やっぱりね

  • 2014/07/30 12:05
  • Category:
6月、You○beにアガサ・クリスティのオーディオブックがupされていることに気づいてから、
ずううっとその数々のオーディオブックを聞きながら編み物に励んでいたのだが、
昨日突然、そのすべてのオーディオブックが消えてしまった。
オーディオブックの出版元であるハーパー・コリンズさんから、著作権侵害の申し立てがあったらしい。

やっぱりねえ。
クリスティさんはすでに故人だが、まだ死後50年は経っていないし、
そもそもオーディオブックなので、その本を朗読しているナレーターさんの著作権もあるだろう。
なんでタダで聞けるのか不思議ではあったのだが、そうか、出版元が気づいていなかっただけだったのか。

著作権についてあまり深く考えもせず、アップされているのをいいことに1か月以上にわたって20冊近く聞いてしまったので、
なんだかハーパー・コリンズさんとナレーターのヒュー・フレイザーさんに申し訳ないような気がしているが
さんざん楽しんだ後でしゅうんと反省しても、今さら遅い。
ただ聞いている途中で削除されてしまった「殺人は容易だ」は、その後の成り行きが知りたかったので
オーディブルで(ちゃんと有料で)DLして最後まで聞いた。

犯人は、やはり予想した通りの人物だった。
「この人が犯人ぽいが、それではあまりに見え見えなので、きっと真犯人はこっちだろう」と
思った通りの展開。もう1回くらいひねってあると、もう一味楽しいのだが。

楽しいと言えば、聞いた中で一番楽しかったのは「ホロー荘」。
ヘンリエッタ(彫刻家)、ジョン・クリストゥ(医者)、ガーダ(その妻)、レディ・ルーシー(ホロー荘の女主人)など
登場人物たちの性格描写と心理描写が面白いのだ。
恋人が死んだ時でさえ、彫刻での表現が頭に浮かんでしまうヘンリエッタ、
自身の研究対象については真摯だが、その他の点では自己中としかいいようのないジョン、
ジョンを盲目的に崇拝し、しかし自分に自信がなく優柔不断で、昼食の肉を温め直すべきかどうかさえ
考えれば考えるほどどうしたらいいかわからなくなってしまうガーダ、
浮世離れした言動、振る舞いでふわふわしているかと思うと、
時折妙に鋭い洞察を見せて人をぎょっとさせるレディ・ルーシー
(頭の回転が速すぎて? 立て板に水のように饒舌、話がとびやすいあたり、ピーター卿の母君、
デンヴァー公爵未亡人に似ている)

発表は1946年だから、すでに70年近く前の話で
ちょっとノスタルジックな感じが、却って興を添えていてよい。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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