タダじゃなかったのね

先日、雪だるまがジムでけがをし、救急車で病院に行った話は前に書いたが、昨日になってこの話に続きができた。“Coopérative des Ambulanciers de la XX” (XXは地域名)というところから、封書が舞い込んだのである。“Ambulanciers”とあるから、この間利用させていただいた救急車関連であることは明白。「先日のサービスはいかがでしたか?」てな、利用者アンケートでも送って来たのかと思ったら、これが全然違った。雪だるまが開けてびっくり。なんと請求書だったのである。基本サービス料として125ドル。これに加えて走行距離に応じた追加料金が5.25ドル。計130.25ドルのご請求で、「12月11日までに払ってね」と書いてある。

当地、医療費は基本的に無料なので、救急車のサービスも無料なのかと思っていたが、いやはや、有料だったのか… まあ、あの時、雪だるまは自力では立ち上がれない状態だったし、血圧も通常よりだいぶ低かったから、救急車を頼んだことを後悔しているわけではないし、計130.25ドルという料金も、2名の救急隊員がその場で取ってくれたさまざまな措置を考えれば、不当に高いとは言えないのだが、しかしまあ、無料だと思い込んでいたところに請求書が来たので、ちょっとびっくりしたことは確か。雪だるまも、ちょっと憮然とした様子で、支払小切手を書いていた。

ちなみにこの救急車サービス、基本有料だが減免対象もあるようで、請求金額が書かれた横に、「生活保護受給者、勤務中の事故による被害者、交通事故による被害者、軍人、communauté autochtone(先住民共同体)の住民は、ご連絡ください」と、但し書きがあった。たぶん、生活保護受給者は地方自治体が、労災の場合は雇用者が、交通事故の場合は加害者が、費用を負担するということなのだろう。軍人は、軍かな? 先住民共同体の住民は、州あたりだろうか。その辺は、よくわからない。

日本の救急車は確か無料で、香港も(一度、利用させていただいたが)無料だったが、日本などでは、大したことでもないのに救急車が呼ばれ、出動回数の多さが問題になってもいるようなので、上に書いたように負担が困難な人にはそれなりの減免措置があるのなら、有料というのも悪くはないと思う。まして当地は、基本的に医療費は無料なのである。救急車代くらい、払える人は払った方がよい。無駄な出動が減って、よいだろう。

それに今回の請求書で知ったが、当町の場合、救急車は隣の市から来る。よって、電話をしてから救急車が来るまでに20~30分はかかる。雪だるまの場合も、20分以上かかった。然るに、当町の病院は町の真ん中にあり、市街地から病院まではだいたい車で10~15分程度。救急車を待っている間に、着いてしまう。よって、病人が動けるなら自分の車で運んだ方が早かったりするのである。おまけに、救急車で運ばれたところで、病院でのトリアージュで「緊急度低し」と判断されれば、診察は後回しになる。雪だるまだって、病院に着いてから実際に医師の診察を受けるまで、ほぼ2時間待ちだった。救急車で運ばれたからといって優先されるわけではないし、とどのつまり、病人が動けない場合や、一刻を争うようなごくごく緊急の場合以外、救急車で病院に行くメリットはあまりないということである。

それでも年寄りが多い町のせいか、学校の行き帰り、救急車はよく見かけるが、大体の場合、サイレンを鳴らすでもなく、のんびり走っている。病人を運んだ帰りなのかもしれないが、見るからに緊張度が低い。ちなみに当地の救急車は、白ではなく薄い黄色。クリームパンの、クリームの色である。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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