読むこと、書くこと

  • 2012/03/11 06:06
  • Category: 雑記
視界不良がますますひどくなってきたので、雪だるまの勧めで目を休めるために水、木、金と3日間、まったく本読まない、PC見ない、編み物しない生活を送った。おかげで目の痛みは取れ、視界の白モヤもやや薄くなったが、気分の方は正気を保てないほど落ち込んだ。読めず、書けず、好きな手仕事もできない生活では、生きている甲斐など全くない。子供の頃から、文章を読むことは私にとって最大の喜びであり、暇さえあれば読んできた。知識を得るために読み、考えるために読み、楽しむために読み、電車で読み、休み時間に読み、トイレで読み、一人なら食事やお茶の時も読んだ。夜寝入る前にひとしきり本を読むのも、大きな楽しみだった。書く方も同じだ。大した文章を書いてきたわけではないが、絵心も音楽の素養もない私にとっては、書くことだけが唯一の自己表現の方法であり、書くことによって気持ちを伝え、また考えを整理し、私という人間を、至らない、偏屈で意固地な人間ではあるけれども、作ってきたのだ。それらができなくなっては、私は私でいられない。それらができないジンセイなど、わたしのジンセイではない。

と悲愴に書いたが、最後まで読み書きしつつ生きたいのなら、現実的に考えて取れる策は限られている。1.眼医者に行く 2.目を酷使しないよう、読み書きと手仕事の時間を加減する、しかない。

2はすでに実施済みなので、次は1。視界不良になる前はメディカルカードが届いてから行くつもりだったが、症状が進んできたので、カードはまだ来ていないが眼医者に行くことにした。カードないから保険は効かないが、私の今のステータスでは日本でも香港でも保険はないのだから、どこで医療サービスを受けようと全額負担になることには変わりない。ならば家があり、滞在費が要らないここで診察を受けた方がまだましだ、という判断。

ただこちらで眼医者に行くには、まずファミリードクターに診てもらって紹介状を貰わねばならないのだが、移民したばかりの私にはファミリードクターはいない。雪だるまにはファミリードクターがいるが、配偶者だからと言って自動的にそのドクターの患者になれるわけではない。したがって月曜朝一でそのドクターのクリニックに行き、キャンセル待ち。飛行機同様、空きが出れば診てもらえる。出なかったら、また翌日キャンセル待ちを繰り返す。日本の田舎も医者不足だが、カナダの田舎も同様らしく、医者はなかなか新規の患者は取らないらしい。もちろん事故や急病ならこの限りではないし、カナダ国籍またはビザ保持者なら保険があるから、米国のような高額の医療費に泣くこともないそうだが、急病ではない人の診察待ちは結構長いと聞く。お義父さんなど、白内障の手術を希望してから実際に手術を受けるまでに、2年近くかかった。もっとも隣の大きい町だと眼医者の数が多いので、伯母さんは3か月ほどで手術をしてもらえたそうで、私もファミリードクターに紹介状を貰えたら、隣町まで行った方がよさそうだ。
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とらこ

何事もなければいいですね。白いもやもやとは心配です。
何もしないのが苦痛であれば、絵を描いたりするのはどうでしょう。文字ほどは疲れないのでは。
春になったら、外で過ごすのが楽しくなりそうですね。

わたしは緑内障で静かに視野狭窄が進む運命なのですが(目薬で治療中)、字を読むことは関係ないので心配せず読むことができます。
ただ最近、老眼が進んでPC画面を見ると疲れがひどく、こんなことでは学生生活も危ぶまれると悲しく思ってましたが、PCの文字を最大にしたらぐっと楽になりました。

らうとら

研究者のみなさんは視力の悪化とどのように戦って/折り合いをつけていらっしゃるのか、とらこさんに様子をお聞きしたいと思っていたところでした。とらこさんご自身、目の状態は万全ではないことも存じ上げていましたし。たとえば定年で退官され、その後私学で教えていらっしゃるようなご高齢の教授の方々は、進む老眼とか、種々の目のご病気で悩まれることはないのでしょうか? 日々どのように工夫して読み、書く生活を続けていらっしゃるのか、お伺いしたいところです。

自分で描くのなら水彩が一番好きなのですが、数年前試したところでは、お話にもならないような出来で、すぐに筆を置きました。道具はまだありますが、これで自己表現はちょっと難しいかも。とらこさん、絵をお描きになるの? きいちゃんは、描きそうですね。水彩というより、油絵具かアクリル絵具でキャンバスを無視してダイナミックに描きそうな感じ。どうでしょ?
  • URL
  • 2012/03/12 07:31

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  • 2012/03/14 01:30

らうとら

鍵コメさま、暖かいコメントありがとうございます。“目”から得る情報が人生の喜びの大半を占めているような者にとっては、思うように見えなくなることは身がすくむような恐怖で、やや平常心を失いかけていたのですが、これではいけないと気を取り直しているところです。貴ブログでも取り上げていらっしゃる米原万里さん、私も大好きで今「嘘つきアーニャ…」を読み返しています。お薦めの「打ちのめされるようなすごい本」も注文しようかと思っています。貴重な視力なのだから、読むに値する本を読まなくちゃ!ということでw 梨の木さんも、くれぐれも目はお大事に。
  • URL
  • 2012/03/14 10:01

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プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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