マーキング

そういえば先週の月曜病院に行き、放射線治療用のスキャニングとマーキングをしてきた。ただ今、私の上半身は、赤と青のインクで大きな+マークが4つと、平行線が4本描かれ、ぱっと見かなり派手派手しいが、倶利伽羅竜王や観世音菩薩の入れ墨を纏ったお哥さん達のような凄絶なる美しさとは程遠く、どちらかというとかなり中途半端に間抜けな落書き風である。

何かせめてもう少し鑑賞に堪える描き方(たとえばコンテンポラリーな抽象画風とか)はなかったものかと鏡を見るたびに思うが、そもそもの目指すべきところが“華麗なタッチによる美しいマーキング”ではなくて、“正しい照射位置を示す正確なマーキング”であるので、鏡を見つつ「うーん、どうも美しくない…」と嘆息している私の方が間違っているのである。

ま、それはともかく、このマーキング、初回の照射日である21日まで消さないようにと言われたが、描いた5日から21日までといえば2週間超。一応、線やマークの上には透明テープが貼られて保護されてはいるが、腕を上に挙げた状態で描いた線、貼ったテープなので、腕を下げると線は縮み、テープはしわしわになる。「これではシャワーの時、水が入って消えそうではないか。だいじょうぶなのか?」と初日は心配で、シャワーもそろそろとおっかなびっくりだったが、以前に書いたようにシャワーは私にとって1日のお楽しみのひとつ。それなのにマーキングが消えるのを心配してびくびくしていたのでは全然楽しくない。

なのでその後は「ふん! こんなことでお楽しみのひとつを奪われてなるものか。描いた線が消えたらまた描けばいいのだ!」と過剰に心配するのは止め、普通にシャワーを浴びるようになった。そうやって10日程経つが、テープ下の線とマークはまだはっきり見える。だいじょうぶそうである。貼られたテープも最初はなんだか服の下でガサガサしていて不快だったが、これも深く気にするのを止めたらそのうち慣れた。鈍感に徹した方が、世の中不快が少ないのである。気にしても仕方がないことを気にしてどうするのだ? (とは言うものの、鈍感さで他人様に不快を与えてきた私でもあるので、鈍感さの効能をあまりおおっぴらに主張するわけにもいかないのだが…)
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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