『The Secret Garden』

  • 2013/01/24 22:43
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一昨日の昼間見た映画「The Secret Garden」(93年米 監督Agnieszka Holland)がけっこう面白かったので、同日夕方から原作の朗読を聞き始めた。映画はバーネットのお話を元にしてはいるが細部を多少変えているようなので、原作ではどんな感じか確かめたくなったのである。「秘密の花園」は同じくバーネットの作品である「小公女」や「小公子」と並んで昭和の児童書の定番だったので、私も子供向けの翻訳で読んでいるはずではあるが、何しろもう40年以上も昔のことだし、特に心惹かれたお話でもなかったので、覚えているのはごくごく大雑把な粗筋だけ。細部なんてきれいさっぱり忘れている。おかげで大変新鮮な気分で、朗読を楽しめている。

昨晩第6章を聞き終わったところなので、まだコリンは登場しておらず、ディコンもマーサの話に出てくるだけと、主役の子ども3人は出そろっていないのだが、閉め切られ、忘れられた亡霊のような部屋が迷路のように続く古いマナーハウスのようすや、冷たい風が吹き渡る荒涼とした広大なムアの描写にわくわくする。そしてメアリ。この我儘で高慢ちきで自己中心的でいつも不平不満ばかりの生まれてこの方愛されたことのない子ども! 映画ではKate Maberlyが好演していたが、この可愛げなどカケラもない子どもが、マーサの屈託のない明るさや親切心に触れて、少しずつ変わっていくのを見るのも、こちらの気持ちを和ませる。第7章では、このメアリが“秘密の花園”への鍵を見つけるようだし、今度の展開が楽しみである。コリンはいつ“発見”されるのだろう? そしてマナーハウスの主人、クレーヴン氏は原作ではどんな人に描かれているのだろう? 映画では中年というにはまだ若い、愛する妻を失って傷心、憔悴の貴族的風貌の老青年風だったけれど。

それにしても、花や木が植えられた数々の庭園のほかに菜園や果樹園まであって、広大な“庭”が延々と続いているミスルスウェイト・マナーのお屋敷は、ほんとに羨ましいなあ。すごい面倒だろうからこんな屋敷や庭園を維持管理しなければならない主人の立場になどなりたくはないが、メアリのように責任なく住むだけの立場なら大歓迎。春先から初冬くらいまで滞在して(真冬の間は勘弁。こういう屋敷は死ぬほど寒いに決まっているから)、屋敷の中や広大な庭を隅々まで探検してみたいものである。宝さがしみたいで、きっとすごく面白いだろう。

*ちなみに今回お世話になっているフリーの朗読サイトは LibriVox。ボランティアの方による朗読だが、一昨日から聞いている限りではけっこうお上手。この前ご紹介した audiocite 同様、著作権の切れた作品が主というか、それしかない様子だが、無料で提供という性格上これは致し方のないところと思う。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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