「元気」

  • 2014/09/30 10:43
  • Category: 言葉
昨日のパーティの疲れが出たのか、今日は雪だるまも私も朝から調子が今ひとつで
ジムには行ったものの、いつもの80%くらいの力しか出ず、何をやっても疲れが先に立つので
メニューを切り上げて早めに帰って来た。
雪だるま曰く “ I don't feel genki today...”だそうである。

“genki”はもちろん日本語の「元気」で、どういうわけだかそこだけ日本語になっている。
雪だるまによれば、この「元気」という言葉は、体調がよくて気分もよくて
やる気とエネルギーに満ち溢れている感じを一言で言い表せて実に便利なんだそうで
そのせいか英語で喋っている時でも、“This plant doesn't look genki.”という風に
よく、まんま日本語の「元気」を混ぜて使っている。
私が笑うと「だって英語には“元気”にぴたり当てはまる言葉がないんだよ」という。
たとえば冒頭の “ I don't feel genki.”を “ I don't feel well.”としてしまうと
単に調子が今ひとつというより、なんだか病気一歩手前、
顔色青ざめ、貧血でも起こしそうな感じで、
聞いた方も「だいじょうぶ? そこのベンチで休む?」とか、
深刻に心配してしまいそうな雰囲気なんだそうだ。
だからついつい日本語の「元気」をそのまま使ってしまうのだそうで。

もっとも雪だるまが「元気」を英語の中に混ぜて使っているのは
話している相手が私だからで、日本語を知らない相手に
「genki」を使うことは、まさかないだろうと思う。
相手に意味が通じなければ、使う意味はないのだから。

もっとも、相手がわからないと知りつつ、ついつい癖で使ってしまうという言葉はあるようで
たとえば文末の「…ね?」が、それだ。
この相手に同意を求めたり、確認を求めたりする日本語の終助詞「ね」は
雪だるまの脳内、言語中枢にすっかり定着してしまったらしく、
「genki」よりずっと頻繁に雪だるまの英語に登場し、
私と喋っている時はもちろん、お義父さんやジェリー相手に喋っている時でも
、“…, ne?”と、文末にぴょこりと添えられている。

私は「こらこら、英語の最後に“ne”なんか付けるなよ」とついつい
にやにやしてしまうのだが、面白いので指摘して矯正する気はない。
香港人やシンガポーリアンだって、英語の最後に広東語の語気助詞くっつけて
喋っているのだから、カナダ人が英語の最後に日本語の終助詞をくっつけて喋っても
バチは当たるまい。

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とらこ

ドイツ語も文末に ne をよくつけるんですよ。それでドイツ語がわりとできる日本人が英悟をしゃべるときに、つい ne と言ってしまうんです。でもそれを他の人が見ると「ああ、この人は英悟がいまいち下手で、だからつい日本語の『ね』が出ちゃうんだな」と思ってしまうのです。でもその「ね」は日本語じゃなくてドイツ語の「ね」なんです。(って、まぁどうでもいい話ではありますが。)
  • URL
  • 2014/09/30 16:37
  • Edit

loutra

へえ、ドイツ語にも「ne」があるんですか。おもしろーい。
やっぱり相手に同意を求める感じで使うのかな?
そういえば雪だるまのもう一つの口癖に「…でしょう?」があって
“isn't it?”とか“n'est ce pas?”みたいな感じで、英語の最後に
くっつけています。
人は相手に同意を求めつつ、話を進めたいものなのでしょうか。
  • URL
  • 2014/10/01 11:42

とらこ

そうそう。ドイツ語の「ね?」は日本語と全く同じ使い方です。地方によっては「のい?」という人もいて、「今日はすごく暑いね、のい?」とか言うと、すごく田舎くさい感じです(笑)
  • URL
  • 2014/10/01 17:52
  • Edit

Amei

家庭内ジャーゴン、あるある。

中国語の「呢?」(綴りはneだけど、「の」と「ね」の間ぐらいの軽い発音)も、基本は疑問なんだけど、疑問の形の事実上念押しの意味で使うとき、日本語と同じようになっちゃう時がありますねー!

それと、句とか形容詞を名詞化するときに最後につける「~的」が、うちの夫が無理やり日本語につけると方言の「~だ」に聞こえます。「これ、オイシイ的」とか。
  • URL
  • 2014/10/06 10:26

loutra

家庭内ジャーゴン、まさに。単一言語のご家庭でもジャーゴンはあるのでしょうが、複数言語の家庭の場合、そのジャーゴンはより変てこりん、より微妙になるような気がいたします。自分の妻に向かって「オクサン」と呼びかけるとかね。(ウチじゃありませんよ)
  • URL
  • 2014/10/08 20:47

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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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