速度を上げるのだ

  • 2015/03/29 21:48
  • Category: 言葉
金曜日、修理工場(その名も“Collision Expert”!)に行ったら
エラちゃんは入院せずとも、外来で直ると言われた。
つまり代車なし。ラッキー。
新しいバンパーが届いたら工場で同じ色に塗装する。
塗装が終わったら電話するのでまた来てね、だそうである。
取り付けそのものは1時間ほどで終わるらしい。

というわけでエラちゃんはバンパーの一部が欠けたまま
走り回っている。
なんだか歯が1本欠けた人がにっこり笑った時のようで
エラちゃんが妙齢の美女であるだけに、
見るたびに些か滑稽かつちぐはぐな感じがして
こちらの顔にも微苦笑が浮かんでしまう。
歯が1本ないのは変だよな、やっぱり。

ところでこの間から雪だるまに読んで上げている「L'odeur du café」
当初はなにしろ発音を直される回数が半端でないので
1日1ページのスピードだったのだが
昨日ふと総ページ数をチェックしたら200ページ以上あり
1日1ページでは1年近くかかる(用事や体調で読めない日もあるから)
ことが判明したので、昨日から速度を2倍に上げ
1日2ページ読むことにした。調子がよければ、もっと読む。

読み進むにつれ、辞書を引く回数もだんだん減って来たし
発音を直される回数も(少しは)減って来たので
この調子で頑張れば、夏くらいまでには読み終われるのではないかと思うが
さてどうなるか。

それに、少しはましになって来たとは言っても
相変わらず苦手な音は多々ある。
昨日は「pleurais(泣いた)」で難儀した。
私の場合、LとRが一緒に来ると、舌がれろれろしてしまって
口がもとらなくなるのだ。
ついでに「sur」とか「vu」とか、「U」(発音記号は「y」)の音も苦手だ。
日本語の「う」とは違う音なのだが、私の舌と口はナマケモノなので
ついつい日本語の「う」で代用してしまい
雪だるまに「違うよー」と言われる。
で一生懸命正しい音を出そうとするのだが
なかなか成功しない。
そんな調子なので、ほんとに、2、3ページ読むだけでも
100メートル走をした後くらい、はあはあする。

救いは著者 Dany Laferrière さんの文章が散文詩のようで
ゆったりと伸びやかに流れていること。
しかも舞台は60年代のハイチ。
“Da”と呼ばれるお祖母さんや、たくさんの叔母さんたち、
色とりどりの服、大きな麦わら帽子をかぶった男たち、
赤い自転車やびっこの犬、敷石の割れ目を行ったり来たりするアリ、
腹這いになってそれを観察する10歳の著者。

政治的には、パパ・ドクの独裁が始まって数年
平和でも豊かでもなかった時代だろうけれど
祖母たちと暮らす著者の日常は穏やかで
南の強い太陽や湿った風が、読んでいるこちらにも吹いてくるようだ。
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Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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