Perennialを目指せよ、チューリップよ

咲きはじめは「ピンク系ミックスを植えたはずなのに、白ばかり咲く」と言って心配し、中間では「わあ、首がぽっきり折れてるー! あー、これもだぁ!」と言って首折れの頻出におろおろし、後半では「あ、散っちゃった! 早く印をつけておかないと、花色がわからなくなる!」と言ってあわてたチューリップが、そろそろ終わる。


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昨秋、穴を掘って埋めただけだったのに、5月第2週からの4週間、よく咲いてくれた。花色も中間からは淡いピンクや濃いピンク、黄色、オレンジの縁どり、黒に近いような濃色までとりどりに咲いたし、首折れも1割程度で収まったし、終わりよければすべてよし。余は満足なり。

ただし、このチューリップに来年も咲いてもらうためには、これから一仕事せねばならない。他の大部分の球根とは異なり、チューリップは植えっ放しではダメらしいのだ。ケベックのあちこちに住み、園芸歴×十年のおばさんたちが口をそろえて「チューリップはannual(一年草)よ。2年目は葉っぱは出てくるけど、花は咲かないの。だから毎年新しい球根を植えてるのよ」と言うし、そもそも種苗会社のカタログにしてから、植えっぱなしでも毎年咲くチューリップを特に“perennial tulips(多年生チューリップ)”と呼んで区別しているくらいで、ということはつまり、他のチューリップは1年限りで2年目は咲かない?

零下30度の地でも冬越えできるチューリップなのだから、冬の寒さが問題なのではないはずで、ならばなぜ?と思っていろいろ調べてみると、どうも花が終わった後、夏場、地中に眠る球根への栄養過多と水分過多がチューリップをannualにしてしまうらしい。

チューリップの原産地である中央アジアは、深い雪に覆われた厳しい寒さの冬と、それとは対照的な暑く、乾燥した夏で知られている。当然チューリップの記憶の底にはこの気候が深く刻み込まれているが、そのチューリップを植える我々の花壇にはペチュニアやマリゴールドなど他の夏咲きの花々も植えられており、それらの花のために夏場、肥料や水を与えるため、隣に眠るチューリップ球根も当然これらの栄養や水分を受け取ってしまい、結果球根が変調をきたしてダメになってしまうらしいのだ。

したがって来年もチューリップを咲かせたかったら、取るべき対策はただひとつ。中央アジアと同じ環境を与えること、である。参考にしたウェブページ“Don’t Plant Over Top of Your Tulips!”によれば、それは以下のようになる。

1. 葉や花茎がしおれるまで待ち、球根を掘り出す
2. 板切れで作った底のない箱に5-7㎝ほど土を入れ、球根を入れる。その上にまた土を乗せ、土→球根→土→球根と、箱がいっぱいになるまで続ける
3. 庭の裏の人目に付かず、スプリンクラーの届かないところに置き、水遣りはせず、自然の雨に任せる
4. 長雨が続くようなら、防水シートをかける
5. 秋になったら掘り出し、植える

つまり人工的に“暑く、乾燥した夏”を与えるわけである。このウェブサイトは米国のようなので、より北にある当地もこれでうまくいくかどうかはわからないが、とりあえず今秋、この通りにやってみるつもりでいる。結果は来年の春のお楽しみ、である。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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