モロヘイヤってアラビア語だったのね

  • 2014/02/17 22:33
  • Category: 言葉
1月のテーマは「職業」だったが、今月2月のテーマは「食べ物」である。
で月初から、野菜とか果物とか個々の食べ物の名称を学び、「recette(レシピ)」を解読して、調理器具の名前や「peler(皮をむく)」「couper(切る)」「sauter(さっと炒める)」といった動詞を学んだりしている。
野菜果物の名前では、ここカナダでふつうに見かけるものと、生徒各自が生まれ育った故国でふつうに見かけるものが結構違うので、生徒から「それ、なーに?」という質問が出ることもしばしばだった。「mûre(ブラックベリー)」、「canneberge(クランベリー)」などのベリー類はキューバとか暑い南では余りポピュラーではないし、逆に「carambole(スターフルーツ)」や「litchi(ライチー)などは、この北の田舎の町ではほとんど見ることはないから。(先日ちょっと高級系のスーパーで、ライチーが数粒、きれいな紙の箱に入れられて、貴重品のように売られているのを見たが、まだ熟れていなそうな緑がかった色といい、しなびかけた表皮のぐあいといい、とても高いお金を出して買いたいと思うような品ではなかった。ああ、あの香港の街市で売られている、大粒でつやつやした紅色のライチーたち! ぷるぷるした半透明の果肉の糯米枝!)

で、みなでいろいろな野菜や果物の名前を挙げあっていた時、パレスチナ出身のアミールが突然「モロヘイヤも、おいしいよ!」と言いだした。私はなじみのある名前が急に耳に飛び込んできたので、思わずアミールの方を振り向いたのだが、他の生徒はみなきょとんとした顔をしている。“モロヘイヤ”という名を聞いたことがないらしい。教師であるジョゼも知らないようで「それ、なあに? どんな野菜?」とアミールに聞いている。アミールが「緑色の葉っぱで、このくらいの大きさで…」と説明するのを聞いて、私は「日本や香港で食べていた、あのモロヘイヤだ」と確信し、アミールに「茹でると、ちょっと粘り気が出る(本当はぬめりが出ると言いたかったのだが、言えなかった)葉っぱでしょう?」と言うと、目を輝かせて「そうだ」という。しかし他のみんなは誰も知らず、ジョゼが「この辺で売っている?」と聞くのに、私とアミールは二人「いや、見かけない」と首を振った。

私はなぜ私(日本)とアミール(パレスチナ)だけが知っていて、他のみんなは知らないのだろうと不思議だったのだが、家に帰ってwikiして謎が解けた。なんと“モロヘイヤ”というのは北アフリカ原産の植物、ジュートの若芽だったのだ。日本には80年代に紹介されて、栄養価の高さから人気が出、普及したらしい。そしてملوخية‎‎ ; mulūkhīya モロヘイヤはアラビア語の名前なんだそうで、道理で私とアミール以外、わからなかったはずだ。実際にはアミールはちょっと違う発音で言ったのだが、私の耳には十分、“モロヘイヤ”と聞こえた。うーん、意外なところでアラビア語に遭遇。もしかして知らずに耳に馴染んでいるアラビア語、他にもあるかもしれない。

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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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