他人の不幸に一役買うのはいやである

  • 2014/05/30 21:10
  • Category: 雑記
昨日は買い物の帰り、店の外のカートの中に置き忘れられた財布を見つけた。
たぶん、駐車場までカートをカラカラ押してきて、買った物は車に入れたが
ハンドルに近い上部に置いた財布はころり忘れて車に乗り込んでしまったのだろう。

あらぬ疑いをかけられては嫌なので財布そのものには触りもしなかったが
どうみても女性のものと思われる長財布で、カードやら何やらでみっしりと膨らんでいた。
昨今、財布の中に入っているのは現金というより免許証、バンクカード、クレジットカードを始めとする
各種カード類で、当地の場合はこれに州の医療保険カードや病院の登録カードが加わり
人によっては学生証や会社の身分証、プレゼントで貰ったギフトカードなどが加わったりもするから
それぞれ財布はカードでぎっしり、の状態だと思う。仕事もしていなければ、口座も一つだけ
クレジットカードも1枚だけの私ですら、財布の中には10枚以上のカードがひしめいて
カード用のポケットだけでは入りきらない有様なのである。況や現役で活躍中の人に於いてをや。

これらのカードはもちろん大部分再発行がきくものだが、
それにしても全部いっぺんに無くしたとわかった時の血の気が一気に引くような絶望感と、
その後の再発行にかかる手間暇は、考えただけで身がすくむ。

なので私は、私の車のそばに置き去りにされていたその財布入りのカートをカラカラと押して店に戻り
レジの女性に財布を指し示して、忘れ物であることを伝えた。
私は「誰かがカートの中に財布を置き忘れましたよ」という文をフランス語で言うことはできなかったのだが
“Quelqu'un...(誰かが)”と言ってカートの中の財布を指し示しただけで、コトは十分通じた。
幸い、混んでいる店でレジには4、5人の従業員がおり、そのやりとりを見ていたので
彼ら全員で結託して財布をネコババすることはないだろうと思い(そう、私は人を余り信用していないのである)
そのまま店を出た。

私は格別正直な人間でも、善意に溢れた人間でもないが、人のものを積極的に盗ろうとは思わない。
(空き地や道端=誰か、または州の所有地での石ひろいを、他人の財産に対する侵害、
他人の財物の窃取と言われれば一言もないが) 万引きもしない。
自分がされたらいやだから、他人にもしない、という幼稚園児のような理屈である。
他人の不幸に一役買うのはいやなのである。
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モロッコ産ティザンヌ

今日は病院の帰り、例の前から気になっていた中東食品の店に寄り道した。このところ午前中は学校、家に戻ってそそくさと昼食を取ると、休む間もなく今度は病院へ出頭という生活を送っているので、折々こういう気晴らしでもしないとやっていられない。

で、その中東食品の店で何を買ったかというと、モロッコ産のティザンヌである。以前、クラスメートのファラ(モロッコ出身)からお試しに何種類か貰って気に入って以来、「隣の市に行く機会があったら絶対買ってくるぞ」と思い定めていたのである。

このティザンヌ、「Sultan」というブランド名といい、トワイニングあたりとは違い手ではなかなか切れない個装といい、なんだかいかにもモロッコな品なのだが、カモミーユ+アニスとか、緑茶にミントとセージとか、欧州系のハーブティーではあまり見られないハーブ同士のブレンドが楽しく、デッキで飲んでいると、そこだけサハラの熱く乾いた風でも吹いて来そうな感じである。

店には4、5種類並んでいたのだが、今日は青いパッケージの“Apr ès repas ”(=after meals)を買ってみた。キャラウェイ、ローズマリー、ミントがブレンドされているのだが、なかでもローズマリーの香りが際立って強く、清涼感いっぱい。飲むだけで胃の中がすっきりしそうである。さすが、Apr ès repas。


       ↓ 個装はこんな感じ

       apresrepas.jpg


ちなみにお値段は1箱20袋入りで3.49ドルだった。特に高くも安くもなく、まあ普通の値段である。

放射線科は時間ぴったり

その後、2回目も3回目も放射線治療は定刻に始まった。と言うか、3回目の金曜など予定の3時より20分も早い2時40分には看護師さんが呼びに来て、ちゃちゃちゃと着替えて、ぽんと台に乗り、びーん、びーんと照射して、はい終わり。誠に手際よく進んで、本来の予約時間だった3時になる前に終了してしまった。おかげで駐車料金が2ドルで済んで(30分まで2ドル、~1時間は4ドル)、「わーい、2ドル得した♪」と、抜けるような青空と微風も手伝って何だか嬉しい気持ちになり、ついでにこの日初めて一人で運転して出かけたのだが、行きも帰りも高速への乗り降りが割合うまく行き、他車に警笛を鳴らされることなく済んだことも、うきうき気分に拍車をかけた。高速への乗り降りについては、事前に雪だるまから「十分、気をつけよ」と何度も何度も念を押され、自分でも結構緊張してナーバスになっていたのである。

何しろこの病院へ行くための高速、走るのはほんの2区間、3kmにも満たない距離だけで、しかし高速での3kmなどあっという間で余裕がない上、出口のちょっと手前で別のランプからの合流があったりするので、乗り降りが結構トリッキーなのである。雪だるまも1回目は出口車線にうまく移ることができず、「あああああ」と言っている間に降りるべき出口を通り過ぎてしまい、仕方なくひとつ先の出口から降りた。木曜は道を覚えるため、雪だるまを助手席に乗せ私が運転したのだが、右車線に移る時点でかなり強引に割り込んでしまい、後ろの車に激しく警笛を鳴らされた。非礼を働くつもりはなかったのだが、何しろ経験不足なもので、そーゆーことになってしまったのである。許せよ、紺のスバルのお兄さん。

そんなに面倒くさいなら一般道を走れば?とお思いだろうが、残念ながらこの高速に並行して走っている一般道はないのである。いうなれば高速は四角形の対角線を走り、一般道は2辺を走っている感じ。よって一般道を走ると時間もガソリンも余分にかかってしまい、懐にも時間にも響くので、高速の方がよりよい選択肢なのである。

それはともかく、雪だるまなしで一人で病院に行くのは何かと便利でよろしい。なんたって一人なら、寄り道自由である。病院は隣の市にあり、そこには生活雑貨の店とか、前から気になっている中東食品を売る店とか、うろうろしたいところがたくさんあるのだ。それに隣の市を出たあたりで右折して原野の方に進めば、私のお気に入りの石拾い場所もある。いつかバケツとシャベルをトランクに積んで、石ひろいに行くぞ!

平和な1日

  • 2014/05/22 20:52
  • Category: 雑記
昨日は第1回の放射線治療日で、指定時間の朝8時に病院に出頭したのだが、なんと驚いたことに3分と待たずに看護師さんが呼びに来て、治療が始まった! 目やら何やらで病院には結構足を運んでいる私だが、予約した時間通りに診察/治療が始まったのはこれが初めてである。あー、びっくりした。朝8時と早い予約時間だったから時間がずれ込むことなく治療が始まったのか、それとも放射線治療科はいつもそうなのか、今の時点ではわからないが、今日の指定時間は午後2時半。さて、予定通りに始まるだろうか?

それはともかく、予定通り8時に始まり、マーキングし直したりしたにもかかわらず照射そのものは20分もかからずに終わったので、9時には家に帰り着き、なんだかすごく得した気分。もともと学校はさぼることに決めていたし、水曜でジムもない日だったので、つまり朝9時の時点で1日フリー! おまけに昨日は文字通りの五月晴れで、そよそよとやわらかい風が吹き、暑くもなく、寒くもなく、庭仕事には絶好の日より。

さっそく仕事着に着替えて、野菜(ふつうの人参、紫人参、白ラディッシュ、さやえんどう)の種まき、タンポポ退治をし、昼過ぎには自転車で大好きな石ひろいに出かけ、けっこう大きな赤い石を見つけてほくほくし、夕方にはジェリーも遊びに来て、デッキに座ってゴールドフィンチ、パープルフィンチ、チッキディー、ナットハッチ、ハミングバードなどフィーダーに集まる鳥たちを眺め、声を限りにという感じで囀っている鳥たちの声を聞き(ゴールドフィンチ、パープルフィンチは本当によい声で啼く)、と実に平和な1日を過ごした。陽がさんさんと降り注ぐ中、外に出てうろうろ動き回るのは、本当に楽しい。


ゴールドフィンチのオスは、きれいな黄色

goldfinch.jpg


どちらかというと赤い羽色で、なんで“パープル”フィンチなんだかよくわからないパープルフィンチ

purplefinch.jpg

編みぐるみ

クラスメートの一人、マリソルに来月子どもが生まれるので、何か可愛らしいものを作って贈りたいと考え、編みぐるみのきりんを選んだのだが、いやー、編みぐるみって結構めんどうくさいんですね。小さいから簡単だろうと考えた私が浅はかだった。これなら時間はかかっても、ベイビーブランケットでも編んだ方が、技術的にはよほど楽だった。

作りたかったのは、これだ。

crochet giraffe




オーストラリア在住のエマさんによる、しましまのキリン。
のほほんとのどかな顔立ちと、ぷっくりしたお腹がかわいいので選んだのだが、なんと編まねばならないパーツが10個もある! 頭、胴体のほか、手足と耳と角が各2!(←当たり前である) しかもみんな小さい! かぎ針でちょこちょこ編んでいると、簡単に目を落としそうになる。おまけに「コットンかアクリルの糸で」とあったので、手持ちのやわらかいアクリル、その名も“Baby Luv”で編んでみたら、なんだか編み地がきゅるきゅる光って、いかにも化繊という感じで、あまり可愛らしくない。どうもこれはオーガニック・コットンとまではいかなくても、自然な風合いのコットン糸で編んだ方が、よい感じに仕上がりそうである。

しかし、このあたりにそんな都合のいいコットン糸は売っているだろうか? 売っていたとして、ダウンタウンまで買いに行く暇があるだろうか? 生まれる予定日は来月の18日である。すでに残り1か月を切った。間に合うのか、私?

デカフェ

この度、デカフェというものを買ってみた。今までは紅茶を飲もうがコーヒーを飲もうが、カフェインで眠れなくなるなんてことはなかったので、昼でも夜でも好き勝手にコーヒー、紅茶を飲んでいたのだが、最近、寄る年波か、はたまた体質が変化したのか、夜コーヒーを飲むと目が爛々と冴えて、いつまでたっても寝入れなくなったのだ。

いくら完全リタイアのお気楽な身分でも、朝方の私としては夜中の1時や2時まで起きていたくはない。しかしコーヒーは飲みたい。ならば、デカフェという経緯である。

ちょうどセールだったので、インスタント(ネスカフェ)とレギュラー(Lavazza)と両方買ってみた。まだインスタントの方しか試していないが、カフェイン抜きでも味が違うようには感じられない。にもかかわらず、夜飲んでも、ちゃんと定時に眠れる。なかなか結構。

そしてついでにウィキのカフェインの項も読んでみた。紅茶にもカフェインは含まれているはずなのに、なんで紅茶は寝る前に飲んでも眠れて(私の場合)、コーヒーは眠れないのか不思議だったからである。

でウィキによると、紅茶1杯(235ml)に含まれるカフェインは47mg、インスタント・コーヒー1杯(235ml)に含まれるカフェインは62mgと、もともと紅茶の方がカフェインが少ない上、“茶に含まれるタンニンと結び付いてその効果が抑制され、コーヒーのような興奮作用は弱く緩やかに作用する”からだそうである。ふうん。

も一つついでに、カフェインは摂り過ぎると中毒症状を起こしたり、ひどい時には死亡したりするそうだが、カフェインの半数致死量(投与した動物の半数が死亡する量)は、体重1kgあたり約200mgだそうで、つまり体重50kgだとすると10,000mg。インスタント・コーヒー(1杯62mg)なら160杯くらい、レギュラー・コーヒー(95mg)なら100杯くらい飲まねばならず、そんな量をいっぺんに飲んだり飲ませたりするのは不可能なので、コーヒーで死んだり殺したりするのはどうやら無理のようである。そういえば推理小説にも、ニコチンで殺す話は出てくるが、コーヒーで殺す話は出て来ないなあ。濃縮すればしたで、苦くて飲めたものではないだろうしなあ。

マーキング

そういえば先週の月曜病院に行き、放射線治療用のスキャニングとマーキングをしてきた。ただ今、私の上半身は、赤と青のインクで大きな+マークが4つと、平行線が4本描かれ、ぱっと見かなり派手派手しいが、倶利伽羅竜王や観世音菩薩の入れ墨を纏ったお哥さん達のような凄絶なる美しさとは程遠く、どちらかというとかなり中途半端に間抜けな落書き風である。

何かせめてもう少し鑑賞に堪える描き方(たとえばコンテンポラリーな抽象画風とか)はなかったものかと鏡を見るたびに思うが、そもそもの目指すべきところが“華麗なタッチによる美しいマーキング”ではなくて、“正しい照射位置を示す正確なマーキング”であるので、鏡を見つつ「うーん、どうも美しくない…」と嘆息している私の方が間違っているのである。

ま、それはともかく、このマーキング、初回の照射日である21日まで消さないようにと言われたが、描いた5日から21日までといえば2週間超。一応、線やマークの上には透明テープが貼られて保護されてはいるが、腕を上に挙げた状態で描いた線、貼ったテープなので、腕を下げると線は縮み、テープはしわしわになる。「これではシャワーの時、水が入って消えそうではないか。だいじょうぶなのか?」と初日は心配で、シャワーもそろそろとおっかなびっくりだったが、以前に書いたようにシャワーは私にとって1日のお楽しみのひとつ。それなのにマーキングが消えるのを心配してびくびくしていたのでは全然楽しくない。

なのでその後は「ふん! こんなことでお楽しみのひとつを奪われてなるものか。描いた線が消えたらまた描けばいいのだ!」と過剰に心配するのは止め、普通にシャワーを浴びるようになった。そうやって10日程経つが、テープ下の線とマークはまだはっきり見える。だいじょうぶそうである。貼られたテープも最初はなんだか服の下でガサガサしていて不快だったが、これも深く気にするのを止めたらそのうち慣れた。鈍感に徹した方が、世の中不快が少ないのである。気にしても仕方がないことを気にしてどうするのだ? (とは言うものの、鈍感さで他人様に不快を与えてきた私でもあるので、鈍感さの効能をあまりおおっぴらに主張するわけにもいかないのだが…)

水漏れ

  • 2014/05/15 11:02
  • Category: 雑記
先週の金曜、洗剤液を入れたバケツを持ち上げたら、とたんに持ち手が外れて、シンクの前からディッシュウォッシャーのあたりまで、台所の床をばしゃーん!と水浸しにしてしまった。もともとモップかけをするつもりで作った洗剤液だったので、すぐさま持っていたモップで水を拭き取りにかかったのだが、こぼれた水はするすると低きに流れ、冷蔵庫の下やらディッシュウォッシャーの下に入って見えなくなってしまった。前オーナーから引き継いだウチの冷蔵庫やディッシュウォッシャーは何やら台のような物の上に乗っていて、床との間に水が入り込む隙間はあっても、モップが入るほどの隙間はないのである。つまり、拭けない。

「まずいよなあ…」とは思ったが、常に湿度90%以上で、あらゆるものにカビが生えた某所とは異なり、幸いここは平均湿度50~60%、暖房が入ればもっと乾燥が進む。隙間に入り込んだ水は自然に乾き、暗がりでカビが大量発生!なんてことにはなるまいと考えて、うじうじ悩むのは止め、さっさと次の掃除にかかった。

ところがルンバちゃんの傍らでモップかけに勤しむ私の耳に、雪だるまの叫び声が飛び込んできた。ルンバちゃんのモーター音でよく聞こえないが、階下で私の名を呼んでいる。かなりきつい調子である。「何事?」と思って地下の仕事部屋に降りてみると、雪だるまが地下室の真ん中に立ち、天井を指さしてわめいていた。なんと天井から水が漏れていたのである。

ウチの台所は1階にあるので、台所の床の下は即ち地下室の天井。位置的に見て、冷蔵庫の下というよりはシンクの下に入り込んだ水が、床板の隙間から下に流れ、天井板の隙間から漏れている、ということらしい。最近よく家屋改装番組を見ている私は「床のタイルの下は、防水シートとセメントで何重にも保護されているはずでは?」とは思ったが、ぼとぼと天井から水が落ちてくる現状を見せられては、ウチの床にはそのような保護がなされていないか、あるいは工事に不備があったと思わざるを得ない。これを直すとなると、台所のシンク一式を取り払い、床を剥がし、地下室の天井を剥がさなければならない? がああああん! 気分、一気に暗転。呆然と水漏れしている天井を見上げた。

こぼした量がバケツ1杯だったので、水漏れそのものはしばらくして止まったが、水が漏れた部分の天井の塗装は水ぶくれ風に膨らみ、かつ少々色変わりして、いかにも“水漏れしました”の風情。ああ、香港のフラットを出た時「雨が漏れる窓や、水が漏れるパイプとは、これで永久におさらばだ!」と思ったのに、カナダに来てまで水漏れに悩まされるとは。しかも今度は自分の家。借家みたいに、水漏れするからと言って引っ越すわけにはいかない。まったくもって、とほほ…である。

しかも雪だるまは、この水が漏れる床を直すつもりはないと言う。なぜなら上にも書いたように、直すとなったらシンク一式を取り払い、台所の床を剥がし、地下室の天井を剥がし、間に入っている配管から電気配線まで、ぜーんぶやり直さなければならず、とんでもなく高くつきそうなうえ、その工事期間中の不便も一通りではないと予想されるからである。よって雪だるまは私に言った。次回バケツを持ち上げる時には、持ち手だけではなく、ちゃんと底も持って持ち上げるように、と。水さえこぼさなければ、水漏れはしないから、というのが奴の言い分である。確かにその通りだが、毎回モップかけの度に、両手を添えてしずしずとバケツを持ち上げる私の身にもなってもらいたいものである。バケツ、新しいの買おうかしらん。

黒龍江豆

去年の夏、ジョゼから貰った黒龍江豆、物は試しと思って蒔いてみたら
4日目には発芽し、ぐんぐん大きくなって、種まき10日目の昨日には草丈15cmにもなった。
同じ日に蒔いたナデシコやポピーなんて、まだ1cmそこそこだというのに…
(ま、そりゃもともと違う植物で、成長しきった時の草丈も全然違うんだけど)

15cmにもなっては、さすがに発芽ポットにそのままというわけにはいかなくなってきたので
昨日、この間コンポストを入れたばかりの菜園コーナーに移植した。
日中は暖かくなってきたとはいえ、夜間の気温はまだまだ5℃前後で、
発芽したての植物にはやや過酷なような気もしたが、何しろ“黒龍江”豆。
当地と気候のよく似た中国東北部で元気に育つなら、多少の寒さは平気だろうと
「そこで頑張っておくれ」と、6本を一列に植えてみた。
「諸君の健闘を祈る」である。




それにしても、こんな干からびたような豆から

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こんなのが出てくるのは、本当に不思議だ。

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エコバッグ

土曜日、Costcoのカートの中にエコバッグを2つ置き忘れてしまって、かなりショックである。2つとも手持ちのエコバッグの中では最も使いやすく、だからお気に入りだったバッグで、しかもそのうちの1つはゴムみたいな素材でちょっと洒落たデザインだった割にはものすごく丈夫で、15年以上使っているのにびくともしない優れものだったのだ。あああ、無くして惜しいことをした。

Costcoではいつも大荷物になるので、バッグを3つ持って入ったのだが、この日はなぜだか欲しいものが軒並みなくて(日本のCostcoは知らないが、当地のCostcoは行くたびに品揃えが微妙に違い、欲しいものがいつもあるとは限らない)バッグ1つで足りてしまい、使わなかったバッグ2つをカートに入れたままにしてしまったのが運の尽き。私が車のトランクに買ったものを入れている間に、雪だるまがカートを返しに行ったのだが、彼はカートの中に残されたバッグに気づかず、そのまま返してしまったのである!

まったく、空っぽのカートの中に、赤と青の派手なプリントのバッグと黒のバッグが転がっていれば、馬鹿でも気づくだろうと思うのだが、雪だるまは「全然気づかなかった」と言い張っている。きっと同店で買ったばかりの巨大シャトー風バードフィーダーが嬉しくて気もそぞろ、カートの中なんか見もせずに、上の空もいいところでカートを押して行ったに違いない。ああ、私の可哀そうなエコバッグ! 今ごろCostcoの駐車場で雨に濡れそぼっているのだろうか、それとも次にカートを取った人に気付かれて、ラッキー♪されているのだろうか? 赤/青の方はともかく、黒の方は何しろお気に入りだったので、考えると何だか胃のあたりがきゅうんとなるのだが、それはそれとして手持ちのエコバッグが2つ減ってしまったのは大問題。早急に補充せねばならぬ。

どんなものでもよければ、各スーパーが自店のロゴ入りのを格安($0.79~0.99)で販売しているので、それを買えばいいのだが、どうも今ひとつ面白みに欠ける。何かいいのはないかとEベイを覗いてみたりもしたが、面白いと思ったものは送料も入れると論外!の値段になってしまうので、早々に諦めた。

ちなみに日本でよく使われているタイプのエコバッグは、こちらではほとんど役に立たない。1回に買う量と、そのバッグを使う場面が全然違うからである。何もかも小振りで小奇麗な日本とは異なり、当地は牛乳1袋が3L入り、ジャムは500g、りんごは1~2kg、パンは2~3斤に相当する量が1袋という国である。なまじな大きさのバッグでは、買った物が入りきらない。そして大都市はいざ知らず、当町のような田舎では歩いて買い物に行く人などまずいないから、バッグはレジから車、車から家の中に運び込むのに使うだけ。日本のように買い物袋を提げて歩いて帰る、なんてことは全く想定していないので、自ずとバッグは“この大きさならどんなに詰めても楽に持ち運べるだろう”という大きさではなく、“この大きさなら目一杯詰めても何とか持ち上げられるだろう”という大きさに作られている。標準サイズは35×42×17cmくらいだが、もっと大きいのももちろんある。一度ダウンタウンのスーパーで、イケアの巨大ショッピングバッグをエコバッグに使っている人を見かけたことがあるが、あれなどトイレットペーパーでも運ぶのでない限り、いっぱいに詰めたが最後、常人では持ち上げられそうもないと思うのだがどうだろう。まあ、その時見かけたのは、上背もあれば横幅もあるガタイのいいお兄さんだったので、心配する必要はなさそうだったが。

La vie en rose

ついこの間まで私と一緒に仏語教室に通っていたキューバ出身のJ君、4月の初めに急にキューバに里帰りして以来、学校には戻って来なくなった。

その日の朝、私はいつも通り彼のアパートまで迎えに行ったのだが、時間になってもJ君は出て来ない。「あれれ?」と思ってドアチャイムを鳴らしてみたが、何の応答もない。「急に仕事でも入ったのかな」と思って(そういうことは時々あった)私はそのまま学校へ行き、そこで別のクラスメートから、実はJ君は奥さんのお母さんからキューバへのエアチケットをプレゼントされ、喜び勇んで旅立ったのだと聞いた。「なんだ、それなら一言連絡してくれればよかったのに」とは思ったが、お互い言語に不自由がある身であるのはわかっているし、急なことでもあったのだろうと別段気にしてはいなかった。

しかし彼は休暇の2週間が過ぎても学校には現れず、クラスメートたちは「仕事に専念することにしたのかな」と薄ぼんやり憶測していたのだが、先週になって、実は彼は奥さんから突然別れを告げられ、学校どころではなかったのだと知った。なんとプレゼントのチケットでキューバに帰ったJ君の元に、奥さんから“…c’est fini, mon chéri…”とか何とかいうメールだかテキストだかが届き、青天の霹靂的に奥さんから捨てられた、ということらしい。キューバへのチケットをくれたのがお義母さんだったことから見ても、奥さんの家族はみな事前に承知していたのだろうし、J君ひとり抵抗してみても衆寡敵せず。J君は今、奥さんと住んでいた瀟洒なアパートを出て、同じキューバ出身のG君の家のそばに小さいアパートを借り、一人暮らしをしているのだという。

J君の奥さんは、私は一度しか見かけたことがないが、ほっそりとした可愛らしい感じの人で、週に何日か働きつつ、大学院で心理学を勉強しているのだと聞いた。私は、一方は院で心理学を勉強し、一方は機械が好きで鉄工所で働いているのでは、何だか生活における嗜好の方向が全然違うようで、いったい共通の話題があるのかなと少々不思議だったのだが、若いうちは嗜好とか志向とか思考とかより惚れたはれたの方が重要なので、それなりにうまく行っているのだろうと思っていたのだが、どうやらたとえ20代のワカモノ同士でも、惚れたはれただけでは埋めきれない溝があったようだ。

おまけにJ君の話を聞いた翌日、同じくキューバ出身で、去年私と一緒に学校に行っていたR君も、すでに奥さんと離婚したと聞いて、「R君、君もか!?」と、がっくり力が抜けた。R君は一時、仕事を3つも掛け持ちして、何とかここでの生活の目途をつけようと頑張っていたのに、お義母さんとの同居で気を使い、またいろいろとままにならないことの多い生活に疲れたのだろうか。

J君にしろR君にしろ、結婚してカナダに来て1年になるかならないかで離婚という事態になってしまったのでは、(たとえ本人納得の上であっても)何のためにあれこれ書類を揃え、七面倒くさい手続きをこなし、2年も3年も待ってやっと取得したヴィザでカナダにやって来たのだか、まったく今までの苦労が水の泡である。残念という他はないが、ただ一方で、彼らは異国での生活を簡単に考えすぎていたのではないかとも思う。以前、J君は教室で、いい仕事が見つからないとこぼしていたが、ここで生まれ育ったケベッコワですら“いい仕事”に就くにはそれなりの技術や資格が必要で、ましてここで通用する資格もなく、フランス語もろくにわからない移民に、いったいどんな“いい仕事”があるというのか。カナダに来れば自動的にそこそこの給料を貰えるフルタイムの仕事が見つかり、ばら色の生活が始まると思っていたのだろうか。当たり前だが、そんなことは起こらないのである。

水仙の芽から

  • 2014/05/01 11:41
  • Category: 雑記
一昨日、ちょっと面白いことがあった。昨秋無くしたピアスの片割れが見つかったのである。

去年、私は手慰みにいくつかピアスを作って遊び、ある日そのうちのひとつをつけて家事やら庭仕事やらに勤しんだのだが、夜になってふと耳に手をやるとピアスが2つともない!ポストで留めるタイプのピアスではなく、フックで引っかけるタイプのピアスではあったが、釣り針のようにぐるりんと長いフックだったので、まさか耳から外れることはあるまいと思っていたのだが、どうも家事や庭仕事は前かがみになることが多いので、ぽろり耳から落ちてしまったらしい。

そもそも耳から落ちても気づかないほど小さい軽いピアスだったので(重い飾り付きの巨大ピアスなら、いくら私でも落ちた時点で気づく)、家の中で落としたとしても見つかるとは思えず、ましてや庭、芝生や花木が茂り、秋のこととて大量の落ち葉も積もっている庭で落としたのだとしたら、見つけられる可能性など万に一つもない。特にその日は花壇のあちこちに穴を掘り、球根植えに勤しんだ日だったので、土の中に埋まってしまった可能性すらある。探すだけ無駄と、そこここを見て回ることすらしなかった。

しかし無精を決め込み、はなから諦めて探さなかったにも拘らず、その後片方はある日ソファの隙間から見つかり、「あれ、こんなところにあった♪」と私を喜ばせた。が、もう片方は、どこからも出て来なかった。片方だけになってしまったピアスはあまり出番もなく、そのままピアス入れに仕舞い込まれた。

ところが一昨日、ようやく全部の雪が融けた庭に出て、冷たくかじかんだような土から顔を出し始めた水仙の芽の伸び具合を確かめていた私の目の端に、何やら細い、銀色に光るものが映った。針金か、金属の破片でも落ちているのかと思い、指先でつまみあげて見ると、これがなんとピアス! 去年なくした時のまま、別段壊れたようすもなく、ちょこんと水仙の芽に引っかかっていた。

どうやら球根を植えていた時に落ちたピアスが、水仙の芽の成長と共に地表に押し上げられ、芽に乗っかるかたちで地表に出て来たらしい。さすがに少し土で汚れてはいるが、変形はしていないし、錆びてもいない。いやあ、まさか、こんな風に出てくるとは…と、さすがにちょっと驚いたが、なんにしても見つかったのはめでたい。さっそくブラシで洗って汚れを落とし、きれいに乾かしてからつけてみた。問題なし。ただしもう一度なくしたくはないので、ストッパーは付けている。このピアスをなくして以来、フックタイプでもストッパーをつけるようになったのである。お馬鹿もたまには学習する。

ちなみに、フックタイプには金属のより透明プラスチックのストッパーの方が、使いやすくてよろしい。Eベイでなら、100個で0.99ドルである。大変お手頃、と言わねばなるまい。

これね ↓

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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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