耳なしloutra

  • 2009/05/27 16:31
  • Category: 言葉
区別できる人にとってはまったく何でもないことで、こんなに明瞭に違う音がなんで同じに聞こえるのか、奇奇怪怪不明なのだろうと思うが、私はいまだにLRを聞き分けることができない。BVもほぼ駄目である。
綴りを記憶しており、自分で発音する場合は、教科書が教えるとおりにそれぞれの音を正確に発音しようと努めるが、どの程度成功しているのかは私自身にはよくわからない。人々の反応から見て、半々くらいなのではないかと思う。


先日も雪だるまと話していて、写真や髪の1房などを入れて首から下げるロケット(locket)を“rocket”と発音してしまい、雪だるまは写真や髪の毛を搭載して宇宙に飛んでいくロケットを想像。「???」となった次の瞬間、「ははあ、これはまた例のLとRの混同だな」と気付いて、頭の中のrocketの図をlocketに差し替えたそうだが、聞いた私は雪だるまと一緒に「がははは」と笑いながらも、心中はやや複雑。「もう一生駄目だよな、これは」としゅーんとした。


どの言語にも、他言語を学ぶ際にハンディとなる発音上の特性はあり、千野栄一先生が『外国語上達法』で、そのあたりを面白おかしく(私にとってはやや悲しく)書いていらっしゃるが、もともとの耳と頭の出来がどうもあまり芳しくなく、かつ外国語の音に触れたのが13歳過ぎの私の場合、母語にない音の聞き分け能力が向上する可能性はなさそうだ。


で自分がLRBVを区別できないカタキを取るわけではないが、中国語を母語とする人が日本語を話す場合、よく指摘されるのは清音と濁音の混同だ。特に苦手らしいのが「タ行」と「ダ行」の区別。上司殿や次席殿も例外ではなく、見事に混同なさっている。文の中では前後があるので、たとえ間違って発音されても意味がわからなくなることはないが、人の名前の場合は時々「???」となる。 先日も上司殿が「小田さんから電話がありました」というので「小田さん? 小田さんて誰だあ?」と記憶の中のお客様リストを探ったが該当者なし。次の瞬間、頭の中で「ダ」を「タ」を変換し、「オ」を長音に変えて「ああ、太田さんね」と了解した。


もっともこの混同、ひっくり返せば日本人が中国語を話す時には往々にして「d」の無気が上手にできず、「t」の有気も息の強さが足りなくて中途半端ということなので、ぜぇんぜぇん慰められないが。
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ちまき2

今朝は会社のコンピュータに入るパスワードを3回以上間違えてしまい、進入不能になった。パスワードはメモってあるので間違えるはずはないのだが、コンピュータは違う!と言うのだ。仕方がないので、ゆるりとご出勤なさったITボーイをオフィス入り口でつかまえ、パスワードを設定しなおしてもらった。


今までパスワードはだいたい本のタイトルを使っていたのだが、今日のパスワードトラブルはタイトルが長すぎて(15文字)知らずに打ち間違えていた可能性があるので、今回はタイトルは止めて登場人物の名称にしてみた。全9文字。このくらいがお手頃かも。


で、ちまきだが、昨夜お手製の小豆入りのをひとつ、今朝ハム入りのをひとつ食べた。どちらも結構なお味なり。小豆入りの方は製作者に「砂糖をつけながら食べて」と言われたが、餅米自体に胡麻油の味がついているで、砂糖をつけなくても十分な風味があった。粘度のある餅米は美味い。ハム入りの方は、豚の脂身も入っており、かなりこってり。とろけるばかりに煮込まれた脂身の風味が苦手な方には、食べられない濃厚さかと思う。私も脂身がぎっしりだったら、ややきつい。


ご参考までに、粽の写真を載せておきます。
写真の説明はありませんでしたが、どうも小豆粽のようです。



 

ちまき、豊作

  • 2009/05/25 16:53
  • Category: 雑記
端午節を木曜に控え、本日は粽が豊作。
次席からハム入りのと小豆餡のとを各2個、出勤するようにほぼ毎日ウチに来ているお客さんから、お手製の甘くない小豆餡入りのを4個、計8個がわが机の上に並んでいる。


小豆入りのがこんなに集まったのは、みなウチの雪だるまがベジで、香港でポピュラーな肉系入りの粽では食べられないと知っているからである。ご考慮、感謝である。まだもらったばかりで食べてはいないので、美味いかどうかの記述は明日以降となるが、私はもともと餅米が好きなので、余程でなければ『まずい!』と思うことはあるまいと思う。小豆も好きだし。8個もある〜。うれしいな〜。


昨日は一日、ドロシー・L・セイヤーズの『学寮祭の夜』漬けだった。縫い物をしながらはBBC制作のラジオドラマの同作品を聞き、縫い物に厭きると浅羽莢子さんが訳された日本語版を読み、夜は夜で11時過ぎても眠くならないのでテレビドラマ化された同作品を鑑賞。1930年代のオックスフォードの様子や、人々の服装などを楽しんだ。
個人的にはハリエット・ヴェインはもう少し見目麗しい人に演じて欲しかったが、(たとえば若い頃のヘレナ・ボナム・カーターとか。今回演じたHarriet Walterは、いかにも英国人的ではあるけれど、やや細面過ぎると思う。30年代のモダンガールらしく断髪にしているので、よけい顔の長さが目立つ)ピーター卿を演じたEdward Petherbridgeはぴったりだ。いかにも洒脱にして頭脳明晰な超ディレッタント貴族探偵という感じ。トレードマーク的片めがねにしても、実際人間が目にはめるところは今回初めて見た。鼻の付け根と眼窩のくぼみを利用してレンズをはめ込む感じだが、あれって平面顔のアジア人には絶対無理だな。だって嵌め込む窪みがない。


片めがね(モノクル)は私の小学生の頃の初恋の相手、アルセーヌ・ルパンのお話にも時々出てきた、古きよきヨーロッパの香り漂う懐かしの品だが、21世紀の現在ではしている人を見ることなどまずあるまい。アンティークショップにでも出ていたら1つ欲しいところだが、出るかしらん?

“店子募集 ただしゲイに限る”

  • 2009/05/22 11:55
  • Category: 雑記
ああやっと金曜日だ、うれしいな。働くのが嫌いなわたしはお休みを目前にした金曜日と、お休みそのものである土曜、日曜が大好きです。


ところで、このところ悪化の一途をたどっている雪だるまの雇用状況から、年内のクビは確実ではないかとの見方が強まり、よってカナダ帰国後の生活費の確保について、ない頭をしぼる時間が増えた。以下、昨日のジムでの雪だるまとの会話。

「銀行の預金金利はゼロに近いし、株は儲かるとは限らないし、やっぱりさー、定期収入という点では家賃収入が一番確実だと思うよ。小さい家かアパートを近所に買って、人に貸そうよ」
「ちゃんと家賃を払う店子なら定期収入になるけど、世の中そんな人ばかりじゃないよ。掃除嫌いで家をすごく汚されるくらいならまだしも、家は壊すは、家賃は払わないは、っていう店子だっているよ。それに家作を持てば税金(固定資産税&家賃収入に対する所得税)も払わなくちゃならないし、メンテナンスの費用もかかるし、むしろ持ち出しの方が多い可能性だってあるよ」
「そうかもしれないけど、だからって何もしなかったら収入ゼロだよ。店子の質が心配なら、店子を選べばいいんだよ。独身できれい好きな人に限るとか。そーだ!ゲイの人に貸せばいいんだよ。ゲイの人たちって、だいたいセンスよくてきれい好きじゃん(←明らかに偏見)」
「革ジャン着て体中にボディピアスしているような、マッチョなゲイだったらどうする? 掃除をするとは思えないよ」
「だからさー、女っぽいタイプのゲイの人にすればいいんだよ。専門職についてるゲイカップルとかさ」
「広告に“店子募集。専門職についているきれい好きで女性的なゲイ(シングル/カップル)に限る”って書くのか? 差別禁止条例違反で訴えられるよ」
「やだなー、もちろん広告には書かないで、ゲイ以外は面接で密かに落とすに決まってるじゃん」「ゲイかどうかなんて、見ただけじゃわからないよ」
「じゃ聞こうよ」
「やだよ。なんかアヤシイ意図があると思われそうだよ」


家作もないうちから店子の心配をするお馬鹿な二人組。こういうことだから老後の生活資金に事欠くんですよね。しかし家作の件は割合まじめに検討しております。だって他に定期収入の道、思いつかないんだもん。私がお掃除おばさんをするくらいじゃ、二人分の生活費には足りませんわ。いくら家賃という巨大支出がなくなっても。

のどが痛いよ

  • 2009/05/21 09:10
  • Category: 仕事
昨夜は上司殿の命により久しぶりで業界の集まりに出かけた。日本人参加者とお話しすることが私の業務だったので、集まりにいらしていた日本人の業界関係者と、業界の話を喋りつづけた。しかし1ヶ月以上続いた咳から回復したばかりだったので、5分も喋ると喉が痛くなり、喉が本復していないことを実感。話題が私の嫌いな業界話、つまりは金儲けの話に終始したことも災いして、お開きまでの時間が異常に長く感じられた。顔を広げることが必要な人にとっては、ああいう集まりは有効なのだろうけれど、できるだけ顔を広げたくない、業界での認知度を低めたい私にとっては無駄な時間にしか感じられず、大変苦痛だった。そのせいか今朝方はいやな夢を見た。本日、不調である。鬱々。


おまけに雪だるまの会社が雪だるまに「2ヶ月間の無給休暇を取ってね」と命令してきた。しかもその2ヶ月間、他の仕事をしてはいかんのだそうである。広東語なら「有搞錯!」と叫ぶところである。2ヶ月間無給というだけでも大打撃なのに、その間他の仕事はするなって、じゃあいったいどうやって家賃を払ったり、生活費をまかなったりすればいいのだ? その2ヶ月間、路上生活でもしていろというのだろうか? いかにもフトコロ豊かにして欲深な、世界的ローファームのパートナーたちが考えそうなことだ。「2カ月くらい収入がなくなって、困りゃしないだろう? タイあたりにバケーションにでも行けばいいじゃないか」と言いそうだ。しかも聞くところによると、もともとは4ヶ月の無給休暇だったのを、雪だるまの上司が「それではあんまりだ」と2ヶ月に縮めてもらったんだそうである。4カ月だって! 信じらんねー。4カ月収入なくても生活できると考えるあたり、庶民の理解を超えている。


それに無給休暇を強制されるのは事務職や下っ端のロイヤーたちだけで、パートナーたちは当然、安泰だ。雪だるまクラスの社員の給料2か月分なんて、パートナーの報酬の1カ月分よりはるかに少ないのだから、どうせならパートナーたちに無給休暇を取ってもらった方が、経費削減にはよほど効果的なのに。でもそういう風には絶対ならないんだよな、パートナーは常に安泰なのだ。

箱をつくるぞ

  • 2009/05/20 15:08
  • Category: 雑記
最近、人形関係のモノが増えて自室がごちゃごちゃしてきたので、気になって仕方がない。私は視覚的過負荷が嫌いなのだ。もともとシングルベッドと机とタンス1棹、小型本棚3つ置いたら、人間は横歩きするスペースしか残らないような狭い部屋なので、ここにモノが増えすぎると文字通り目も当てられない。


今までは部屋にモノが増えすぎた場合、古いもの、要らないものは捨て、残った必要なものだけを整理整頓して収納する、という方法で解決してきたのだが、去年から始まった人形道楽では要らないものが発生しないので困る。たとえば自分用の洋服なら、新しいものを1枚買ったら、古いものを1枚捨てるという形でモノの増殖を防ぐことができるが、人形の洋服は新しいものを買ったからといって、古いものを捨てる気にはならない。何しろ人形の場合「デザインが古くて着られない」とか、「年齢に合わなくなった」ということがない。サイズも変わらないから捨てるきっかけがないのだ。


で箱1に入りきらなくなって箱2に入れ始め、ついで箱3に移行して、狭い部屋のあちこちに置かれることになる。その箱も何かの空き箱を利用するので、色も形もさまざまだ。その結果が視覚的過負荷。ああ、いやだ。


ことに木村里紗子さんのコラムを読んでからは、部屋の見苦しさが神経にひっかかって仕方がない。人間が横歩きするのがやっとの、寝室兼道楽部屋兼洗濯物干し部屋では、彼女の寝室のような透徹した美しさになどなりっこないのはわかっているが、それでも少しでも見苦しさを減らしたいと、思い立って部屋に合った色で箱を作ることにした。カラーボックスの1段にちょうど納まる大きさにすれば、空間の無駄もない。カルトナージュはまだ興味を持ち始めたばかりで、実のところ本を見ては案を練るだけで実際に制作したことはないのだが、ま、要するに箱だ。そして自分用だ。貼る布はお気に入りだったが擦り切れて使えなくなった古シーツだ。失敗しても被害は僅少。案ずることはない。よし、今晩からぼちぼち。

仕事、あれこれ

  • 2009/05/19 09:33
  • Category: 仕事
日本の新型インフルエンザに対する過剰反応のせいで、6月に日本に行くはずだった某社が予定をキャンセルしたいと言ってきた。まったく「資料の翻訳を完了し、関係者のアポを取ったあとで言うなよなー」である。


上司殿は「即決せず、とりあえず今週末まで様子を見てくれ」と言っているが、行きたくない会社を無理やり連れて行くわけにも行かず(第一諸費用を払わないだろうから、連れて行ってもウチの損になるだけだし)、このお仕事はキャンセルかなあ。せっかく1年ぶりに決まったツアーだったのになあ。仕事としてはツアー添乗員は嫌いだが、私の仕事の中で唯一直接売上に結びつく仕事なのだ。そういうのがなくなるのは、パフォーマンス評価の点で困る。


ところで明日は長期勤続表彰の記念撮影があるそうだ。わたしも昨年の5月で勤続5年になったので、同じく勤続5年の次席とともに経営陣を囲んでの記念撮影に行かねばならない。グループ全体では2000人近い社員がいるので、長期勤続(5年から30年まで、5年ごとに表彰)の該当者も多く、5年勤続の表彰者は12人くらいずつグループになって5分交替で撮影だそうだ。私と次席が指定された時間は1710分から15分。「くれぐれも遅れないように」と総務に念を押されたが、しかしそうは言っても香港人のこと。絶対時間どおりには始まるまい。ま、てきとーに出かけよう。

いとこたち

  • 2009/05/18 15:17
  • Category: 雑記
ところで先日の母の葬儀でよかったのは、10何年ぶりかでいとこたち3人と会えたことだ。このいとこたちは母の妹の子ども達なのだが、私が日本を出てしまったせいで、もう20年近く会っていなかった。


最後に会ったのが何の折だったかは記憶が定かではないが、当時いとこたちは病気で相継いで両親を亡くし、子ども達だけで残されたばかりだったと思う。今の年齢から逆算すると、一番上のお姉ちゃんは大学を卒業していたものの、下の3人の弟たちは一番上でも20歳になるかならないか、真中は高校生、一番下は中学生になったばかりの年齢だったことになる。


もともと大して裕福でもなかったことに加え、相継ぐ両親の病気で貯金はゼロ、持ち家もなし。ウチも含め親戚一同びんぼー人揃いで4人を引き取る余裕はなしで、したがって両親が亡くなってからは姉弟4人、おなじみ新聞配達から居酒屋でのバイト、鳶の手伝いまで、とにかく何でもいいから働くことで糊口をしのいで来た。下の子2人は、学校も夜間に変わらざるをえなかったと記憶している。


そのなかで一番上の男の子はある日行方不明になり、以来音信不通。最近、専門家に行方を捜してもらったが見つからなかったそうだ。一番上のお姉ちゃんは「もうどこかで死んでるんじゃないの」と言っていた。確かに生きていれば40歳近くのはずで、まともに仕事をしているのなら住民票なども居住地に動かしているはず。それがないということはそういうものを必要としない職についているか、あるいはお姉ちゃんの言う通りもうこの世にはいないか。


しかし残りの3人は立派に成人し、家庭をもち、堅実に生活して、遠方に住む伯母さんに過ぎなかった我が母の葬儀にまで、それぞれが配偶者を連れて来てくれた。
しかもその配偶者がまた、大変感じのいいしっかり者ぞろいで、ことに真中の男の子(もう男の“子”ではないけど)の奥さんは、我がオトモダチに雰囲気が似ていて、初めて会ったにもかかわらず、初対面の気がしなかった。
一番下の子の奥さんも、1つか2つ年上の姉さん女房だそうだが、甘えん坊だったこの子(私が一番よく覚えているのは、3歳くらいの時の彼。私といっしょにバスに乗りたくて、大きな目に涙をいっぱい溜めていた彼)に似合いの、こけしを美女にした感じの、おっとりと優しい雰囲気ながらも、それだけではないしっかり者の手堅さを感じさせる女性。
そして一番上のお姉ちゃんの夫君も薄暗がりで見た時、「このいい男、誰よ?」と一瞬思ったほど男前で(その後明るいところで見た時には男前度が4割減になっていて勝手にがっかりしたが)、以前は居酒屋を経営していたというから、もっと威勢のいいお哥さんタイプの人かと想像していたら、案に相違して物静かで控えめで、妻や義弟たちの面倒をさりげなく見る優しい人で、外見は三人三様ながら、感じのよさは共通で、通夜振舞いの席や、精進明けの席で同席していて大変楽しかった。


この6人(真中の男の子の子どもも入れると7人)は互いに近くに住んでいるせいもあって普段から割合頻繁に行き来しているらしく、和気藹々と仲がいいのも見ていてほのぼのさせられた。身内を誉めるのは何だが、小さいうちに両親を亡くして、いろいろ大変だったこの子たちが、こうしてそれぞれ立派な配偶者を見つけ、(キリスト教のことばで形容するのはやや気が引けるが)地の塩として堅実に生活しているのは、素直に立派だと思う。



余談になるが、父方の親戚は葬儀には1人も来なかった。生前母が、父方の親戚全員をお出入り差し止めにしたからである。付き合いが絶えて久しいので、伯父、伯母達がどこに住んでいるのか、生きているのか死んでいるのかも知らず、したがって父方のいとこたちと会えることは、もうないと思う。最後に会ったのは私が中学生の時だから、従姉妹たちですらすでに50代〜60代のはずで、偶然道であってもたぶんわかるまい。


  • 2009/05/15 16:55
  • Category: 雑記
私は背丈は155センチしかないが、手足は大きい。手は手首から中指の先まで約17センチ、足は23.524.0センチある。


私はこの“馬鹿の大足”はともかく、手が大きく骨太であることは結構気に入っており、「へへへ、大きくて立派な手だねえ」と、バーベルなんぞを握るたびに我が手を見つめては内心悦に入っていたのだが、人形服を作り始めてからは、大きな手がいいとばかりは言えないことに気がついた。


何しろ手が大きいと細かい作業がうまくできないんである。袖付けや襟付けの時、指が太すぎて縫い代が隠れてしまったり(泣)、飾りの小さい蝶結びができなくて、両手にピンセットを握ってリボンを結んだり、まったく情けなくて涙が出る。こういう時だけは、つくづくと小さな手の、きゃしゃな指の人が羨ましい。


中東などのじゅうたん生産地域や某国の刺繍工場などでは、小さな手の方が細かい作業ができることから、貧しい家の幼い子ども達を集めて過酷な労働を強いることで悪名高いが、確かに手が半分の大きさなら、虫眼鏡で見るような細かい手作業が可能だろう。


最近、某社のドールは予備の手が2組ほど付いて、手の表情をさまざまに取り替えられるようになったが、人間の手も運動用とかお裁縫用とか、用途に合わせて取り替えられたら便利なのに、と思う。

“かえるさんの卵”

ところで、日本から帰ってきてからずっと、毎日のように西米(タピオカ)を作っては食べている。微熱があったせいで、なにか喉越しがよくてひんやりした食べ物が食べたくて、買い置きの西米を作ったのが始まりだが、熱が下がってもまだ食べている。マイブームってやつである。


西米のウチでの呼び名は“かえるさんの卵”。最近、近所の市場に東南アジアの食べ物、日用品を売る店が増えているので、安い西米とココナツミルクは簡単に手に入る。最も一般的な白い小粒のほか、薄緑色のとか、パチンコ玉大の大きいのとか、いろいろ試してみたが、結局のところ定番白の小粒が一番使いやすいようだ。早く煮えるし、白い粒に透明部分ができるのもきれいだし。大粒のは煮えるのにやたら時間がかかり、煮ても煮ても真中に芯が残るので、早く食べたくてうずうずしていた私は大変困った。これでは時間があるときしか作れない。


あんまり毎日毎日、西米ばかり食べているので、雪だるまと「そのうちお腹の中で、おたまじゃくしが孵るかも」などと話し、「あれ、そういえばおたまじゃくしは英語で何て言うんだっけ?」と聞いたら、“tadpole”だそうである。あの頭の部分が“tad”で、しっぽの部分が“pole”なんだろうか? (いや、冗談です、冗談) なんかよくわからんである。

転ばぬ先の杖

木曜から止まっていた咳が昨日また復活したので、退社後医者に行った。今回は女性ではなく男性の医師だった。面白かったのは聴診器を当てる際、大きな声で「すみませーん!」と受付の看護士さん(女性)を呼び、同席を頼んだこと。たぶん『診察室でけしからぬ振る舞いに及んだ』と訴えられるのを回避するための予防措置と思われるが(だって女医さんの時は看護士は同席しなかったし、今回呼ばれた看護士もただ見ているだけで何もしなかったから)、いやはや、いろいろとごくろーなことである。


そもそも聴診器を当てると言ったって、服は着たままで、服の間から聴診器を差し入れるだけなのだから、別に何が見えるわけでも、さわれるわけでもないのだ。それでもこの予防措置。まあ、医療過誤による訴訟だけでも恐ろしいのだから、その上セクハラなんかで訴えられては目も当てられないという気持ちは、よくわかるけど。
それに確かに、うら若い女性患者にとっては、男性医師と二人だけより、同性の看護士が同席していた方が安心だろう。転ばぬ先の杖、という以上に役に立つのだろうと思う。

棺のおみやげ

雪だるまは昨日から新オフィスでお仕事。新しいオフィスは前ウチの会社が入っていたビルで、つまり私の会社と彼の会社は、引越しにより駅をはさんで向かい合うかたちになった。と言っても、間に1つビルが入っているから、直接お互いのオフィスが見えるわけではないけれど。(第一、ウチのオフィスはフロアの真中で、窓がないし)


雪だるまは新しいオフィスが気に入らないそうだ。理由は以前の二人一部屋の個室からパーティションなしのオープンフロアになり、プライバシーが全然ない上、他の人の電話の声が全部筒抜けで聞こえてうるさいから。
翻訳という仕事の性質上、うるさいよりは静かな方が仕事がはかどるわけで、本人たいへん不満。「個室のオフィスはないの?」と聞いたら、個室は全部ロイヤーたち、あるいはスーパーバイザー用で、秘書とか翻訳担当には個室の割当はないんだそうである。ご愁傷様である。まあ、もっとも6月末でクビになるかもしれないので、この不満なオフィスで仕事をするのも、あと少しの間だけかもしれないが。


ところで先週不在だった次席は家族旅行から戻り、お土産に中国式棺(ひつぎ)のミニチュアをくれた。なんでも旅行に行った桂林の近くの柳州は木材の集散地として古来から有名で、上流の雲南省、貴州省などの杉材で作られた棺は一級品として中国全土に名高いのだそうだ。私がもらったのは長さ7cm程度のもので、紅木風の塗装が施され「升官発財」と彫られている。死んでまで“発財”かよ、と思ったが、ミニチュア棺が入っている中国風布箱がきれいだったので、有り難く頂戴した。
ただし中には棺のお土産を喜ばない人もいるようで、部長との橋渡しでいつもお世話になっているローザは「縁起でもない!」と言ってやや顔色を変え、上司殿が渡した箱を受け取らなかった。マジでいやだったようである。
死ぬのはそんなにいやかしらん。どうせいつかは死ぬのだけれど?

  • 2009/05/11 17:20
  • Category: 雑記

昨日は父の誕生日だったので、実家に電話してみた。母がいなくなって父しかいないのだから当然だが、何回目かの呼び出し音で父本人が出た。脳梗塞の後遺症で上手く喋れないのを気にして、母が生きている間は何回呼び出し音が鳴ろうと電話に出ようとはしなかった父なので、数回の呼び出し音で「はい、もしもし」と出るようになっただけでも大きな進歩だと思う。


聞くとちょうど昼ご飯を食べていたところだと言い、そのお昼ご飯も日曜でヘルパーさんが来ないので、自分で用意したのだと言う。しかも「近所(と言っても車で10分、歩けば20分以上)のスーパーに自転車で買い物に行った」と、自分から話した。以前は喋るのを嫌がり、聞かれたことに「うん」「いや」とか答えるだけで、およそ会話にはならなかった父なのである。


また妹からのメールによると、父は夜電気を消し忘れたり、テレビをつけたまま寝てしまうのを恐れて、どうも寝る前にブレーカーを落としているらしい。ヘルパーさんから「冷蔵庫の中の物が腐ってしまうから、注意した方がいいかも」とのお知らせがあったそうだ。電気・テレビの消し忘れを恐れてブレーカーを落とすという手段を取るのはいささか考えが足りないが(そもそもブレーカーを落とすことを覚えているくらいなら、当の電気、テレビを消せばいいわけで)、「電気、火の元に気をつけよう」という父の健気な覚悟が見えて、微笑ましい。


思えば母の存命中は、電気を消し忘れたり、テレビを消し忘れたりするたびに、母に激しく罵られたり、ねちねちと他のことまであげつらって非難されて、いじけて小さくなっていたり、逆ギレして声を荒げていたりした父だが、母がいなくなれば自分でそれなりに気をつけられるのだと知って、やや安心した。私と妹は、小うるさい母がいなくなったら、父はほっとする余り呆けが進むのではないかと心配していたのだ。


少なくとも今の段階では、父はほっとして呆けが進むというより「頑張らなくちゃ!」という覚悟でむしろ以前よりしゃんとして日々暮しているようで、まずはめでたし。昔の父、脳梗塞で倒れる前の父は、冗談が好きで、少々お調子者で、頭が単純で女にややだらしがなく、しかし子煩悩で、子どもで非力だった私を母から庇ってくれた優しい人だったのだ。


父と母という夫婦のことは、たとえ娘でも他人の私にはよくわからないから、母の存命中は諍いばかりの日々であったとしても、父にとっては今母がいないことは寂しいことなのかもしれないが、私としては「父よ、母のいない春を存分に楽しんでください」である。

1人で6本の電話には出られません

  • 2009/05/08 18:47
  • Category: 仕事

昨日はものすごく忙しかった。次席が不在で上司殿と2人だけだったのに、5連休明けの日本から、有り難くも400件を超える注文を戴き、ほんとトイレに行く暇もなかった。二人で原始的手作業で400件の注文を処理するのは、マジでしんどい。


来月には私と上司殿の出張が予定されており、そうなると残るは次席ひとりなのだが、いったいどうするつもりなのだろう? 先日、部内他課で営業成績のあまり芳しくない(=暇な)某小姐に来てもらうような計画があったのだが、「お喋りだから」という理由で、上司殿が断ってしまった。ウチの課内のことについて、あることないこと喋られるのが心配だったのだろうと思うが、そうは言っても、次席
1人で6本の電話に対応し、その合間に注文を入力するなんて曲芸ができるわけはなく、お喋りだろうが何だろうが、手伝いは頼んだ方がよいと思う。

医者の効用

日本で咳がひどくなり、香港に帰ってきたあと微熱も出始めたので、諦めて連休明けの月曜、何年ぶりかで医者に行った。ウチのオフィスの下にある会社指定のクリニック。咳が3月半ばから続いていると言ったら、結核でも疑ったのかレントゲンまで撮った。結果は一応「異常なし」。抗生物質ジスロマックと痰を緩和するというオレンジ味の粉薬と、抗アレルギー薬とおなじみの咳止めシロップを処方された。


で月曜から毎日ちゃんと飲んでいるのだが、これがまた効きがのろい。熱は毎日37度以上だし、火曜なんて久しぶりに頭痛ガンガン+寒気だし、水曜の今日も咳は少なくはなったが止まったわけではない。ろーじんになると、治りが遅いのだろうか?


ついでに医師殿は咳によくない食べ物とよい食べ物のリストを書いてくれたのだが、これがどうみても中国人用で、私の普段の食生活と乖離しすぎ。
曰く“避けるべき食物”として、りんごとパパイヤを除く果物全部、緑茶、コーヒー、豆乳、蟹、蝦、家鴨、鴨、揚げ物、甘いもの、柑橘類、蜂蜜、スパイシーな食物。食べても咳を誘発しない食べ物としては、りんご、パパイヤ、粥、麺が挙げられているのだが、りんごはともかく、粥とか麺てウチほとんど食べないんですけど。第一、ご飯だって1ヶ月に1回、炊くか炊かないかだし。おまけに豆乳ダメって、じゃあ大豆はどうなのだ? 大豆もだめだとセミ・ベジの私の食生活は蛋白質が激減する。医師殿に「他の豆はOK?」と聞いたら、西洋型ベジは想定外だったようで、「うーん」と言ったきりお答えはなし。なのであんまり気にしないことにした。


というようなことを昨日書き、忙しかったのでアップはせずに寝てしまったのだが、本日木曜、朝起きたら久しぶりに気分爽快。熱っぽさも消え、咳もほとんど出ない。おおお、治ったかも!!! 医師殿が処方した薬のうち、何が効いたのだろう? 市販薬と何が違うのだろう? やはり調子が悪い時は医者に行った方がいいのだろうか? 風邪なんて暖かくして寝てるのが一番で、医者に行っても仕方ないと思っていたのだが、風邪でも行った方がいいのかなあ。

妹、猫ズ、etc.

  • 2009/05/05 15:33
  • Category: 日本
引き続き箇条書きで


  • 7日間の最後の二日は、妹の家に泊まった。妹が猫ズと新居を見せたいと言うからという理由もあったが、それより何より義母上に母の看護のため妹を2カ月近く貸してもらったお詫びと御礼を申し上げるという使命があったからだ。義母上は家事担当の妹がいなくて、だいぶ不便をしたようである。で他区に住む実の娘に「手伝いに来て」と頼んだら、「私も(同居の)お義母さんの介護で手が放せないのよっ」と断られたのだそうだ。不便をお掛けして済まんかったのう、義母上。
  
  • 妹宅の猫たちは半分代替わりし、お札シリーズ(みい+諭吉、漱石、一葉)から海浜シリーズ(みい、諭吉+わかめ、あさり)になっていた。みいと諭吉は母子、わかめとあさりは姉妹だそうである。そして実家にいる猫二匹は、諭吉の子どもだそうで、なんだかよくわからんである。
 
  • 猫たちは未避妊のわかめを除き、みな大変太っている。みいなどは6キロあり、座るとお結びのように三角形になる。昼間家にいるお義母さんがのべつエサを与えるので、このように太ったのだそうだが、4匹とも毛艶は大変よく、不健康な感じはしない。しかし夜半、ふと気付いたら、あさりを除く3匹がみな私のふとんの上で寝ていた。総計15キロ弱。重かった。
 
  • 妹の新居は25坪の敷地いっぱいに建てられた3階建ての建売住宅で、庭がほとんどなく、隣家との間が30センチほどしかないことを除けば、なかなかよくできた家だった。ことに楽しかったのが、ハイテクお風呂。今の日本では普通なのかもしれないが、ゆったりと大きく深い湯船には手すりと腰かけがつき、希望温度に湯をわかすことができる。湯が沸くと「お風呂がわきました」と女性の声が知らせる。追い炊きも自動である。TVもついている。洗面所も広い。「コンラッドやマンダリンのバスルームよりいいぞお!」と思った。カナダでもこういうのが欲しいが、ないだろーなー、やっぱり。
 今回日本で買ったもの。
  • 手芸用品(糸、レースなど。すべて人形服用。)
  • 食パンカットガイド(http://www.kodawariyasan.com/skater/sk1.htm ローフ状のパンを均等な厚さに切ることができる便利グッズ。いや、不ぞろいな厚さのパンも楽しいんですけどさ、やはりあった方が便利かと)
  • 曲尺(カルトナージュ用)
  • 保湿ティッシュ(日本で鼻水が始まり、普通のティッシュで鼻をかんでいたら、3日目には鼻の皮がヒリヒリし始めたから。保湿ティッシュは柔らかくてよろしい。日本にはいいものがあるねえ)
  • ヨーグルトミント味の練歯磨き(妹の家の洗面台にあったのをちょいと拝借したら、これがなかなか面白い味で。“期間限定”なので1本買ってきました)
  • ねぎみそあられ(実家から東京へのSAで買った。我が実家は長葱の特産地に近いのだ。葱と味噌って絶妙の取り合わせよね、ああ日本の味!)
  • 手芸関係の本2冊(気仙えりかさんのフェイクフルーツの本と、広岡ちひろさんのカルトナージュの本。フェイクフルーツの方は見るだけに終るだろうが)
  • 古本2冊(JR上野駅から京成上野駅への短い道中に古本センターあり。帰りの飛行機で読もうと思って、本間千枝子さんの『父のいる食卓』と藤沢周平さんの『春秋山伏記』を購入)
今回妹に貰ったもの
妹は私と違って大変気前がよい。だから姉の私にもいろいろな物をくれる。今回は
  • ストール3本(東京ではたくさんの人が首にぐるぐるストールを巻いていた。見ていたら欲しくなって私も1本買ったが、その他に妹が「いっぱいあるから」と言って、オレンジの紗でところどころにスパンコールがついたのと、クリーム色の変わり織りのと、水色のガーゼのをくれた。多謝、妹妹!)
  • 丸箱をつくるカルトナージュキット(フェリッシモか何かの手作りシリーズのうちのひとつだそうだ)
  • パイロットフリクションボール3本セット(こすると消えるボールペンが欲しいよう!と言ったら、ハンズで買ってきてくれた。お代は?と聞いたら、いいよと言った。ああ、この気前のよさよ!)
この他にもいろんなものをくれると言ったのだが、スーツケースに入らないので断った。飛行機での移動は常に重量との戦いだ。これが車での移動なら、好きなだけ持って帰れるのだが。 

追記
本日、妹にもらったストールのうち水色のを黒いセーターの上に巻いて出社したら、セーターの上にたーくさんの猫の毛がついているのを発見。まーねー、4匹も猫がいればいろんな物に猫の毛がついてるのは、止むを得ませんよねー。

再開

  • 2009/05/04 15:45
  • Category: 日本
7日間の日本滞在を箇条書きで 
  • 実家に帰り一番最初にしたことは、坊さん相手の値切り交渉。葬儀社経由で、通夜、葬儀、初七日などのお布施目安一覧表を渡されたのだが、これが不信心者の私には「冗談もほどほどに」と言いたくなるような金額。30分の読経料金が私の1か月分の給料と同額なんて、いくら何でもあんまりだ。本来、信心とは無償のはずではないか。それをなんで○十万も要求するのだ? ご利益があると言ってセトモノの壷を○十万で売るのが犯罪なら、成仏できると言って真言陀羅尼の読経を○十万で請け負うのも同じく犯罪ではないか。成仏できたかどうか払い手側にわからない分、壷より悪質だ。ひでーもんだ、などと布団の中で寝ながら考えているうちに猛然と腹が立ってきたので、がばとふとんを撥ね退けて立ち上がり、隣室の妹に「明日値切り交渉に行くから」と宣言。翌朝お寺さんに電話してアポを取り、妹と二人、値切り交渉というか、値切り通告に出かけた。そして「通夜、葬儀などの一連の儀式は、本来の仏を信ずるという気持ちとは何の関係もないことでございましょう。それなのに、その無意味な通夜・葬儀の読経に○十万とは暴利が過ぎはしませぬか」と言う代わりに「申し上げるのもお恥ずかしいことですが、両親には蓄えがございませんで、今回の葬儀その他は私と妹の負担で執り行うこととなっております。お出で戴く○×院様には却ってご迷惑となるのではと懸念しておりますが・・・云々」としおらしく顔を伏せ、坊さんも坊さんで「いえ、葬儀というのはお母様を送るという気持ちを表すものですから、目安はお気になさらずに」と型どおりの返答をし、めでたく「ごめんね、たくさんは払えないですよ」「ま、払えるだけで結構ですよ」の了解成立。実際お布施は目安の半分程度でご勘弁いただいた。宗教一切を信じていない私としては、これが限度である。

  • それにしても葬儀というのは、葬儀社の言いなりになっていれば、何も知らなくても滞りなく済むものだと実感。便利なものだ。母親の棺代まで値切る姉妹に葬儀社の方は嫌気が差したかもしれないが、こちらとしては納棺、通夜、火葬、葬儀と諸事流れるように進行していくので大変有り難かった。近所の人の手を借りて、家でやるより、ずうっと楽ちんだ。通夜、葬式などやらないのが一番だが、やらざるを得ない時は葬儀社を使おう。

  • 葬儀の朝は珍しく春雷が鳴り、ざあっと驟雨が来た。その後はきれいに晴れ、よい日になったのだが、近所の人はこの春雷を「いかにも○○さんらしいねえ。何か怒ってたのかねえ」と論評。考えてみるといかにも母上的な天気ではある。ほんとに何か気に入らなくて、怒って雷を鳴らしたのかもね。
 
  • 坊さんによると生前信仰の厚かった(=盆暮れ彼岸の付け届けを欠かさなかった)母は、四十九日の後、極楽浄土で幸せに暮らすそうである。それは何より。霊柩車で火葬場に向かう途中、母の遺体の隣に座り、母の遺影を抱いているのが、なんだか祟られそうな気がして堪らなくいやだったのだが、なるほどそういうことであるならば、恐れる必要はないわけだ。先日戴いたコメントのお返事にも書いたが「母には幸せに暮していて欲しい。ただし私には関係のないところで」というのが私たち姉妹の本音なので、“極楽浄土で幸せに暮らしている母”というのは、私たち姉妹の希望そのまま。いや、よかった。ほっとした。どうかそのまま幸せに暮してください。

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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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