Sandman

  • 2013/10/18 03:32
  • Category: 雑記
音楽的な人間ではないので、映画を見ていてそこで使われている音楽が強く印象に残ることはあまりないのだが、先日見た『Trance』(2013 英)では、途中で背景に流れたやや物憂い調子の曲がやけに印象に残り、気になってIMDbで調べてみた。

それがこれ、Kirsty McGeeの“Sandman”



彼女はマンチェスター出身のシンガーソングライター兼ギタリストで、英フォーク界ではよく知られた存在らしい。しかしながら私にとって英国は、レッド・ツェッペリンやクイーン、EL&Pに代表されるブリティッシュ・ロックの国、あるいはエンヤ等に代表されるケルト音楽の国で、それ以外の音楽にはまったく関心を払っていなかったので、彼女の名前は全然知らなかった。そもそも英国にフォークミュージックがあるということすら念頭になかったのである。(考えてみれば、ないわけはないのだが)

しかしこの“Sandman”は妙に私の感情に訴えるものがあり、ようつべで見つけてからは毎日毎日厭きもせず繰り返し聞いた。特に夜、例のクロゼットの奥の机に一人座って聞いていると、しっとりと暗い夜が降りてくる感じで、大変落ち着く。目に砂を振りかけて人を眠らせるサンドマンのイメージが、夜、闇、静けさ、眠り、夢、といった連想を誘うからかもしれない。そしてその後で“薔薇”という単語が登場し、その色と匂いと美しさの幻影が一瞬あたりに漂うが、その幻影はあっという間に色あせ、しぼんで消える。寂しい歌の方が美しい。元気は出ないが。
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Comment

梨の木

この曲、わたしも気に入りました。紹介して下さってありがとうございます。
個人的にはバックでぺこぺこ鳴っているウクレレのような音が妙に気になります。

ところで、英語でもsandmanってあるんですね。初めて知りました。
フランスに来てから「marchand de sable」というものの存在を知って、へぇ〜と思っていたのです。目に砂が入ったら痛そうだなぁと反射的に考えてしまいますが、他のものではなくて必ず「砂」なんですよね。不思議です。
  • URL
  • 2013/10/18 18:55

らうとら

私もあの音、気になってました。楽器の音色を聞き分ける耳がないので「これ、なんだろー? こういう音色のギターなのかなあ?」と薄ぼんやり思っていましたが、そうですね、ウクレレの音に似てますね。

私は逆にフランスにもサンドマンがいるとは知りませんでした。ウィキの受け売りですが、ドイツが発祥(ドイツ語ではSandmann ザントマン)らしいです。この間見たアニメ『Rise of the Guardians』では、サンドマンはきれいな金色の砂を撒き散らしていました。このアニメ、けっこう楽しいのでお子さんたちとご一緒にどうぞ。『The Trance』の方は暴力シーンもあるので、こちらはお子さんのいない時にこっそりどうぞ。
  • URL
  • 2013/10/19 20:47

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Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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