Microsoft IME2000 Japanese さんにお願い

  • 2009/06/29 17:08
  • Category: 仕事
すでにかれこれ6年近く、貴ソフトを使わせて戴いており、そのご助力、ご支援に日々深い感謝をささげるところでございますが、ひとつ貴ソフトの漢字変換能力と言いますか、学習能力はもう少し何とかならないものでございましょうか?


私は経済関係の仕事をしておりますので、貴ソフトを使って日々打つ日本語も、ほとんどすべて経済関係であり、それ以外の分野の日本語を打ったことは、過去6年間を翻って考えても、1割にも満たなかったのではないかと思います。


然るに、貴ソフトはその事実をまったくといっていいほど顧みることなく、私が「とうし」と打ちスペースキーを押しますと、2回に1回は「闘志」と変換して来られます。いったい経済関係の文章で「とうし」が「闘志」である確率は、いかほどなものでございましょうか?


また時として「けいざい」を「計財」と変換されるに至っては、いったいいかなる深遠なる理由でこのような語が存在すると判断されたのか、私のような浅学は頭をひねるばかりでございます。


もちろん日本語変換ソフトとしての貴ソフトのゆるぎない地位は十分認識しておりますし、日本語という同音異義語の非常に多い言語の入力ソフトの開発という難事業にあたられたみなさまの並々ならぬご苦労、ご努力の数々を軽視するものではございませんが、日々進歩する(と想定されている)情報技術業界における他ソフトの進歩に引き比べ、また日本語入力というすべての作業の基礎となるソフトの何ものにも代え難い重要性を思うにつけ、もう一段高質にして優秀な日本語入力ソフトの開発は必須ではないかと考えるに至りました。

漢字変換がテキスト環境に沿って適確に執行されるようになれば、入力者の作業効率が格段の向上を遂げるだけでなく、入力者のストレスも大幅に軽減されること疑いなく、ストレスが軽減されれば、たとえ勤務環境は現在同様に苛酷であっても、腱鞘炎や心身症の発症等、ストレスによる疾病の発生の大幅抑制につながり、つまりは企業の医療費負担の削減、ひいては国の社会保障費用の軽減という国家的課題に解決の一石を投じる快挙になるかとも存じます。つまりこれは国家百年の計ともいえる重要プロジェクトでございます。


私のような一事務員に過ぎないものが、このようなお願いを申し上げるのは誠に僭越であり、身の程知らずの大変に厚かましいお願いであることは重々承知しておりますが、プロジェクトの重要性に鑑み、私の僭越は看過の上、積極的ご検討をお願いいたしたく、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
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顔で言葉を喋るわけではないが

  • 2009/06/26 14:34
  • Category: 言葉
雪だるま、本日より6連休。朝食のミューズリ(別名鳥のエサ)をもぐもぐしている私の隣で、だらーとした姿でくつろいでいたのだが、NHKニュースにカズオ・イシグロさんが登場し、まぎれもないブリティッシュ・イングリッシュで話し始めたとたん「変〜! 変〜!」と手をばたばた。


どこからどう見てもアジア人にしか見えないイシグロさんが、生粋のブリティッシュ・アクセントで話すことに、すごい違和感があるんだそうだ。「そんなこと言ったって、彼は5歳の時にイギリスに行って、それからずうっとイギリスで暮してるんだからしょうがないじゃん。たしか日本語は喋れないんだよ、彼は」と言ったら、それはわかっているけど何というか明らかに異民族(ゲルマン系でもケルト系でもないという意味)の顔をした人物がブリティッシュ・アクセントっていうのは、どうも何かヘンな感じがするんだそうだ。


もっとも雪だるまにしたところで、イギリス(グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国)だって今は多民族国家で、東アジア系、インド系、カリブ海系、アフリカ系の英国人がたーくさんいるんだから、英国人=ゲルマン系orケルト系と考えるのは実情に合わないのはわかっているのだが、“典型的イギリス人”といった場合、脳裡に浮かんでしまうのは、やはり白い皮膚をしたコケイジアンということなのだろう。


それに、たとえ東アジア系の顔でもアメリカン・アクセントで話す分には違和感がないというので、これは単に雪だるまがカナダ人だから感じている違和感に過ぎないような気もする。(だって雪だるまがイギリス育ちで、東アジア系やインド系やアラブ系の顔をした人物が、ブリティッシュ・アクセントで話すのを小さい頃から聞いていれば、別に違和感は感じないだろうから)


ただ逆のケースを想像してみると、そう、たとえば西洋人の顔をした人や、アフリカ系の顔をした人が目の前に現れ、教科書的標準日本語ではなく、非の打ち所がない鮮やかな京都弁や津軽弁、我が故郷の上州弁などで話し始めたら、私だって目を白黒させるだろうから、非現地人が(その言語世界での標準語ではない)現地語を操ることに違和感があるという雪だるまの感覚もわからないではないけれど。

やっほー!

さっき人事部から「5年勤続の小切手受け取りに来てね」というメールが入った。
おおお!なんとお金をくれるのか!? 先日の○年勤続記念写真撮影会は結局忙しくて行けず、あとでウチの総務から『
5年勤続記念』と私の名前が入ったガラスの置物が届き、「ふえー、誰がこんなもの飾るのさ? 重いばかりで何の役にも立たないぞお。こんなものくれるくらいなら、百佳か恵康(ともにスーパーの名)のクーポンの方がずうっといいのにぃ!」と雪だるま相手にぶーぶー言っていたのだが、どうやら記念品はガラスの置物だけではなかったらしい。うむ、そうとも知らず、ぶーぶー言って悪かったのう、人事部。


しかし考えてみれば、唯一神“財神”を信仰する実際的なHK人が、食えも売れもしないガラスの置物だけを記念品にするはずないよな。絶対文句が出るもん。



追記
アップしている途中で気づきました。
私も立派に即物的で実際的で貪欲なHK人です。なにしろ滞港10×年だからなあ・・・

逃げるな!

  • 2009/06/24 15:31
  • Category: 雑記
先週土日、雪だるまは仕事だった。最近ヒマでヒマで困っていたのに、週末前になって突然急ぎの仕事が入り出勤。休みなしで働き続けているので「今週は長い!」とぼやいている。
でもヤツは今週金曜から6連休なのだ。例の毎月2日間の強制休暇がたまっているからだ。だから同情なんかしないのだ。(口では「かわいそうね」と言っているが)


「6連休中に、壊れてしまった台所の戸棚の蝶番を直してくれる?」と頼んだ。いままで10年間、こういった修理、大工仕事は全部私の担当だったのだが、もう厭きた。「蝶番なんか、どこで売ってるのか知らないよー」と言うので、「戸棚から蝶番を外して見本にし、近所の五金公司(荒物屋)を回りなさい」と指導した。「広東語が喋れないからって、逃げるんじゃねえ!」である。わたしだって毎回、知ってる単語を総動員して何とか用を足しているのだ。少しはヒトの苦労を知るがいい。


本日は鼻息の荒いloutraであります。

朝から眠い

  • 2009/06/23 08:45
  • Category: 雑記
ゆうべは12時に寝たのに、しくしくとしたお腹の痛さで1時に目が覚め、以降3時まで眠れず。夕食時、身体が要求しているような気がして、大量のキャベツやら大根やら人参やら菜心やらを、がつがつと食べたのだが、どうも実のところ身体は要求してはいなかったらしく、胃腸は大量の野菜をもてあまし気味のようす。あれは私の気のせいだったのかしらん?


いずれにしても、4時間しか寝ていないので本日朝から眠い。うー、今日は眠気との戦いだな。

なぜ

  • 2009/06/19 20:27
  • Category: 雑記

戯れせんとや・・・

  • 2009/06/18 10:17
  • Category: 道楽
ガラスの破片入りインスタントコーヒーがやっと終った。金粉入りの日本酒とかは時々見かけるが、ガラスの破片入りコーヒーってのは、あまり見かけない。
なぜこんな珍しいものが手元にあったかというと、コーヒーを買った直後に床に落として瓶を割ってしまったものの、割れ残った瓶の中にコーヒーが半分以上残っていたので、ケチくさい私は勿体なくて捨ててしまうことができず、やむなくガラスの破片入りのを茶漉しで漉しながら飲んでいたのである。戦前生まれかと思うほどの吝さだが、私はちゃんと戦後生まれである。


そうやって130ドルのインスタントコーヒーはケチるくせに、役にも立たない道楽ごとにはケタが2つほど違う金額をかけている。まっとうな人から見たら、誠に馬鹿馬鹿しい金の使い方なのだが、私の中ではこれはほぼ完全に理屈に合っていることになっている。


しばらく前、オトモダチと楽しくおしゃべりしていた時にもそんな話が出た。オトモダチに「いままで人形にかけたお金があったら、何が買えたか考えてみて」と言われ、「そおおねえ」と考えてみたのだが、あの金額があったとしても、たぶん何も買わなかったと思う。だって他に欲しいもの、なかったのだ。
ホームベーカリーとか、必要かつ欲しかったものは、人形を買いながらもちゃんと買ってしまっているし。


人形は「道楽」という呼び名のとおり、楽しむ以外なんの役にも立たないもので、特に私の場合、手に入れたとたん箱から出して、あれこれ着せたり脱がしたり、髪形変えたりいじりまくっているので、NRFBなんてありえず、コレクションとしての市場価値はゼロ。本当にただのおもちゃ、遊び相手なのだ。遊びに○万円をかけるのが無駄か否かは、その人の価値観と経済状況によるだろう。私だって食うに困るほど生活に困窮すれば、人形買うより食べ物を買うと思う。しかし少しでも余裕ができれば、またぞろ遊び始めるだろう。実用だけでは満たしきれないものが人間の頭の中にはあって、人間は遊ばずにはいられず、(話が大きくなるが)それがブンガクやゲイジュツを生むのだと思う。


いや、私の道楽がブンガクやゲイジュツになるとはまさか言わないが、心を遊ばせる時間のない毎日なんて、つまらないではないか。昔々歌われたように、“遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけんである。

40周年記念Gala Dinner

先週の金曜夜は、ウチの会社の創立40周年記念Gala Dinnerとやらだった。何しろ人数が多すぎるので、コンヴェンションセンターのホールが会場。私はこういうパーティが好きではないので、できれば失礼したいところだったが、5年もいると何やかやと顔見知りも増え、欠席するにはそれ相応の言い訳がなくては義理が立たなくなってきたので、やむなく出席。


もっともこういう集まりが嫌いなのは私だけではないらしく、ディナーが始まる前のカクテルアワーに、私を見かけて話し掛けてきてくれたミシェールも「8割くらいの人は参加したくないんだと思う。ただみんないい口実がないのよね」と言っていた。ほんとだろうか。HK人の大部分は楽しんでるように見えたが。


それはともかく今年は40周年記念ということで、催し物も盛りだくさん。中で面白かったのは、“40年前の服装コンテスト”で、ウチの会社が創立された当時の服装を再現し、よくできた人には賞金1万香港ドル(約13万円)を上げますよというもの。お忙しい営業員ばかりだから、こんなコンテストはみんな無視かと思ったら、あに図らんや、当日の会場には“No More War!”のプラカードを掲げ、ギターを引きずったヒッピー青年や、61年の映画『ティファニーで朝食を』の服装をしたオードリーや、当時流行した身体にぴったりしたチャイナ服の女性がうじゃうじゃ。実に楽しい目の保養をさせていただいた。
ちなみに賞金1万香港ドルを獲得したのは、会場からの拍手が一番多かったヒッピー青年だった。背中に届く長い髪はカツラだとミシェールが言っていたが、普段はいったいどんな顔をしてるのだろう?

キャベツ

最近、キャベツを4つ割にしたものを好んで食べている。しっかりと葉の巻いたキャベツのかたまりは、瑞々しい葉の重なりがしゃきしゃきと心地よい歯ごたえで、一口ごとにのどが潤う感じだ。ドレッシングも塩もなくても、そのままで十分美味い。


今日もお昼に持ってきた。ランチョンマットの上には、人参1本、malted flourのパン2枚、チーズ、そしてキャベツの4つ割。同僚は奇異の目で見るが、超簡単、原始的、後片付けゼロのお手軽昼食で私は好きだ。

IDカードの宗教欄

  • 2009/06/12 11:56
  • Category: 雑記
昨日インドネシアからのお客様が現れ、必要あってIDカードをコピーさせていただいた。そして住所を転記するために、わからないインドネシア語をしげしげ眺めていて気がついたのだが、おもしろいことにインドネシアのIDカードには、宗教を示す欄まであった。


“おもしろい”なんて思うのは私が無宗教で、身分証明になんで宗教が必要なのか理解できないからで、信仰があることが当然の国/人から見れば記載されていない方がよほどおかしいのかもしれないが、ま香港のIDには宗教欄はないし、中国本土のIDにも宗教欄はない。(共産党政権なのだから当然だ。代わりに民族欄はある。曰く“漢族”“満族”等々)見たことがなかったので、「へー」と珍しく思ったのである。


ちなみにお客様のひとりは“KRISTEN”、ひとりは“BUDHA”だった。なかなかわかりやすいである。

夢の中の古本屋

  • 2009/06/11 15:42
  • Category: 雑記
Every once in a while、しいて明確な頻度を挙げるなら34カ月に一度くらい、私は古本屋に行く夢を見る。
それがだいたいいつも同じ古本屋なのだ。市内なのだが目抜き通りではなく、中心街からちょっと外れた商店街の中に、その古本屋はある。昔風の平土間の、割合大きい古本屋で、品揃えは白っぽい本が中心。つまり専門に特化された古本屋ではなく、街のふつーの古本屋。


わたしはその古本屋に、毎回毎回、自転車で出かけて行く。どこだか判然としないが、出発点からその古本屋までは割合距離があり、しかも毎回「早くいかないと時間がなくなる」という思いが頭にあって、私は結構真剣に自転車を漕いでいる。そして毎回、「あの角を曲がれば古本屋だ!」というところまでは行くのだが、無事たどり着き、中に入って楽しい気分で古本を物色できることは、5回に1回くらいしかない。あとの4回は、道が突然つながらなくなったり、走っても走っても距離が縮まらなかったりして、たどり着けずに終る。今朝もやっぱり駄目で、私は道の途中で焦るばかりだった。


おかしいのは、この古本屋は現実には存在しない古本屋だということだ。これを書いている今でも、店構えは映像としてはっきり頭に浮かぶのだが、現実として私はこの古本屋に行ったことはない。たぶん高校、大学時代さんざん通った複数の古本屋の映像が全部ごっちゃになって、この古本屋が出来上がっているのだと思うが、それにしては店構えがかなり古めかしい。出入り口の引き戸は木枠だし、そもそも床が土間なのだ。Book Offが古本屋の代名詞になって久しい昨今、こんな古本屋はまずないし、私が高校生、大学生だった昭和50年代の古本屋だって、ここまで古めかしくはなかった。造りから言えば、それよりさらに昔の昭和30年代、あるいは戦前にタイムスリップしたような古本屋なのだ。


私は夢判断とか夢分析とかは全く知らないから、仮に夢の中の古本屋が古本屋以外のものを象徴しているのだとしても、いったい何を象徴しているのだか全然見当がつかないが、古本屋の夢を見たときは、だいたい気持ちよく起きられる。夢の中で何か楽しいことをした感じが脳の中に残っていて、ほんわかといい気持ちなのだ。現実に古本屋に行って掘り出し物を見つけ、ほくほく、にやにやしながら帰って来る時と同じだ。

新しいおもちゃ

  • 2009/06/09 13:22
  • Category: 道楽
今朝久しぶりにジム服以外の服を着、昨秋に比べ身体が大型化していることをはっきりと認識。要するに太ったんである。「ったく、なんてえこったい」である。敗因はわかっている。去年の10月に買ったホームベーカリーが悪いんである。こいつを使い、お気に入りのMalt Flourでパンを焼くと、滅法うまい。つい食べ過ぎる。食べ過ぎることが続くと、胃も徐々に大きくなる。また食べ過ぎる。悪循環である。昨年買った服を無駄にしないためには、またあのひもじい日々に戻らなくてはならないのだろうか? たかが2kgとはいえ、「食べるの大好き!」な私にはつらーい日々である。ああ、悲しい。


昨日新しいおもちゃとして、flickrサイトにアカウントを開いてみた。なかなか初心者にやさしいサイトで、手取り足取りの説明があり、なんなく写真をアップしたり編集したりできた。アップした写真は例の道楽関係ばかりなので、興味を持つ人は限られると思うが、自分の写真を見てはにやにやしている。ほとんど子どもの写真をアップした親ばかと同じである。しかし写真に説明をつけようとすると、英語で書かざるを得ないのが面倒くさい。ネットの世界は、ほんと英語に席捲されている。私自身、フランス語やドイツ語、スペイン語で書かれたサイトに出会うと内容がわからなくて困惑し、英語で書かれているとほっとするのだから、愚痴を言えた義理ではないが。

映画2本

  • 2009/06/08 12:37
  • Category: 映画
右下奥歯の詰め物が一部欠けたみたいだ。今日明日は予定があってだめだから、水曜あたり歯医者に行こう。


今週末は映画が豊作だった。“Vodka Lemon”は後半も良好な雰囲気・水準を維持したまま順調に終了したし、土曜の“The Fall”、日曜の“My Family and Other Animals”も大変よかった。


The Fall”はRoyLee Pace)が語るお話部分の映像が、造型と色彩の幻想的なうつくしさでこちらを夢見ごこちにしてくれた。西欧とインドと中国が交じり合ったようなありえない建物、風景の中でお伽噺が進行する。最近ファンタジー気分の私には、堪えられない映像だった。よって、めでたく“My Favorites”のコーナー行き。Lee PaceTVドラマ“Pushing Daisies”で不思議なパイ・メーカーを演じて以来、割合好きな俳優だが、この映画に出ているとは知らなかった。いつも少し困っているような太い八の字眉がなかなかかわいい俳優さんである。


My Family and Other Animals”は英国の著名な動物学者Gerald Durrellが、子どもの頃、家族とともにギリシャのコルフ島で過ごした夢のような一夏のお話。動物大好き、昆虫大好きのジェラルドは、もう日がな一日虫や動物をを観察して過ごすだけで天国の気分。傍らで小説書きの長兄や、射撃大好きの次兄、恋に恋する年頃の姉、物事にこだわらない寡婦の母、英語をしゃべるギリシャ人の何でも屋(?)Spiroが楽しく大騒ぎ。第二次大戦前の、のどかなギリシャの小島。夏の陽射しに炙られる庭先。脚に紐をつけた玉虫色に光るrose beetleを、いくつもいくつも顔の周りに飛ばしながら草原をやってくる不思議なおじいさん。日本では池澤夏樹さんが翻訳されているようだが、これは読んでも楽しいかもしれない。こちらもめでたく“My Favorites”のコーナー行き。


そのほかは料理と洗濯の最低限の家事しかせず、縫い物に熱中。自分でもなぜこんなに取り憑かれたようにせっせと縫い物をしているのかわからない。映画鑑賞と縫い物で座り続け、移動距離が机とソファの間だけでは、土日は運動不足もいいところだ。

“Vodka Lemon”

  • 2009/06/05 17:08
  • Category: 映画
今日も1日穴埋めに追われる。しかし埋めるそばから別の穴が発生している状況なので、事態は一向に好転しないが。


昨日の夜はアルメニア映画“Vodka Lemon”を半分だけ見る。舞台は雪に覆われたアルメニアの寒村。その雪の中、毎日亡妻の墓参りに行くハモ。見渡す限り人っ子ひとりいない雪に覆われた平面に、ぽつんぽつんと黒い石碑が立っているだけなので、墓場なんだかただの荒野なんだか判然としないくらいの墓場なのだが、ハモは亡妻の墓の前に座って、あれこれ息子達のことなどを報告する。長男は××で働いているよ。フランスにいる次男には、ガールフレンドができたよ。ほら、これが写真だ。云々。

でハモは墓場で寡婦のニーナと遭う。彼女もまた毎日のように亡夫の墓参りに来ており、黙々と墓石の上の夫の似顔から、積もった雪を払いのけている。二人は別に口をきくわけでもない。白い雪の中で別々に動いている、2つの黒い点に過ぎない。

二人は今にも壊れそうなおんぼろバスに乗って墓場に来、また同じおんぼろバスに乗って村に戻る。乗客は往々にして二人だけだ。バスの運転手はなぜだか、アダモの“雪が降る(Tombe la neige)”を流し、テープに合わせて大声でフランス語で歌う。(なぜアルメニアでフランス語?)

ソビエトの崩壊→独立で、村は極貧状態。墓参りの二人も例外ではなく、ニーナはバス代にも事欠くほどだし、ハモは現金収入を得るため、結婚記念に買った大箪笥を背中に背負って、街まで売りに行く。暖房は止まっているから、家の中にいても外にいても同じ、と考えるのか、人々は雪に覆われた庭先にイスをぽんと置いて、ぽつん、ぽつんとお喋りしていたりする。超寒がりの私には考えられないことだが、おじさんたちはウォトカ(?)をちびちび。眉や髭には霜がついているが、気にしている風はない。


今晩は残りの半分を見る。知らない国の映画を見るのは、楽しい。

大穴

  • 2009/06/04 17:06
  • Category: 仕事
来週、某非有名企業の私募株発行があるため、ここ数日やたら忙しい。その私募株を買いたい関係者/社が、次々とウチに取引口座を開いているのだ。個人ならともかく、法人が口座を開設するにはそれなりの書類が必要なのだが、大部分「書類はあとから提出するから、とにかく開いて」というご依頼ばかり。上司殿も「商売にさえなれば、書類なんざあ、どうでもいいさ!」と啖呵を切るタイプなので、とりあえず稟議書で仮口座を開いた後の書類整備が追いつかない。審査部から「あれとこれとこれが足りないけど?」と言われるたびに、とほほの気分である。


私はお役所という書類がすべてのようなところで仕事を始めたので、言われた書類は調えるのが当たり前と思っているが、『何事も交渉次第』のご当地のビジネスマン達にとっては「足りない書類はボス同士で話し合って、免除してよ」というのが正しい対処法と認識されているようで、書類の穴は一向に埋まらない。
ああ、今日もまた大穴が・・・。競馬と違い、この大穴は中ってもちっとも嬉しくない。 

“北韓”という呼称

  • 2009/06/03 14:42
  • Category: 言葉
 私は毎日を薄ぼんやりと過ごしているので、いろいろな物事に気付くのが遅い。昨日ジムでエアロバイクに乗っていたとき、目の前のモニターに6時のニュースが映っていた。音声は消されているので、どんなニュースを報道しているのかは、映像と画面の下に流れる字幕で推察するしかないのだが、昨日そこに“北韓”という語が登場。


言うまでもなく日本で略称“北朝鮮”と呼んでいる朝鮮民主主義人民共和国を指しているのだが、香港で“北韓”という語が使われているとは、ほんとに昨日まで知らなかった。なんたる薄ぼんやり!! ちゃんと日々のTVニュースを見、新聞を読んでいる人なら来港12週間で気付くであろうことに、10×年も気付かずにいるとは!


で夕食後、さっそく雪だるまに自分の薄のろさ加減を報告。「香港メディアが“北韓”と呼んでるとは知らなかったよ」と言ったら、「大陸(中国本土のこと)だってそう呼んでるよ」と言うので、「そりゃあ、あり得んだろう」と反論。北朝鮮が自らを“北韓(=北の韓国)”と認識することは死んでもありえず、その北朝鮮と比較的友好な関係にある中国が、そうした北朝鮮の意向を無視して“北韓”と呼ぶなんて、まったく考えられない。逆に韓国を“南朝鮮”と呼ぶことはありえるし、実際そう表記した本を読んだこともある。しかし“北韓”はあり得ないと言ったら、雪だるまは朝鮮半島の人にとって“朝鮮”という語は日帝による占領支配を想起させる屈辱的な語であり、中国人にとっての“支那”同様、自ら進んで使うはずはない語だ。だから大陸だって“北韓”を使っている。“南朝鮮”と表記したのは、随分昔だろうと再反論。


互いに自己の主張を述べ合っているだけでは埒があかないので、皿洗いをしている雪だるまを残し、私は自室に戻って困ったときのウィキペディア。大陸での呼称を調べるのが目的なので、グーグル日本ではなくグーグル中国に飛んでチェックしてみた。


いやー、ありましたねえ。実に明瞭な説明が。
曰く『国名:大韓民国と区別するため、朝鮮民主主義人民共和国は過去しばしば自身の国家を“朝鮮”あるいは“北朝鮮”と、大韓民国を“南朝鮮”と称した。これに対し大韓民国は通常、朝鮮民主主義人民共和国を“北韓”、自身の国家を“南韓”あるいは“韓国”と称している。中国大陸政府は、朝鮮民主主義人民共和国の略称を“朝鮮”とし、香港、マカオ、台湾および海外華人は習慣的に“北韓”と呼んでいる』

ウィキペディアの記述は常に正しいとは限らないが、この件に関しては誤りはないと思う。納得できる説明だ。雪だるまが『朝鮮民主主義人民共和国は昔から“北韓”』と思い込んでいたのは、台湾で中国語を勉強したせいだろうと思う。まがりなりにも大陸で普通話を勉強した私とは学習環境が違ったのだ。

Fairy Feller’s

  • 2009/06/02 09:43
  • Category: 雑記
先週水曜から“Queen ”ばかり聴いている。先週のある日ある時、頭の中で突然“White Queen”が鳴り始め、一向に鳴り止まないので、本物を聴くべくCDを買いに走った。中学から高校にかけてさんざん聴いたアルバムだが、当時はLPレコード(!)からダビングしたテープで聴いていたので、CDは持っていなかったのだ。


このアルバム、74年の発売だからすでに35年経っているにも関わらず、おばさんの耳には懐かしくは聞こえても、古くは聞こえない。「うーん、名曲ぞろいだねえ」と大いに満足。特に好きなのが上記“White Queen”と“Fairy Feller’s Master Stroke”だ。“White Queen”は歌詞も(やや感傷的ではあるが)詩的で美しい。 ♪The White Queen walks and the night grows pale♪ なんてきれいでいいじゃありませんか。


そして“Fairy Feller’s Master Stroke”は気狂い(‘きぐるい’とお読みください)の画家Richard Daddの絵そのまま。入神の一撃で胡桃を割ろうとしているMr. Fellerと、その周りで固唾を飲んで見物している妖精やら何やらの奇怪な集団。アルバム全体に言えることだが、ファンタジーの色合いが濃厚で、聴いていると妖精国に紛れ込んだ気がする。


お伽の国で遊ぶのは昔から大好きなので、CDを買ったのに合わせて、今Richard Daddの絵も買おうかと考えている。言うまでもないが、もちろん複製である。(本物はテート・ブリテンにあり、売りに出ているという話は聞かない) eBayで捜すと、紙に印刷されたポスターからキャンバスに模写されたものまで、結構いろいろある。ほんとはキャンバスタイプがよいが、仮住まいの身でもあり、とりあえずはポスターにしてみるか。


絵をご覧になりたい方はこちらをご覧ください。細密画を縮小表示しているので、あまりはっきりとは見えませんが、まあ雰囲気はわかっていただけるのではないかと思います。

♪まわる〜、まわる〜よ、時代は回る〜♪

  • 2009/06/01 10:20
  • Category: 中国
4日も休んでしまった。金曜に記事を書きかけたのだが、諸事多忙につき完成に至らず、土日は縫い物三昧なのでその気なし。やはり平日、“しなければならないこと”の合間にちょろちょろ書くのが、一番気が乗る。


先週ウチに来たお客様から可笑しい話を聞いた。ある日本人が起業したいが資金がなくて困っていたところに、中国の某社が出資した。おかげでその日本人は東京に事務所を構えることができ、内装も中国某社の出資で完成し、事業を始めることができたのだが、その後紆余曲折があって両者は不仲に。中国側が「資金は全部ウチが出したんだから、あんた事務所から出てってね」と要求したのに対し、日本側は「やーだよ」と言って事務所占拠を続け、ただ今係争中なのだという。


でウチに来たお客様(日本人)はその両者の間に入って仲介していた方で、盛んに「日本人、ヘンですよ」とおっしゃるのだが、この手の話、昔よく聞いたよね。ただし立場は反対で。20年位前は、日本人が中国に出資し、その資産を現地の中国人に乗っ取られて「ぴー」と泣く、というのが典型的パターンだったのだが、最近は「ぴー」と泣くのは中国人らしい。♪まわる〜、まわる〜よ、時代は回る〜♪である。

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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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