あと1年だぜ

  • 2010/06/30 17:09
  • Category: 雑記
今日資料に出てきた単語“智能交通系統解決方案”。そのまんま“インテリジェンス交通システムソリューションと訳してみたが、なんかカタカナの真ん中にぽつんとひとつ“交通”が入っていて、納まりが悪い感じ。いっそ“インテリジェンス・トラフィックシステム・ソリューション”の方がよかったか? しかしこれじゃあ日本語に見えないぜ。


退職予定日まで、あとちょうど1年となった。来年の630日には晴れてお仕事とバイバイである。先日のイベントでいっしょになったお客様方に「仕事辞めたら寂しくなるんじゃありませんか?」と言われたが、そんなことはないと思う。というか正確には、収入がなくなるので懐が寂しくなり、そのため気持ちも寂しくなることはあると思うが、私の今のこの仕事ができなくなることを惜しむことはまずないと思う。なんたって私は常日頃、はったりばかりかますプレゼンに嫌気がさして海を見つめて涙したり、出かけるのが嫌いで出張が決まるたびに豆腐の角に頭をぶつけたくなったり、交通事故に遭いたくなったりしているのだ。その仕事が無くなることを惜しむ? ありえんよ、それ。




         


    懐を温める算段を模索中の1年半後のloutra
    (なんだか群ようこさんみたいに見えますが、
    これはわたくしです)
スポンサーサイト

気がのらない

  • 2010/06/29 14:46
  • Category: 雑記
郵便受けに「書留が来てるから取りにおいで」という郵便局からのカードが入っていた。書留番号の最後がHKだから、送り主は地元のはず。最近ベイで地元物は落札していない。クレジットカード更新の時期でもない。となると思いつく送り主は領事館くらい。そういえば領事館から参院選のメールが来ていたな、と思ったが、今回はなんだか今ひとつ気分が盛り上がらない。いままで投票を棄権したことはなかったが、今回は領事館まで出かけて行く気になれない。


今月初めに首相が菅直人氏に代わったようだが、最近NHKニュースを熱心に見ていないので、辞任・交代のどたばたは見逃した。なんだかもうどうでもいい感じ。日本国籍であることを変えるつもりはないし、いつかまた住むことになるかもしれないから、無関心でいてはいけないとは思うのだが、日本の政治がますます遠のいている感は否めない。


一応ネットで候補者を確認してみたが、定数1に対し自民・民主・共産から1名ずつの候補者。自民・民主は現職。ということは定数が1減ったのか? 前回は民主の方が得票数が多かった。私としては風見鶏Jr.に投票するつもりはないので、選択肢は民主か共産か。共産に入れれば、死に票だろうな。とすると風見鶏Jr.との票差を広げるために、棄権せずに民主に入れに行くべきなのか。サイトに載っている公約は大変立派だが、趣味がサッカー、スキー、自転車、マラソン。好きな言葉が「努力と根性」「義理と人情」って、オトモダチではないわ、この人。

白玉だんご

先日の休みに白玉団子をつくり、甘み控えめのゆで小豆といっしょに出したら、雪だるま「この白いダンプリングに味をつけることはできないのか?」とコメント。


「・・・」   白玉っていうのはさ、つるっとした感触を楽しむものでさ、それ自体には味をつけないことになってると思うんですけど? 雪だるまは中に胡麻餡やピーナツ餡が入っている中国の湯圓(たんゆえん)を念頭において上記コメントをしたのだと思うが、あれと白玉は違うよねえ。それに甘い小豆のなかに、甘い白玉がはいっていたら、味がくどくなりすぎると思うのだが、甘いもの大好き!の雪だるまはその方がいいのだろうか?


やはりはあはあと忙しかった昨日が終わり、今日はまあ落ち着いた日。しかし2日前にお客さんに「これから翻訳するから時間をくれ」と言った資料、まだ手をつけていない。今日中になんとかせねば。


ところで↑の資料は、数字が主の財務資料だから別段難儀もないだろうけれど、先日某社から渡された某会議の議題メモは、なんだか微妙に読みにくい中国語で眉を寄せることたびたびだった。上司殿に「誰が書いたんですか」と聞いたら、某社のC君という年若いHK人の男の子だという。その前同じく某社の年若い女の子S嬢が書いた中国語も微妙に読みにくくて、ややいらいらさせられた。全員がそうだとは言わないが、HKの若い人は高等教育を受けてた人でも中国語を書くのがあまりうまくないような気がする。学校教育のせいなのか、母語(広東語)と書き言葉(マンダリン)との微妙な文法的乖離のせいなのか、理由は私にはよくわからんが、訳すガイジンの身になって、もちっと理路整然とした文章を書いてくれー。

びみょー

  • 2010/06/23 17:22
  • Category: 着物
イベントが終わっても、毎日ばたばた。なんでこう次から次へと仕事が降ってくるのだろう? やっぱり業務が株売買の仲介から、コーポレートファイナンスにシフトしてきているからだろうか。化粧品からジュエリー、まいたけまで、次々と降ってくる案件。まったくウチはいったい何屋だ? 私は息が切れて、会社で犬のように舌を出して、はあはあしている。


息切れの毎日の中、最近のお楽しみは着物。人形用の着物を8枚縫ったところで、アマ○ンに和裁の本を注文。今1/4スケールや、1/6スケールで縫っているのを、1/1スケールにすれば人間用の着物だよね?と思ったのだが、届いた本を見ると、そういうわけでもないらしい。当たり前だが、人形用とは微妙に裁ち方も縫い方も違う。おまけに縫う長さが長い〜〜! 練習に木綿の単衣でも縫ってみるかと思ったのだが、事はそう簡単ではないようである。縫い方指導のDVD付きでも、縫えるかどうかわからん。どうしよ?


和裁の本といっしょに、着物雑誌「七緒」も2冊買ってみた。年齢的には「きものサロン」や「美しいキモノ」の方がふさわしいはずなのだが、これらに載っている着物はどうも立派過ぎて、ハレすぎて、普段に着たい私の嗜好とは時として微妙に、時として激しく、合わない。お値段もまた桁が違いすぎて、齢50、着られてもあと20年、譲る娘も姪もいない身としては、考慮の外の値段が示されている。見てもいいが、ほんとに見るだけである。


その点「七緒」は経済力のない若い女の子向けだし、気軽な着物を気軽に着ましょ!という編集方針だし、時としてコーディネートが若すぎ(私にとっては)な嫌いはあるが、見ていてずっと楽しいし参考になる。(vol.21の木綿はよかったねえ) であれこれふんふんいろんなサイトを見比べながら、買ってもいない着物と帯を想像で組み合わせ、退職したら着られる!と来年を楽しみにしているのだが、実のところ着物を着るのは約30年ぶりである。大学時代は謡いと仕舞いの稽古をしていたので、年に何回かは着物を着たが、それだって同門会や自演会の時だけで、普段の稽古はスカートに足袋という爆笑物の格好でやっていた。とどのつまり着物の素養はないのである。したがって退職後の着物姿は「あの方、お歳はいっているのに、なんだか微妙にアレだわね・・・」という、どこかがすうっとずれた色物的着こなしになるはずである。それでカナダの麦畑や楓林に立つのである。由緒正しい同国人には見せられない姿だが、どうせ半径50マイルには日本人はいない!(と踏んでいる) だいじょうぶだ、自分! ガイジンには帯合わせや着こなしのおかしさはわからん。強気で着るのだ、おー!

どうしたもんかの

  • 2010/06/22 16:57
  • Category: 仕事
イベントは、まあ何とか無事に終わった。初日、イベント会場に行くのにくねくね山道を走られて車酔いしかけ、道中カバンの持ち手を握り締め、脂汗を流して必死で吐き気と戦うことになったが、とりあえず勝った。よかった。
やっぱりねー、取引先の人の前で吐くわけに行かんからね。スーツににおい、付きそうだし。


イベントは無事終わったのだが、イベント外で1件トラブルあり。またまた日本とHKとの習慣の違いというか、ドタキャンに対する受容度の違いが原因である。何度も書いたが、HKではドタキャン、直前のキャンセルや直前の変更は珍しくも何ともない。ふつーである。ビジネスかプライベートかを問わず、みんな気軽に変更する。時間や日取りの変更などお茶の子さいさい、HK人は「状況は毎日変わるんだから、いったん決めたからってそれに縛られたりせず、新たな状況に合わせて変更で対応するのが正しい」と考えているようなフシがある。


然るに日本人は、ふつういったん決めたらまず変更しない。病気、事故など不可抗力による変更は受け入れられるが(だって、仕方ないじゃん)、それ以外ちょっとした状況の変化であらかじめ決めた予定や約束を変更するなどあり得ない。また仮にやむをえぬ事情により変更するにしても、極力低姿勢に徹し、変更により迷惑をかける相手方に詫びのひとつも入れる。たとえ相手方もその方が都合がよかったりしても、「申し訳ありません」の一言は欠かせない。


上司殿も長年日本人相手にビジネスをしているのだから、その辺いいかげん飲み込んでもよさそうなものだが、いまだたいして気にせずあっさり予定を変える。しかもその理由を中途半端に説明する。先約側は当然「ウチよりB社を優先するとはどういう料簡!」と激怒する。やれやれである。


間に挟まった私としては、上司殿に隠れ内緒でお詫びのレターを書いたほうがいいのか。それともそんなことをしては、後で上司殿にバレた時に火に油を注ぐようなことになるから止めたほうがいいのか、悩むところである。でもなあ、ほっとくわけにも行かんだろうなあ。

着物ポチ

  • 2010/06/16 21:40
  • Category: 着物

本日端午の節句で休み。しかし雪だるまは仕事。おかげで月曜に書いた「よろしく頼む」そのまま、食事を適当に済ませ制作三昧!のはずだったのだが、昼間1人で家にいてみると、そこここに綿ぼこりがたまっているのがくっきりはっきり見えてしまい、やむなく3週間ぶりくらいで掃除機&モップかけ。床に掃除機をかけるついでに使ってない方のソファをよーく見たら、白いカビが生えていたので、ソファにも掃除機をかけ、ぞうきんがけ。

 

ついでスロークッカーを引っ張り出して、まずひよこ豆を煮、次に小豆を煮、あげく炊飯器でご飯も炊いて、全部冷凍。そのあと洗濯もして、結局けっこう家事をしてしまった。なかなか日常の些事を全部無視して制作三昧というわけには行かんのう。

 

先日からずっとネットでリサイクル着物をあれこれ見て楽しんでいたのだが、今日はとうとう着物と帯をポチしてしまった。絹とはいえ古着なので、送料入れても合わせて1万円もしなかった。何という安さ! お世話になったのはICHIROYAさん。日本のお店だが主に海外向けにご商売をしていらしたので、商品の説明が英語だったりしておもしろい。対応もすばやく丁寧で、気持ちよくお買い物できた。「届くのが楽しみだあ。るんるん♪」とにこにこしていたのだが、しばらくして気がついた。今届いてしまったら、あと1年この高温多湿のHKで着物と帯を保管せねばならない。がああん、どうやってカビと染みを防いだらいいのだ? 桐箪笥なんかないぞ、ウチには! 雪だるまが、心配なら夏カナダに帰るとき持っていって、お父さんちに置いといてもいいと言ってくれたが、そうした方がいいだろうか?少なくともあそこは高温多湿ではない。

 

ところで明日から上司殿のお供で、某所で開催のイベントに参加。朝出掛けて夜帰ってくるので、書き物はお休み。みなさまごきげんよう。

くれぐれもご用心

  • 2010/06/15 17:28
  • Category: 仕事
先日「どこかの無知な善人をだますのに使われるのではないか」と危惧していた例のIPO資料、ばっちり色刷りの表になって某社サイトに載っかっていた。そして初値や上場来高値のパフォーマンスが良好な銘柄には、くるくる回る花マークなんかがついていて、私をぞおーーっとさせた。やりやがったな、Mr.G!である。


前にも書いたが、初値や上場来高値なんておおむね一瞬の数字である。そんな一瞬の数字で20%上がってようと、30%上がってようと、パフォーマンス全体から見ればたいした意味はない。上場初日にぱあっと上がって、後は急激に右肩下がりの銘柄も多いのだ。本気で投資を考えるなら、そんな一瞬の数字ではなく、せめてチャートを見てくれ。ネットで情報をあたってくれ。上場したばっかりでは年報なんかまだ出ていないかもしれないが、半年くらいたっている銘柄なら四半期決算かなんかが発表されているかもしれない。HK証券取引所のウェブサイトに行き、銘柄コードを入れれば公告やら決算報告やらは残らず出てくるから、せめて赤字か黒字かくらいは見てくれ。それで「今は赤字だけど、これから伸びる!」と思うなら、ご投資は自由。予想どおり伸びて配当でも出れば、ラッキー。予想が外れて買った値段より値下がりし、売るに売れず塩漬けになったとしても、自分の判断なら諦めがつく。しかし間違っても、誰かの口車に乗って、ろくに調べもせず、なけなしの虎の子を投資にまわしたりするのは止めよう。あれよあれよと値下がりして、株券がただの紙くず(というか今は電子化されてるから、電子のくずか)になっても、誰も責任を取ってはくれない。私はそれで1億が1000万くらいに目減りした人を知っている。まその人は大層な資産家だから「ま、しゃーないわな」と太っ腹な一言で済んだが、一般庶民はそうはいかない。


ついでにいえばこのアヤシイ投資会社は、HKのIPOにつきものの融資(マージン)制度を、まるで特別なサービスであるかのように書いているが、HKではIPO申込みに際し、銀行や証券会社が顧客に融資するのはごく普通のサービスである。融資比率は手持ち資金1に対し9。つまりレバレッジ10倍。金利は銘柄や状況により多少の差はあるが、おおむね年利1.30%〜1.80%。金融機関間の差は誤差範囲で、たとえばA社だけ極端に金利が低いということはない。
また人気銘柄などの場合、申込み倍率が100倍を超えることもさほど珍しくはないが、そうした時何株獲得できるかは、申込み株数が同じ人たちの間で完全に平等で、申込者や取り扱い証券会社による差はない。(A証券を通じ100万株申し込んだBさんの獲得株数が1万株なら、C証券を通じ100万株申し込んだDさんも、同じく1万株獲得する。差はない) それなのに、この投資会社を通じ申し込むと特別枠でたくさん獲得できるかのように書くのは、事実と異なる。それでどのくらい実害があるかは不明だが、アヤシイ投資会社にはくれぐれもご用心である。

よろしく頼む

  • 2010/06/14 16:29
  • Category: 雑記
何かに夢中になっている時は、寝ても覚めてもテレビを見ていても、そのことしか頭に浮かばない。寝食を忘れるという言葉があるが、実際問題として完全には忘れないまでも、食事を有り合わせで済ませ、睡眠時間を削って、夢中なそのことをやり続けた経験は誰にでもあると思う。そういう時には日常の瑣事は本当に邪魔だ。ご飯なんか、どうでもいい。たとえ目が真っ赤になろうと眠りたくなんかない。今やりかけのこのこと、今考えているこのことに、一応の結果を出したいのだ。終わるまで他のことなんかしたくない!

のだが、孤高の芸術家ならいざ知らず、単なる所帯持ちの勤労婦人の身では、そういうわけにもいかない。食事時にはどんな手抜き料理だろうと、一応食事に見えるものを供さねばならず、籠に洗濯物がたまれば洗濯をせねばならず、平日の朝になれば会社に行かねばならない。まったくうんざりである。

私は芸術家でも職人でもなく、職人を目指す徒弟/見習いですらないが、それでも制作が乗っている時に手を止めて、ご飯をつくるだの、買い物に行くだのの日常瑣事を片付けなければならないのは、ほんとうにうっとうしい。時間と自由が与えられれば与えられるほどよい作品ができる、というものではないことはわかっているが、それでも何かを仕上げるためには、だあっと集中して制作に励むことが必要だと思う。集中なくしてまともなものが生まれるはずないではないか。

というわけで雪だるまよ、来週からは適当にひとりで食事を済ませてはくれないかね? わたしは自室で制作に励むから。会社も休みたいくらいだが、こればっかりは飯の種なので、そういうわけにもいかない。ああ早く退職したいよお。

いいとこ取り

隣の席のJ君が悩んでいる。J君はカノジョと同棲しているのだが、カノジョはなかなか要求の多い人らしく、J君は時々「やってらんないっすよ」という感じで、次席などに愚痴をこぼすのだ。


たとえば結婚式だ。同棲を始めてすでに何年かになるので、当然ながら結婚の話が出、結婚の話が出ればこれまた当然ながら結婚式の話になるのだが、J君の話によると、カノジョの家は今は不遇を託っているが、かつてはかなりお金持ちだった。小さい頃蝶よ花よと何不自由なく育てられたため、カノジョは今でもその頃の基準でものを考える傾向がある。そして薄給にあえぐJ君に向かって「結婚式はホテルじゃなきゃいやだ」とか「ドレスや写真は××でなきゃ友達に恥ずかしい」とか言って、J君を青ざめさせるのだ。


私が「ホテルでやるのと、酒楼(中華レストラン)でやるのと、どのくらい費用が違うの?」と聞いたら、平均的に言ってホテルは酒楼の倍だそうである。HKの相場では結婚式に呼ばれた客はだいたい1500元(7000円)くらい包むので、酒楼ならトントンかおつりが来るが、ホテルだと完全に足が出るのだとか。


しかもいつだったかカノジョの実家に遊びに行ったとき、カノジョのお父さんからそれとなく老後の扶養を要求されたようで「彼女が一人っ子だというのはわかっているが、僕にだって両親がいる。たかだか1万なんぼの給料で、どうやって4人の親を養えるのだ?」と、次席に向かって掻き口説くのだ。


もっともカノジョだって、働いていないわけではない。銀行員としてそこそこの収入はある。ただここでもJ君の希望と現実はビミョーに乖離しているのだ。J君としては、二人ともフルタイムで働き、家事も平等に分担しているのだから、家計については折半するのが筋だよね?と思っているのだが、カノジョは「えー?生活費は男の人が負担するもんでしょう?私のお給料は、私のお小遣いだしぃ」と、家計費折半に難色を示しているらしいのだ。で、J君は嘆く。「HKの女の子は、男にマナーは西洋風(=諸事女子優先。椅子は引いてあげ、荷物は持ってあげ、華は買ってあげ、etc.)、カネについては伝統的中国風(=男子たるもの家族くらい養えんでどうする!)を期待している。そんないいとこ取りばっかは、ずるい!!」

私もそれはずるいと思う。二人で働いて家事も分担してるなら、家計費も分担が正しいだろう。別にウチみたいに“いつもにこにこ明朗会計。1元単位まできっちり折半”にしなくてもいいが、おおよそのところで半分ずつ負担する方が公平だと思う。家族、夫婦は支えあい、扶養しあう義務があるとはいえ、それは相互扶助であって、常に一方が一方を扶養するというものではないはずだ。ぶっちゃけた話、自立能力があるのに、妻(夫)だからというだけで、夫(妻)に扶養を要求するのはおかしいと私は思う。 

今から
20年ほど前、世界を彷徨う自由人と結婚していた私の友人の1人は、その自由人(夫=男)を扶養家族にしようとして、区の税務担当者に「健康な男性を扶養家族にするのはちょっと・・・」と渋られた。彼女が「でも私の友人(男)は、健康な妻(女)を扶養にしてますけど? 女はよくて、男はだめなんですか?」と問うと、担当者は「おかしいかもしれませんが、社会通念上そういうことになってます」と答えたそうだ。 

あれから
20×年、今では健康な男でも扶養家族にできるらしいが、今でもやはり男が女を扶養するのは当たり前で、逆は(あまり)当たり前でないと考えられているようだ。女性の社会進出が日本より盛んで、結婚しても、子供がいても働くのが当たり前のHK人女性でも、家計は別か。別にJ君のカノジョの例だけではなく、実は何年か前、移民局でも「アジア人の女性で家計完全折半は珍しい」と言われたのだ。その時は「あ、そう」と思っただけだったが、薄給にもかかわらず家計費全負担を迫られている男の子にとっては、笑い事ではないわな。J君はこれからどうするのだろう。 

ちなみにこの話を雪だるまにしたら、雪だるまは「そんなカノジョは捨ててしまえ」と簡単に言い切った。家計不折半の話より、見栄を張りたい結婚式の話がいやだったらしいが、
J君にしてみればいろいろしがらみがあって、今更別れるわけにもいかないらしく、とどのつまり愚痴をこぼしつつ年月は過ぎていくのだった。やれやれ。

着物

  • 2010/06/10 17:27
  • Category: 着物
ウチの部は確か、証券売買の仲介が仕事のはずである。はずであるのだが、最近の業務内容を見ていると、株屋というよりはコーポレートファイナンス屋。降ってくるのはM&Aや中外合弁会社の設立やシェルフカンパニー購入のお手伝いといった仕事ばかり。ま激しく右肩下がりの相場でお客様の投資意欲も冷え切ってるし、第一売買仲介手数料なんて約定金額の0.25%ぽっちだから、よほど大口のお客様を抱えていない限り株売買の仲介じゃ食っていけないことはわかりきっているのだけれど、なんか激しく性格に合わないことをやっている気がして日々気が沈む。でも今更転職などできるわけないし、と言って今辞めるわけにもいかないし、となるとあと1年と20日!と思って、頑張るしかないのだろうな。


人形の着物関連で、人間用の着物も見始めた。リサイクル着物というか要するに古着なら、ずいぶん手ごろな値段からある。12枚手に入れて、退職したら着てみるか・・・と思える程度の値段だ。カナダの田舎でヒマな時に着物着てるのも一興かも。HKでそれをやったら、外に出たとたん滝の汗だし、着たあと風を通すために部屋に掛けときゃ一発でカビが生えるだろうし(干しておいたらカビが生えた私の可哀想なワッフルのバスタオル・・・T-T )、とても試す気にはなれないが、乾燥して寒いカナダの田舎ならいけるかも。


だいたい私はニ昔前の日本人の平均身長、3サイズがほぼ同じという超ずん胴体型、撫肩という実に着物向きの体型なのだ。動作に少々難はあるにしても、似合いもしない洋服着るより、ずっと馴染む“はず”だ。
1枚買おうかな。人形より安いしな。

身代わり

  • 2010/06/09 14:46
  • Category: 着物
昨日は昼休み、食事もそこそこに2駅先の日本語古本屋に走った。以前そこで見た着物雑誌がどうしても欲しかったからだ。最近道楽の方で着物を作り始め、そうなると手元にある10年前の『美しいキモノ』1冊だけでは、参考資料として物足りなくなった。というか、単純にもっとたくさん着物の写真を見、帯合わせや帯締め、帯揚げの取り合わせを見、年齢とキャラによる着方の違いを見たくなったのだ。


幸い雑誌はまだあり、無事購入。ついでに群ようこさんの『着物が欲しい』も購入。ほんとは同じく群さんの『きもの365日』や田中優子さんの『きもの草子』も欲しかったのだが、それらはなかったのだ。外地の本屋、しかも古本屋なのだから仕方ない。


で道楽の方の着物縫いだが、最初はただ洋服を作るのに厭きたので「たまには着物でも作ってみるか」と、気分転換に浴衣に挑戦してみただけなのだが、縫って人形に着せてみるとこれがなかなかどうして面白く、浴衣2枚を縫ったところで部分裏付きの袷に挑戦。生地は市場の端切れ屋で買った、ちょっと粋な縞柄。スペックのシールがぺたぺた貼られた裁ち残りなので、2メートル弱で3元(約40円)という安さ。


生地を裁ち、袖付けを終えたあたりで「さて裏地の色は何にしよう?」と考える。何しろ着物に関しては通り一遍の知識しかない。着物の本は好きでよく読んだが、自分で持ってる着物は若い娘用の小紋が2枚だけだ。30代以降が着そうな粋な縞柄に合う裏地の色など見当がつかない。仕方ないので無難に縞の一色を取り、淡い藤色にする。袖口と袂、裾からちらりと見える裏地の色合いを見て、面白味はないがまあまあかと思う。帯はパキスタン製と思われるスカーフから作った。こちらも12.5元の安物。ぺらぺらの薄物なので接着芯を貼って強度を出すのだが、そこはそれ、人形用だから形になりさえすればよい。帯締めは確か、菓子折か何かに掛けてあった紐、帯揚げは手持ちの布の中から色と薄さだけで選んだ。(のち短すぎて帯枕が包めないことが判明。粗忽者の本領発揮)出来上がりが下図である。



 
 

1作の割には私好みに仕上がったので、自分としてはかなり満足。着物を着た人形をにこにこと眺め「さて次は・・・」と、すでに2作目の思案をしている。なにしろ人間用の着物はいくら作りたいと思ったところで、私の財力では年に1枚つくるのも難しいが、人形用なら用尺が少ないし、着心地のよしあしの問題もないから、柄さえ合えばどんな布ででも作れる。縫うのに厭きなければ、それこそ毎週1枚、年52枚の新しい着物を作ることも可能だ。人間(私)と違って、似合う似合わないの問題もあまりない。帯も自由自在。さすがに1/41/6スケールの帯地はないので、人間用の帯と同じ柄行や織りの帯を作ることはできないが、それでもあれこれ工夫すれば結構楽しめる。帯締めや帯揚げも同様。こうなってくると人形は完全に「着物は着たいが、着てるわけにはいかない」私の身代わりだ。自分で着られない分、せっせと人形に着せることになる。


ただひとつ残念なのは、あたりまえだが人形は動いたり歩いたりしないので、動いた時にちらりと見える裏地/八掛の面白さというのが出せないこと。人間だったら、ふと手を挙げた時袖口からこぼれる色や、歩みに合わせパッパッと見え隠れする八掛の色に、どきっとしたりするものだが、静止している人形でそれを見せるのは困難だ。まさか裾回し見せたさに、上前折り返してピンで留めるわけにもいかんし、それに第一、見え隠れするのが味なのだから、見えっぱなしじゃ意味ないし。人形、動いてくれないかしらん。


 
余談だが、着物関連でいえば先日見た映画『ヴィヨンの妻』で、松たか子さんや広末涼子さんが着ていた着物はなかなかよかった。松さんはびんぼーな妻の設定なのでほとんど着たきり雀。前半で着ている紺色(?)の着物と、後半の脂色の着物と、寝巻きにしている浴衣と、全編通して3枚くらいしか着ていない気がするが、後半の臙脂のお召の裾回しの色合いにはっとした。
それに何しろ松さんは着物姿がほんとに自然だ。背の高い方だし肩だってちゃんとあるのだが、『現代娘が着物を着ました』風になっていない。小さい頃から着物を着、また着物姿を見慣れているから、着物がすんなり身に付いているのか。あるいは梨園DNAでもあるのか。
もうひとり室井滋さんも着物好きで知られる方だから、あの時代の着物を鮮やかに着こなしていらしたに違いないと思うのだが、何しろ彼女が登場する場面は一様に薄暗く、何をお召しかはっきり見えない(笑)。どこかにスチール写真でもないものか。

雨あられ

  • 2010/06/07 17:40
  • Category: 映画
本日も仕事が雨あられと降り注いだ。向かってくる敵を次から次へと、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、している気分。定時15分前に何とか全部終わったからよしとすべきか。明日からは少しのんびりのはずなのだが、はたして思惑通りに行きますかどうか。


先週の反省を生かし、今日は少し口を慎んだ。借りてきた猫のようにおとなしいloutra。文字通りの猫かぶり。週末いろいろ映画を見たのだが、うち2本『It’s complicated』『Air Doll』良作。『It’s complicated』のメリル・ストリープ、ほんとにうまいねえ。ちょっといろいろ緩み始めた50代の女性を生き生きと演じていて、『プラダを着た悪魔』のとんがってかっこいいメリルより、ずっと素敵だ。


Air Doll』はビニール製安物ダッチワイフ人形が、心を持って人間になる話。カバーの安物ダッチワイフがどうしようもなく下品な表情なので、救い難く悪趣味なB級映画かと思いきや、これが案に相違してなかなかの秀作でちゃんと最後まで見た。ちらちらと出てくる、セリフもほとんどないような脇役たちの描き方もうまい。何かを食べるところって、その“人”が出るものだなあと実感。ひとり食卓に向かい、卵かけご飯を食べている貸しビデオ屋の店主、ジャンクフードのゴミだらけアパートの中で、実家から送られてきた青森リンゴが腐っていく引き篭もりっぽい女の子、etc


ところで主人公の女の子がビニール人形らしく、ふわふわした洋服ばかり着ているのは、ファッション雑誌でよく見る言葉“空気感”の表現か?

意固地

  • 2010/06/04 15:53
  • Category: 雑記
やっと金曜だ。今週は次から次へと仕事が降って来た1週間だった。週の半ばは日本と中国・香港との間に挟まれて、ぺたんこ蛙。日本のおじさんたちよ、もっと強気で言いたいことを言いましょう! 合弁会社なら合弁会社らしく、たとえ出資比率で劣勢にあるにせよ、譲れないところは譲れないと、断固として主張しましょう! 諸事丸く収めようとしたり、相手の感情を傷つけまいとして、言いたいことを言わなかったり、曖昧な言い方をしたりしたら、相手は日本側の意見はそれだけだと思ってしまいます。腹芸なんていう高度な芸は、ある程度相手の出方がわかり、腹の探りあいができるようになってからで十分です。相手が何を言ってるのかもわからないうちから、腹芸なんぞを見せるのは時期尚早です。自分たちの損になるだけですから、止めましょう。人が何を考えてるかなんか、言わなかったらわかるわけないじゃん!

とは言うものの、私は逆に言い過ぎる嫌いあり。昨日も言わんでもいいことを言ってしまい、ウチに帰ってから「ばか、ばか、ばか、ばか!!」と激しく反省。

上司殿がお客さんへのお土産用に深センで買ってきた数枚の国画を、「学生が描いた絵みたい」歯に衣着せずけなしてしまったのだ。本人が気に入って買ってきた画なのだから、たとえどんな画だろうと「ああ、いいですねえ」と言っておけばよかったものを、私は見たまま感じたまま、渋い顔してストレートに「つまんない画」と言ってしまった。上司殿は当然顔を曇らせ、不快な様子で画を巻き戻し始めた。「あ、しまった・・・」と思った時は、時すでに遅し。私のこの口、なんとかならんのか。

ま正直に言わせて貰えば、それらの画はほんとに私の目には「客受けする主題をきれいに描いた」だけのつまんない大量生産品、夜店で売っている類のマガイモノにしか見えず、それを「いい画ですねえ」とは、口が裂けても言えなかった。


恥知らずの大嘘つきで、他のことなら事実と異なることを顔色ひとつ変えずしらっと言ってのけるくせに、あるものをいいと思うか、つまらないと思うかについては嘘が言えないとは、どうしたことか。自身の目に魂を賭けている批評家・鑑賞家ではあるまいし、ええかげんにせえよ、と我ながら思う。そんなところで真剣になるのは、意固地以外のなにものでもない。性格の悪さ、丸見えである。このブログのタイトルも『性格劣悪・意固地じじいの独り言』あたりに変えるべきかもしれない。

仔豚への入刀

  • 2010/06/01 11:42
  • Category: 仕事
昨日は某店の開店祝いの式典とランチョンがあり、招待されたのでしぶしぶ出かけた。2時間くらい我慢してにこにこしてれば、おいしいお昼がもらえるかなーと、獲らぬ狸をしていたのだが、そういううまいことにはならなかった。

ただし開店祝いにはミス○○が
3名と、同社のイメージモデルの某美人タレント、同社がスポンサーとなった映画の主演男優、女優各1名、獅子舞の獅子4組が来ており、これらを見るのはなかなか楽しかった。ミス○○3名の中には、先日いっしょに仕事をしたミス××もおり「はろー」と挨拶。今日はセレモニーらしくキンキラキンの衣装で、ことのほかゴージャスだった。

おもしろかったのは、祝い事に欠かせない仔豚の丸焼きへの入刀。ウェディングケーキへの入刀みたいに、関係者一同が大きな中華包丁に手を添え、仔豚ちゃんの背中にかぱっと刃を入れるのだ。仔豚は赤い飾り物の目をつけられて間抜けな表情だし、中華包丁は例の広刃のごついものだし、報道陣のフラッシュが光る中、おじさんたちがそのごつい包丁を仔豚の背中に突き立てているのは、なんか笑えた。

ちなみにこの仔豚はその後店の外の隅で、厨師によりアバラ骨に沿ってぶった切られた上、一口大にされ、発泡スチロールのパックに小分けされていた。わたしはじーっと見ていたが、床にしゃがみこんで仔豚をぶった切る厨師の腕は大したもので、相当な速さと勢いでカンカンカンカン!と包丁を振り下ろしているにもかかわらず、指は一本も落とさなかった。

その後見ていると、この一口大に切られた仔豚は、獅子舞を舞い終え、店の前に勢ぞろいした獅子たちに振る舞われていた。と言ってももちろん獅子舞の獅子が本当に食べるわけはなく、儀式の一環として店主側一同が金の箸で仔豚肉をつまみ、獅子の口に入れる真似をしただけだが。
ついでに言えば、この前段に披露された4頭の獅子による元気な獅子舞は、伴奏の銅鑼と太鼓が実に空きっ腹に応えた。ふだんの昼食時間を1時間近くも過ぎていたので、私の頭の中には「ごはんー、ごはんー」という単語しか浮かんでいなかったのだ。

そしてついに一連の儀式が終わり、「待ちに待ったお昼!」のはずだったのだが、進行が予定より遅れていたため、ランチョンの会場に着いた時にはすでに“もうすぐ帰る時間”。バフェの
1皿目を食べる時間はかろうじてあったが、それでおしまいだった。上司殿も私も美味で空腹を満たすことなく会場を後にし、会社に戻ってからソーダクラッカー1袋ずつをぼりぼり食べて飢えをしのいだ。

うーむ、それだけを楽しみに
2時間立ちんぼしたのに、なんでホテルのバフェがソーダクラッカーに化けるのだ? ああ、テーブルに並んでいたデザートの数々!

Pagination

Utility

プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

カテゴリー+月別アーカイブ

 

FC2カウンター