芝生張り替え

芝生張り替え屋さんが来た。本当に来た。
夏前から頼んであったのだが「7月は暑過ぎるから張り替えには向かない。8月15日過ぎたら連絡する」との話で、しかし15日過ぎても連絡がなく、こちらから電話するとのらりくらりとした返事で一体いつ来てくれるのだかはっきりしなかったので「これは今年は無理かな」と思っていたのが、先週の木曜の夕方、急に「明日行きます」との電話。そして本当に翌朝8時前に、大型トラック、小型ショベルカー、ガタイのいいお兄さんたち3人というフル装備でウチにやって来た。「いやあ、本当に来たあ」と、ちょっとびっくりした。

そもそも裏庭および前庭の芝生を張り替えようなんぞと考えたのは、ウチの芝生があまりにみじめな状態に成り果て、自力ではどうしようもなくなったからである。2011年にこの家に引っ越してきた当初から、前庭はともかく裏庭の最も日当たりのいい部分は芝が枯れて、そこここにハゲが出来ていたのが、翌12年夏の日照り&水不足でそのハゲが裏庭全体に拡大してしまった。おまけに芝が枯れた代わりにタンポポ、チックウィードを始めとする雑草が大量に繁殖。芝生だか草地だかわからない有様になってしまった。「これはいかん!」と翌13年(去年だ)に、雪だるまと二人、特にハゲと雑草が目立つ部分を小区画に区切った上で1区画ずつ表土を剥がし、剥がした部分に新しい土を入れて芝のタネを蒔き、タネを蒔いたらせっせと水遣りに励むという手順で芝生の再生を試みた。表土剥がしは結構な重労働で、夏の暑い盛りなど、雪だるまは可哀そうになるほど全身汗みずくだった。しかしその甲斐あって秋には結構芝が生え揃い、いかにも若い、細くてちょっと弱々しい感じの芝ながら、庭が緑に覆われているのは気持ちよく、「よし、来年は残りの部分をやるぞ!」と意気軒高だったのだが、なんと今年の春、雪が融け終わってみたら、去年の夏、汗水たらした努力は完全に水の泡。新しい芝はみーーーーんな死んでいた。どうやら若過ぎて体力に欠け、零下30度近くにもなる過酷なケベックの冬を越せなかったらしい。というわけでまたハゲに逆戻り。夏の短いケベックで、自力でタネから緑したたる芝生にするのはほぼ不可能とわかったので、仕方なくすでに丈夫に成長した芝(sod)を持っている専門業者に頼むことにしたのである。

さてその張り替えだが、まずはショベルカーで表土を芝生もろとも15センチばかり剥がす。去年、人力でやった時には、たかだか4㎡ほどの芝剥がしに1時間近くもかかったが、ショベルカーならほんの2掻き。あっという間である。雪だるまと二人、「早いねえ…」と去年の夏の労苦を思って嘆息した。

そして木があったり、花壇があったりでショベルカーが入れない狭いところは、一番若そうなお兄さんがシャベルを振るい、えっさ、えっさ地道に剥がす。こちらも人力とは言え、慣れているし、若くて筋力もあるので、私たちよりずっと早い。朝8時から始めて昼頃には逆L字型になっている裏庭の短い横棒部分を完了。剥がした表土は大型トラックに積んでどこかへ運び去り、代わりにこれまたトラックで運んできた新しい土を入れ、レーキできれいに平らにならす。午後は同じ手順で、Lの長い棒部分に取りかかる。ここはメイプルの大木があったり、私が作った花壇があったりでちょっと手間だったが、それでも夕方には表土剥がし&土入れを完了した。いまや裏庭全体、ほかほかした新しい土に覆われている。ちなみにこの土は彼らのところの自家製で、剥がした芝/表土に堆肥を混ぜて熟成させ、それを篩って作るのだそうで、なかなかに無駄がなく、エコロジカルなことである。


表土を剥がしたところ

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翌月曜、今度は前庭にかかる。こちらはドライブウェイを挟んで左右に分かれてはいるが、裏庭に比べればずっと小さいので、半日で終了。ついでに病気で枯れかけ、他の木に病気が移るから伐った方がいいと植木屋さんから言われていた白い花の咲く大木もショベルカーであっという間に処理してもらえて一石二鳥。伐れといわれてもウチにはチェーンソーもないし、日曜大工用の鋸では何時間もかかりそうだし、どうしたものかと思っていたところだったのだ。

そして翌日午後にはsod屋さんが登場。巻いたカーペットのようなsodを、次々と表土の上に敷いていく。速い。1時頃から始めて、4時頃には裏庭も前庭も、全てふかふかの緑の芝生に覆われた。びっしりときれいに生え揃った芝生は、こんなにも庭の風景を変えるものかと感嘆した。まさに緑油油である。ちょうどウチに遊びに来たお義父さんとジェリーも、「違うねえ」と感心。しばらくデッキに腰掛け、眺めていった。


sod。 ほとんど海苔巻

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さて、めでたく緑の芝生にはなったが、実のところ勝負はこれから。いかにこの“緑油油”を維持するか。隣近所から飛んでくるタンポポの綿毛、隣の市で大量発生した芝の根を食い荒らす白い虫、夏の間の水遣りの管理、秋の落ち葉掻き、冬の間前庭に掻き寄せられる砂と融雪剤まじりの雪など、“緑の芝生”の敵は多士済済、なまなかなことでは維持できないのである。ううむ、前途多難。


いつまでもつか、緑の芝生

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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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