雪が降ってるうちは・・・

実は「4月21日に雪ですよ、みなさん!」と呆れた翌日も雪となり、その後は曇りや霙のようなうら哀しい天気が数日、そして今日もまた雪の予報。11月1日に履いたスノータイヤは4月末になっても、まだ脱げない。一昨日遊びに来たお義父さんも「5月半ばまではスノータイヤでいた方がいい」と言うし、まったくやれやれのケベックである。

花の種は買ったものの、これではいつ蒔けばよいのやら。1年草のパンジーやインパチェンス、スナップドラゴンは「最後の霜の8-10週間前に種まきをせよ」と書いてあったので、ちょっと遅いかな?と思いつつも発芽用の小さいポットに種を蒔き、常に20度の室内に置いてあるからよいが、困るのは直播きのオリエンタルポピーやワイルドフラワーだ。野原のように風に揺れ咲き乱れる花々・・・を夢見てこれらの種を買ったのだが、雪が降るとわかっている時に蒔くわけにもいかず、種まきは遅れるばかり。これらは多年草だから種まきに悩むのは今年だけで、来年からは彼ら自身で時期を見計らって芽を出してくれるはずだが、それもこれも今年種まきに成功し、芽が出て花が咲き、立派に根付いてくれればの話で、初年発育不良では今後の発展は見込めない。種の袋の裏には“Sow in early spring, as soon as the soil can be worked…”と書いてあるが、ケベックの早春ていったいいつなのだろう? 雪が降ってるうちは春とは言えんよねえ? それともこれがケベックの早春か?
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園芸の春

今日はまた最高気温が3度程度に下がってしまったが、それでも世の中は着々と春に向かって進んでいる。楓の木々が紅色の霞のように芽吹いてきたし、アジサイも芽を出した。名前は知らないが去年の夏、黄水仙によく似た花を咲かせた株からも新しい葉っぱが出てきた。晩秋、初心者の私が「こんなもんかな?」と超てきとーに土の中に埋めたシラーとムスカリの球根でさえむっくりと芽を出し、花までつけ始めた。

新聞の折り込み広告にもガーデンセットやガゼボ(四阿)、芝生の種や肥料の大袋、数々の庭仕事・園芸用具などが賑やかに並び、雪が消え外に出られる喜びに満ち溢れている。冬の間閉まっていたジムの前のグリーンショップもイースター明けに店を開け、営業を再開した。空気がぬるみ、世の中、春!なのだ。

その春気分に押され、雪だるまと私も本日ホームセンターに出かけ、数々の庭仕事道具を購入。去年は夏の終わりから住み始めたので、庭の花や植木はすべて前オーナーが残して行ったそのまんま。お義父さんから借りた芝刈り機で何度か芝刈りをし、また私が暇に任せて芝生の中のタンポポ抜きをしたくらいで、その他の手入れはまったくしなかったが、今年はそういうわけにはいかない。昨年秋、芝生に肥料を与えなかったせいか、隣の家の芝生はすでに青々しているのにウチのは黄色いままだし、玄関前の4つのポットも花なしで空っぽのままだ。これではいかん。なんとかせねばならん。

喫緊の課題は芝の手入れだ。まず本日買ってきた熊手で芝生を万遍なく掻いて冬の間に枯れた芝を掻き出し、ついで肥料を撒く。これも花咲爺のように手でばらまいては駄目で、均一に撒ける散布機を使わねばならない。(散布機代をケチろうとして「手で撒けばいいじゃん」と言ったら「均一に撒かないと芝生が肥料焼けする」と雪だるまに強く反対された。事実、肥料の袋を見たら、必ず散布機を使えと書いてあった。ぶー。園芸用品メーカーの陰謀か) その後様子を見て、芝がはげているところに芝生の種を撒く。そして雨頼みにせず、ちゃんと水を与える。これでウチの芝生もご近所並みに青々するはず、である。

次は花だ。が、これについてはまた後で書く。今、私がこれを打っているソファの横には花のタネ数種、発芽用のポットと土が並び、つい一昨日アマ○ンから届いたばかりの『Gardening Basics For Canadians for DUMMIES』(変な題だが、XX for DUMMIESシリーズなので、やむを得んところなのであろう)も鋭意待機中である。これから泥縄で北の地での園芸を学ぶのである。日本語のサイトを読んだ方がわかりやすいのであるが、当地は寒いからのう。当てはまらないことが多くて、あまり参考にならんのだ。

↑ と書いて寝たら、夜から夜半にかけて雪が降っていた! 朝おきたら、うっすらだが庭一面、白! 4月21日にですよ、みなさん! ったくもう、カナダって・・・! 

日本語インプット

  • 2012/04/20 07:46
  • Category: 言葉
この頃、日本語が出て来ない。文章を書こうとしても、頭の中を日本語が流れない。流れたかと思うと、成句でつまづく。たとえばの話、「水」という語を使って「差が開くこと」を表す慣用句があったはずだということは思いつくのだが、該当の「水を開けられる」が出てくるまでにはしばらくかかり、流れが止まる。そして止まった文章を再び流れさせるべく、気を取り直してキーボードに向かう頃には前に書いた文章のリズムを忘れており、別のリズムで書き始めるので、出来上がった文章は木に竹を継いだようなおかしなものに成り果てる。(ちなみに、今も「木」と「竹」が出て来なかった。嗚呼…)

カナダに来て以来それでなくても日本語に接する機会が減っていたのに、ここにきて目の不調も加わって、現在事実上「読書量ゼロ」。おまけに香港では細々ながら見ることができた日本語放送もここでは見られず、耳から入る日本語は自分が喋っている日本語のみ、ではインプット不足で日本語の川が枯渇するのも当然である。

成人後習得すべく努力したすべての言語が中途半端に終わる中、唯一読む書く聞く話すの全てが不自由なくできる母語を失ってどうする!だが、たとえ母語でも書くとか話すとかのアウトプットは常に使っていないと鈍化する。運動選手やダンサーの筋肉と同じなのだ。練習を/使用をさぼると、たちまちレベルが低下する。そして同時に重要なのがインプット。運動選手で言えば、食べることか。食べなければ動けないのと同様、読んだり聞いたりのインプットがなければ、言葉は出て来ない。それもできるだけよい文章をインプットすることが肝要だ。カロリーばかりで栄養のない食べ物ではろくな成果が出せないのと同様、ジャンクフードのような文章ばかり入れていたのでは、カスのような文章しか出て来ないのだ。

1回目の眼球への注射から2週間、以前より像の歪みが小さくなってきたような気はするが、まだ楽に本が読めるというところまではいかない。(左目で見た人の顔は、たとえ目の前にいる人でもいまだにムンクの“叫び”状態。況や活字をや) 4週間に1回、計3-5回注射して、腫れている左目の血管を収縮させれば、像は正常に戻るだろうという見込みで治療を進めているので、今後効果が表れてまた普通に本が読めるようになればインプットも楽なのだが、今のところは明るい昼間、拡大鏡を使って読まないと10分と読み続けられない。読むのがだめなら聞くのはどうだ?と、FeBeなど日本語のオーディオブックサイトも見てみたが、私が読みたい/聞きたいような本は少ないうえ、オーディブルに比べ結構割高である。英語に比べれば日本語はマーケット規模が格段に小さいから致し方のないところなのだろうが、選択肢の少なさと値段にため息である。活字の拡大が容易なウェブ上で、よい文章の書き手を探すしかないか。

留学生の発表会

  • 2012/04/18 10:24
  • Category: 雑記
日曜は隣の隣の町で開かれたAFS留学生たちの発表会を見に行った。雪だるまの従弟の一人が欧州某国からの留学生をホームステイさせており、その縁故で出かけたのである。ケベックの中でも田舎のこの地域に来ているAFS留学生は総勢25名で、みな高校生。国別ではイタリア、ドイツ、フィンランド、オーストリアなど欧州各国のほか、コロンビア、チリ、ドミニカなどの南米、アジアからはタイと日本から留学生が来ており、それぞれホームステイ先近くの高校で、地元の高校生たちと一緒に授業を受けているそうである。当然ながらフランス語は母語ではない生徒たちなので、学校での授業にしろ、ホストファミリーとの意思疎通にしろ、最初はかなり大変なようだ。

日本からの留学生とも少し話してみたが、彼女によると欧州からの留学生はこちらに来る前に少しフランス語を勉強していたり、母語と比較的似ていたり(伊語、西語などラテン語圏なら似ているだろう)するせいで、2~3か月もすると結構流暢に喋れるようになるが、アジアからの留学生は2~3か月ではまだ片言。欧・南米陣営に大きく水を開けられた格好になるらしい。しかも「同じアジアでもタイからの子とかは英語ぺらぺらで、でも日本人は英語もそんなに上手じゃないから、フランス語でも英語でもダメって感じで、かなりへこむんです」と、謙遜半分かもしれないが、言っていた。うーん、日本も前世紀80年代以降、ネイティブの教師を招聘するなどして外国語教育には力を入れるようになったはずだが、それでもまだまだか。道は遠いのう。

で肝心の留学生たちの発表だが、今回は『アメリカン・アイドル』風にジャッジ3人(これも留学生)が並ぶ前で、それぞれ歌や楽器演奏、ダンスや手品を披露するといったものだった。民族衣装で登場する子やウケねらい半分でケベックの人気歌手の歌を歌うグループもいれば、テレビCMをパロったコントを見せる達者な演技の二人組の男の子もおり、オーストリア出身の子が端正にモーツァルトを弾く一方、玄人はだしのギター演奏!と唸った子は実は口パクで、会場に流れていた曲はCDだったとか(途中でギターから手を放してるのに曲は続いているんだから、いやでもわかる)、大変バラエティに富んでいて楽しかった。

ちなみに日本からの二人は、ピアノの連弾と折り紙のパフォーマンス。会場の参観者にも折り紙を配り、ステージ上で大きな紙を使ってする説明に合わせ一緒に折ってもらう趣向だったが、折り紙の定番「ツル」は工程の複雑さが嫌われたのか、モデルに選ばれたのは5回折れば完成する「コップ」。簡単なので5分もかからず出来上がり拍手で終了したが、折り方説明の途中、留学生が「feuille(葉、紙片)」の発音にとまどうと、会場からすかさず正しい発音での助け舟が入り、会場との掛け合いのようなかたちで、留学生が何度も言い直していたのが微笑ましかった。(私もそうだが、この「feuille」、日本語話者はどうしても「fille(娘)」になってしまいがちで、すると「娘のこの部分を折ってください」となり、なんだかやたらアヤシイのである)

そして最後、昨年8月のケベック到着から現在までの留学生たちとホストファミリーとのさまざまな交流の写真が映し出される中、留学生全員が「ハレルヤ」(ヘンデルのではなくて、シュレックにも使われたRufus Wainwrightの方)を合唱。しみじみとしたメロディを背景に映し出される、空港での出迎えやオリエンテーション時の写真、ホストファミリーと一緒に笑っている写真、クリスマスパーティでのサンタとのツーショットなどを見ていると、このホームステイという制度がたくさんの人の善意と努力に支えられているのだということが実感されて、涙腺が刺激されて困った。なにしろ異国の高校生を1年間、自分の家で預かるのだ。最初はお互い意志の疎通もままならないなか、根気よく話しかけ、説明し、励まし、カナダでの生活になじめるようさまざまに手を貸し、自分の子と同じように食べさせ、必要な場合には車での送迎の運転手を務め、カナダでの年中行事や近隣の観光地、名所旧跡には見聞を深めるためにもできるだけ連れて行ってやり、とこれらすべてをボランティアとして無償でやるのである。なまじな覚悟でやり遂げられるものではない。会場に集まったホストファミリーの人たちはみなカナダのどの町にもいるような、毎日働いて家族を養い、雪が降れば雪かきをし、夏が来れば庭でBBQをするようなごく普通の人たちで、しかしこの普通の人たちがホームステイ留学という制度を支えているのである。本当に頭が下がる。

SANA 2

例のSANA(新規到着者受け入れサービス?)からは、その後いろいろな活動へのお誘いをいただいた。ひとつは来週末のCabane à sucre(砂糖小屋)ツアー。出発時間と参加費以外の詳細が今ひとつよくわからないのだが、わかっているところを総合すると、昼前に当地を出発して近在の楓林の中に存在するメープルシロップ煮詰め小屋を目指し、着いたらそこで供されるあらゆるものにメープルシロップをかけた料理(菓子類は言うに及ばず、塩辛い系の料理にもシロップがかかっているそうである)を堪能し、同行者と交流して親睦を深め、夕方にまた当地に帰ってくる、という日程らしい。

先日ケベックシティに行く途中でも、幹に銀色のバケツをくくりつけられた楓林と、そのそばで煙突から煙を出している木造小屋を見かけたので、たぶんそういうところに出かけるのだろうと思う。メープルシロップについては、この方がサイトで大変詳しく紹介されているので参考までにご紹介。

ツリーモスさんの「メープルシロップのある暮らし

日本にいた頃はメープルシロップは“パンケーキにかけるもの”的位置づけで、それ以外の用途など思いつかなかったが、ここケベックではメープルシロップはいろいろなところに顔を出す。まずお義父さんちで食べて好きになったのがメープルシロップ味のベイクドビーンズ。当然かなり甘目だが日本の煮豆を思い起こせば違和感はない。いろんなメーカーから缶詰が出ているが、一番人気はClarkあたりか。セールになると飛ぶように売れている。あとこちらはまだ試していないが、メープルフレーバーのベーコンもあった。クッキーとかマフィンのメープル味は、当たり前すぎてもはや目を素通り。砂糖小屋でどんなメープルシロップ料理が供されるのか詳しいことは知らないが、先日行って来た某嬢によると「クレープがおいしかった」そうなので、やはり甘もの系を目標にした方が無難な模様。

もうひとつのお誘いは6月から8月の間に、この近辺の美術館・博物館8カ所を参観するツアー。参加費は無料だが、参観した後で主催の某団体のフェイスブック上に、感想文を書くことが条件。いろいろな美術館・博物館を参観できるなら、たとえ有料でもぜひ参加したいくらいの気持ちだが、問題は感想文。英語で書いてもよいのならまあ何とかなるだろうが、フランス語で書かねばならないとすると雪だるまあたりに翻訳してもらわねばならず、やや大変かも。でも行きたいので、この次SANAの人に会ったら詳細を聞いてみよう。

このほかSANAから紹介されたと言って、メキシコ出身の女の子から電話をもらった。ダウンタウンのカフェでお会いしてみると、暖かい性格が全身からきらきら輝き出ているような、積極的で明るく、かつキュートなお嬢さんで、07年にメキシコシティーからカナダに来て、去年やっとパーマネントビザを取得したところなのだと言う。そしてカナダに来て以来、SANA始めいろいろな人たちに様々な面で助けてもらったから、今度は自分が助ける番だと、ビザ取得を機に新規移民をサポートする側に回ったのだと言う。そして私にも「何かできることがあったら、遠慮なく電話して」と言ってくれた。私の場合、フランス語はまだ話せないが一応地元民の夫がおり、また把握しきれないほど多数の親戚が近在のあちこちに住んで、何かあればサポートしてくれる恵まれた環境にいるので特に不便も心細さも感じていないが、たとえば単身だったり、夫婦とも外国人で移民したりした場合は、彼女のような存在は大変心強いだろうと思う。フルタイムで働いていて忙しいだろうに、他人のために時間を使えるのは、偉いことだと思う。

シマリスくん

  • 2012/04/12 11:39
  • Category: 動物
バードフィーダーを置いたついでに、冬の間から見え隠れしていたもう一人の住人
chipmunkことシマリス君にも、デッキに餌を置いてみた。


すると翌日の昼時、こちらのお昼に合わせたかのようにデッキに出現。
最初は警戒心旺盛におっかなびっくり皿のピーナツに手を出す風情だったが
誰も邪魔しないとわかると大きく身を乗り出してピーナツを漁り、
それでも足らずに最後にはお皿の中に座り込んで、無我夢中で食べていた。






後姿。ぽてんとしたおしりがかわいい。

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胃袋の違い

昨日は結局、「これだ!」という副菜を思いつけず、雪だるまも料理に気乗り薄で、超お手抜きのクルディテ(生野菜のディップ添え)で誤魔化してしまった。主菜のラザーニャ・ロールに思いのほか手がかかり、時間が足りなくなってしまったせいもある。そもそもの敗因は、ホールウィートのパスタシートを買ったら、これが普通のとは違って幅が3センチ程しかなかったこと。10センチ幅なら、ソース、チーズ、ほうれん草、きのこを乗せてもカネロニにようにくるりと巻けるが、3センチ幅では巻こうとするそばからソースやチーズがぽろぽろこぼれる。加えて昨日は左目のチラつきがひどくて、手元がろくに見えん! ろくに見えんのに、「茶巾寿司しか、これは?」というような3センチ幅のロールを作ろうとしたので、イライラ虫爆発寸前。おまけに巻くのに気を取られ過ぎてホワイトソースの方がお留守になり、大量のだまだまをこしらえてしまって、作り直しとなってしまったし。

それでも最終的にはなんとか形が付き、雪だるま制作のじゃがいもとクルジェットのグラタン&デザートともども好評をいただいたので、まずはめでたし。口の悪いジェリーまで「今日のはおいしい」と言ったから、たぶんほんとに好みに合ったのだと思う。ジェリーは今まで「ベジ料理はどれもまあOKって程度で、悪くはないが感心するほど美味くもない」と言っていたのだ。ふつうお客様はこちらをおもんばかり、たとえ口に合わなくてもなかなか真実は言ってくれないので、ジェリーのような歯に衣着せぬ物言いをしてくれる客人は貴重である。

それにしても昨日のメニュはラザーニャといい、グラタンといい、デザートのクランブルといい、バターとクリームのオンパレード。7人分とは言え、この3品だけで1kg超のバター、500ml超のクリームを使っているのだ。カロリーを考えると空恐ろしくなるし、そもそもアジア胃袋の私にはこってりし過ぎで、今朝になっても消化不良気味で胃が苦しかったが、雪だるまは平気の平左。お客様各位も、これらをぺろりと平らげた上、つまみに出した卵型ミニチョコ菓子にまで手を出していたことを思うにつけ、つくづくと胃袋の違いを痛感することであるよ。昔、懐石料理のフルコースを前菜だと思ってぱくぱくっと平らげ、主菜が運ばれてくるのを期待の面持ちで待っていたフランス人の話を読んだことがあるが、あれは案外ネタではなかったのかもしれない。


イースターのお約束、バニーチョコ。
お義父さん、フランス、モニク伯母さんから貰って
うちにも大量のチョコうさぎが出現


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特にかわいいのが、これ。
5羽のプチ・ラパンつき



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ベジ・メニュ

本日はイースターサンデイ。夜、お義父さん&フランス、ジェリー、モニク伯母さん、ソフィが食事に来てくれるので、のんびりだらだら遊んでないでごはんの準備をしなければならないのだが、副菜のメニュがまだ決まっていない。主菜はベジ・ボロネーズソースのラザーニャ・ロール(担当:私)とじゃがいもとクルジェットのグラタン(雪だるま担当)、これにサラダ(担当:私)、デザートはカラメライズしたリンゴと梨のクランブル(これも雪だるま担当)に決めたが、みんなが来てくれる会食としては、もう1~2品欲しいところだ。

いつもと違いすんなりメニュが決まらないのは、なんだか最近ベジ・メニュに迷いが出てきているからである。香港時代は食事に来てくれるのは友達ばかりで、全員雪だるまが菜食であることを知っていたし、雪だるま以上に厳しい菜食主義者もいたりして、みな菜食に理解があったから、肉・魚・海鮮一切なしのベジ・メニュで食事に呼んでも一向に気にならなかった。しかしこちらでは来てくれるのは家族、親戚の面々。菜食主義者は一人もおらず、みな筋金入りのミートイーターたちである。

言うまでもないことだが、お客を呼んでの食事で一番肝心なのは、お客自身が喜んでくれることだ。客観的に見てどんなに美味な料理だろうと、その時の客の好みに合わなければ意味がない。たとえばの話、中国からの友人をもてなすなら、たとえ当地では普通でも、バターたっぷり、クリームこってりの西欧風料理は選ばず、なるべく醤油や胡麻油など彼らになじみのある調味料を使った、白飯に合う料理を並べる。ホットドッグとハンバーガーが世の中で一番おいしい!と思っている北米人がお客なら、たとえ作れてもヌーヴェルキュイジーヌ風のこじゃれた料理は出さない。(ウチの場合、作れないから問題ないがw)。そういうことである。客の方がシェフの傾向を承知で来る高名なレストランならいざ知らず、個人の家でこちらの好みを客に押し付け、好きでもないものを無理やり食べさせるのは、もてなしの真意に反するだろうと思うのだ。

然るに、今ウチではミートイーターの客たちに、ベジ料理を押し付けている。もちろん月に1回あるかないかのたまのことであり、肉・魚・海鮮なしとは言え毎回目先を変えて色々作ってはいるが、お客様たちには今ひとつ物足りないのではないかという気がしてならない。

それでなくても先日、この夏に予定しているお義父さんの80歳記念パーティの相談をしていた時ジェリーに「自分がベジだからって、料理全部ベジメニュにはしないでくれよな」と、しっかり釘を刺されたばかり。そろそろウチの会食メニュにも、若干のノン・ベジ料理を加えた方がいいのではないか。不興を買うのが嫌で、まだ雪だるまには言いだしていないのだけど。

バードフィーダー

  • 2012/04/06 22:36
  • Category: 動物
3月末にまた雪が降ったものの世界は春に向かって動いているらしく、庭先に見え隠れする鳥の数が増えてきたので、先週食料品の買い出しに行ったついでに、ホームセンターでバードフィーダーを2つ買ってきた。ひとつは普通の、タネを食べる鳥さん用。もうひとつはハミングバード用である。


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タネを食べる鳥さん用(↑)の方は、さっそくナイジャーシード(ニガーシード)を入れて庭先においてみたが、残念ながらまだ鳥さんが来てついばんでいるのを見たことはない。私たちが見ていない時に食べているのかもしれないが、見ていないのでわからない。雪だるまによると、タネを食べる種の鳥さんがたくさん出てくるのはこれからだそうだが、鳥といえばカラスとスズメとハトくらいしか見分けられず、北米の野鳥が何を食べるのかをろくに知らない私は、ただ「ふうん」と頷くしかない。一方、子どもの頃“トリ少年”だった雪だるまは、庭先を飛ぶ鳥をちらりと見ただけで「あれはロビン」「あれはスターリング」と教えてくれるが、これらはみな主に虫を食べる鳥で、バードフィーダーのタネは食べないそうである。残念。

もうひとつのハミングバード用の方はこんなので(↓)、サンキャッチャーも兼ねている。下部の茶色い部分が上下に分かれ、中に砂糖水を入れられるようになっており、ハミングバードは飾りの花の中心に開いた穴からくちばしを入れてこれを飲む。


suncatcher.jpg


ふつうのハミングバードフィーダー(↓ たとえばこんなの) に比べかなり装飾性が高く、


hummingbird.jpg



ハミングバードたちからは「これ、砂糖水が飲みづらいんですけどぉ」と文句を言われそうな気もするが、窓辺に吊るすものなので、曲げて今回は実用性ではなく装飾性を選択。上部の水色のガラス玉や、真ん中のオレンジ色のガラス部分に、太陽が当たるとキラキラして奇麗だろうなあ、と今から楽しみである。ハミングバードが南から戻ってくるのはまだ先なので、窓辺に吊るすのはもう少し暖かくなってから。ただサンキャッチャーを楽しむだけにしても、せめて庭先の雪が消えてくれなくては。

お楽しみ

  • 2012/04/04 10:03
  • Category: 雑記
最近お楽しみはDVD鑑賞とオーディオブック。去年、この家の居間用として雪だるまが70インチの液晶TVを買った時には、「あほかいな、こんな大きいの買って。ばか丸出しやん・・・」と内心相当呆れていたのだが、こうして目が悪くなってみると、大きな画面は字幕が読みやすく、大変よろしい。しかも部屋の向こうにあるのを遠くから見るので、テレビを見ているというより風景を見ている感じで、目の疲れも少ない。だいたい夕食後に1本見るのがこの頃のお約束だが、最近見た映画は佳作ぞろいではあるものの「これだ!」という1本がないのがやや遺憾。

もひとつオーディオブックの方は、朝、昼、晩と聞かない時間帯はないくらいの活躍ぶり。以前は聞きながら編み物や刺しゅうなど手仕事をしていたのだが、最近は昼間なら庭を眺めながら、夜なら電気を消して目をつむり、ひたすら聞く。読むのとは違い、わからない単語を調べたり、前のページに戻って参照したりはできないが、プロが上手に読む文章は、それぞれの場面や登場人物の感情の陰翳などが鮮やかに浮かび上がり、自分で読むのとはまた違った楽しみがある。

つい先日は懐かしの「赤毛のアン」をダウンロードし、2日間大変楽しく聞いた。昔はもちろん同じ子どもとして、アンの立場で読んでいたのだが、今はむしろマリラやマシューの立場でお話に入り込んでいる自分に気づき、苦笑い。年齢的に彼らの方に近いのだから当たり前と言えば当たり前だが、マシューとマリラに引き取られたことがアンにとって幸運だったのと同様、アンを引き取ったことはマシューとマリラにとっても幸運だったのだと、同じく初老になってみるとよくわかる。兄妹ふたりだけの落ち着いてはいるが単調な、ともすれば味気ない毎日が、アンの登場によって生き生きとした色彩に満ちた毎日に変わる様子が、ちらりちらりと、そこここに描写されている。愛情を傾ける対象があるのはよいものだと、しみじみ思わせる。

またマリラがしょっちゅう頭痛に悩まされていたり、メガネが合わないとこぼしていたりすることや、お話の終わりで、マシューは亡くなる、アンは大学に行く、医者からは縫い物も読書も止めないと半年でめくらになると言われたマリラが、「この家にひとりぼっちで、縫い物も読書もできないのでは、寂しくて気が狂ってしまう」と彼女には珍しく感情を露わにする場面は、実に身につまされた。それでもマリラは気丈だから、アンには大学を諦めるなと言うのだけれど、気を紛らわす手仕事もできず、誰もいない火の消えたような家の中で、たった一人で生活するのは、本当に気が狂うような寂しさだろう。同様に係累の少ない身であってみれば、彼女が想像した寂しさは、明日のわが身。
昔はこんな場面は、みなさらさらと気にも留めずに読み飛ばしていたのだ。ああ、若かりし日々よ。(笑)

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Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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