「忘却の特効薬は繰り返し」

  • 2015/03/20 08:37
  • Category: 言葉
何だか最近、少しフランス語が喋れるようになってきた気がする。
ここしばらくジョジアンは、週一くらいのペースで他クラスの生徒さん(つまりこの成人学校で数学や歴史、語学などを学んでいる普通の仏語ネイティブのケベッコワ)を呼んで来て、1対1で30分ほど、私たちの会話の相手をしてくれるよう頼んでいるのだが、そしてそれはいつも私にとっては大変苦痛な30分であったのだが、ここ何回かはその苦痛の度合いが少し減ってきた気がする。

もちろん相変わらず耳と口の不自由な初級者であるので、喋れるのは発音も文法も間違いだらけ、片言もいいところのフランス語ではあるのだが、とりあえず何とかあれこれと会話をでっちあげ、冷や汗をかきながら30分、間を持たせることができるようになってきた。

これはやはり、ここ何週間か続けている毎夜のディクテとテキストの書き写しのおかげかもしれない。ついでにこの間から始めた雪だるま相手のオハナシの音読も、“フランス語(らしきもの)を口から発する”という練習になっているのかもしれない。(ちなみにオハナシはめでたく「赤ナプキンちゃん」を終了し、昨晩からDany Laferrièreの「L'odeur du café」に入った。こちらは子ども向けではないので、ちょっと難しい。また、コメディではないので、ほのぼのした気分にはさせてくれるが、笑いは取れない。少し残念)

こうしたディクテや書き写し、音読のおかげで、徐々にだが使える単語数と言い回しが増えてきたことが、会話をでっちあげる際、大きな助けになっていることは間違いない。千野栄一先生が名著「外国語上達法」の中でおっしゃっている通り、外国語習得の基礎の基礎は「単語と文法」なのだ。しかもこの順で。意思疎通のためには、最低限、鍵となる単語を知っていることが重要で、それさえクリアすれば、あとの動詞の活用なんかは派手に間違えていても、(単なるお喋りならば)何とかなってしまうのである。逆に言えば、使える単語数が少ないうちは、いくら文法が頭に入っていようと、ほぼ会話にならない。だって言いたいことが言えないし、相手の言っていることもわからないのだから。

ちなみに書き写しに使っているのは杉山利恵子先生のこれ。「初級も修わらないうちから中級かね?」と嗤われそうだが、まあ志は高くということで。10書き写しても覚えられるのはせいぜい2つか3つだが、まあいいのだ。1回終わったら、またもう1回やるまで。もう一度千野先生を引用させていただけば、「忘却の特効薬は繰り返し」しかないのだから。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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