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8月が9月で9月が8月

ここ2週間ばかり、異常に暖かい日が続いている。
昨日、今日など「暖かい」を通り越して真夏並みに暑く、
午後には気温が30度を超えた。

今年は冷夏で7月、8月は「暑い」と感じる日が数えるほどしかなく
一年草は花をつけるのが遅く、トマトもエンドウも不作だったのに
9月の半ば前後から急に暑くなり、しかもぴかぴかの青空続きなので
例年ならそろそろ寒さで枯れ始めるペチュニアがいまだに花を咲かせて
むしろ8月より元気なくらいだし、朝顔もまた、いったん終わりかけたのが
また花をつけ始めて、昨日など4つも咲いていた。
ケベックで、9月に、朝顔を見るのは珍しい。

お義父さんの話によると、この暖かさは75年ぶりだそうで
ということは、お義父さんは今回が2回目の経験のはずだが
1回目の時は若干8歳の子どもだったので、
「なーんにも覚えていない」そうである。

もっとも異常な暑さ/暖かさでも、動物はそれなりに冬の準備を進めている。
夏の間ほとんど姿を現さなかったチッピー(シマリス)が
9月に入って、頻繁にデッキに姿を見せるようになった。
冬眠準備用のピーナツ確保に励んでいるのである。
1匹ではなく、どうも2、3匹はいると思われるのチッピーが
入れ代わり立ち代わり1日に何度もデッキにやってきて、ピーナツを持っていく。
すでに2ポンド(約900g)入りの袋が1つ空になり、
2つめも残りわずかになっているので、ウチの庭のどこか、
および近所の林の中に散在するチッピーの棲み処には、
計1.5㎏ほどのピーナツが蓄えられているはずである。

そして今日は、カナダギースが南に渡っていくのを見た。
夕空にV字型の黒い影が広がり、物悲しいような雁が音がこだますのは
やはり秋である。
たとえ時ならぬ30度の気温に、だらだらを汗を流していても。


画像は借り物ですが、今日うちの庭から見えたのも
きれいなV字編隊でした

geese.jpg


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マフラーを編む

この夏、従妹のソフィの誕生祝にレース模様のショールを贈ったら
結構気に入って貰えたらしく、先日「お義母さん用にも何か編んで」と
新たに依頼された。
10月がお義母上の誕生日なのだそうである。

お義母上は、この前ソフィの誕生会の時に初めて会ったが
女性ながら“豪放磊落”と形容したいような、
豪快にして人を飽きさせない話し上手な人物で
ケベッコワーズだがアングロフォンだったのも幸いして
パーティの間中、私も雪だるまもあれこれと話し込み、笑い転げて
大変楽しい思いをさせてもらった。
親戚のパーティに出かけて、時間が早く過ぎたのは初めてである。

「よし、彼女のためなら、いくらでも、何でも編みましょう」ということで
即座に快諾。
で先週の日曜、早速ソフィが毛糸を持って現れた。
そして編むものはマフラーがいいと言うので、
持参の毛糸の太さ(light fingering)と長さ(490ヤード)を鑑みつつ
Raverly内のフリーパターンから好きな模様を選んでもらった。

ソフィが選んだのは、このパターン


sophie.jpg




レースでジグザグ模様で、一見複雑そうに見えるが
実際に編んでみるとパターンはごく単純で、七面倒くさいところは全くない。
それできれいに見えるのだから、デザインした人は偉いと思う。

そして編み始めてすぐ感じたのが、ソフィが選んだ毛糸の質の良さ!
彼女が持ってきたのは Manos del Uruguay の “Fino”で、メリノ70%、シルク30%。
クリームのようにやわらかく、しっとりした手触りで、編んでいて実に気持ちがいい。
同社の糸の質のよさは以前から聞いていたが
1カセ(100g)が20数ドルと、私の予算をはるかに超える高価格なので
「いいなあ」とうっとり眺めているだけで、自分では買おうと考えたことすらなかった。

それが今回、ソフィのおかげで手に取り、触り、思う存分編むことができて
実にしあわせ。毛糸でも布でも、あるいは動物でもそうだが、
人はやわらかいものをさわると心が和むようで、
(絹に手をすべらせた時の感触、眠っている猫の背を撫でた時の感触を想像したまえ)
手ざわりのいい糸は、編んでいて心が安らぐのだ。
お義母上のために財布をはたいたソフィに感謝である。


ブロッキング前の編地はこんな感じ。
糸の撚りは甘め、太さが均一でなく、スラブヤーン風に太い部分と細い部分があるので
編地もそれなりに多少でこぼこしている。(ま、私の技術のせいもあるんだが・・・^^;)
色も水色~青~紺と、この写真だとはっきりしないが段染めになっている


IMG_1227.jpg

ジムがつぶれた

  • 2017/09/15 09:05
  • Category: 雑記
なんとまあ、行きつけのジムがつぶれてしまった。
日曜に行った時はなんともなかったのに、
昨日(火曜)、いつも通り二人で自転車で出かけたら
ふだんなら少なくとも数台の車が停まっている駐車場に車が1台もなく、
屋内に明かりも見えない。
「あれ、何かの理由で臨時休業かな。珍しいな」と入り口を見れば
紙が1枚、ぺたりと貼ってあって、臨時休業どころか永久休業、
ジムは閉鎖だと書いてある。日付は9月10日。

しかし9月10日というのは日曜日、私たちがいつもと同じにトレーニングし、
顔なじみの人たちと雑談を交わした日で、
カウンター内の従業員、ジェシカもアントニーも普段と変わりなく働いていたし
他のメンバーもふつうにトレーニングに励んでいて
その日で営業は終わりだという気配は微塵もなかった。
それが一夜明けたら、貼り紙1枚で廃業とは・・・

まあ確かに、以前から赤字だという噂は聞いていたし、
ことに2年ほど前、隣町にエコノ××という格安フィットネスチェーンが出来てから
そこに客の何割かを取られたようすではあったが
同時にオーナーは他にも事業をしていて、税金対策にジムを続けているのだ
という話も聞いていたし、つい2、3か月前にも新しいマシンを入れたりしていたので
まあそうすぐすぐつぶれることはあるまい、と高をくくっていたのだったが
豈図らんや、青天の霹靂的につぶれてしまった。

雪だるまは入り口の貼り紙を前に、盛んに「Sxxx」だの何だの罵っていたが
怒ってみても始まらない。
近所のSジムがつぶれてしまったのは実に災難だが
私たちの場合、ジムなしの生活は考えられないので
早急に代わりのジムを探さなければならない。

で、その日の午後、早速ジム探しに出かけた。
確かダウンタウンの目抜き通りに1つあったはずだ。
Sジムがつぶれた今、一番近いのはそこだと車で行ってみると、
表に看板だけはまだあるものの、ドアには錠が下ろされ、中は空っぽ。
なんとここもつぶれていた。

次、うちから十数キロ離れている隣の隣の町のMジム。
中を見せてもらうと、設備はそこそこ整っているが古くささは否めず、
窓が小さいせいか全体に薄暗く、陰気な感じがするのも気になる。
運動するのに雰囲気は関係ないだろう?と思われるかもしれないが
私の場合、もともとのモチベーションがあまり高くないので
広々と明るく、楽しい雰囲気でないとやる気が出ないのである。
それに何しろ遠い。

雪だるまは「でもここは、ウェブ情報によると、
このあたりでベスト3に入る設備のよさなんだ」というが
そもそもこのあたりには目ぼしいジムは3か所(Sジムがつぶれたので、
今は2か所)しかないのである。
3つしかないところでのベスト3に何の意味がある?
ベスト3もワースト3も同じことではないか。あほくさ。

雪だるまはMジムに決めたそうだったが、
私は遠いのと雰囲気が暗いのとが、どうしても好きになれなかったので
渋る雪だるまを説得して、例のエコノ××も見に行った。
ここはケベック州内に50か所以上展開しているジム・チェーンで
その名の通り、会費が安い代わり、提供されるサービスは最低限。
タオルの貸し出しはないし、シャワーも有料である。
出来た当時、Sジムメンバーの何人かが見に行ったが
ダンベルが75ポンドまでしかないとか、××マシンがないとか、
評判は今ひとつだった。

が、行って中を見せてもらうと、人が言うほどマシンの揃えは悪くない。
私たちが普段使っているもののうち無いものもあるが
それを言うなら、香港のCフィットネスからここのSジムに移った時も
Sの設備に合わせて多少ルーティンを変更しなければならなかったわけで
最初は少々不便に感じても、慣れてしまえば何ということはない。
それに何より、ジム内が広々と明るく、開放的な雰囲気なのが気に入った。
これなら楽しく運動できそうである。

雪だるまに「どうだ?」聞くと、見る前の否定的態度はどこへやら。
「うん、悪くない」というので、その場でここに決めて申し込みを済ませた。
さすがエコノ××というだけあって、年会費はSの半額以下(約130ドル)だった。
道理で客を取られるはずである。

遠くなったので、もう自転車で行くことはできず、冬場、歩いていくこともできないが、
実のところジムまでの所要時間はあまり変わらない。
自転車で15分が車で15分に変わっただけである。

そして、これからエコノに行くようになると、Sジムで顔見知りになった
エレンやそのパートナー、いつもガムを噛みながらトレーニングしているギイおじさんや
マルセルおじさん、セルジュ#1や#2等々に会えなくて寂しいなあ、と思っていたのだが
なんと水曜の朝、いつもSに行っていた時と同じ時間にエコノに行くと
エレンとそのパートナーが駐車場にいて、中に入ると元Sジムメンバーが3人いて、
しばらくしたらギイとセルジュ#2もやってきて、またしばらくしたらマダム・アウディ
(本名ではない。いつもアウディに乗って来るので私が勝手にこう呼んでいる)も来て
なんのことはないSジムがそのまま移動したような塩梅になった。
もちろん全員がエコノに移ったわけではなかろうが、
それでも顔見知りに引き続き会えるのはうれしい。
モチベーションも上がろうというものである。

道に迷うなら、田舎は車、都会は徒歩

  • 2017/09/12 10:48
  • Category: 雑記
田舎で道に迷うなら車、都会で道に迷うなら徒歩がいいというのは
田舎は何しろ建物と建物、家と家の間が広ーく開いていて
歩いてなんぞいたら、いつまでたってもどこにも着かない。
田舎は徒歩で移動するようにはできていないのである。
それに道幅に余裕があり、車通りも少ないから、
うろうろ迷ってのろくさ走っても、後ろから警笛を鳴らされることもない。
急いでいる人は、黙って追い抜いていくだけ。
こちらは焦ることなく道路標識や家の地番を確かめつつ、
ゆっくり好きなだけ迷うことができる。

が都会ではそうはいかない。
前にも横にも後ろにも車がいるから、ここかあそこかなどと迷っている余地はない。
迷ってぐずぐずした運転などしようものなら、情け容赦なく警笛が鳴らされる。
ついでに1本の道路に2、3車線あったりするから、右折/左折したいなら
早くからそれなりの車線にいなければならない。
「あ、行き過ぎた!」と思っても、Uターンできる場所は限られているから
涙を呑んで延々まっ直ぐに走り続けるしかないし、
GPSが頼りにならず地図を見たいと思っても、
田舎のようにひょいと路肩に車を寄せて、おもむろに地図を広げ、
ということもできない。
ちょっと思い浮かべてみればすぐわかるとおり、
都会の道路にはぼうっと広がった路肩など存在しない。
古い街であればあるほど道幅には余裕がなく、道のぎりぎりまで
店舗や住宅がせり出している。
たまに空きスペースがあると思うと、それはだいたい有料の駐車場で、
しっかりメーターがついていたりする。
つまり、都会には気軽に車を止めて今後の走路を検討できる場所がなく、
よって迷ったが最後、ひたすら走り続けるしかないのである。
(私と雪だるまは一度、ケベック市でこれをやった。なかなかしんどかった)

が、歩きなら、状況は一変する。
都会は人が歩いて移動できるようにできている。
人がたくさんいるし、店もあるし、日本なら交番もあるから、
誰かに道を聞くこともできる。
歩き疲れたら、スタバやカフェ付きの本屋に寄り込めばよい。
陽気のよい時なら、公園で休むという手もある。
そうやってお気楽に歩いていると、そのうち迷っているんだか、
ただ散歩しているだけなのか、自分でもわからなくなるかもしれない。
誰かと待ち合わせをしている場合は困るが
そうでなければ都会で徒歩で道に迷うのは、さほど悪いものではない。

道に迷うなら一人がよい

  • 2017/09/09 11:09
  • Category: 雑記
この前、アートフェスティバルに行こうとしてGPSに遊ばれた、
と書いたが、そもそもケベックの住所はGPSに入れづらいのである。
その昔、カソリックの影響がたいそう強かったおかげで
町の名にも通りの名にも、やたら Saint(Sainte)の付くものが多い。
で、これをGPSに入れようとすると、“Saint”とフルに綴るか
“St”と略すか、次の語との間にハイフンが付くか付かないか
ついでに次の語(名)が女性名詞なら“Sainte”と、
語尾に“e”をつけねばならないし、そうなると省略形も“Ste”で・・・
と、もう考えるだに面倒くさい。

でアートフェスティバルの会場も、その難儀な“Ste”付きの村で
しかも通りの名も Ste 付き。ダブルパンチである。
ためにいくらGPSの指示通り、地番、街路名、村名と入れて検索しても
出てくる答えは「該当なし」ばかり。
いつまでたっても、目的地設定ができない。

それでも家の車庫前でGPSと格闘していたのだったら、
家にとって返して地図を持ってくれば済んだのだが
生憎その時は出先からアートフェスティバルに行こうとしていたので
手元には地図もなーんにもない。
あるのは会場の住所を書いた自筆のメモだけ。

仕方がないので、フルに綴ったり、略して綴ったり、ハイフン付けたり、取ったり、
日英仏ごちゃまぜで罵り言葉を吐きながら
すべての可能な組み合わせを順番に試し、ああだこうだと20分近く頑張ってみたのだが
GPSのお答えは常に「該当なし」
ほとほとうんざりし、もう諦めて帰ろうかと思ったが、
せっかくその気になって出てきたのに途中で諦めるのも癪なので
近くのドラッグストアからウチに電話し、雪だるまに
会場近くで、St/Ste の付いていない通りはないかと聞き
その通りの名をGPSに入れて(この時は一発で入った。いえい!)出発した。

が、結果はこの前書いた通り、到着したのは何にもない山の中。
いや正確には、私が走ってきた当の道があるし、その両側には
木々の生い茂った山があるので、「何にもない」わけではないのだが、
どう考えても、こんな鬱蒼とした山の中でフェスティバルをやっているはずはない。
しかも道端の標識には「××村 〇km」と、目的地の村よりずっと先にあるはずの村の名が
記されている。つまりこの先ずっと走っても、目的地には着かないということである。

これはもう人に聞くしかないと、私は走ってきた道を何キロか戻って人家を探し、
運よく、ちょうど庭先で花の手入れをしている人を見つけたので
車を止めて「こんにちは」と近寄り、アートフェスティバルに行きたいのだが
道に迷ってしまったというと、その人は仕事の手を休め
はっきりかつゆっくりしたフランス語で、親切に会場への行き方を教えてくれた。

幸い田舎のこととて道はだいたい一本道。
その一本道と交差する道もたまーにあるだけというわかりやすさなので
教えられたコンビニやレストランを目印に右折、左折したら
ちゃんと会場に着いた。そのまま取って返して道を教えてくれたおじさんに
お礼を言おうかと思ったくらいうれしかった。

で、この時思ったのだが、道に迷うなら一人で迷うに限る。
一人なら車の中で好き勝手に悪態をつきながら
自分の判断であっち行ったり、こっち行ったりできる。
同じところをぐるぐる回る羽目になっても、自分自身に「ばーか」
と言っていれば済む。気楽である。
しかし同乗者がいる場合は、そうはいかない。
うろうろと道に迷って同乗者に心配をかけるのは気の毒だし
戻るか進むか、右か左かなどの判断には、その人の意見もきかねばならない。
あげく余計に迷ったりしたら、こちらもあちらも気ぶっせい。
なかなかに気骨が折れる。一人なら、そんな気遣いは全く要らない。
お気楽、らんらん。

そしてもうひとつ気付いたのは、田舎で道に迷うなら車、
都会で道に迷うなら徒歩がよいということ。
理由はまた次回。

リハビリ

  • 2017/09/07 10:19
  • Category: 雑記
あれやこれやで1か月近くブログを放置してしまい
おかげで日本語の書き方をすっかり忘れてしまった。

しかし文章を書くことのできる唯一の言語を失うわけにはいかないので
リハビリ開始。
呆れるほどたどたどしい文章で、文の繋がりがおかしくても、
慣用句が出てこなくても、“てにをは”がへんちくりんでも、とにかく書かねば。

8月半ば、近くの村で開かれた美術展というかセミプロ画家作品展というか、
まあアートフェスティバルみたいなものに出かけた。
今年で15回目だというこの催しは“Rendez-vous des peintres”という名で
鄙びた村のメインストリートに沿って設置された50以上の小さなテントに
各画家が自作を並べ、ついでに画家本人もいて、
訪れた人々と談笑し、欲しい人がいれば作品を売り、
というようなのんびりとしたものだ。

出かけた理由は、ここに来た当初から話に聞いていたこの催しが
どんなものだか見てみたかったのがひとつ。
もうひとつは、うちに日本語会話の練習に来ていたV君の母上が
去年に引き続き出展されるというので、これはご挨拶にいかねば、と
思い立ったのである。

で、ある土曜日ひとりで車で出かけたのだが、
途中GPSに遊ばれて、何にもない山の中に連れて行かれたりしたものの
最終的には何とか会場にたどり着いて、無事地元画家諸兄姉の作品を
鑑賞することができた。

何しろ半分お祭りみたいなものなので、正直なところ作品そのものには
面白いものは少なかったが、夏の午後、メインストリートとはいえ
レストランやカフェなどの店舗は数えるほど、
ほとんどは思い思いの花々が咲き乱れる普通の住宅の庭先で、
その後ろに目をやれば、遠景は緑に霞む山。
牛でも「もぉー」と鳴きそうな風景の中、のんびり歩きながら絵を見て歩くのは、
けっこう楽しかった。

それに、ぶらぶら歩きながら探し当てたV君の母上のテントには
ひまわりの花のようにあでやかなV君の母上がいらして、満面の笑み。
しかもその作品は、去年までの作品とはがらり表現法が変わり
以前よりずっと面白くなっていて、お世辞でなく心から「面白い」「好きだ」
と言えて本当にうれしかった。

いつから変わったのか、はっきりとは伺わなかったが
去年の夏に作品を見せていただいた時は、風景画にしろ静物にしろ
ごく普通の油絵としか言いようのない、これと言って特徴のない作風で
可もなく不可もなく(失礼!)といった感じだったから
変わられたのはそれ以降だろうと思うが、今の、黒い細い線で囲まれた
横長の長方形を積み上げて色と形を描いていく表現法は
リズミカルで、踊るような光の燦爛が感じられて、
見ていてなんだかとても楽しい気分になった。

作品の中のひとつ、草原で牛が遊んでいる作品は特に気に入って
「これはいいですねえ」と言ったら、それはモントリオールの美術展で
入賞した作品だそうで、なるほどと納得。
一応値段を聞いてみたが、私に手が出る額ではなかった。
誠に残念。
もっとも、たとえ買えたとしても、うちには掛けられる場所がないのだけれど。

それにしても、V君の母上は私と同い年。
絵で食べているわけではないから、職業画家というわけではないのだけれど
それでも日々描き続け、表現法を考え、新しいことを試し、
試行錯誤して成長していけるのだと知って、
正直、目から鱗の思いだった。
私は今まで傲岸不遜にも、絵にしろ他の芸術にしろ
素人の進歩/成長には限りがある、
ある程度までは伸びても、あとは同じことの繰り返しになる
と思っていたのだが、どうやらそれは間違いだったらしい。
これはなかなかうれしい発見である。

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プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、米朝、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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