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ゾンビー

よく、「身体を温める食べ物」とか、「身体を冷やす食べ物」とか聞くが、あれは根拠のあることなのだろうか。たとえば、固いもの、根菜類や寒い土地でとれる果物、野菜は身体を温める、逆に柔らかいものや、暖かい土地でとれる果物、野菜は身体を冷やすといったような話が複数のサイトに載っており、中医(漢方)ではそのように考えるらしい。そういえば香港時代、同僚はしょっちゅう、そんな話をし、「サラダは身体を冷やすから余り食べない方がよい」などと私に勧めていた。ある食べ物を食べていれば身体が温まったり冷えたりするのなら、こんな便利なことはないが、火や太陽を連想させる暖色系の食べ物は身体を温め、雪を連想させる白や青みの食べ物はそのとおり身体を冷やすなどと聞くと、どうもなんだかこじつけ半分というか、眉唾というか、「色から来る連想だけでモノを言ってないか?」と、信憑性を疑いたくなってくる。

もっとも、私としてはこの説は本当である方が有り難い。というのも先々週のある日、ほんの2時間ほどだったがちょっと寒い思いをして以来どうも体調が悪く、風邪でもひいたか、熱でもあるのかとしばらくして体温を計ったら、これが熱があるどころか、逆に35.6℃と36℃に達していない。計り方が悪かったのかと、もう一度計っても、やはり結果は同じ。そういえば以前にも、熱があるのではなく、逆に熱がなくて(=体温が低くて)調子が悪かったことがあったなあ、と思い出した。

で、その日はせっせと生姜湯など“身体を温める”という飲み物をとり、あったかーいふわふわ毛布にくるまって寝て体温上昇に努めたのだが、翌日になっても体温は相変わらず35℃台で、ちっとも36℃以上になってくれない。それどころか、自転車でジムに行き、「運動したし、自転車にも乗ったんだから、少しは体温が上がったろう」と期待して体温を計ってみれば、これがなんど34℃台。「寒い外気に直接触れた口中では、正確な体温は計れないのかも」と、いつもの舌下ではなく腋下で計り直しても結果は同じ。思わず「わたしはゾンビーか?」と、自分で自分に突っ込みを入れた。

幸い34℃台の体温はその時だけで、その後は35℃台をうろうろ。少しはましになったが、体温が低いと免疫力が低下するし、排せつ機能や新陳代謝も低下するし、自律神経失調症になりやすいというし、がん細胞が最も増殖するのは35℃だというし、なので何とか体温を上げようと、その後もせっせと生姜(これは身体を温めると科学的に証明されている)の摂取に努め、スノーパンツ、ひざ掛けなど暖かい服装を心がけたおかげか、あるいは他の要因か、ここ4、5日は少なくとも朝の体温は36℃を超えるようになり、それとともに重い疲労感や頭痛も消えて体調が上向いてきた。

医者のいう低体温は身体の深部の温度のことで、舌下や脇下で計った体温のことではないとは思うが、素人が薬局でふつうに買えるのは舌下や脇下検温用の体温計で、直腸体温計はほとんど見かけない。それにまた見かけたとしても、あれを使用しての検温は“お手軽”とは言い難い。ゆえに依然としていつもの体温計を使って舌下や脇下で計り、上がっただの、下がっただの、一喜一憂しているわけだが、たとえ舌下だろうと脇下だろうと、やはり体温が高め(36℃を超えている)の時の方が体調がよいようで、そうなると眉に唾しながらも、ここはひとつ、せっせと根菜類や生姜などを食べようかという気になって来る。

ただ私が黙々と温かい根菜類などを食べている横で、カナダ人の雪だるまは、ばりばりと生野菜のサラダや、オレンジ、バナナなどの南方系の果物、身体を冷やすという食べ物を大量に摂取。にもかかわらず、身体は常にぽかぽか。気温が零下12度だった昨日ですら、チノパン1枚で外を歩いて汗をかいていたりするのを見ると、「体温調節機能の良し悪しは、食べ物より何より、生育環境と遺伝なのではないか?」と、日本は関東地方のわが出自を恨みの目で見たくなるが。
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数字は面倒なのよね

  • 2018/11/03 22:18
  • Category: 言葉
この間、初級2の方の授業で最後にちょっとばかり時間が余ったので
5ケタの数字「23,500」を黒板に書いて、一人ひとり読んでもらった。
いやはや、これが面白かった。

ちなみに初級2であるから、みなすでに数字の読み方の基礎は
一通り学習済みである。
また記憶を新たにするために、その前に100は「ひゃく」、1000は「せん」、
10,000は「まん」であることを、再度確認した。

であるにもかかわらず、最初のSくんは「にじゅうまん ごひゃく」と読み、
次のMちゃんは「にじゅうさんまん ごひゃく」、
3人めのOくんは「にじゅうさんまん ごせん」、
4にんめのGちゃんでやっと「にまん さんせん ごひゃく」と近い答えが出てきた。
と言ってもGちゃんも、見るなりさらりと言ってのけたわけではなく
「えーと、えーと・・・」と、頭の中の『数字の読み方一覧表』を必死にたぐりつつ
何とか近い答えを手繰り出したのであった。

私はそれぞれの答えをひらがなで書き、全員終わったところで
今度はそのひらがなを数字に直していったのだが
なにしろ大部分「にじゅうさんまん」なのだから、ケタがひとつ違う。
みんな私が書いていくアラビア数字を見て「おう」とか「あう・・・」とか嘆声を発していたが
どこで間違えたかは各自すぐにわかったようだったので
最後にもう一度、10,000は日本語の場合「まん」という別の単位がある、
フランス語や英語みたいに「じゅう せん」ではありませんよ
とだめ押しをして終わりにした。

余り時間に数字の読み方を練習したのは
その課の後半に「これはいくらですか」「○○円です」という会話例が出てくるから、
まあ予習を兼ねてだったのだが、
それにしても、英仏語と日本語のように、くくる単位が違う数字の置き換えは大変だ。
私自身、英仏語で5ケタ以上の数字を言われると、
頭の中でアラビア数字に直すのに、一瞬、間があく。
日本語や中国語のように、即座にさらさらとは並んでくれない。

生徒たちの答えに「にじゅうさんまん」が多かったのも
フランス語での数え方「vingt-trois-mille(にじゅうさんぜん?)」が頭に染みついていて
とっさには「まん」という違う単位でのくくり方に切り替えることができなかった
ということだと思う。
1週間に1回の日本語では、無理もないことである。
でもまあ「考えれば正しい答えが出てくる」ようには、なって欲しいと思うが。
がんばってねー、みんな。

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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、米朝、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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