見切り品はたのしいな

  • 2013/07/31 23:33
  • Category: 雑記
週一のお買い物の日を、木曜から火曜に変えることにした。今までは各店の“今週のお買い得品”の広告が届くのが火曜、セールが始まるのが木曜だったので初日の木曜に行っていたのだが、トロントに行っていた週は恒例の木曜に行けなかったので、代わりに火曜に行ってみたら、某スーパーには広告以上のお買い得品がワゴンにずらり! すべて野菜、果物などの生鮮食料品で、少々色艶が悪くなったり、キズができたりしたのを、まとめて袋に入れて格安に販売していたのである。たぶん木曜からの新規売り出しに備えて、前週の在庫をできるだけ少なくしたいためかと思われるが、ベジで毎週、野菜や果物を大量に買うウチには、涙が出そうに嬉しい大袋の数々。その週はアボカド約20個、リンゴとマンゴーの詰め合わせ(各10個くらい)、キウィ30個くらい、パパイヤ2個などを、ほくほくと買ってきた。これが全部、各$1.99(約200円)である。なんと財布にやさしいお値段であることか!

そして昨日、「今週もやっているかな?」と期待半分、不安半分で出かけたら、ありました! たくさんの、たくさんの野菜の大袋! 嬉しくなって雪だるまと二人、「どーれがいいかな♪」と、二つのワゴンを行ったり来たりして、楽しく迷う。心なしか先週より種類が多いようで、あ、あれもある、これもあると、野菜を漁る手と心が千々に乱れる。もちろん見切り品であるから品質は万全とは言えず、中には「あれ、完全に傷んでますよ、これ」というのもあるので、中身はよーく目と手で確かめなければならない。パパイヤのように外からはあまりよくわからないものは、心を平らかに持って、運を天に任せる。(ちなみに先週のパパイヤは、一つは×、一つは◎だった。パパイヤは当地では珍しい品で、遠くから運ばれてくるせいか見るからに不味そうなものが多いので、見切り品が◎なら大当たり、と思う)

で、そうして迷った結果の今週の戦利品は、細長いイタリアントマト17個、バナナ3房、リンゴ11個とマンゴー2個とオレンジ1個の詰め合わせ、大ピーマン10個、リーク13本(葉の部分はなく、白い茎の部分のみ)、人参29本(細いものが多い)、メロン3個でありました。全部各$1.99。

買ったものを無駄にしないよう、昨日の夜はさっそくピーマンとリークと人参(上記の見切り品)に玉ねぎとトマト缶(この2つは上記外)を加え、大鍋一杯の簡易ラタトゥイユを作った。一度に食べきれる量ではないので、当然冷凍する。半分はフードプロセッサにかけて、パスタソースにするかもしれない。バナナも多分、半分以上は皮をむいて冷凍すると思うが、これは雪だるまの担当。トマトはせっせとサラダで食べると思うが、傷みそうならトマトソースでも作るか。

とまあいろいろ頭の中で算段している。雪だるまは雪だるまで「こんなにたくさんあって、こんなに安い。ずいぶん家計の節約になるよね」と嬉しがっているが、正直なところ「安い、安い」と嬉しがって買い込み、買ったからには、と言ってふだんの倍くらいの量を食べていたりするので、あんまり節約にはなっていないと思う。あとで家計費を計算してみればわかるが、結局食費はほぼ同じなのではないか。まあ、見切り品漁りは楽しいから、止めるつもりはないけれど。


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買ってきたトマト。こうしてみると余りたくさんには見えないが
これで17個ある。
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刺し子とか手ぬぐいとか

  • 2013/07/28 10:14
  • Category: 雑記
トロントでは連日30度を超すような暑さだったのだが、帰って来てみたら水曜日は朝の気温が6度! 午前中は寒くて庭仕事ができなかった。いくら朝とは言え、7月で10度以下というのはいかがなものか。夏のこととて前夜窓を開けたままにしておいてしまった居間では、寝ている間に自動でヒーターが入ってしまっていたし、朝ごはんのためフィーダーに集まった小鳥達は寒そうに身体を膨らませているし、まったくやれやれなケベックの7月である。

さて冒頭にも書いた通りトロントは暑かったのであまり外には出なかったのだが、ジョゼがカードを手配してくれていたテキスタイル美術館(Textile Museum of Canada)には出かけた。おかげでまたぞろ手芸熱と手ぬぐい欲しいな熱が再燃して困っている。なにしろ美術館の小さな入り口でバックパックを預けて中に入り、狭い階段を上って2階の展示室の開けた空間に入ったとたん、目に飛び込んできたのが刺し子と藍を基調にした日本の布のパッチワークとを組み合わせた大きな壁掛けである。白糸で丁寧に刺された青海波や麻の葉、七宝つなぎなどの模様を見ているうちに、「そうだ。刺し子っていうのもあったねえ。これならクロスステッチより目に優しいかな」と、頭の中に「刺し子」というタグが立ち、また3階の展示室ではグアテマラの刺繍や織物が紹介されていて、熱帯の鳥や花をそのまま映したような鮮やかな色と生き生きした図柄に、文明の爛熟の果てに生まれる繊細や精緻とはまた違った生命そのものが歌っているような力強さを見て、「私もこういうのを織ってみたい」と今度は「手織り機」というタグが立って、美術館の売店に置かれていたおもちゃのような織機に、つつと手が伸びたりした。

同行したジョゼも、そもそも彼女が美術館行きを提案したくらいだからこの手の物は大好きで、あれもいい、これもいいと展示品に手を触れんばかりに熱心に見て回り、私同様、織機にも手を伸ばしていた。二人とも実際に買いはしなかったが、彼女の頭の中にも「loom」というタグが立っていたことは間違いない。

そして刺し子の隣にあった日本の振り袖や打掛、帯などを見ているうちに、もっと身近で手軽な日本の布として、手ぬぐいが頭の中にチラチラし出した。実はトロントに行く前から以前に買ったり、人から戴いたりした手ぬぐいを日常的に使い始めていて、もっといろいろな柄が欲しいなあと思っていたところだったのだ。今のところは農家の主婦よろしく庭仕事の時、首に巻いたり、ランチョンマット代わりにしたり、あるいは文字通り手拭に使ったりしているだけだが、柄によっては掛け軸風に飾っても面白いし、額に入れて壁に掛けてもいい。絵手ぬぐいのような総柄は全部見せられる大きさの額が必要で、ウチの近所でぴったりの大きさの額が見つかるとは思えないが、小紋柄なら折りたたんだ状態でもいいわけで、それならこの物のないところでも簡単に手に入る。

というようなわけで、最近はちょくちょく手ぬぐい専門店のネットショップをうろうろし、「どーれがいーいかなー」と、あっちを見たり、こっちを見たりして楽しんでいる。わたしはどちらかというと渋い古典柄の方が好きだが、マレーバクとか三つ指ナマケモノとかの動物柄も大変可愛い。実に困る。

静かに興奮中

  • 2013/07/25 09:03
  • Category: 雑記
帰って来た。トロント滞在が予想に反して大変大変楽しく、かつ刺激的だったので、帰ってきて3日目の今日も、まだ静かに興奮している。面白いことをいっぱい見て、聞いて、その結果あれもやりたい、これもやりたいと頭の中が沸々しているのだが、実際には今できることは限られており、もどかしさに神経がぎゅるぎゅる。

出かける前は、ホテルではなく雪だるまの友人の家に泊めてもらうのは、確かに安上がりだが何かと気兼ねで今ひとつ気乗りがしなかったのだが、実際行ってみると、使わせていただいた部屋には専用のバスルームが付いていて、それだけでもう気兼ねの半分はなくなったし、彼らの家がある古い住宅街は鬱蒼とした木々に囲まれ、人通りも少なくて静かに落ち着いた佇まいだし、家の中は家の中で、置かれた家具や調度のほとんど全てが、ジョゼとブライアンが20年以上前から収集している中国および東南アジアの民芸品で、どれをとってもしばし見とれる美しさだし、壁に掛けられている絵画や小彫刻もみな彼らが好きで買い求めたもので、自ずと調和がとれ、かつ見飽きない面白さがあり、そうしたものに囲まれて眠ったり座ったり食べたりするのは、なんだか民芸美術館か博物館の中に泊まっているようで、なまじなホテルに泊まるより、よほど眼福かつ居心地がよかった。

しかしそれにも増して楽しかったのは、彼らを含む雪だるまの古い友人たちとのお喋りである。中国史、法律、経済などそれぞれ専門を持ってはいるが、それだけに限らず色々なことに興味を持ち、多く読み、多く聞き、多く見ている人たちが交わす会話は聞いていて実に楽しく、たまに口を挿めたりすると、まるで大人の会話に加わることができた子どものように嬉しく、しばし胸がどきどきした。アカデミックという言葉にはネガティブな意味もあるし、象牙の塔に籠って議論しているだけでは世界は変わらないが、それでも知的明晰のうつくしさというものはあるし、豊富な知識とそれを使って整然と展開される論理には幻惑される。

ことに圧倒的だったのは仲間内で「天才」と呼ばれているK氏である。会う前から、その博覧強記と頭脳の回転の速さ、やや繊細すぎる神経についてさんざん聞かされていた私は、興味津々で彼の到来を待っていたのだが、現れたK氏は噂以上に面白い人で、彼と過ごした土曜の午後の数時間は、雪だるまと私にとってトロント滞在の圧巻だった。

K氏は外見的には中肉中背、やや後退しかけたグレイが混じる栗色の髪、丸い目にメガネと何の変哲もないが、いったん話し始めるとその該博な知識、途切れることなく話を続けていく雄弁さ、皮肉たっぷりのユーモアで聞く者を飽きさせず、しかし、にも拘らず、そうした人によくある傲慢さは感じられず、むしろ繊細な神経から来るある種の自信のなさがチラチラと見え隠れするあたりがなお一層面白く、私は口をぽかんと開けて聞き惚れた。カナダ先住民の言語や英国史に関する知識が豊富なので、私はてっきり彼の専門は言語か歴史だと思っていたのだが、後で聞くと彼の専門は経済だそうで、そういえば証券や数学の話もしていたのだが、私自身その方面には関心がないので頭を素通りしてしまい、印象に残らなかったのである。

また彼は食を楽しむ人でもあり、その時テーブルに並んでいたブルーチーズから始まって、トロントではあらゆるブランドのベトナムのニョクマムが買えること、(ここでジョゼが豆類と乳製品の発酵食品の話を展開。私も便乗してしょっつると納豆の話を披露)、スイス人である母方の祖母と共に楽しんだチョコレート(子供の頃)と、ソーセージとビール(十代の頃)の懐かしい記憶、そこここによいレストランがあるのでトロントを離れる気がしないことなどを語り、その合間にも食卓に並んださまざまなチーズを嬉しそうに平らげ(ちなみに数種並んだ中でも、このゴートチーズは実に美味かった)、オレンジ味のチョコレートを楽しみ、ジョゼが淹れる鉄観音を“Excellent!”と言って、たぶん大ポット2杯分くらいは飲み、と一緒に食卓を囲んで実に気持ちの良い人だった。私自身食べることが好きなので、私は健啖な人が好きである。小鳥のように小食な人は、食卓を囲む相手としては興醒めなり。

彼は生まれて以来ずっとオンタリオ住まいだが、ケベックもウチの隣町までは来たことがあるそうで、別れ際雪だるまは「機会があったら、ぜひうちにも来てくれ」と言っていた。私も彼やブライアン、ジョゼのように面白く、かつ話して気持ちのいい人たちは大歓迎である。雪だるまがベジゆえ大したものは供せないが、彼が来たらチーズだけはたっぷりとあてがってあげよう。彼はサンテミリオンの話もしていたから、サンテミリオンそのものは無理でも、その時のチーズに合う赤を何か見繕い、大いに飲んでいただこう。そして少しなりと滞在を楽しんでもらおう。久しぶりに遭遇して気が付いたが、ケベックに引っ越してきて以来、私も雪だるまもこの種の知的に興奮させてくれる会話に飢えていたのである。フランス語が話せない私は言うに及ばず、話せる雪だるまも当地には親戚や家族がいるだけで友達はおらず、会話の範囲は自ずと限られている。おかげで私はここずっと「読みたい」とか「知りたい」とかの欲望が萎え萎えだったのだが、トロント行のおかげで久しぶりに「本が読みたい」と思った。手始めに手に取ったのは、ジョゼの話に出てきた「ウォールデン」。二十年以上前に読んだきりで再読していないので、内容はおぼろにしか覚えていない。神吉三郎さんによるやや硬い訳文も今の気分に合うし、マサチューセッツと気候が似ていなくもないここで読むにはちょうどよい。古い文庫ゆえ、活字が小さいのが玉に瑕だが。

では明日から

  • 2013/07/16 20:57
  • Category: 雑記
先日夕立があり「わーい、雨だ!」と喜んでいたら
同やら風も強かったらしく、茎が中空のデルフィニウムが4本、折れてしまった。

もったいないので白アジサイ、ホスタの葉っぱと合わせて花瓶に挿してみた。


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濃い青はベラドンナ系のヤンキー・ドゥードル、右にちらりと見える薄い青は
パシフィックジャイアント系。
わたしの下手写真では全然わからないが、ベラドンナの青は染み入るように深い、美しい青である。


**************

ところで明日から5日ばかり、トロントに行ってまいります。
広州時代の友人とも連絡がついて10年ぶりに会えることになり
なかなか嬉しいです。
戻ってまいりましたら、また書きます。
それまでみなさまごきげんよう。
(ああ、それにしてもこのしつこい頭痛、どっかに行ってはくれまいか・・・)

洪湖水、浪打浪

  • 2013/07/13 09:36
  • Category:
高村薫さんの小説『李欧』の中で、李欧が歌いつつ踊る『洪湖水、浪打浪』をようつべで探して聞いてみた。


もとは湖北民謡というだけあって、なんともはや長閑な旋律、歌い出される情景もまた春風駘蕩、穏やかで眠気を誘うが、バージョンによっては後半の歌詞が「♪共産党的恩情 比那東海深(直訳:共産党の情愛は、あの東シナ海よりも深い)」となっていて、もう大爆笑である。李欧、こんなん歌ったんか? 経歴から考えて、君は党に恩情を感じるような立場/心情にはないと思うが。

愛国革命映画『洪湖赤衛隊』(1961年制作)の主題歌として使われたらしいから仕方がないとはいえ、できればこのバージョンではなく、「月亮(=月)的恩情」か、「爹娘(父母)的恩情」と歌うバージョンで、李欧には歌って欲しいものだ。

(と言いつつ、共産党バージョンのを貼り付け これ )

それにしても、ここに無理やり「共産党」を入れ、かつそれが是とされた中国の60年代を考えるとうすら寒くなるが、そういえばどこかの国でも式典で国体を賛美する歌を歌わないと村八分になるんだった。50年前のひとんちのことをうすら寒がっている場合ではなかった。

苗のその後

Yさんより「苗のその後が気になる」とのお問い合わせをいただいたので、近況をリポート。

まず、ペチュニア。10粒で6ドルくらいもする高価な種の割には発芽率は約50%とあまり高くない。
しかし発芽したものは病気にもならずよく育ち、2か月ちょっとで花をつけた。
ただこの時点では、花はひょろりと伸びた茎の先に、ちょこんと1輪咲くのみで
街でよく見かける「籠から溢れんばかりに鈴なり」状態とは程遠し。

5月末に吊り篭仕立てにした時もそんな状態で、大きめの籠からひょろり、ひょろりと
茎が伸びた様子は、まるで波平さんの頭のてっぺんで揺れている髪の毛のようで
雪だるまでさえ「Shabby…」と言うほどだったが、6月中にぐんぐんと株が大きくなり
それにつれて花の数も増えて、今では何とか恰好がつくようになった。
これからまた1か月もすると、本当に籠から溢れるようになるのかもしれないが
その頃には当地では夏が終わる…

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次、マリゴールド。例の草丈を間違えて種を買ったマリゴールド。
ぐんぐん伸びて家の中では飼いきれなくなったので、5月半ばには庭に放牧。
当地の5月は、まだ0度近くまで気温が下がる日もあるくらい寒いのだが
頑健なマリゴールドは力強く生き延び、現在盛大に開花中。

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こちらは近所のホームセンターで球根を買ってきたカーラリリー
オレンジ系とピンク系と2袋買ってきたのだが、植えてみたらどちらもピンク系だった。
ま、きれいだし、丈夫に育ってるから別にいいんだけど。

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同じホームセンターで、苗を買ってきたクレマチス。
アーチに絡ませる花は何がいい? と叔母さんに聞いたら
「バラは虫が付くし病気になるし、ほーんとに大変だからクレマチスにしとき」というので
そのまま素直に買ってきたクレマチス。
4株植えたのだが、とりあえず今咲いているのは1株だけ。

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その他、一時ハダニに取り付かれて私を心配させたシトラスシリーズのヴィオラも元気に咲いた。
白、黄色、オレンジの組み合わせが、なかなかきれい。

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同じくパンジーもハダニを乗り越え、元気に開花。

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シャスタ・デイジー(マーガレット)は去年タネを蒔いたワイルドフラワーズの生き残り。
冬の間に精力を蓄え、気温の上昇と共に株を数倍の大きさに成長させて、一斉開花。

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こちらのぼけぼけ写真はデルフィニウム。
去年は各株から1本ずつ花が咲いただけだったが、シャスタ・デイジー同様今年は株が大きくなり
1株から4-6本の茎が出て、花をつけた。
冬の間、雪の下で頑張っているんだねえ、と感心。

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3株とも青系だが、品種は違う。このラベンダーと水色が混じったマジック・ファウンテンは特に色がきれい。
(それにしても私は写真が下手だな。花の美しさがちっとも出ていない)

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こちらは前オーナーが植えたアジサイ。今年は2週間ごとに施肥したせいか花付きがよく
つぼみがいっぱい。こんなに咲いたら株が弱るんじゃないかと、逆に心配なくらいなり。

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これは花ではないが、ラディッシュを蒔いたら3日くらいで次々と発芽。
そういえば去年も発芽率がものすごーくよかったことを、今になって思い出した。
慌てて間引きをしたが、間引き後の成長も唖然とするほど速い。さすが二十日大根。

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これは苗を買ってきて植えたチェリートマト。
小さいトマトがいいと言ったジェリー用。

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こっちは大きいトマトがいいと言ったお義父さん用。
その名も「ビッグ・ビーフ」

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玄関先。
ここは余り日が当たらないので、ポットには日陰好きのベゴニアとインパチェンスを選択。
手がかからず、よく咲いてくれるよい子たちである。

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こちらは悪い子のゼラニウム。冒頭のペチュニアと同じ時期にタネを蒔き、苗が大きくなったところで
ペチュニアと同じ時期にポットに定植したのだが、いつまでたっても、ぜーんぜーん花をつけない。
もう7月である。
こら、早く咲かないと冬になるぞ! ケベックの夏は短いんだぞ!

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最後、伸びすぎで剪定したシャスタ・デイジーを、花瓶に挿してみた。
1株はすっきり真っ直ぐ茎が伸びているのだが、もう1株は全部の茎が曲がりくねっていて
まるでわたくしの根性のよう。
しかし花瓶に挿すと、その散らばり具合もまた可なり。

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引き続き胸の話

  • 2013/07/09 09:36
  • Category: 言葉
マンモグラフィに行った翌日、ジムに行ったらちょうど散歩友達のマダムBも来ていて、「サリュ!」と寄って来た。そして私にわかるよう英語/仏語まぜこぜで話し始めた彼女によると、彼女が通っている英語教室では先日、身体に関する語彙や表現を学んだのだそうだが、途中で彼女が「女性の胸のことは何というのか」と尋ねたら、講師の女性は突然固まってぎこちなくなり、小さな声でぼそぼそと「後で、教室が終わったらお教えします」と彼女に言って、その場では答えてくれなかったそうなのである。

マダムBは「教室って言ったって、生徒は大人の女性ばかり3、4人いるだけなのよ。何が問題なのよ?」とぶーたら言い、「たとえば医者に診てもらう場合とか、そういう単語は必要でしょう」と言い募って、ちょうどそばにいた雪だるまにも同じことをフランス語でまくし立てていたが、実は彼女の行っている英語教室は、モルモン教会がやっている英語教室なのである。彼女自身は別にモルモン教の信者というわけではなく、単に近くに他の手ごろな教室がないからそこに行っているだけなのだが、「入信のお薦めはしない英語を学ぶためだけの教室」とは言っても、そこはそれ、講師は米国あたりから来た伝道師が当たっており、彼らは教会の教義が身に沁みついているので、時折今回のように一般人から見ると「はあ?」というような行動/反応になってしまうようなのである。(何しろ信徒用として胸元から膝上まで覆う、ヴィクトリア時代並みに露出を抑えた白綿の専用下着があるくらいのモルモン教である。よく言えば慎み深い、悪く言えば・・・   まあ、言わんとこ)

雪だるまは「ほんとにヘン!」とぶーぶーしているマダムBに「モルモン教に限らず、宗教は性に関することには保守的な場合が多いから。ケベックのカソリックだって、40、50年前までそういう言葉は人前では口に出さなかったでしょう」という意味のことを言い、マダムBの「で、英語では普通なんて言うの?」という問いに対し「Breasts」と答えていた。

私は逆にマダムBに「フランス語では何て言うの?」と聞き、マダムBは懇切丁寧に「片方/ひとつの乳房だったらSein、両方ならSeins、(注:発音は同じ)、胸部という場合ならPoitrine、お店でブラとか買う場合はBustと言ったりもするわね。英語から来てるのかもしれないけど」と教えてくれた。聞いた私は「そういえば学校では、Poitrineは習ったけど、Seinsは習わなかったな」と思った。マダムBのおかげで、覚えられてラッキー。

それにしても、たとえ語学教室という場であろうと、乳房という言葉を口に出せないその講師の女性は、どんな世界に生きているのだろうと考えると面白い。私自身は、事物事象を表す言葉自体には良いも悪いもない。基本的に言葉は中立的なものだと考えてはいるが、一方で耳に心地よい/悪い言葉、話者の価値判断を含んだ言葉(中国語でいう褒義詞、貶義詞)、上品な言葉/卑俗な言葉があることも事実で、口にしづらい、あるいは自分の文章の中では使いたくない言葉というのも確かに存在する。だから、ある特定の言葉を口に出せないという彼女の気持ちがわからないわけではないが、それにしても今回の場合、その特定の言葉は「乳房」である。詩にも小説にも、しょっちゅう出てくるんだがなあ。モルモン教徒にとっては、この語ですら“淫ら”なのかなあ。

マンモグラフィ

病院からマンモグラフィの連絡があったので行って来た。予約なしでしてもらえる血液検査や、待ち時間が週単位の胸部X線撮影とは異なり、マンモグラフィはファミリードクターによる予約申し込みから実際の撮影まで待ち時間3か月。しかも撮影日の前日に「明日の午前10時にお出かけください」との急なお電話。こちらは暇な無職人間だからよろしいが、仕事がある人だったら予定の調整が大変だろうと思う。まあ、そういう場合は断って、次の空き時間を探してもらうのだろうが。

さてマンモグラフィ。日本にいた頃は乳がん検診に引っかかる年齢以前だったし、香港時代はそういう福利のない会社にいたので、今回が初めてである。胸はほぼ平らな私などの場合、いったいどうやって撮影するんだろうと思っていたが、実際やってみるとそれはそれで何とかなるものなんですな。むしろ肉付きが悪い分、簡単に所定の“厚さ4-5cm”にもっていくことができ、多少の圧迫感はあるものの、このあたりのご婦人方に多い、大変に大変に豊かな胸の人よりも却って楽ちんかも。しかも担当した女性がたいそう感じのよい明るい人で、若々しい彼女がふっとそばに寄るたびに微かに甘いフルーツガムのような香りがする。パウダーでもはたいているのか、手ざわりはさらさら。撮影に適した角度にするために身体をさわられても、嫌な感じがまったくしない。おかげで不快感を少しも感じることなく、15分ほどの撮影を終えることができた。

目の治療や様々な検査のために、この病院には何度も来ているが、今回のマンモグラフィに限らず、この病院の人たちはみな感じがよい。1日中、さまざまな不調を抱えた人に接したり、朝から晩まで同じ検査に明け暮れる仕事が楽なはずはないのに、苛々した顔やつっけんどんな応対をされたことはなく、こちらのたどたどしいフランス語にも辛抱強く付き合ってくれる。見ていると、患者の冗談に同じく冗談で応え、笑い合っていることも多い。患者も医者も看護師もみなご近所、というような町医者の待合室ではないのだから、全員みな知り合いのはずはないのに、日本の同規模の病院に比べ(気のせいかもしれないが)、フレンドリーというか、患者と病院側の距離が近いような気がする。日本の病院で嫌な目に遭ったことがあるわけではないが、日本の病院の人たちはもう少し中立的、親切ではあるが、距離を置いて折り目正しく患者と接している感じで、それはたぶん病院側が、患者にはそのような態度で接するのが望ましいとして指導している結果なのだろうと思う。別に日本のやり方が悪いとは思わないが、ここの病院のややくだけたスタンスの方が、患者も病院側も楽しそうではある。少なくとも私は楽しい。2日経った今でも、フルーツガムの香りがした彼女を思い出して、なんだかほんわりした気分になっているのだから。

カメレオン

  • 2013/07/04 20:30
  • Category: 雑記
知り合いの男の子が、ペットにカメレオンを飼っているという。その子は動物の毛アレルギーで猫や犬は飼えないから、体毛のない爬虫類をペットにしているという話なのだが、そのカメレオンはケージに入れて飼っているのではなく、放し飼いで家の中を自由に動き回っていて、大半の時間はどこにいるのかわからないのだと聞いて、俄然楽しくなってきた。ふと見ると、部屋の隅の壁にカメレオンが貼りついていたり、TVの後ろからカメレオンの舌がチロチロしているのが見えるなんて、すてきじゃないか。

カナダでカメレオンをペットにできるとは知らなかった、あわよくばウチも・・・と、同じく爬虫類好き(というか動物全部好きなのだが)の雪だるまと、「カメレオン/ペット」というキーワードで餌や世話の仕方などを検索してみた。毛が抜けないから掃除の手間が増えたりもしないし、犬みたいに散歩に連れて行かなくてもよさそうだし、年寄り二人のペットとしてはなかなかじゃないか、と考えたのである。

ところが、ところが、いろいろ調べてみると、カメレオンのお世話はなかなか一筋縄ではいかないと判明した。エキゾチック・ペットの項などを見ると、のっけから「カメレオンはすばらしい生き物だが、生育環境には特別な注意が必要で、またストレスを受けやすく、ペットとしては最高の選択とは言えない場合もある」などと書いてある。

まず住環境だが、樹上性動物で孤独を好むので、ケージは少なくとも1×1×1.2m程度の大きさで、かつプライバシーを好むカメレオンが隠れられるくらい葉っぱが付いた木をふんだんに入れること。それらの木はカメレオンが登ったり下りたりできるよう、さまざまな直径のもの用意すること。日向ぼっこができるようなエリアも用意すること。カメレオンが餌を捕るとき誤って口に入れないよう、砂、苔、樹皮などはケージ内に入れないこと。

餌は昆虫。meal worms、super worms、wax worms、コオロギなど、できるだけ多くの種類の昆虫を与えること。昆虫の内臓には葉っぱや野菜、果物など、栄養のあるものが詰まっていること。(つまり十分に栄養を与えられた昆虫を餌として与えよ、ということか)、(そしてその上さらに)昆虫にはカルシウムやヴィタミンDなどのサプリメントをまぶすこと。また水分については、カメレオンは野生では葉の上の水滴から水分を補給するので、水を与えるにはドリッピングシステムか、ペットボトルに穴を開け、水滴が少しずつ落ちるようにしたものを用いること。(カメレオンは皿から水を飲んだりしない!) 

カメレオンはストレスを受けやすいので、ケージは人通りが少ない静かな場所に置くこと。カメレオンのそばに行くときは、驚かさないよう、ゆっくり動くこと、等々。


なんだか物憂い表情のカメちゃん


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カメレオン一匹用の最低限のケージの大きさはともかく、餌やりの煩雑さに参った。この辺のペットショップにもコオロギやミールワームくらいは売っているだろうが、それらの昆虫が滋養に富んだ餌を十分に与えられたものかどうかはこちらにはわからないし、その上さらにそれにサプリメントをまぶせとは・・・。自分用のカルシウムサプリを飲むのも忘れがちな私に、そんな面倒なことができますかいな。おまけにカメレオンはその姿に似ず、けっこう神経が繊細でストレスを受けやすいと来ては、大変に大雑把な大らかな性格の私と雪だるまには全く向かない。本来、森で楽しく暮らすべきカメレオンが、ウチに来て老人2人に不適切に扱われてストレスをため、体を黒っぽい色にしたまま鬱々と日を送り、挙句の果てに故郷の森を思いながら死んでしまったりしては大変可哀そうなので、ウチで飼うことは早々に諦めた。今まで通りペットは庭に来る鳥たちと齧歯類で間に合わせよう。このところウチに来る鳥たちは、グラッコーもキツツキもピジョンもダヴも餌の食いっぷりがものすごく、あっという間に各フィーダーを空にする。雪だるまなど最近は「鳥のエサ代を稼がねば…」と言って地下の仕事場に下りていくくらいである。今も庭にはグラッコー数羽と黒リスがいる。賑やかなことで喜ばしいが、餌の減りが心配だ。

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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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