眼医者さんに行く 2

信じ難いことだが水曜にまた雪が降り、世界が冬景色に逆戻りした。その前夜にお義父さんから「明日は雪だよ。5センチ積もるよ」と言われた時には、「またあ、人をからかってぇ!」とか思ったのだが、翌朝起きたら庭も屋根も一面まっ白だった。3月末でこれとは、ああカナダよ、こないだの気温20度超えはなんだったのだ?

さて月曜の眼医者殿だが、予約時間は2時20分だったのだが、アシスタント嬢の部屋に通されたのはその1時間後、実際にドクターの顔を見、私の眼に検査用の目薬が落とされたのは4時ちょうどだった。病院で診察時間がずれこむのは、どうやら世界共通のようだ。

ただし時間はずれ込んでもストレスが少なかったのは、受付や担当アシスタント、医師などがみな感じよく、親切だったから。ことに最初に視力検査と眼圧の検査をしたアシスタント嬢は、幸運にも英語を話す人だったうえ大変茶目っ気もある人で、現状説明で私が「左目の像はぼんやりしているうえ歪んでいて、垂直線は視野の真ん中で内側に曲がって見える。たとえばこんな感じに」と両手で線が曲がる様子を示してみせると、「あら! それだと私の場合、身体の線は理想的になるけど、顔は困るわね」と笑うし(アシスタント嬢は背が高く、大変ほっそりした身体つき=カーヴィーではないw)、香港の眼科医からの紹介状(英語)と血液検査の結果(中・英併記)を渡すと、「おもしろいから、この中国語のを一番上に置いとくわ。読めなくてきっとびっくりするわよ」とファイルの一番上に中国語の書類を乗せ、こちらにウィンクするといった具合。おかげで事前検査の間中、雪だるまも私も笑ってばかりで、かなりリラックスできた。

ちなみに肝心の診察結果は担当のドクターSによると、左目の白もや&視力低下は眼球の血管の腫れによるものと思われ、したがってこの腫れが引けば視力が改善する可能性があるかもしれないとのこと。来週まず1度、腫れの軽減に効果があると認められている薬を注射して反応を見てみることになった。現状、左目の白もや&像の歪みで右目の像までチラついたり歪んだりしており、そのため字が読みづらく、かつ非常に目が疲れやすくなっているので、可能性がかなり低くても改善の見込みがあるのなら、やってみる価値はあると思う。駄目もと。

ついで私が最も恐れていた右目に左目と同じ症状が発生する可能性については「こういった症状は圧力(眼圧?)が高い場合起こりやすく、現状では両目とも圧力は正常なので、発生する可能性は低い」との見解。私としては左目の症状改善の可能性の示唆より、こちらの方がよほど有難かった。たとえ左目がだめになっても、右目が残るなら私は何とか生きていける。意気地のない私はこの1か月、右目もだめになったらどうしよう?と、夜中に目が覚めてしまった時など、恐怖に身のすくむ思いだったのだ。

さらに有難いことに、私たちが隣町から来ていることを知ると、ドクターは今後の治療&検査をすべて地元の病院でできるよう手配してくれた。実のところ彼は週一で当町の病院に来ているのだそうで、だからこそ手配が可能なのだが、目の調子のよくない私が40分運転して隣町まで行かなくて済むのは有難い。当町の病院ならウチから10分程度。暖かければ自転車でも行ける距離なのだ。おまけに病院から電話が行ったので、私のメディカルカード発行も早まりそう。すでに1月に申請はしてあったのだが、病院からの電話に担当氏は「添付のビザ書類が不鮮明。もう1回ファックスで送って」との要請。2か月以上経つ今まで不鮮明さに気付かなかったのか?と思わないではなかったが、おとなしく翌日郵便局からファックスを送付。しばらくしてウチに電話があり「今回は鮮明。発行手続きするから」とのお言葉。やれやれだが、文句を言っても始まらない。

以上、眼医者の顛末。少しずつしか作業できないので、これだけ打つのに3日もかかってしまった。たはは、である。
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眼医者さんに行く

先週の木曜、隣町の眼科医から電話があり、月曜に診察してもらえることになった。つまり今日である。お義父さんには「申し込んでから2週間で診察してもらえるのは劇的に早い。この町なら1年はかかる」と言われたが、私としては「2週間って、ちっとも早くないんですけど?進行性の病気だったら、2週間で取り返しのつかないほど悪化してる可能性だってあるし」と、このシステムというか眼科医不足に不満である。

規模も人口密度も制度も違うのだから比べるのは公平ではないかもしれないが、香港で最初に目がおかしくなった時は、ファミリードクターを受診したその日に専門の眼科医を紹介してもらえ、しかも「予約を取ったから、このまますぐ行きなさい」と、診察が終了する午後6時間際だったにもかかわらず、一駅隣の眼科クリニックに滑り込むことができた。そして即刻の治療開始のせいかどうかはわからないが、1か月後には視力は大幅に低下したものの、白もやは消え、見えなかった部分が見えるようになった。おかげでつい先日まで、まあまずふつうに読み、書き、手仕事をすることができた。

米国のように高額の医療費に泣くのも困りものだが、カナダのように保険制度でしっかり守られている代わり、受診待ち時間がやたら長いのも困りものだ。間を採って香港のように、時間はあるけどお金がない場合は公立病院、お金はあるけど時間がない、あるいは緊急に診てもらいたい場合は民間クリニックと棲み分けされていると、患者としては選択できてありがたいのだが。なにしろ香港では、民間クリニック/病院でもロケーションや設備などによって、超高級から高級、中級と分かれていて、予算に応じて選ぶことができた。私自身、子宮筋腫の手術の時は、最初に提案された山の上の超高級病院は予算オーバーなので遠慮させていただき、代わりにお財布にやさしい山のふもとのお手頃病院に換えてもらった。それでも別段支障はなく、手術は順調、経過は良好、看護師さんたちはやさしく、ご飯はおいしく、快適な入院生活(4日間だけだったけど)だった。

ところで週末から気温が下がり、本日はマイナス5度。3月末だからこれが普通なのだが、先週20度超えなんていうぬくぬくとした気温を楽しんでしまったので、またまた防寒コートに逆戻りなのが、ちょっと恨めしい。

SANA

ケベックシティに行った翌日、SANA(Service d’accueil des nouveaux arrivants:文字通り訳せば、新規到着者受け入れサービス?)に行った。「政府のフランス語教室を探してよ」という私の要請に応じ、雪だるまが検索してくれたのである。当地はなにしろフランス語が第一言語で、フランス語教室の検索すら英語ではろくにヒットしない。勢い、フランス語がわかる雪だるまに頼ることになり、自立度が減る。甚だ遺憾である。「フランス語で検索し、その内容がわかるようなら、フランス語教室は要らんわい」と、フランス語ばかりの検索結果を眺め、ぶつぶつ愚痴る。

当町のSANAは町役場の近くの比較的静かな通りにある平屋の建物で、入り口近くにいた3人の女性が暖かく歓迎してくれたが、残念ながら今季のフランス語教室はあと2回ほどでお終いとかで、編入はかなわず。これから長いヴァカンスに入り、次は9月からだそうである。仕方ない、それまでは自習か。でも夏の間にもピクニックとかSANA主催の行事があるそうなので、メンバーに登録した。ついでに日本語を勉強したい人が見つかったら、ランゲージ・エクスチェンジのアレンジもしてくれると言ったが、こちらは有難いような有難くないような。

経験から言うが、ごく特殊な場合を除いて、ランゲージ・エクスチェンジでは外国語は学べない。母語であるだけでは、その言語を人(外国人)に教えることはできないのだ。その言い方が正しいか否かは言えるが、なぜ正しいのかの説明はできず、相手は訳も分からないまま、その文章を丸呑みするしかない。発音矯正にしたところで、どうやったら正しい音を発することができるのか(口の開け方、舌の位置)、ふつう素人には説明できず、学習者はただ相手の発音を真似しようと無駄な努力を繰り返す。ことに双方が初級者で第三の共通言語がない場合、そのコミュニケートの手段すらないわけで、時間の無駄以外の何物でもない。ランゲージ・エクスチェンジが役に立つのは、双方が中級~上級者で、雑談により語彙の拡大と自然な言い回しの獲得ができる場合だけ。千野先生のおっしゃる通り、語学の習得はかけたお金と時間に正比例するのだ。(あ、今気づいた。SANAのフランス語教室は無料だった。ということは、通っても無駄か? ははは・・・ ←やや力の抜けた笑い)

春第一日

  • 2012/03/21 20:38
  • Category: 雑記
当地の暦では春第一日目(the first day of spring)の昨日、ケベックシティに行ってきた。ここ10日ばかり何だかぬくぬくと暖かく、春の気配むんむん。路面から雪が消えたので、日曜の夕方には今年初めて自転車に乗り近所を一周してみたし、月曜にはジムへも自転車で行った。ニュースでは盛んに「記録破りの暖かさ」と、連日の摂氏20度超えを報道している。屋根の雪がみるみる消え、庭にずっしりと積もっていた雪もゆるゆると融け始めて、そこここで芝生が顔を出し始めた。4月に雪が降ることさえ珍しくない当地では、3月でこれは本当にびっくりである。まさかこのまま本格的な春に突入することはあるまいが、暖かい日が続くのは個人的には大変ありがたい。春の気配は、気持ちを上向かせる。

ところでケベックシティに行ったのは、日本の運転免許証をケベック州のに換えるため。日加間の取り決めにより日本の運転免許保持者は、書類さえ揃えれば学科試験、実地試験なしでケベック州の運転免許証を貰える。係りの女性は大変感じのよい人ではあったが、英語はあまり得意ではないようで、結局傍らに控えていた雪だるまが通訳。壁には「フランス語でコミュニケイトしよう!」みたいな標語も貼ってあったし、やはり当地は圧倒的にフランス語!なり。15分ほどで事務を済ませ、手続き料82ドルを支払い、顔写真を撮っておしまい。正式な免許証は後日、自宅に郵送されるそうで、昨日は紙一枚の仮免許証を貰ってきた。ちょうど今月末で自動車保険が切れるのだが、このケベックの免許証があればどこの保険会社でも文句なく引き受けてくれるはずである。前回はケベック州の免許がなく、国際免許もないというので、某1社しか引き受けてくれず、しかも保険料が通常のほぼ倍だった。ま、その後お買い物の途中、隣を走っていた車にぶつけられて、払った保険料の倍くらいの修理代が保険から支払われたので、元は取ったような気はするが、今後また事故るとは限らず、保険料は安い方がよい。

やっと重い腰を上げ

  • 2012/03/20 20:28
  • Category: 言葉
フランス語が第一言語の当地に引っ越して8か月、やっと重い腰を上げてフランス語を勉強する気になった。今までは何しろ家の中では英語と日本語だし、お義父さんとかジェリーとか仲のいい伯母さん・従妹とかはみな程度に差はあれ英語を話すし、買い物その他は常に雪だるまと一緒だし(だって私が運転手なのだから)で、フランス語がわからなくても何とかなってしまっていたのだが、最近できることが少なくなって暇を持て余し気味だし、しばらく前に英語を話せない伯母さんのひとりから「おしゃべりができなくて、ほんとに残念」としみじみ残念そうに言われたのも気になっていたし、この地に根を下ろすつもりならフランス語は必須だし、手続きの過程でうんざりし過ぎて書かなかったが、しばらく前に永住許可も取得したし、で一念発起。その気になれずに放っておいたフランス語を勉強することにした。

フランス語は昔、第二外国語で勉強し、そのあと語学学校でも少し勉強したが、すでに20年以上も昔の話。記憶に残っている単語は数えるほどだし、過去形や未来形はしばらく考えていないと出てこない。つまり日常会話には何の役にも立たない。しかも現状では、かつて英語や中国語を勉強した時のように、本を頼りに目から勉強するのはしんどい。なので、とりあえず今回は読み書きは放棄。「聞けて、話せればいい」ことにして、もっぱら耳から学習することにした。

自主学習の先生に選んだのは、オーディブルの中で一番聴者評価の高かったPimsleur。成人の第二言語学習者にとって、もっとも効果的な時間間隔で単語や言い回しが再出するように配置してあるとかで、まじめに勉強すれば効果は高いそうだ。1日30分程度が1レッスンになっている。とりあえずレッスン1-5と6-10の2つをダウンロード。指示に従って、実際に声を出して真似をし、質問に答え、また真似をすることの繰り返し。30分間ほとんどずっと声を出しているのでけっこう疲れる。

その昔、語学学習はもっぱら読み書き重視で、何年勉強しても(大方の場合)喋れたり聞けたりするようにはならなかったが、この方式なら少なくとも喋れるようにはなれそうだ。文盲克服はそのあとということで。

メイプルリーフ柄靴下

そういえば今回の視界不良が始まる前は、メイプルリーフ柄の靴下を編んでいたのだった。ちょうど片方編み終えたあたりから目の調子が悪くなったので、2つ目は編めずに放ってあるのだが、いつか調子がよくなったらもう片方も編んで、ちゃんと完成させたいものである。

もっとも赤白メイプルリーフの靴下を見た周囲からは「ここでメイプルリーフ柄なんか見せびらかさない方がいい」とか、「安全のため、もう片方は青と白でフルールドリス(ケベック州の州旗)の柄にしろ」とか、冗談半分さんざんからかわれたので、模様に関してはややビミョー。FLQ(ケベック解放戦線)が活発に活動しているという話も絶えて聞かないけどねえ。




メイプルリーフ柄は、カナダ国旗の画像をプリントして目数に合わせてグリッド線を引き、
「まあ、こんなものだろう」と適当図案にアレンジ。


IMG_3072-2.jpg

側面と底がチェッカー柄になっているのは、こうしておけば配色糸の白を編み込む必要がなく、
編みやすいうえ、伸縮性も増すと考えたからなのだが、
デザイン上、つま先とかかとを赤一色にしたため、最も傷みやすい部分が一重になってしまったのは
機能的には×だった。
嶋田先生ならここは地糸も配色糸も同じ赤毛糸で編み込みにするところだが
そもそもマジックループでつま先から編み始めてしまったので対応できず。
マジックループで編み込ってどうやるんでしょ?



クリニック行った

月曜日、朝8時半の開門に合わせ8時過ぎにクリニックに行ったら、すでに10人ほどの人が並んでいた。私は13番目だったが、それでも30分ほど待っていたら午後3時20分の診察予約を貰えた。日本の病院のように、ずっと待合室で待っていなくてもいいのは有難い。

で午後の指定時間に、またクリニックに行った。このクリニックには7~8人の医師がいるが、私に割り当てられたのはムスリムと思われるお名前のドクター。「もしかしたら英語が通じるかも♪」と期待したが、残念ながらフランス語の方がよろしいとのことで雪だるまが通訳。一応、経過、症状、現在の問題点を話し、ドクターの方も丁寧に聴診、血圧、目のチェックなどしたが、何しろ眼科専門医ではないので、これは専門医を紹介してもらうためのステップを踏んでいるだけのこと。ただ血圧が高め(3回測った平均が160-95では高いと言われても文句は言えない。ただし家で測ると130-85くらいで、ぎりぎり境界線くらいでおさまる)とのことで、サンプルの血圧降下薬と処方箋をもらう。眼科医の紹介については、クリニックから隣町の眼科医あてファックスを送り、追って眼科医から直接ウチに連絡するとのことだったが、3日経った今日現在、まだ連絡はなし。まさか連絡が来るのは○か月後か? それなら日本か香港で診察を受けた方がましかも。
ちなみに診察代は38ドルだった。無保険の割には安い。

ところでクリニックに行く前、「もしかしたらメディカルカードが来てるかも」と期待して、コミュニティポストに寄ってみたのだが、メディカルカードの封書はなく、代わりに20日ほど前に日本に注文した編み物本3冊が届いていた。思えばこれを注文した頃は視力に不安を感じておらず、だからこそ複雑な編み地と凝ったテクニックで知られる嶋田俊之さんの編み物本などを嬉々として注文してしまったわけだが、20日後の今は1段40目もないマフラーですら、4段編むと目がチカチカ。バスケット編みの手袋なんて、夢のまた夢だ。たった20日で、なんという変化か。ああ老化よ、身体機能の衰えよ!(嘆息)

読むこと、書くこと

  • 2012/03/11 06:06
  • Category: 雑記
視界不良がますますひどくなってきたので、雪だるまの勧めで目を休めるために水、木、金と3日間、まったく本読まない、PC見ない、編み物しない生活を送った。おかげで目の痛みは取れ、視界の白モヤもやや薄くなったが、気分の方は正気を保てないほど落ち込んだ。読めず、書けず、好きな手仕事もできない生活では、生きている甲斐など全くない。子供の頃から、文章を読むことは私にとって最大の喜びであり、暇さえあれば読んできた。知識を得るために読み、考えるために読み、楽しむために読み、電車で読み、休み時間に読み、トイレで読み、一人なら食事やお茶の時も読んだ。夜寝入る前にひとしきり本を読むのも、大きな楽しみだった。書く方も同じだ。大した文章を書いてきたわけではないが、絵心も音楽の素養もない私にとっては、書くことだけが唯一の自己表現の方法であり、書くことによって気持ちを伝え、また考えを整理し、私という人間を、至らない、偏屈で意固地な人間ではあるけれども、作ってきたのだ。それらができなくなっては、私は私でいられない。それらができないジンセイなど、わたしのジンセイではない。

と悲愴に書いたが、最後まで読み書きしつつ生きたいのなら、現実的に考えて取れる策は限られている。1.眼医者に行く 2.目を酷使しないよう、読み書きと手仕事の時間を加減する、しかない。

2はすでに実施済みなので、次は1。視界不良になる前はメディカルカードが届いてから行くつもりだったが、症状が進んできたので、カードはまだ来ていないが眼医者に行くことにした。カードないから保険は効かないが、私の今のステータスでは日本でも香港でも保険はないのだから、どこで医療サービスを受けようと全額負担になることには変わりない。ならば家があり、滞在費が要らないここで診察を受けた方がまだましだ、という判断。

ただこちらで眼医者に行くには、まずファミリードクターに診てもらって紹介状を貰わねばならないのだが、移民したばかりの私にはファミリードクターはいない。雪だるまにはファミリードクターがいるが、配偶者だからと言って自動的にそのドクターの患者になれるわけではない。したがって月曜朝一でそのドクターのクリニックに行き、キャンセル待ち。飛行機同様、空きが出れば診てもらえる。出なかったら、また翌日キャンセル待ちを繰り返す。日本の田舎も医者不足だが、カナダの田舎も同様らしく、医者はなかなか新規の患者は取らないらしい。もちろん事故や急病ならこの限りではないし、カナダ国籍またはビザ保持者なら保険があるから、米国のような高額の医療費に泣くこともないそうだが、急病ではない人の診察待ちは結構長いと聞く。お義父さんなど、白内障の手術を希望してから実際に手術を受けるまでに、2年近くかかった。もっとも隣の大きい町だと眼医者の数が多いので、伯母さんは3か月ほどで手術をしてもらえたそうで、私もファミリードクターに紹介状を貰えたら、隣町まで行った方がよさそうだ。

キャビネットできた

  • 2012/03/07 04:59
  • Category: 雑記
先週、雪だるまのDVDキャビネットが出来上がり、2日がかりで搬入、据え付けされた。高さ2m超、重さ100kg弱の引出式本棚型キャビネット12台がずらり並んだ姿は壮観。キャビネットは片面8段、両面で16段の棚があり、1段に約38本のDVDが入るので、12台合計では7200本くらいのDVDが入るはずだが、雪だるまによると彼はすでに7500本近いDVDを所有しているそうで、つまりこれでも入りきらない。これだけの大きさのキャビネットが来たからには、所有するDVDのすべてを収めておつりがくるのだろうと思っていた私は、やや呆れた。雪だるまよ、いい加減でDVD集めるの、やめろよ。もうすでに死ぬまでには見切れない数のDVD持ってるんだからさ、もういいじゃん?

ところでこのDVDキャビネットは、叔父さんのひとりが紹介してくれた大工さん兼木工職人さんが作ってくれた。「こういうのが欲しい」と注文してから1か月ほどで出来てきた。この職人、ギイさんはすでにリタイアの身なのだが、頼まれると家の増改築を請け負ったり、今回のような細工物を作ったりと、ぼちぼち仕事を続けている。腕はいいし、手間賃は安いし(1時間20ドル)なので、もともとはホームセンターでプレハブを買うつもりだった庭に置く物置小屋も、このおじさんに造ってもらおうかと雪だるまは考えている。私は私で、実は文庫・新書用の本棚をすでに注文した。こちらでふつうに売っている本棚では1段の高さが高すぎ、深さも深すぎて、文庫や新書は前後2列に並べるようになってしまうのが嫌だったのだ。その点、特注なら高さも深さもぴったり。後ろの本を取るために、前の本を移動させなくても済む。来週には出来あがる予定である。

『The Whistleblower』『The Help』『La tête en friche』

  • 2012/03/03 09:09
  • Category: 映画
頭痛にはモーツァルトが効くのではないかと思い試しているが、効果のほどは判然とせず。ほんとのところ好きな音楽なら何でも鎮痛効果があるような気がするのだがどうだろう? もちろん気が滅入るような曲や、激しい振動で頭痛が増幅しそうなへヴィメタルは別として。

この間『The Whistleblower』(2010)を見た。ボスニアで平和維持活動に従事する複数の国際機関の職員たちが、ヒューマントラフィッキングにかかわっていたという胸の悪くなるような実話を基にした映画。映画そのものとしての出来は今ひとつだったが、内容が内容だけに思い出すたびにやり切れない思いがする。なぜ意志も感情もある人間を、恒常的に動物以下のもの、モノとして扱い、徹底的に搾取し続けることができるのか私にはわからない。振り返って、自身の行動のおぞましさに体が震えることはないのか?

その前に見た米映画『The Help』(2011)も、悪くはないが食い足りない映画だった。60年代初めの米国南部(ミシシッピ)を舞台に、白人家庭でメイドとして働く黒人女性たちの実態を、当時の公民権運動の高まりを背景に描くというのが大筋かと思うが、なにしろドリームワークス、なにしろエンタテイメントなので、掘り下げ方が浅い。当時の黒人メイドの実態の描き方が甘いと、ABWH(黒人女性歴史家協会?)から批判されたのも無理はない。ただしお楽しみとして見るなら、登場する女性たち、南部の裕福な白人家庭の若奥様達の服装は、とことんフェミニンで、色鮮やかで見ていて大変楽しい。映画では、典型的南部女性というと、判で押したように、きちんと整えた髪に鮮やかな色合いのドレスといういかにも“女性”らしい服装で現れるが、南部のいいとこの奥様方は今でもほんとにあんな服装なんだろうか?いやはや近寄り難し。


help.jpg

↑ ほら、これですよ。このお洋服!


もうひとつ『La tête en friche』(2010)はジェラール・デパルデュー演ずるところの、人はいいが知性的とは言い難い中年のおっさんと、上品で知的で本を読むのが好きな90何歳のおばあさんの交流を描いた映画。ばあさん映画好きな私としては、外せない1本。映画でおばあさんを演ずるGisele Casadesusさんは実際に90歳を超えているが(1914年生まれ)、小柄で華奢で、ちょっと叩いたら壊れてしまいそうな身体つきはともかく、精神の明晰さは全く衰えておらず、うらやましい限り。90何歳になっても、ちゃんと本が読めていいなあ。

上にも書いたが、私はばあさん映画が好きだ。そのうち、ばあさん映画ベスト10でも考えてみようかと思う。

行ってきた

  • 2012/03/01 08:56
  • Category: 雑記
昨日無事モントリオールまで行ってきた。目的の某事務所にたどり着くまでに3時間近くかかってしまったのはお義父さんの運転のせいではなく、市内の交通渋滞と駐車場難のせいである。事前に当たりをつけておいた駐車場は2カ所とも満車で入れる余地なし。路上のパーキングメータにも空きはなく、駐車場所を見つけるまで某事務所付近を3、4周してしまった。これだから都会に車で行くのはいやなのだ。この次はやっぱりバスにしよう。某事務所の真下が地下鉄駅であることも発見したし。

↑と書くとまるでわざわざ連れて行ってくれたお義父さんに全然感謝していないように聞こえるかもしれないが、私も雪だるまも大変ありがたく思っているのである。お義父さんにはその旨、ちゃんと言葉と態度で伝えた。大きな親切心と暖かい気持ちがなければ、面倒な冬の高速道を往復300キロ超も走る気になるものではない。

でも帰りに寄り道できるのは車の利点。昨日はイケアに寄って、私たちは雪落とし用の玄関マットと前回はサイズ切れだったベッドリネン、お義父さんはジンジャービスケットを購入。お義父さんはイケアに来るたびにこの薄焼き煎餅のようなジンジャービスケットを買っているので、たぶんお気に入りなのだと思う。「パッケージが変わったけど、味は同じかな?」とか何とかぶつぶつ言いながら1箱抱えていた。

ikeaginger.jpg
↑ 昔のパッケージはこんな感じ



最近また左目の調子が悪く、視界にロンドンフォッグが発生。“ピースープ”と言うほどの濃さではないが、視界がうすらぼんやりぼやけてしまうのは、なかなか悲しいものがある。香港の眼医者どのには「よく休む以外、これといった悪化防止策はない」と言われているが、メディカルカードが来たらこちらの眼医者どのにも意見を聞いてみるつもり。何しろ読書といい、映画といい、手仕事といい、私がやりたいことには全部“目”が要るのだ。これらが出来なくては、なんのためのジンセイぞ? もちろん老いるということは、こういう体の不調や衰えとそこそこに折り合いをつけて、持ち駒の範囲内で楽しみを見つけていくことなのだろうけれど、それにしても“目”がなくなると厳しい。すでに活字が小さい昭和時代の文庫本を読むのは苦しくなっている。アマ○ンさんよ、早いとこキンドル用日本語書籍を販売して、拡大フォントで読ませてくれ。



目を休ませるための戸外活動の一環として雪だるまを作った。
北米型の3段スノーマンではなく、日本型の2段雪だるま。
土曜の夜だったかに降った雪が、こちらの雪としては珍しく水分を含んだ重い雪だったので
雪だるまが作れたのだ。ふだんのかるーいパウダースノーでは、こんなものは作れない。
それにしても顔がいまいちエイリアンみたいだな



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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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