本の始末

  • 2015/01/17 03:37
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そろそろ日が迫って来たので、古本屋&本屋サイトで欲しい本を漁り始めた。日本に行くのは多分これが最後だろうと思われるので、いつに似ずバッサバッサと大人買いしているが、それでも重量との兼ね合いがあるので興味はあっても諦めた本も多い。たぶん30冊以内に収まるだろう。これで実際に本屋に足を運んだりすると、もっと数が増えてしまうかもしれないが、今回滞在は正味3日。実家の片付け、法事、銀行と1日ずつ割り振ったぎりぎりの日程なので、たぶん本屋でうろうろする暇はないはず。もっとも最後、空港の本屋という危険個所はあるが、あそこも品ぞろえは今ひとつ。まさかそんなに買い込むことはあるまい。

普段だと日本で買うのはノンフィクションが多いのだが、今回は例外的に小説も漁っている。藤沢周平さんの短編を2冊と長編を3冊。「御宿かわせみ」に維新以降を舞台にした新シリーズが出ているようなので、それを何冊か。そして大好きな高村薫さんの「晴子情歌」「新リア王」「太陽を曳く馬」「冷血」をまとめ買い。私は「レディ・ジョーカー」までしか読んでいないので、この4作は本当に、本当に楽しみ。

小説を漁る余裕ができたのは、在香港のオトモダチが私好みのノンフィクションを大量に貸すと言ってくださったからだ。彼女と私はもともと読書傾向がかなり似ているので、彼女が私のために選んでくれた本はずばり金的、大当たり!のものばかり。本当だったら20余冊全部借りて帰りたいのだが、持ち帰るにせよ、香港から船便で送るにせよ、“重量”という問題が私の前に大きく立ちふさがるので、泣く泣くその中から10冊ほどを選ばせていただいた。その中には「手にしたらすぐ読みたい!」本もあるので、たぶん香港滞在中から読み始めてしまうと思う。これもまた大変楽しみである。

こうした「これから読みたい本」は、なにしろ「読みたい」のだからカナダに連れ帰るのに迷いはないのだが、やや困っているのが実家に置きっ放しの本たちだ。実家にはまだ数百冊の本が眠っているが、家を人手に渡した以上、いつまでもそのままにしておくわけにはいかない。持ち帰るなり、売るなり、捨てるなり、とにかくその処分方法を決めなくてはならない。捨てていいものなら、そのまま実家に残しておけばいい。居抜きで譲ったので、不用品は新しい持ち主が処分してくれる。

が、処分されるということはつまり、本をゴミにする、ということで、これは本好きの方ならわかっていただけると思うが、決してやさしいことではないのである。「売る」とか「譲る」のなら、まだいい。本は本として生きていける。しかしゴミにしてしまうのは、本の本としての生命を断つということで、たとえば神谷美恵子さんやフランクルをそんな目に合わせるのは、ほとんど人非人の所業のように思えて身が縮む。

と言ってそうした捨てるに忍びない本を全部、持って帰ることはまさかできない。いくら思い出深い本であっても、過去20年以上手元になくても何とかなって来た本たちである。たぶんこれからも、なくても何とかなるだろう。確かにこちらには収納スペースは十分あり、だから身近に置きたいと思えば置けないことはないが、そうして置いてみたところで残す先はない。本にせよ何にせよ、我ら亡き後は後片付けの人たちの負担になるばかり。いたずらにモノを増やし続けるわけにはいかないのだ。

これはやはり段ボールに詰め込んで東京に持ち帰り、あとで妹に売ってもらうか。20年以上前に出版されたノンフィクションの単行本を、今の古本屋が引き取ってくれるかどうかは疑問だが。
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Comment

とらこ

本をゴミとして捨てるのはすごく気がとがめますよね。最近は古本業者に送料無しで送ることができるのでわたしはよく使います。評価額は非常に低くてもとにかくゴミにしなかったという点は気が楽です。
  • URL
  • 2015/01/18 08:52
  • Edit

Amei

日本では最近ブックオフに、これまでブックオフには出なかったような種類の本がまとめて出ていることが多いそうで、同様の事情を推測されています。そういう出物を目当てに、今までこういうところでは買う本がなかったような本好きの方々が、あらためてブックオフ逍遥を始めていらっしゃるそうなので、送ってしまえばいかがでしょうか。その方がきっとスッキリします。
  • URL
  • 2015/01/19 10:36

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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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