編み物2

棒針編み再学習の過程できづいたこと

■ 「基本の基」を教えるさまざまなウェブサイトやテキスト本を注意深く読んで気づいた。私は左手の糸のかけ方を間違えている! 編み目から伸びる糸は、左人差し指の親指側から人差し指の背に回り、中指、薬指の下を通って小指の背に回るのが正しい糸のかけ方だそうだが、私の場合、糸は人差し指と中指の間を通って人差し指の背に回り、人差し指を一周して中指、薬指の“上”を通って、薬指と小指の間に入っている。「糸は正しくかけましょう!」と某編み物の達人がおっしゃるので直そうと試みたが、どうもうまくいかない。編んでいる時は針を換えたり、テンションを調整したりで、けっこう糸をかけ直すことが多いのだが、気が付くと元のかけ方で糸をかけている。何しろ40年近くこのかけ方で編んできたので、左手が勝手に動いちまうのである。正しいかけ方は、そのつど、そのつど、意識しないとできない。で、しばらくは矯正を試みてみたが、今は単色で編む時は気にしないことにした。慣れているのでこの正しくないかけ方の方が糸のテンションを調整しやすく、すいすい編めるのだ。目もそろいやすいし。ただし、編み込み模様のため左手に糸を2本(地糸と配色糸)かける時は正しいかけ方でかけている。人差し指を一周するかけ方で2本かけると、糸同士が絡み合ってしまうからだ。それでなくても編み目がきつくなりやすい編み込み模様で、糸の滑りが悪くては、ますます目がきつくなるし、第一編みづらくてかなわない。それに糸を2本かける時は、1本は人差し指と中指の間から下へ、もう1本は中指と薬指の間から下へ、なので右手も使わないとうまくかけられない。“無意識に”かけることはできないから、ちょうどいいのだ。

日本ヴォーグ社様提供 正しい糸のかけ方




■ その編み込みの時の糸のかけ方だが、初期は地糸で編むときは地糸、配色糸で編む時は配色糸と、いちいち左手にかけ直して編んでいたのだが、このやり方はいかにもとろい。色が変わるたびに手を休めなくてはならないから、色変えが頻繁だとかなーり面倒くさい。なので次は左手に地糸、右手に配色糸をかける(=地糸は欧州/日本式で編み、配色糸は米国式で編む)という方法をやってみた。これは最初のやり方よりは速く編めたが、右手と左手でテンションが違ってしまい、編み込み模様がきれいに出ないという結果になった。米国式に右手で糸をかけて編むのは生まれて初めてだったのだから、当然といえば当然だ。それでも「石にかじりついてでも」の執念でこの方式に固執しフェアアイルのセーター2、3枚かマフラー4、5本も編めば、テンションもそろい、きれいに編めるようになったかもしれないが、へたれの私は靴下半足(例のトナカイ模様の1本目)編んだところでこの方式を諦め、左手に2本かける編み方に移行した。この方式でも初心者の私にとって模様編みをきれいに出すのは容易ではないが、少なくとも3方式の中では一番速く、かつストレスなく編める。なので余生はこの方式で編み進み、習熟を目指すことにする。
ところで、こういうお道具を見つけたのだけれど、これは便利なのかしら?


yarnguide.jpg

地糸と配色糸が絡まないよう、プラスチック指ぬき(?)のそれぞれの溝に
分けてかけられるようなんだけど。




■ 私が編んだ靴下は、どれもこれも私の足よりやや大きく、しかも右と左で微妙にサイズが違う。初心者なので編み進むにつれて手が変わってしまうことと、たいへんおおらかな性格なため段数をきちんと数えることができないことが災いしているのだが、編んでいる時は「まあいいさ。洗えば縮むから」と思っていた。しかーし! 編み終わって洗って乾かして気が付いた。私は全部、ソックヤーンあるいはスーパーウォッシュの毛糸を使って靴下を編んでいたのだ。そして「マシンウォッシュOK!」のこれらの糸は、洗っても決して縮まないのだった! それどころか、洗うと伸びる気配さえある! おかげで私の靴下たちは、今でもみなブーツの中でずるずると余っている。ああ。

■ ソックニッターの間では、ジュディ・ベッカーさんの「マジックキャストオン」は常識である。常識であるので私も挑戦してみたのだが、そして某サイトでは「輪針がなくても、DPN(4本/5本針)でもできる」と言っていたので、その言葉を信じてDPNで試みたのだが、いやー、これ初心者にはDPNでは無理ですよ。輪針なら、キャストオンが終わり編み始める時点で下側の針をすすーと移動させてコードだけが目の中を通っているようにできる。それにより上側の目に余裕ができて、楽に編み針を入れられるようになるのだが、DPNの場合、下側の針を抜くわけにはいかないから、上下にがっちり針が通ったままの状態で、上側の目に3本目の編み針を入れることになる。やってごらんになればわかるが、これ、目に余裕がないうえ、下側の針が邪魔をするから、なまじなことでは目に針が入らない。運よく入っても、糸をかけて引き出そうとした時点で、下の目が針から外れる。上の針を移動させたり、下の針を移動させたり、いろいろ工夫してみたが、30分以上かけても最初の1段(たったの8目)すら編めない。ついにはキャストオンが終わった時点で下側の針を細い針金に換え、やっと編み進めるようになったが、翌日明るいところで見たら編み目が不揃いで、とても使い物にはならず。よって諦めた。注文したUS1号32インチの輪針が届くまでは、マジックキャストオンはお預け。


KnitPurlHunterCom提供 Judy's Magic Cast On

■ 靴下とか細かいものを編むようになって、DPNの場合、長さの違いが編みやすさに大きく影響することにやっと気づいた。最初適切な針を持っていなかったので、実家からかすめてきた古い竹製の5本針を使っていたのだが、なんだか針が余り過ぎて編みづらい。編み地の両端からにょっきりと針が伸びていて、編む時妙にじゃまだ。(ついでに言えば、昔の針なのでまるで竹串みたいに先端が鋭くとがっていて、目とか手とかにぐさっとささりそうなのも怖い。今の針はたとえ1号、0号でも、先端はもう少し丸みを帯びている) しかし他にソックヤーンを編める針がなかったので、これで1足編みあげた。その後、例の伯母さんに連れて行ってもらった毛糸屋さんで、合太糸用(日本の3号相当)の5本針を買った。別によく吟味して買ったわけではなく、店にあった竹製とプラスチック製のうち、値段の安かったプラスチック製を買っただけなのだが、これで編み始めてみたら編みやすさが格段に違う。「あれ、なんで?」と思ってよくみたら、最初に使っていた竹製の針より長さが5センチ短いのだった。(竹製は20cm、プラスチック製は15cm) なるほど、セーターなどの大物を編む時は、編み針の長さが5センチ違っても気づきもしないだろうが、靴下や手袋などの小物では、5センチの違いが大きくものをいうのだな。うーむ。深く感心したので、早速靴下編み用に6インチのUS1号(2.25ミリ)を注文してみた。Knit Picksさんで扱っている、ハーモニーウッドのDPN。白樺の木にカラフルなラミネートコーティングが施してあり、ただの灰色のプラスチック製より編んでいて楽しそう。模様はなんだか“ニットプロ”さんのシンフォニーウッドと似ている気もするが(そういえば名前も似ているような・・・)、まあ追及しないでおこう。

■ DPNで思い出したが、「たた&たた夫」さんは、サンカ手袋を復元された際、1.5ミリのDPNが手に入らず、大変な苦労をされて自作されたようだが、さっきEベイを覗いたら Knit Binさんが、US000-000号(0.7ミリ)、000-00号(1.0ミリ)、0000号(1.2ミリ)、000号(1.5ミリ)など、細番手のステンレススチール製のDPNを扱っていらした。上海のHiyaHiyaというメーカーの製品で、長さは4インチ、6インチ、8インチと3種そろっている。“シルクのように滑らかな針”との触れ込みだが、ほんとかな。000号あたり、試してみようかな。なんか、ぐさぐさ指先に刺しそうで怖いけど。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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