お義父さんの料理

昨日お義父さんちで夕ご飯をごちそうになっていた時、再度「連れてったげよか?」のオファーがあり、結局1回目はお義父さんの車で、2回目はバスで行くことにした。申請と書類受取とで2回モントリオールに行かなければならないことから生まれた典型的妥協案である。お義父さんも嬉しそうだったし、ま、いいだろう。天気がよければ明日(火曜日)行く予定だが、夕方から雪が降り始めており、さてどうなりますか。

ところでお義父さんちでご飯をごちそうになる場合、ご飯を作ってくれるのはお義父さんである。お義父さんは料理がうまいのだ。長年使いこまれたお義母さんのレシピメモを見ながら、ひょひょいと慣れた手つきでいろんな料理を作り出す。失敗はまずなく、いつも並み以上においしい。昨日も牛肉のローストにマッシュポテトとアスパラガス、デザートは例の“失業者のプディング”のヴァニラアイスクリーム添えと、簡単だがちゃんとデザート付きで、全部きれいに平らげた私は苦しく満腹した。

その2、3日前には、お手製のライスクリスピーバーを届けてくれ、これもまた大変おいしかった。ライスクリスピーなんて、バターを煮溶かした中にマシュマロを入れてこれもまた煮溶かし、その中にライスクリスピーを入れてからめ、バットか何かで板状に固めるだけという簡単な菓子だが、ジェリーが「モニーク(お義父さんの姉上)のよりずっとおいしい」と絶賛するとおり、どこがどうとは言えないが、くどさを感じさせない甘みといい、適度な歯ごたえといい、ヴァニラの芳香といい、“たかがライスクリスピー”なのだが、なぜかうっとりおいしいのだ。

そのほか正月明けに作ってくれたフィッシュ&チップスとか、親戚中がよだれを垂らすブラウニーとか、夏に作ってくれて私がいまだに忘れられずにいる苺の菓子(名前がわからない)とか、料理上手が多い雪だるま一族の中でも、お義父さんの料理は群を抜いている。雪だるまによれば「お母さんの方がもっと上手だった」そうだが、だとすればあまりごちそうになるチャンスがなかったのは大変残念である。

ちなみに昨日のような肉料理の場合、ベジの雪だるま用には別のものが用意される。昨日はケベック式豆のスープと、“レンジでチン!”のチャーハンだった。豆のスープはともかく、チャーハンの方は醤油が勝った味付けといい、ぐちゃりとしたご飯といい、大変北米的なチャーハンで、ちょっと味見をしたがお世辞にもおいしいとは言えなかった。日本人に出したら、2口で匙を置きそうだし、中国人に「炒飯だよ」と言って出したら怒り出しそうだ。もっとも雪だるまは北米人なので「おいしい」と言って食べていたけど。
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気持ちを傷つけるのは本意ではないがしかし

  • 2012/02/23 21:43
  • Category: 雑記
近々某事務のためのモントリオールに行かなければならないのだが、田舎町での車の運転には結構慣れたとはいえ、道もろくに知らないうえここより格段に交通量の多いモントリオール市内を車ですいすい泳ぎ渡る自信はなく(雪深い田舎町の初心者ドライバーが都内に乗り入れてしまったところを想像したまえよ)、じゃあとバスで行くことを画策していたらお義父さんから「連れてったげよか?」とのご提案を戴いた。

うーん、微妙。お義父さんのご厚意はたいへん、たいへん、有難いのだが、いい年をした大人2人がいつもいつも親の世話になるってのもねえ。他に手段がないのならともかく、バスという手段があるんだから、ここはやはり自力更生で行くべきではないか。しかもバスは実は普通のバスではなくモントリオールのカジノへ直行!のシャトルバスだから、2人分のバス代の方がモントリオール往復にかかるガソリン代よりもいくぶん安いのだ。カジノは市内にあるので、カジノに着いたら少し遊ぶふりをし、その後抜け出して最寄りの地下鉄駅から自分の行きたいところへ行って用事を済ませ、またカジノに戻って帰りのバスに乗ればよい。モントリオール市内では悩みの種の駐車場の心配もなく、至って便利。実際そういう風に利用している人は少なくなく、某伯父さん、叔母さんは常連だ。だからこそ私たちもこの案を採ったのだが、いまちょっとゆらゆら。

雪だるまが「バスで行ったらお義父さんが寂しがるかも」と言うのだ。それはわかる。実際お義父さんからの提案に「わーい!」と即応しなかった時、お義父さんはちょっとがっかりという表情をした。お義父さんとしてはかわいい息子とそのツマのため力になりたかったのだが、その好意が容れられなかったので寂しかったのだ。

そういえば遥か昔、新しいステレオ(←この言い方で時代がわかるw)を欲しがっていた私に、父が「お父さんが買ってあげようか?」と言ったことがあった。しかしその年働き始め「これからは何でも自分でできる!」と意気込んでいた私は、父の提案に「いいよ、自分で買うから!」と木で鼻をくくったような生意気な答え方をしてしまった。言った瞬間の父の顔を見て「しまった・・・」と思ったのだが、時すでに遅し。その時の父の傷ついた顔は30年経った今でも、「同じ断るにしても、もっと言い方があっただろうに!」という自責の念に私を駆り立てる。同じ間違いをしてはいけない。

とは言うものの、私/私たちはすでに20代ではなく50代だ。お義父さんは80近い。気持ちを傷つけたくとは言え、頼る方と頼られる方が逆のような気がするのだが・・・

編み物2

棒針編み再学習の過程できづいたこと

■ 「基本の基」を教えるさまざまなウェブサイトやテキスト本を注意深く読んで気づいた。私は左手の糸のかけ方を間違えている! 編み目から伸びる糸は、左人差し指の親指側から人差し指の背に回り、中指、薬指の下を通って小指の背に回るのが正しい糸のかけ方だそうだが、私の場合、糸は人差し指と中指の間を通って人差し指の背に回り、人差し指を一周して中指、薬指の“上”を通って、薬指と小指の間に入っている。「糸は正しくかけましょう!」と某編み物の達人がおっしゃるので直そうと試みたが、どうもうまくいかない。編んでいる時は針を換えたり、テンションを調整したりで、けっこう糸をかけ直すことが多いのだが、気が付くと元のかけ方で糸をかけている。何しろ40年近くこのかけ方で編んできたので、左手が勝手に動いちまうのである。正しいかけ方は、そのつど、そのつど、意識しないとできない。で、しばらくは矯正を試みてみたが、今は単色で編む時は気にしないことにした。慣れているのでこの正しくないかけ方の方が糸のテンションを調整しやすく、すいすい編めるのだ。目もそろいやすいし。ただし、編み込み模様のため左手に糸を2本(地糸と配色糸)かける時は正しいかけ方でかけている。人差し指を一周するかけ方で2本かけると、糸同士が絡み合ってしまうからだ。それでなくても編み目がきつくなりやすい編み込み模様で、糸の滑りが悪くては、ますます目がきつくなるし、第一編みづらくてかなわない。それに糸を2本かける時は、1本は人差し指と中指の間から下へ、もう1本は中指と薬指の間から下へ、なので右手も使わないとうまくかけられない。“無意識に”かけることはできないから、ちょうどいいのだ。

日本ヴォーグ社様提供 正しい糸のかけ方




■ その編み込みの時の糸のかけ方だが、初期は地糸で編むときは地糸、配色糸で編む時は配色糸と、いちいち左手にかけ直して編んでいたのだが、このやり方はいかにもとろい。色が変わるたびに手を休めなくてはならないから、色変えが頻繁だとかなーり面倒くさい。なので次は左手に地糸、右手に配色糸をかける(=地糸は欧州/日本式で編み、配色糸は米国式で編む)という方法をやってみた。これは最初のやり方よりは速く編めたが、右手と左手でテンションが違ってしまい、編み込み模様がきれいに出ないという結果になった。米国式に右手で糸をかけて編むのは生まれて初めてだったのだから、当然といえば当然だ。それでも「石にかじりついてでも」の執念でこの方式に固執しフェアアイルのセーター2、3枚かマフラー4、5本も編めば、テンションもそろい、きれいに編めるようになったかもしれないが、へたれの私は靴下半足(例のトナカイ模様の1本目)編んだところでこの方式を諦め、左手に2本かける編み方に移行した。この方式でも初心者の私にとって模様編みをきれいに出すのは容易ではないが、少なくとも3方式の中では一番速く、かつストレスなく編める。なので余生はこの方式で編み進み、習熟を目指すことにする。
ところで、こういうお道具を見つけたのだけれど、これは便利なのかしら?


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地糸と配色糸が絡まないよう、プラスチック指ぬき(?)のそれぞれの溝に
分けてかけられるようなんだけど。




■ 私が編んだ靴下は、どれもこれも私の足よりやや大きく、しかも右と左で微妙にサイズが違う。初心者なので編み進むにつれて手が変わってしまうことと、たいへんおおらかな性格なため段数をきちんと数えることができないことが災いしているのだが、編んでいる時は「まあいいさ。洗えば縮むから」と思っていた。しかーし! 編み終わって洗って乾かして気が付いた。私は全部、ソックヤーンあるいはスーパーウォッシュの毛糸を使って靴下を編んでいたのだ。そして「マシンウォッシュOK!」のこれらの糸は、洗っても決して縮まないのだった! それどころか、洗うと伸びる気配さえある! おかげで私の靴下たちは、今でもみなブーツの中でずるずると余っている。ああ。

■ ソックニッターの間では、ジュディ・ベッカーさんの「マジックキャストオン」は常識である。常識であるので私も挑戦してみたのだが、そして某サイトでは「輪針がなくても、DPN(4本/5本針)でもできる」と言っていたので、その言葉を信じてDPNで試みたのだが、いやー、これ初心者にはDPNでは無理ですよ。輪針なら、キャストオンが終わり編み始める時点で下側の針をすすーと移動させてコードだけが目の中を通っているようにできる。それにより上側の目に余裕ができて、楽に編み針を入れられるようになるのだが、DPNの場合、下側の針を抜くわけにはいかないから、上下にがっちり針が通ったままの状態で、上側の目に3本目の編み針を入れることになる。やってごらんになればわかるが、これ、目に余裕がないうえ、下側の針が邪魔をするから、なまじなことでは目に針が入らない。運よく入っても、糸をかけて引き出そうとした時点で、下の目が針から外れる。上の針を移動させたり、下の針を移動させたり、いろいろ工夫してみたが、30分以上かけても最初の1段(たったの8目)すら編めない。ついにはキャストオンが終わった時点で下側の針を細い針金に換え、やっと編み進めるようになったが、翌日明るいところで見たら編み目が不揃いで、とても使い物にはならず。よって諦めた。注文したUS1号32インチの輪針が届くまでは、マジックキャストオンはお預け。


KnitPurlHunterCom提供 Judy's Magic Cast On

■ 靴下とか細かいものを編むようになって、DPNの場合、長さの違いが編みやすさに大きく影響することにやっと気づいた。最初適切な針を持っていなかったので、実家からかすめてきた古い竹製の5本針を使っていたのだが、なんだか針が余り過ぎて編みづらい。編み地の両端からにょっきりと針が伸びていて、編む時妙にじゃまだ。(ついでに言えば、昔の針なのでまるで竹串みたいに先端が鋭くとがっていて、目とか手とかにぐさっとささりそうなのも怖い。今の針はたとえ1号、0号でも、先端はもう少し丸みを帯びている) しかし他にソックヤーンを編める針がなかったので、これで1足編みあげた。その後、例の伯母さんに連れて行ってもらった毛糸屋さんで、合太糸用(日本の3号相当)の5本針を買った。別によく吟味して買ったわけではなく、店にあった竹製とプラスチック製のうち、値段の安かったプラスチック製を買っただけなのだが、これで編み始めてみたら編みやすさが格段に違う。「あれ、なんで?」と思ってよくみたら、最初に使っていた竹製の針より長さが5センチ短いのだった。(竹製は20cm、プラスチック製は15cm) なるほど、セーターなどの大物を編む時は、編み針の長さが5センチ違っても気づきもしないだろうが、靴下や手袋などの小物では、5センチの違いが大きくものをいうのだな。うーむ。深く感心したので、早速靴下編み用に6インチのUS1号(2.25ミリ)を注文してみた。Knit Picksさんで扱っている、ハーモニーウッドのDPN。白樺の木にカラフルなラミネートコーティングが施してあり、ただの灰色のプラスチック製より編んでいて楽しそう。模様はなんだか“ニットプロ”さんのシンフォニーウッドと似ている気もするが(そういえば名前も似ているような・・・)、まあ追及しないでおこう。

■ DPNで思い出したが、「たた&たた夫」さんは、サンカ手袋を復元された際、1.5ミリのDPNが手に入らず、大変な苦労をされて自作されたようだが、さっきEベイを覗いたら Knit Binさんが、US000-000号(0.7ミリ)、000-00号(1.0ミリ)、0000号(1.2ミリ)、000号(1.5ミリ)など、細番手のステンレススチール製のDPNを扱っていらした。上海のHiyaHiyaというメーカーの製品で、長さは4インチ、6インチ、8インチと3種そろっている。“シルクのように滑らかな針”との触れ込みだが、ほんとかな。000号あたり、試してみようかな。なんか、ぐさぐさ指先に刺しそうで怖いけど。

編み物

以前にも書いたが、仕事がないので毎日、毎日、編み物ばかりしている。本格的にはほぼ20×年ぶりの編み物再開なので、基本的なものを含め、棒針編みのさまざまな技術を再学習している感じ。

表編み、裏編み、減らし目、増やし目などの棒針編みの基本はたぶん何十年(もしかしたら何百年?)も前から変わってはいないのだろうが、本と周りにいる編み物ができる人だけが頼りだった20×年前と違い、最近はネットのおかげで本がなくても、周りに誰もいなくても、わからないことがすぐ調べられて大変便利。特に『ゆーちゅーぶ』での動画解説なんて、わかるまで何度でも再生できるし、謎の部分で一時停止もできるし、もうほんと有難くて涙が出る。

なにしろ編み物の基本の再学習なので大したものは編んでいないのだが、初期、毛糸の店が見つからず、仕方なくウォルマートにあったアクリル糸で帽子とスヌードを編み、


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スヌード↑ と 帽子↓
スヌードには一応縄編み模様が入っているのだが、首に巻くと全然見えない。帽子は極寒の毎日により愛用しすぎて
すでにへたれ気味。




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その後日本のネットショップでハマナカエトフを買ってメビウス型スヌードを編み、


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 ↑薄いグレーと濃いグレーと2色使ってある。ちょっと肌寒い時など、けっこう重宝








隣町のショッピングモールで見つけたうんざりするほど単調な縞模様になるソックヤーンで、左と右で大きさの違う靴下を編み(1つめ:テキスト通りに編んだ→私の足にはやや大きかった。2つめ:足に合わせて編んだ→当然、左右で大きさが違うことになった) ↓



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↑ 右が大サイズ、左が中サイズ。かかとはボックスヒール、つま先はラウンドトウ



ラップ&ターンによる引き返し編みを学習するため、あまり毛糸で練習のためのみの靴下を編み


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↑ 練習に編んだだけなので、あとでほどく予定。ゴム編み部分なんか、糸が足りなくて他の糸で編んでるし。



ケベック産のかたーいウール100%の糸で、鹿の子編みのベレーを編み↓(これはソフィにあげた)


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雪だるまの帽子を編もうとグレーの毛糸を買ったのにヤツは要らないと言ったので、誰にあげる当てもなく縄編み模様のワッチキャップを編み↓


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Ravelry で見たトナカイ模様のくつしたがかわいかったので、てきとーアレンジして編んだら、トナカイの胴体部分(=配色糸が長く続くため、地糸を編み込んでいく部分)において伸縮性が極度に低下してしまい、踵を通すのに四苦八苦、はこうとするたびに「い、糸が切れそう・・・」という靴下1足ができあがり ↓









↑ 編んだだけでブロッキングも何もしていないので、よれよれ。請御容赦。








懲りて、踵なし、編み込み模様なし、ただひらすら“表3裏3。5段ごとに左に一目ずつずらす”でスパイラルに編んでいく靴下を編んだら、ジェリーに「ワインボトルカバーか? それともXXXカバーか? オレのはそんなにでかくないぜぇ」と言われ ↓


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↑ 確かに、はいてない状態では靴下というより×××カバーだが



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スパイラルなので、履けばちゃんと靴下なんである。↑



まこと、学習者の道は平坦ではない。

スノーシューイング

火曜日、ジェリー、雪だるまと3人でスノーシューイングをした。高台にある町と、その下を流れるサン・モーリス川の間の斜面は幅300~800メートル、長さ十数キロにわたって原生林が残り、夏場は木陰の散歩道、冬場はスノーシューイングやクロスカントリースキーのコースになっているのだ。ウチからは遠いがお義父さんちからは近く、そばの小さい公営スキー場を下るとそこはもう原生林で、5分もかからない。

スノーシューイングになじみのない方のために一応説明すると、スノーシューイングとは要するにかんじきの現代版であるスノーシューズを履いて雪道を歩くことである。昔はかんじきをつけて雪道を歩くのは単に生活の必要に迫られての否応ない行動だったかもしれないが、今は生活の必要のためにこれを為す人はまずおらず、もっぱらスポーツあるいは趣味としてたしなまれる。大きくてかさばるスノーシューズをつけて雪道を歩くのは結構な運動になるからだ。よってスノーシューズはスポーツ用品店やホームセンターのスポーツコーナーで売られ、値段はマスマーケット向けで80~150ドルくらい。私のは119ドルだった。







上の写真は某スポーツショップのサイトから無断でお借りしたものだが、スキー板同様、つま先がちょっと上がり、真ん中には前にX型のストラップ、後ろにサンダルのようなバックストラップがついている。この間に足を入れて前後のストラップを調節し、脱げないように固定する。冷たい雪の中、かじかみそうな指でストラップを調整するのは、いつもけっこう大変だ。スノーシューズの裏には金属製のギザギザがついており(写真左が裏側)、雪道の上り下りでも滑らないようになっている。

さて服装だが、零下8度くらいとさほど寒くなかったこの日、私が着ていたのは下着代わりの半袖のTシャツに長袖のセーター、化繊のジムパンツ、偽ダウンジャケット、毛糸の帽子と襟巻と手袋、防寒ブーツ(零下40度までOKの例のあれ)、以上。防寒用の下着とかは特になしでも別に寒くはなかった。ただ手は毛糸の手袋1枚では冷たくて、もうひとつ合皮のミトンを持ってこなかったのが悔やまれたが。暑がりの雪だるまに至っては、もともとスウェットシャツ1枚にダウンジャケット、綿パンツしか着ていなかったのに、暑くて途中でジャケットのジッパーを全開にしていた。一般的にはスノーシューイングに最適の気温は零下15度、ジェリーの好みでは零下10度だそうである。どっちにしても、この日の気温は適温よりやや高めだったわけだ。

ここでしょっちゅうスノーシューイングをしているジェリーは、コースとして整備されたルートを歩くのは退屈で嫌いで、ためにこの日も木々の間を縫い、急勾配を上り下りするラフなルートを選択。実際この方がずっとおもしろいのだ。目が痛くなるような真っ青な空を背景に、林の中に積もった真っ白な雪、冬枯れの木々、染み出た水が分厚いツララになって表面を覆っている巨大な岩、半分は凍っているものの、残り半分は紺とも鉛色ともつかない重い色をたたえてずっしりと流れている川、深緑色と灰色にくすんだ対岸などを視野の端にとらえながら、黙々と歩く。雪の中に点々と、野ウサギや野鳥、リスの足跡が残っているところもある。スノーシューイングの人やクロスカントリースキーの人が連れてきたのか、たまには犬の足跡もある。引き綱付きの散歩ではなく雪の中を思う存分自由に走り回れるのだから、犬もさぞかし嬉しいだろう。

この日は1時半過ぎから4時過ぎまで2時間あまり林の中を歩き、最後は誰もいないスキーゲレンデを登ってお義父さんちに帰った。ちょうど夕日が沈む頃だったので、ゲレンデでは沈む夕日を正面に見ながら後ろ向きに登った(底にギザギザつきのスノーシューズなら、後ろ向きでも難なく登れる)。この日一番の絶景だった。

お湯でもダメか-洗車編

引っ越しを契機に過去記事のカテゴリ分けを始めてみたのだが、分けるために読み返してみると、読むに値するような記事はほとんどないことに気付いて、ややげんなり。もともと日本語の練習のために始めたブログだし、目的の半分は日々の記録であるので、内容が日常些事に終始するのは当たり前ではあるのだけれど、あまりの低水準に我ながら意気消沈。でもここで止めたら母語である日本語までなくすことになりかねないので、くだらなくても何でも続けるしかない。

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一昨日の土曜、天気がよかったので外で洗車しようと車をガレージから出し、洗剤を溶かした湯をバケツに入れて、ゆるく絞った雑巾で拭き始めた。(冬なので、さすがにホースとブラシで豪快に洗車というわけにはいかない)

雪の多いこの辺りでは、冬場は路肩に寄せられた雪と滑り止めにまかれる土、融雪剤の塩のせいで、車はあっというまに汚れる。ウチのエラントラもディーラーからもらったお誕生日ギフトクーポンで月曜に洗車してもらったばかりだったのだが、木曜にダウンタウンまで買い物に行ったら、もう側面からルーフまで、雪と土と塩が混じった白っぽい汚れがびっしり。汚い車で走るくらい何でもないが、汚れがくっついたままだと乗り降りの際に服を汚すし、塩混じりの雪は塗装に悪そうなので、仕方なくまたバケツと雑巾を持ち出したのだ。

ところが「晴れてるし、マイナス5度だから大して寒くない」と思って外で洗車し始めたのは大きな間違いだった。雑巾の拭き跡が、あっという間に霜になってしまうのだ。けっこう熱い湯だし、洗剤も入ってるし、まさか凍ることはあるまいと思ったのだが甘かった。フロントグラスなど雑巾で拭いたとたん、さあっと白くなり、2、3秒後には薄い氷になっている。あれま・・・

車のほかにも自転車やらダンプスター、雪かき道具や庭道具など入れてあって狭く、照明の加減で車のお尻側はよく見えないガレージの中より、広くて明るい外の方が洗車しやすいだろうと思って始めたのだが、まさかこんなことになるとは。しかし熱い湯で拭くそばから霜になってしまうのでは洗車にならないので、仕方なくまた車をガレージに入れ、中で洗車した。狭くて動きづらいし、よく見えないので案の定拭き残しがあり、翌日外で見たら左前ドアの下とお尻の右下が白いままだった。ちぇ。

それにしても車を外置きしている人は、いったいどうやって洗車しているのだろう? 毎回お金を払ってガソリンスタンドでやってもらっているのだろうか?

黒指二人組

引っ越し祝いにお義父さんからもらった鉢植えのシュロが、いよいよいけなくなってきた。ウォルマートからお越しとあって、もともとあまり元気ではなかったのだが、ウチに来て3か月、水も肥料も日光も室温も適切を心掛けてきたのに、葉はますます黄色く枯れ、最近は茎まで茶色っぽくカサカサになってきた。いくら私と雪だるま、真っ黒な親指を持つ二人組の世話を受けているとは言え、この仕打ちはあんまりである。

たぶん鉢の中の土がよろしくない(水はけがよすぎ、やせているもよう)せいと思われるので、次の日曜にはホームセンターで新しい土と鉢を買い、植え替えをしてみるつもりだったのだが、昨日食料品の買い出しにダウンタウンのスーパーに行ったら、入って最初のアイル、野菜・果物コーナーの真ん中に観葉植物の大鉢がどどーんと並んでいるのを発見してしまった。

ふだん植物など扱っていないスーパーの割には、搬送用パレットの上に無造作に並べられた20個あまりの大鉢はどれもみなつやつやと元気そうで、しおれた葉も、黄色くなった葉もない。ウチのと同じようなシュロもあったが、こちらはつやつやと鮮やかな深緑の葉と言い、すっくり力強く伸びた茎と言い、いかにも健康そうでウチのシュロちゃんとは雲泥の差。他にもクリーム色と赤の縞もようの葉っぱをもった植物や、剣状の緑の葉っぱにクリーム色の斑が入ったの(サンスベリア?)、ユッカなどいろいろ並んでいたが、みな溌剌とまるで朝8時、9時の太陽のよう。

親指が真っ黒な割には植物が好きな私と雪だるまは、思わずその場で立ち止まり、パレットの周りをくるくる回って矯めつ眇めつ。もう欲しくてたまらなくなっている。思えば香港時代も初期は花墟道(Flower Market Street)の花屋の売り上げにずいぶん貢献したものだった。で今回も誘惑に負け、微力ながらこのスーパーの売り上げに貢献して、1m弱のユッカ1鉢をお買い上げ。値段がついていなかったので恐る恐るレジに持ち込んだのだが、なんとたったの9ドル99セント(邦貨800円弱)だった。

出口では何人かの人に「きれいねえ。おいくらでした?」とか「ほんと、きれいね!」とか声をかけられ、ついでに「家に帰ったら、もっと大きな鉢に取り換えて土を足し、20-20-20の肥料を与えるといいですよ」との有難いアドバイスまで頂戴した。

ユッカちゃん、お願いだから黒指二人組の悪しき影響に惑わされることなく、元気に生き延びてくれ。決して、決して先輩シュロ君を見習ってはいけないよ。ま、シュロ君も日曜にはサバイバル手術敢行の予定ではあるけどね。



ウチに来たユッカちゃん↓




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プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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