• 2013/08/13 11:19
  • Category: 雑記
ジェリーが車を買った。2004年のシボレー・マリブーで、すでに14万4000km走っているが、とりあえずまだまだ走れそうだし、トランクを開けるリモコンが壊れていてキーを使わないと開かないという以外、大きな不具合はないし、キズ、へこみもなくてきれいな外観だし、これで3000ドルならまあお買い得か。少なくとも、あちこち塗装が剥げてサビが出、ついでにオイルが漏れたり、機嫌が悪いとワイパーが動かなかったりしたこの間までの車に比べれば、格段に運転していて安心、かつ見場のよい車である。ジェリーは見場の良し悪しなど余り気にするタイプではないが、それでもそこそこ体裁のいい車の方が、乗っていて気分がよいだろうと想像する。

その昔米国では「乗っている車で、その男の程度が知れる」と言われた。高級車に乗っている男が常に資質高級とは限らないが、いい年をしてしょぼい車に乗っている男は、ほぼ確実にしょぼいというのである。例外は学生と女。

この判断基準は今でも有効なのか、同じ北米とはいえ文化も経済規模も異なるカナダでも該当するのかどうか定かではないが、自己を表すもののひとつとして、自身の車のグレードと外観を気にしている人たちがいることは確かである。たとえば従弟の一人は中古で買ったBMWを掌中の珠のように大事にし、せっせと磨き上げて娘には絶対乗らせないし、叔父さんの一人は赤い小型コンヴァ―ティブルから、もう少し自身の体格と年齢に合った銀色の大型コンヴァ―ティブルに変え、いかにも満足そうだ。お義父さんですら、最近濃紺のジェネシス(ヒュンダイ:イメージとしてはトヨタクラウン)から、漆黒のフォルテ(キア:イメージとしては日産セントラ?)に変え、一気に若返った。

その一方で、何しろ現在私が住んでいるところは車がないと日常の買い物にすら不自由するところなので、自己表現やステータスシンボルとしてというより、車は単なる空間移動のための道具と割り切って乗っている風な人も多い。通勤や買い物などで1日平均100kmくらいは走るとなったら、外観より何より燃費や耐久性の方が大事だし、へこんだってサビたって、走る限りは乗る、というタイプの人たちである。そういう人たちの場合、多少の見場の悪さは気にしない。手入れをしないわけではないが、無駄な見栄は張らないのである。実際昨日はウォルマートで、ぶつけて凹んだところをガムテープで修理した車に乗っている人を見かけた。これにはさすがに「へえ」と驚いて、そばに寄ってガムテープの貼り具合を確かめたりしたが、私自身、“車は単なる道具”派に近いので、こういう人は嫌いではない。少なくとも、これ見よがしの金ぴかな高級車に乗っている人よりは好感が持てる。質実剛健、質素倹約、物を長く大事に使うのはいいことではないか。ただ私は猫並みに濡れるのが嫌いなので、ガムテープを貼ったところから雨が漏らなければ、という条件付きではあるけれども。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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