水漏れ

  • 2014/05/15 11:02
  • Category: 雑記
先週の金曜、洗剤液を入れたバケツを持ち上げたら、とたんに持ち手が外れて、シンクの前からディッシュウォッシャーのあたりまで、台所の床をばしゃーん!と水浸しにしてしまった。もともとモップかけをするつもりで作った洗剤液だったので、すぐさま持っていたモップで水を拭き取りにかかったのだが、こぼれた水はするすると低きに流れ、冷蔵庫の下やらディッシュウォッシャーの下に入って見えなくなってしまった。前オーナーから引き継いだウチの冷蔵庫やディッシュウォッシャーは何やら台のような物の上に乗っていて、床との間に水が入り込む隙間はあっても、モップが入るほどの隙間はないのである。つまり、拭けない。

「まずいよなあ…」とは思ったが、常に湿度90%以上で、あらゆるものにカビが生えた某所とは異なり、幸いここは平均湿度50~60%、暖房が入ればもっと乾燥が進む。隙間に入り込んだ水は自然に乾き、暗がりでカビが大量発生!なんてことにはなるまいと考えて、うじうじ悩むのは止め、さっさと次の掃除にかかった。

ところがルンバちゃんの傍らでモップかけに勤しむ私の耳に、雪だるまの叫び声が飛び込んできた。ルンバちゃんのモーター音でよく聞こえないが、階下で私の名を呼んでいる。かなりきつい調子である。「何事?」と思って地下の仕事部屋に降りてみると、雪だるまが地下室の真ん中に立ち、天井を指さしてわめいていた。なんと天井から水が漏れていたのである。

ウチの台所は1階にあるので、台所の床の下は即ち地下室の天井。位置的に見て、冷蔵庫の下というよりはシンクの下に入り込んだ水が、床板の隙間から下に流れ、天井板の隙間から漏れている、ということらしい。最近よく家屋改装番組を見ている私は「床のタイルの下は、防水シートとセメントで何重にも保護されているはずでは?」とは思ったが、ぼとぼと天井から水が落ちてくる現状を見せられては、ウチの床にはそのような保護がなされていないか、あるいは工事に不備があったと思わざるを得ない。これを直すとなると、台所のシンク一式を取り払い、床を剥がし、地下室の天井を剥がさなければならない? がああああん! 気分、一気に暗転。呆然と水漏れしている天井を見上げた。

こぼした量がバケツ1杯だったので、水漏れそのものはしばらくして止まったが、水が漏れた部分の天井の塗装は水ぶくれ風に膨らみ、かつ少々色変わりして、いかにも“水漏れしました”の風情。ああ、香港のフラットを出た時「雨が漏れる窓や、水が漏れるパイプとは、これで永久におさらばだ!」と思ったのに、カナダに来てまで水漏れに悩まされるとは。しかも今度は自分の家。借家みたいに、水漏れするからと言って引っ越すわけにはいかない。まったくもって、とほほ…である。

しかも雪だるまは、この水が漏れる床を直すつもりはないと言う。なぜなら上にも書いたように、直すとなったらシンク一式を取り払い、台所の床を剥がし、地下室の天井を剥がし、間に入っている配管から電気配線まで、ぜーんぶやり直さなければならず、とんでもなく高くつきそうなうえ、その工事期間中の不便も一通りではないと予想されるからである。よって雪だるまは私に言った。次回バケツを持ち上げる時には、持ち手だけではなく、ちゃんと底も持って持ち上げるように、と。水さえこぼさなければ、水漏れはしないから、というのが奴の言い分である。確かにその通りだが、毎回モップかけの度に、両手を添えてしずしずとバケツを持ち上げる私の身にもなってもらいたいものである。バケツ、新しいの買おうかしらん。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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