスタン・インド・アラブ料理屋のファラフェルは、団子状ではなく平べったい煎餅状だった。「あら、珍しい」と思ったが、この形状なら揚げ油が少なくて済んで、経済的かつ簡便かも。第一、団子は崩れやすい。一度など揚げている途中で団子がばらばらになってしまい、パーティ用だったので、おいおい泣きたくなった。煎餅状ならそんなことは起こるまい

ついでにカテージチーズも購入。賞味期限が切れかかっているため30% off。倹約精神が身につき過ぎているため、比較的高い食品は割引にでもなっていない限り、買えない。ウチの場合、生で食べるわけではなく、キャセロールにしたり、にせミートボールにしたりして食べるので、賞味期限切れ間近でもいいのだ。料理本によると2リットルの牛乳でカテージチーズ300gができるそうだから自分で作ってもいいのだが、諸物価高騰の折、牛乳も微妙に値上がりしており、手作りしたからといって安くならないのが悲しいところ。それにチーズを作った後に残る大量のホエーをどうしたらいいのだ?

あと10日ほどで雪だるまは夏休み。カナダに帰る。きのう、カナダでのショッピングリストを渡した。だいたいはあちらではフツーにあるが、こちらでは見当たらない食材だが、リストの最後に例の石の家を付け足しておいた。彼は買って来てくれるだろうか。

『猿の惑星』

  • 2008/07/28 16:07
  • Category: 映画
  • 土曜の夜、ウチのPCが不調になった。立ち上がりはするが、えらく時間がかかるし、ファイルを開けない。開こうと、うんうんハードディスクが唸っているのは聞こえるが、途中で力尽きる。雪だるまに相談したが、彼にも原因は不明。これはいつものV君を呼ぶしかあるまいが、また夜12時過ぎまで頑張られたらどうしよう。ノートブックだから、持ち帰ってくれて構わないのだが。 
  • 土日は『猿の惑星』シリーズを見て過ごす。雪だるまが金曜に仕入れてきたDVD十数本のなかに『猿の惑星』5枚組セットがあったのだ。エポックメイキングな作品なので、もちろん以前にも何度か見ているし、1作目などは公開が1968年だからすでに40年前の作品なのだが、何度見ても、また今見ても十分おもしろい。もちろんメカのデザインとかは現在の目から見るといささかレトロで笑っちゃう部分もあるのだが、オハナシ的にはまだ十分いける。おまけに東西の冷戦下にあり、いつ原爆、水爆が使われてもおかしくない状況、ベトナム戦争とそれに対する反戦運動、ウィメンズリブなど、当時の世相が随所に反映されていて、メッセージ性はかなり露骨。
  • それにしても原作者ピエール・ブールも、監督フランクリン・J・シャフナーも、科学技術は進歩しても、人間の徳性は進歩しないと、心底考えていたようだ。そしてこの『猿の惑星』シリーズでは、Apesも最終的には人間並になってしまうようだから、つまりApesおよびApesから進化した種はだめということか。同じ哺乳類なら、『豚の惑星』か『馬の惑星』くらいにしておけば、末永く平和共存が可能だったかもしれない。そういえばガリヴァーのなかには、馬の国という知的にして平和な国の描写があったな。

劣位者の言語

  • 2008/07/25 15:51
  • Category: 言葉
日本の証券会社から研修に来ているJさん(もともと中国人だが日本に長く、奥さんも日本人)から「どうしてHK人は普通話の学習に熱心ではないのか」と聞かれた。「え、そんなことないでしょう? 今はいろんな人が勉強してるし、私がHKに来た当初の15年前に比べたら、街でもずっと通じるようになったよ」と返したのだが、納得している様子はなかった。 

J
さんとしては、横丁のおじさん、おばさんが広東語しか話せないのは仕方がないとしても、各企業や公共機関で対応に現れる人物の普通話が、時として悲しくなるようなレベルであること、そして何より、今参加している研修の講義が時々広東語になってしまうことに、ほとほと困り果てているらしい。 

講義は内容が国内企業がらみである関係上、本来普通話で行なわれるはずなのだが、そこはそれ講師の先生が
HK人で、講義を受ける生徒も大部分HK人だったりすると、普通話で始まった講義が、いつのまにか広東語に変わってしまうこともしばしばあり、そうなると東北出身で広東語はまったくわからないJさんはお手上げ。右から左に聞き流して、テキストを見ているしかない。 

植民地時代ならいざ知らず、
97年の返還からすでに10年。いくら当地の第1言語は広東語とは言え、小・中学校では普通話の授業があり、テレビでも普通話番組を放送し、企業でも普通話講座などの研修を実施しているにも関わらず、実際にの普及度は英語以下でしかないことに、Jさんは苛立っているのだ。そして「ここは中国の一部なのに・・・」と言う。 

確かに“国家”という観点から見ればそのとおりなのだが、
HK人で「HKは完璧に中国の一部」と思っている人は、まずおるまい。「一国二制度」という言葉が象徴するとおり、対外的には中国の一部であっても、対内的、心情的には、“大陸”なんかといっしょにされたくはないと、大部分のHK人は思っているはずである。HK人にとっては、大陸の人はいまだに無知で垢抜けない田舎者であり、それはたとえ中国が過去10年で急速に経済力をつけ、人民元と香港ドルの対米ドルレートが逆転した今でも、変わらない。超高学歴のエリートは別として、大陸出身者はHKの企業では厚遇されないし(低い給料、遅い昇進)、普通話で買い物して丁寧に扱われることもない(一部の高級ブランドでは大陸客樣樣だろうが、これは彼らの購買力の前に膝を屈しているだけであって、内心どう思っているかは客が帰った後の店員同士のお喋りを聞いていればわかる。バブル期の日本人が欧州の有名店で受けた扱いと同じである) 

つまり
HKでは、普通話は劣位者の言語なのだ。かつての宗主国の言語、英語がいまだに優位者の言語であり、英語が話せなければまともなサラリーマンにもなれないし、昇進もおぼつかないのとは、ちょうど反対に。(最近大陸相手の商売が増えている一部企業では、普通話“も”話せることが必須になりつつあるが) つまり英語はエライが、普通話はえらくない。オトモダチも言っていた。たとえばバスの中とかで、普通話で話している時と、日本語/英語で話している時では、周りの態度が違うと。どっちがどのように違うかは、ここまでお読みくださった方には、明白におわかりになるはずだ。

ニュースなんか要らない

  • 2008/07/24 16:02
  • Category: 雑記
ゆうべ雪だるまが「ケベックではNHKは見られないみたいよ」と、自室でコンピュータで遊んでいた私にわざわざ知らせに来てくれた。

当地では有線電視に申込み、一応毎日ニュースを見ているので、×年後、カナダに引っ越して見られなくなったら寂しかろうと思ったのか、はたまた自身が大好きな大相撲が見られなくなるのは遺憾だと思ったのか、視聴の可否を調べた理由は定かではないが、結果は上記。しかし私としては、ニュースは近年ますますつまらなくなっているし、ドラマには興味ないし(「篤姫」の宮崎あおいちゃんは、けっこうかわいいが)、ドキュメンタリーはどうしても見たければ種々方法がありそうだし、別にNHKは生活必需品ではない。

今、毎朝ニュースを見ている理由にしたところで、新出単語や話題の経済用語に疎くならないようにするためだけで、ニュースそのものに関心があるわけではない。(いや正確には「何が起きたか」には関心があるが、それが起きた理由に関する役にも立たない分析や識者の意見には関心がないというべきか) だから金融業界からおさらばし、カナダの田舎で雪かきに精を出す生活になれば、新出の経済用語がわからなくても一向平気、日本語ニュースなんか見られなくても全然困らないのだ。

それにNHKのニュースは、ほーーーーんとに、つまらない。コメントは常に紋切り型で、どう見ても例文のマニュアルがあって、その中から順番に選んでいるとしか思えない。色のない中立報道がNHKの建前で、だから鋭く突っ込んだコメントはできないというのなら、いっそコメントなど入れなければいい。毎日同じようなコメントを聞かされる身になってくれ。(え、言わされる方はもっと辛いって? まあそうかもね)

“天井”掃除

昨日ジムのあと家に帰ったら、玄関ドアに管理人からのメモが挟んであった。読むと「今日お宅の“天井”を清掃すべく、清掃担当が伺ったが、お宅は留守でした。ついては今週中に“天井”のゴミを何とかしていただきたく、まずはよろしく。お問い合わせは下記管理事務所へ」と、地下の管理事務所の電話番号が記してあった。 

一瞬、「てんじょう? てんじょうの掃除って何のことよ?」と居間の天井を見上げたが、すぐに中国語の“天井”が日本語の“天井”のはずはないと気づき、これはきっとあそこのことだろうと居間の窓の外の出っぱりを眺めた。


 このフラットは居間の窓の外に、長さ2.7メートル、幅30センチくらいのコンクリートの出っ張りがついている。出っ張りは高さ50センチほどの縁で囲まれ、つまりは窓の外に大型のコンクリートの物入れがついたような形なのだが、出っ張りの底部は居間の床と同じ高さのくせに、その前にある窓は床から50センチほど上がっている上、窓の底部50センチほどが嵌め殺しになっているため、その出っ張りを利用するためには、スツールか何かに乗った上で「よいしょ」とばかりに窓枠から身を乗り出さなくてはならない。これが1階や2階なら身を乗り出してもさほど危険ではないが、ウチは何しろ22階である。しかも窓下は片道2車線の自動車道路。たとえ命綱をつけても、身を乗り出すのはごめんだ。 

だからいまだかつてこの出っ張りを利用したことはなかったし、第一窓すら開けたことはなかったのだが、引越し以来8年、どうやら上層階から落ちてきたゴミや風に飛ばされた洗濯物が、この出っ張りにたまっていたらしい。それに久しぶりにブラインドを全開してよくみれば、引越し直後、不要にはなったものの、すぐに捨てる気にはなれずに、とりあえずこの出っ張りに出しておいた小さな棚が8年の風雨で崩れ、大きな粗大ゴミとなっていた。「おお、掃除しろというのはこれのことだな」と合点がいったので、仕方ない、今朝早く起きて掃除に取り掛かった。
 

しかしスツールに乗って身を乗り出しても、出っ張り底部のゴミには全然手が届かない。一瞬、命綱をつけて
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階の外に出ようかと思ったが、もし万一足を踏み外し、命綱も切れてしまったら、22階下までまっさかさま。蛙のようにつぶれてしまう。リタイア後の生活も楽しめずに働いただけで一生終わるのでは、犬死もいいところだ。いやだ、外には出たくない!
 

でどうしたかというと、昨年雪だるまが股関節の手術をし、一時的に身体が不自由になった時に病院が売りつけた“お役立ちキット”の中のマジックハンドを使ったのである。崩れた棚をこれで挟んで持ち上げるのは結構骨だったし、居間にゴミが飛び散って散々だったが、大きな部分はこれで拾い、小さくバラバラになった部分や、葉っぱや飛んできたゴミなどは「ええい、面倒だ!」と掃除機で一気に吸い込んで完了。それでも朝の貴重な時間を
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分も費やしてしまった。

 
この間、腹立たしかったのは雪だるまである。人がマジックハンドやら掃除機やらでゴミ相手に悪戦苦闘しているというのに、涼しい顔でシリアルなど食っておった。手伝ったのは、私に言われて掃除機を持ってきた時と、ゴミ袋を持ってきたときだけ。最後、掃除が完了して掃除機をしまう段になって、掃除機の分解を自主的に手伝ったが、パイプをはずす時に中に引っかかっていたゴミを床にばら撒いてしまい、却って手間を増やした。ったく、生活のパートナーとしては、女性の方がよほど有能かもしれん。ぷんぷん。

またまたPC交換

  • 2008/07/22 16:39
  • Category: 仕事
諸般の事情により、会社で使用するPCがまた新しくなった。使用必須のデバイスのひとつがWindows XPでは使えないことが判明したので、XPから2000にバージョンダウンされたのである。2回目ともなればファイルの移動も慣れたものだし、今回は中国語OS→中国語OSなので、1回目の日本語OS→中国語OSよりは、よほど順調に移行できた。

 ただ今回のPCにはピンイン入力できる中国語ソフトが入っていなくて、面倒くさがりのわたしはデフォルトで入っていた台湾注音入力で入力しようと考え、台湾注音の学習を始めてみたのだが、途中で「これを全部覚えるくらいなら、ピンイン入力のフリーソフトをダウンロードした方がよほど簡単だ」と気づき、さっきグーグルのフリーソフトをダウンロードした。台湾注音は暗号みたいでおもしろいが、いまさら覚えるのは面倒だ。雪だるまは昔々台湾に留学していた時、台湾注音も覚えたと言っていたが、当時のやつは20代。まだまだ記憶容量に余裕があったのだ。

ものの言いよう

  • 2008/07/21 17:36
  • Category: 言葉
先日、お客様のひとりから交流会にお誘いいただいた。この方はご自身のビジネスがらみで、金融や投資関連の当地の日本人会にも加入なさっているらしく、次回開催時はちょうど当地にいるから、私も一緒にどうかとお誘いくださったのだが、困ったことに私はこういう会にまったく関心がない。金融とか投資とかは、芸能・マスコミの次にやくざな業界だと信じているので、そんなところに属す人たちと、私人の時間までお付き合いするのはまっぴらだというのが正直な気持ちなのだ。(自分自身その業界に属しているのだから、ヘンな言い分だが)

幸い、その日は中国語のクラスがある日に当たっていたので、お誘いくださった方にはその旨伝えて断った。するとその方は「ではクラスが終わった後、飲み会だけでもいっしょにどうか」と重ねてお誘いくださる。うーむ、一難去ってまた一難と頭では一瞬思ったのだが、私の口は瞬時の迷いも見せず「いいえ、結構です」と身も蓋もない言葉を吐き出していた。おまけに「では今後こういう集まりがあっても、たぶん参加はされませんね」という問いに対しても「はい」と答えてしまった。

その方は「いや、そういう風にはっきり答えてもらった方がありがたいです」とはおっしゃったが、その口調は明らかに「ありがたい」とは思っておらず、むしろ「ずいぶんとまた無礼な」と思っていらっしゃるのが、うっすらかつありありと感じられる口調であった。ああ、やってしまった。 

日本人同士の場合、誘われてはっきり「No」を言うのは、礼儀に適っていないのだ。断ること自体が悪いわけではないが、その際には相手の意向に添えない理由を添え「ほんとはそうしたいんですけど、残念ながら××の事情でだめなのです」という気持ちを滲ませて、断らなければならない。間違っても「興味ないから行きません」なんて、木で鼻をくくったような断り方をしてはならないのだ。 

私も一応「ありがとうございます」と誘いに対する謝辞は何度も述べたのだが、いかんせん内心の不快を色濃く表した硬い謝辞となってしまい、「ありがたい」などと思っていないことは、見え見え。 

千葉敦子さんはその昔「彼ははっきりものを言うので、人に誤解されやすい」という文章を引き、「自分の意見をはっきり言うことがなぜ誤解を生むのか。英語に訳したら理解不能だ」という意味のことを書いていらしたが、上記文章の意味は日本人同士には明白だ。つまりこれは「彼ははっきりものを言うので、(傲岸不遜な人物だと)人に誤解されやすい」という意味なのだ。外国語に直訳したとき意味不明になるのは、()内が省かれているからだ。

ただし()内を入れても、やはり一部では意味不明だろう。自分の意見/気持ちをはっきり言うことがストレートに倣岸不遜につながる文化をもつ国はそう多くない。

   私は別に、どちらがいい、悪いと言っているわけではない。ただ相手に合わせて表現法をスイッチすべきところ、私人の時間に開催される仕事がらみのお誘いに不快になったあまり、それを忘れた自分自身の意固地さを反省しているだけだ。これが仕事に関係ない、たとえば「排水パイプの直し方」などの講習会だったら、喜んで参加したと思うのだが、いかんせん業界関係者の集まりでは、金を貰っても行きたくないという気持ちが前面に出てしまった。反省。

ホームベーカリー

しばらく前から、ホームベーカリーを買うべきか否か悩んでいる。欲しいのは日本で一番人気のN社の「全粒粉100%でもO.K.! お餅もつくれます!」という例のアレである。

ウチは雪だるまもわたしも米なしで生きられる人間なので、ご飯を炊くのは1〜2ヶ月に1回、カレーを作る時くらいだが、パンは私が毎日サンドイッチにしてお弁当に持っていく。毎日の必需品なのだ。今のところは、毎週末に手ごねでクミンシード入りやら、マスタードシード入りのフォッカッチャもどきを2枚つくり、それぞれを4等分して充てているが、いくらフォッカッチャ好きでも、毎日では飽きる。たまにはふつうのトーストパンも食べたい。しかし手ごねで全粒粉でおいしいトーストパンを焼くのは、けっこう大変なのだ。特に冬場はなかなか発酵が進まない。フォッカッチャならあまり膨らまなくても何とかなるが、膨らんでいない全粒粉のトーストパンというのは、何ともはや…で、およそ週末に費やした貴重な労力に値する代物ではない。

というわけでホームベーカリーの登場となるわけだが、問題は電圧と置き場所だ。電圧の方は変圧器をかませれば済むことだが、この変圧器が高い。日本で買うと15,000円くらいする。下手をするとホームベーカリー本体と同じくらいの値段になってしまう。
おまけに重い。こんなものを日本から持ってくるのは、相当骨である。
もちろん変圧器くらいHKで買ってもよいのだが、安い中国製は品質にやや不安があり、ならばといって非中国製にすると、今度は値段が高い。おまけにかさばる。狭いHKの台所で、ホームべカリー&変圧器の置き場所を探すのは容易ではない。さてどうしたものか。
やはり広い台所が持てると“予想”されるカナダに引っ越すまで、買うのを控えた方がいいのだろうか。

フューチャーキャット

  • 2008/07/17 16:11
  • Category: 雑記
かさばらないスポーツシューズが欲しくて、5月のKK行きの前に買ったプーマのフューチャーキャットロウ。やっとこの頃足になじんできた。今まではリーボックにしても、ロックポートにしても、DMX機能つきの、底の厚い靴を愛用していたので、最初にフューチャーキャットをはいて歩いた時は、クッション性がほとんど感じられず、歩いていてやけにふくらはぎが疲れたし、常になんだか靴なしで地面に直接立っているような、いやに地球に密着しているような妙な感じがしたものだった。

それがプーマの特徴なのかもしれないが、フューチャーキャットロウは、足のかたちそのままに、実にスリムだ。昨今主流のつま先に行くにしたがって膨らんでいき、底も厚くてボリュームのあるスポーツシューズとは大きく違う。表現は悪いが、地下足袋的なのだ。したがって、これをはくと足が非常に細長く見え、俗に言う“プーマの足”になる。足以外の部分も細長い人にとっては、これは大変にかっこいい。なんたって身体全体が、細長くシャープな流線型を呈すのだ。つまり平原を駆けるピューマそのまま。おお!

しかし足以外の部分があまり細長くない人にとっては、細長くボリュームのない“プーマの足”は安定感に欠けて見える嫌いがある。ハンプティダンプティ状態が強調されると言ってもいい。わたしも足だけ見ている分には“プーマの足”はお気に入りなのだが、次も同シリーズを買うかどうかは微妙なところである。日常的にはクッション性が高い方が楽だというのもあるし、身体状況がピューマというよりコアラだというのもあるし。



これはコアラです

 

これはフューチャーキャットです

逃げる

  • 2008/07/16 17:05
  • Category: 雑記
娯楽小説やテレビドラマ、映画などには、消費者金融に追われていたり、暴力団に追われていたりするため、身元を隠して日本中を逃げ回っている人物が時々出てくる。こういう人たちは、いつ見つかるかとびくびくし、まともな職にも就けないまま逃げ回っているわけだが、こういう人たちを見るたびに私が思うのは「なんで国外に逃げないんだろ?」ということである。

警察に追われている場合は、入管に手配が回るので出国しようとした時点でつかまってしまうだろうが、消費者金融や暴力団程度なら入管に手配が回るはずもなく、無事脱出できるはずだ。
いくら暴力団でも、国外までは追っては来るまい。消費者金融ならばなおさらだ。ただし国外では日本国内のように、適当にバイトして当座の生活費を稼ぐというわけには行かないので、しばらくの間生活できるだけの資金を携えていく必要がある。
「何言ってんだよ。そんな金があるくらいなら、消費者金融に借金なんかしないよ」という人もあるだろうが、その場合、この際だからもう一度どこかの消費者金融から借りられるだけ借り、それを持って脱出する。どうせ返せなくて追われているのだから、ここでまた何十万円か増えたところでなんということもあるまい。(←かなり無責任)

そして脱出先にはできるだけ生活費の安い国を選ぶ。また街に溶け込め、悪目立ちしないことも重要なので、ここはやはり東南アジア諸国あたりが狙い目だろう。渡航費用も欧米に比べ安いし。
現地についたらとりあえず安宿に落ち着き、今後を考える。資金がたっぷりあるなら、しばらく悠々自適するもよし。資金が心もとなく、また勤労意欲に燃えているのであれば、さっそく現地の人材派遣会社に出かけるなどして、職探しを始めるもよし。

ここでめでたく職が見つかり、労働ビザを取得できるようなら万々歳だ。職がある限り、日本に戻る必要はない。肩越しに後ろを振り返る生活とは永遠におさらばだ。やっほー。
が、そうでない場合、観光ビザの期限が切れて、不法滞在となってしまう可能性もある。HKならば観光ビザの期限切れ寸前に近場の深センやマカオに出、再びHKに入国して新しい観光ビザをもらうという手で、2―3回(=2−3ヵ月)は乗り切れるだろうが、それ以降が問題だ。不法滞在が見つかれば、やはり強制送還(退去強制)されるだろう。HKの場合、街中でも時々警察官が身分証のチェックをしている。服装、態度等あやしい人が対象で、不肖わたくしはいかにも善良な市民に見えるため、一度もチェックにひっかかったことはない。したがって見つかりたくなければ、ほどほどにきちんとした服装をするのがよいと思われる。またたとえ見つかってしまっても、退去強制されるまでには、それなりの日数がかかろう。そうこうしているうちに日本脱出から1年くらいは軽く経つ。うまくすれば2年くらいは見つからずに済むかもしれない。毎日の生活にしても、“誰かに見つからないように逃げ回る”点では日本にいたときと同じかもしれないが、消費者金融の取立て屋や暴力団と違い、警察の場合は、見つかったとたんに半殺しの目に遭うわけではない。身に危険がない分、よほどましだろう。

と言うようなことを、読みながら、あるいは画面を見ながら考えるわけだ。東京から大阪に、あるいは東北に逃げて、あっさり追っ手に捕まるよりよほどいいと思うのだが、どうだろう。(いや、別に私は取立て屋あるいは暴力団から逃げて、当地に来たわけではありませんが…念のため)
ビザの問題は大きいが、それを別にすれば人間、どこでだって生きられる。生きる場所を日本に限定しなくてもよかろうという話だ。

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ところで上記とは全然関係ないが
上司殿よ。2008年6月期決算を見ながら「もっと新しい決算報告はないですか」と言うのは止めてくれ。今は7月、次の四半期の締めは9月だ。通期なら12月だ。今あなたが見ているのが最新であるぞ。

PC修理

  • 2008/07/15 17:24
  • Category: 雑記
今週もまたなんだか忙しい。昨晩は異常を来たした雪だるまのPC修理のため、おなじみ白皙の美青年V君が修理に来てくれたのはいいが、夜9時過ぎから始めて終わったのは午前0時過ぎ。ふだん10時か11時には寝ている私たちは、大変大変眠くて困っていたのだが、V君は爽やかに元気で、時折“Yes!”とか、“Gosh…!”とか合いの手をはさみながら楽しそうに修理にいそしみ、午前0時過ぎにウチを去る時も、眠い顔ひとつ見せず、にこやかに去っていった。外はもの凄い雷雨だったのに。

これで支払いは後でいいって、V君よ、君はほんとにPCいじりが好きなんだねえ。

マイレージ

  • 2008/07/12 22:24
  • Category: 雑記
この秋、貯まっているマイレージを使って日本に行こうと思い、予定の日時で予約を入れようとしたら、すでに満席。マイレージ枠はもう一杯らしい。
この間のコタキナバルもマイレージを使おうとしたら、すでに一杯でだめだった。ったく、何ヶ月前に予約すればいいんだか。

しかし手持ちのうち2万マイルくらいがこの11月で失効してしまうので、その分くらいはなんとか失効する前に使いたい。ホテルやら家電やらいろいろ見てみたが、これだ!というのはなし。唯一「うーん」と思ったのは、iPod Nano。まもなく失効分+αくらいで、4GBのナノと交換できる。これにしようか。しかし交換希望なら自分で店に電話して、在庫確認せよというのが面倒くさい。

いよいよとなったら、ユニセフかOxfamあたりに寄付してしまうという手もある。どうせクライアントが払ってくれたフライトで貯めたマイルだ。つまらないモノをもらうくらいなら、寄付した方がいい。

自力更生

  • 2008/07/11 14:13
  • Category: 雑記
先日、日本から来たお客様、当地の金融機関での諸手続きなどについて、よく弊社の手助けを依頼してくる方だったので、自分では何もしない/できない方かと思っていたら、どうやら案に相違して、実は自力更生派だったらしい。四方山話をしていたら、案外強気の発言がでてくるので、へえと思った。

小柄で童顔な方なので30前後かと思っていたら「いや、30代後半ですよ」とのことで、昨年末に仕事を辞めて、現在は某国に留学中。数年前から株や不動産に投資しているので、生活には困らないらしい。このまま投資を続けながら、好きな本を読んだり、旅行したりして、のんびり暮らせれば十分。別に贅沢な暮らしは望んでいないので、投資でもそこそこ儲かればいいという。その言葉どおり、4泊5日の当地滞在でも、荷物はノートブックPCも入らないような、小さい手提げかばん1つだけ。あまりの身軽さに、こちらの方が驚いた。着替えのシャツ1−2枚持って毎日洗濯すれば、このかばんで十分なんですよと笑う。

そして昨今の日本の年金騒ぎについて「もう起こってしまったことについて、いまさらぐだぐだ言っても始まらない。老後の生活の保障なんか、政府に頼らず自分で何とかすればいい」
「働かなくても暮らせるくらい金持ちになりたいなら、そうなれるよう計画を立て、一歩一歩努力すべき。そうせずただ夢を見ているだけでは無意味だ」
「3年後にはこうしたい、5年後にはこうしたいと確実な計画を持っている人と話すのは楽しい。日本には明確な見通しもなく、ぼんやり夢を見ているだけの人が多すぎる」等々。

まあ私も基本的には自力更生の人、何でも自分でやる人が好きだ。他人に過度に頼らず(金を払ってプロの助力を頼むのは別)、自分のことは自分で決め、自分でやり、自分で責任をとる。宝塚のモットーは「清く、正しく、美しく」だそうが、私のモットーは「強く、正しく、逞しく」だ。

ただし、この自力更生が強者の論理に過ぎないこともわかっている。世の中の人全員が、自分でやりたいことをやれるだけの健康と体力と能力と機会に恵まれているわけではない。また今は強者でいる人だって、いつ何時、事故や病気や不運によって弱者に変わり、自力更生不能の身にならないとも限らない。そうなった時、自力更生できないのは「本人の努力不足」だとして、社会から切り捨てるのはいかがなものか。私のいう“社会から切り捨てる”は、一国内で強者が弱者を切り捨てることだけではなく、世界の中である強国が弱小国を切り捨てることも指す。

先日、調べものの途中であるサイトに遭遇したのだが、そのサイトでは「弱者を助けるのは、弱者のためにならない」「弱者が弱者なのは、弱者自身の責任だ」「自分のことだけで手一杯で、弱者を助ける余裕などない」「能力のない弱者が淘汰されるのは、当然だ」といった意見が主流で、あまりの殺伐さに身が縮む思いがした。

そのサイトでいう弱者とはアフリカの人々のことだったのだが、そして確かにアフリカ諸国で内戦や、飢餓や汚職がはびこっているのは、アフリカの人々自身の責任だろうが、だから他国が助ける必要はないと言い切るのは、あまりに無情過ぎないか。人道的理由から助けるのがセンチメンタルに過ぎるというのなら、経済力をつけさせることによって新たな市場を確保するという経済の論理をあげてもいい。情けは人のためならずだ。結局回りまわって自分のところに来るのだ。

なんだかやけに偉そうになってきたので、今日はここで止める。昼休みも終わったし、仕事に戻ろう。

『Steel Magnolias』

  • 2008/07/09 17:08
  • Category: 映画
昨日と今日は諸般の事情により、けっこう忙しかった。忙しいと、さすがにブログを更新する暇はない。

先週末『Steel Magnolias』を見た。邦題『マグノリアの花たち』という、まだ若いジュリア・ロバーツが出ている例の映画である。米国南部の小さい田舎町が舞台で、病気がありながらも子どもを持とうとするジュリア・ロバーツが主人公なのだが、ジュリアが主人公だと知ったのは、実は映画を見終わり、原作者(?)の解説を聞いたとき。映画を見ている間中、わたしはこれはジュリアの母のサリー・フィールドや、その友達のドリー・パートン、シャーリー・マクレーン、オリンピア・デュカキスの映画だと思い込んでいた。ジュリアの結婚式の場面から始まり、葬式で終わる映画で、ほぼ出ずっぱりだったにも関わらず、わたしはジュリアは添え物だと思っていたのだ。圧倒的存在感の大女優たちに喰われて、ジュリアの影はそのくらい薄かった。

言っておくが、わたしはジュリア・ロバーツが好きである。大きすぎる口と、バナナのような鼻ではあるが、魅力ある顔立ちだし、ものすごい大根てわけでもない。好きだから映画の出来、不出来に関わらず、彼女が出る映画のDVDは買ってもらっている。したがって、ほとんどの出演作は見ている。最近では『Charlie Wilson's War』を見た。テキサスの大富豪の役で、髪を似合わないブロンドに染めてはいたが、存在感はみしみしあった。『マグノリア』とはえらい違いである。人間、若くてきれいなだけでは存在感は出ないのだなあ。年をとることも、無惨なことばかりではない。

それにしてもアメリカの“南”というのは、面白いテーマだ。今度は“南”についての本でもさがしてみようか。

ムダを削ぎ落とし

  • 2008/07/07 13:43
  • Category: 雑記
どうも何だか調子が悪いと思ったら微熱がある。なんでだ? Tokyoにいる間中、頭ががんがんしていたのは出張のせいだと思っていたし、HKに戻ってきても頭痛が居座っているのは、出張中に鎮痛剤を飲み過ぎたからだと思っていたが、Tokyoで何か悪い病気を拾ってきたのだろうか?

それはともかく、周期的に訪れる「お片付け病」が発症し、モノの整理に精を出している。さっき古いファイルに入っていた5−6年前から10年ほど前の書類を、ごっそり捨てた。当時は必要だと思ってとっておいたのだが、10年間一度も見なかったところを見れば、明らかに必要なかった書類であり、今後はより一層必要ないであろう書類である。昔の会社の仕切り表など、なんで取って置こうと思ったのだ、10年前の私よ?
しかし数年前、前の会社を首になった時、社長代理からもらったメールのプリントアウトは面白かったので、捨てずにまだしばらく取っておくことにした。いかにも日本の中小企業らしいもってまわった言い回しが面白い。最近、オトモダチに教えてもらったこの方のブログを楽しみに拝見させていただいているのだが、日本の企業とカナダの企業、日本の働き方とカナダの働き方、日本の生き方とカナダの生き方などの対比が面白い。ニッポンって、面白い国だったのねえ。

話がずれたが、モノの整理だ。大原照子さんの「少ないモノでゆたかに暮らす」や、某誌別冊の「暮らしをもっとダイエットする本」などを参考に、持ちモノを少なくしようとしているのだが、なかなかうまくいかない。刺しゅうに燃えて、刺しゅう道具が増え、パン作りに燃えて、製パン用品が増え、少しでも楽に掃除をしようと、掃除道具が増え、本もまた、際限なく増えている。一定以上増えないのは、服くらいだ。ああ、引っ越し時がおそろしい。みなさん、どうやって身軽になってらっしゃるのだよ?

石の家

  • 2008/07/05 22:05
  • Category: 雑記
課員のうち1人が昨日から休んでいるので、ちょっと忙しかった。まあふだんツアーの時以外は暇にしてもらっているので、文句を言えた筋合いではないが、キーボードの打ち過ぎで手首が痛い。日記は簡潔に行こう。

先週末の三連休の時、ジョゼ&ブライアンに教えてもらったカナダの不動産業者のウェブサイトを、二人して見た。最初は面白半分に見ていたのだが、途中お義父さんの住む街に「わーお!」という物件を見つけてしまい、大興奮。ベッドルーム数、バスルーム数、敷地の広さなどハード面が希望にぴったりなだけでなく、家のデザインにファンタジーがある。自然石を配した外壁、広い裏庭に面した板張りのデッキ、表庭と裏庭のたくさんの、たくさんの木など、まさに絵に描いたような理想の家で、しかも値段が予算の範囲内。ワンクリックで買ってしまおうかと思ったくらいである。

しかしまさか家1軒、ワンクリックで買うわけにはいかないので、お義父さんにメールを出し、「時間があったら、見に行ってくれる?」とそれとなく頼んでみた。
今朝、お義父さんから電話があり、「同じくらいの大きさでもう少し安いのもあるよ。ウチ(お義父さんの)から2ブロックしか離れてないよ」という物件の写真をメールで送ってくれた。確かにきれいな家だが、ファンタジー0、ミニマリストの建築家が作ったような無味乾燥な外観で「住みたい!」という気が全く起きない。
あの石の家を見た後では、鉄筋モルタル造りの家など、ただの箱だ。
終の棲家がコンクリートの箱では、あんまりではないか。




この家はその家ではないんですが、こんな家もいいな。

独立型シート

  • 2008/07/03 17:02
  • Category: 仕事
先週の出張、行きの飛行機は最新型の上、ビジネスクラスだった。(クライアントさん、ありがとう!)初めて独立型の座席に座った。快適!! 何がうれしいって、隣の人の顔が見えないこと。機内中央に向かい、ハの字型に座席が配置され、しかも顔の部分に仕切りがあるので、隣の人や向かいの人の足は見えても顔は見えない。親しい人との旅行なら、顔が見えずおしゃべりができないのは悲しいだろうが、仕事で上司やクライアントといっしょに出かけるときは、顔が見えていては一時も気が抜けない。なんだかんだ大変に気を使い、機内ですでに疲れ果てるのである。しかし顔が見えなければ・・・無理に話しかける必要もないし、資料を読もうが小説を読もうが隣からは見えないし、張りつめた神経の糸を2−3本は切れるというものである。ああ、極楽。

おまけにチビの私でも、頭の位置に具合よくクッションが来る。TVや映画鑑賞用のスクリーンも大きいし、物入れも手が届きやすい位置にこまごまあるし(普通のビジネスクラスの座席だと、手足の短い私は座席前のポケットに手が届かない。シートベルトをしてしまうと、本も資料も取れない)、「おお、これなら10時間乗ってもいいぞ」と思った。もともとHK→成田は、成田→HKよりも短いのだが、あまりに快適なのでよけい短く感じた。

今はいろいろな航空会社が、ビジネスクラスにこの手の独立型の座席を配しているようだ。確かに一度利用したら忘れられない快適さで、おかげで帰りの普通のビジネスクラスの座席が、実にしょぼく感じられ、頭の位置が合わないこともあって(気のせいかもしれないが)頭痛がひどくなった。旧型のビジネスクラスに乗るくらいなら、エコノミーで隣が空席の方がまだましである。



これはCXさんじゃないんですが、まこんな感じということで

オートミール

いつもどおり土曜夜に出張から戻ったのだが、出張中に鎮痛剤を飲み過ぎたせいか、または普段食べないような食べ物(肉、魚ほか、大量の美味な食べ物)を食べ過ぎたせいか、翌日曜は珍しくも胃痛+出張から引き続きの頭痛で、ほぼ死んでいた。頭痛は長年のオトモダチなので驚きもしなかったが、胃が痛いのにはやや驚いた。何しろ何でも消化できることだけが取り柄の我が胃袋なのだ。それが消化を拒否するとは、尋常ではない。

仕方がないので、日曜は朝も昼もオートミールを食べた。正統派日本人なら粥を炊くところだが、手抜き日本人の私は水を加えてレンジでチン!のオートミールに走る。黒い帽子のおじさんが微笑むあのオートミールである。チンした後は干しぶどうを散らし、人口甘味料を匙に1杯、その上から適当にスキムミルクを加え、混ぜ混ぜして食べる。ほんわりと暖かく、にちゃにちゃとした燕麦の塊りが食道をやさしく下っていく。けっこううまいものだと思う。

ただし日本のうまい米を食べ慣れた日本人の方には、にちゃにちゃしたオートミールはあまりうまいものではないらしい。笑ったのは、この方の「オートミール十番勝負」。本で読んだオートミールというものに興味を持ち、中学生だった当時、母君にせがんで作ってみてはもらったものの、食べてみると何ともまずい。最初はそのまま食べ、まずかったので箱に書いてある通り砂糖と牛乳を加えてみたら「さらにまずくなった…」 その後、大学生の時に今度は塩味で再度挑戦してみたが、やはり美味なる食べ物に変わることはなく、今回三度目の挑戦として十番勝負に挑まれたというのだが、まずいオートミールに加えようと考えたもののラインナップが、1.豆乳、2.小豆餡、3.サツマイモ、4.鮭フレーク、(途中を飛ばして)10.バターとジャムというのが、なんともおかしい。要するにオートミールを“麦の粥”と考えての試みなのだが、どれもこれもご本人がお書きになっているとおり、大成功とは言い難く、どれもこれも「食べられなくはないが、うまくはない」という結果になってしまった。結論としてこの方は『オートミールの本当の価値というのはその味ではなく、手軽に作れて値段も安く、そして保存も効くということ』ではないかと書いていらっしゃるが、私自身その洞察に間違いはないと思う。

そもそも現代の欧米人で日常の朝食に手間隙かけている人はそうはいない。欧州は知らないが、北米の朝食はシリアルかトースト、あるいはスーパーで買ったドーナツ程度だ。コーヒーだけの人だっている。専業主婦/夫のいる家庭でもない限り、ベーコンに目玉焼き/スクランブルドエッグなんていう優雅にしてコレステロールたっぷりの朝食を食べている人はおるまい。

つまりは準備時間ゼロの火を使わなくてもいい朝食なんである。(コーヒーはコーヒーメーカーが作るし、トーストはトースターが作る) オートミールだって昔は鍋で20分くらい煮ていたかもしれないが、今のはチンするだけか、あるいはもっと手軽にお湯をかけるだけだ。しかも一般的に言って、シリアルより安い。黒い帽子のおじさんがいないノーブランド品でよければ、1kg入りが150円程度で買える。1回に食べる量は50gから多くても100gだから、150円で10回から20回食べられる計算。1食あたり7.5円から15円。干しぶどうやスキムミルクを加えても30円にはなるまい。この安さは魅力である。“Sleeping with the Enemy”(邦題:愛が壊れる時)で主人公のサラは、乏しい所持金で生き延びるため、スーパーで“いちばん安くて栄養のあるもの”としてオートミールと乾燥豆を買った。オートミールはそういう食べ物なんである。

ただし私自身はオートミールをそれなりにうまいと思っている。かすかだが麦の味がするし、ほのかに甘いのも嫌いではない。同様に主食系のものが甘くてもだいじょうぶで、半流動食を気持ち悪いと思わない人なら、オートミールに抵抗はないだろう。超甘党のウチの雪だるまなどは「オートミールは牛乳で煮て、メープルシロップをかけるのが最高」と言っている。典型的sweet toothの言い草であるので、甘党でない人には絶対勧められないが。

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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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