ご臨終

当地には雪だるま好みの雑穀パンが結構いろいろあるので
しばらくパン焼きから遠ざかっていたのだが
先日ふと思いついて、久しぶりにパンを焼いてみた。
働いてくれたのは数年前、日本からえっちらおっちら運んで来た
パナソニックのホームベーカリー君である。

この子はさすが日本メーカの品だけあって、実に多機能。
ふつうの白食パンはもちろん、全粒粉100%でもOKだし
それだけでなくソフトフランス、メロンパン、シナモンロール、
ケーキにうどん、果ては餅までできるのである。
いくら優秀、安価でも、欧米製のブレッドマシーンで
餅までできるものはない!
(当たり前である。欧米人の頭の中に「餅」という食品はないのだから)

それはともかく、思いついたが吉日と
久しぶりにホームベーカリーを取り出し
死蔵していた雑穀入り強力粉、スキムミルク、イーストなどを使って
全粒粉モードでパンを焼いてみたはよいが
5時間たって出来てきたパンは、見事にてっぺんがぺちゃんこ。
全粒粉パンによくあるケースその1「膨らまなかったパン」君である。
しかしまあ、いささかどっしりと重すぎ
やたらお腹にたまるパンではあったが、味はまあまあ。

それで翌日、今度は普通の強力粉と全粒粉と半々で焼いてみた。
全粒粉比率50%なら、少しは膨らんでくれるのではないかと考えたのである。
しかし、5時間たって出てきたパンは、まったくのナマ生地状態。
全然焼けていなかった。
「そういえばパンが焼けるいい匂いが全然しなかった・・・」とは思ったが
いまさらどうしようもない。
しかたなくパン生地を窯から取出し、塊のままベーキングシートの上に置いて
ふつうにオーブンで焼いた。
膨らまないどころか焼けてすらいなかったパンは
前日以上にどっしりと重く、胃に堪える充実度だった。

実は焼く前、「昨日ふくらみが悪かったのはやっぱりイーストのせいかなあ」と
瓶の賞味期限を確かめたのだったが、蓋に書かれた日付は2012年。
つまり賞味期限というか有効期限は、3年前に切れていたのである。
ケチな私はそれでも、うまくすればなんとかなるのではないかと
そのまま使ったのであったが、やはり駄目なものは駄目であったもよう。
粉や砂糖とは違い、生き物であるイースト菌は期限が切れたらご臨終。
いくらイースター月でも、死後に復活はしないようであった。

で、「ケチケチしないで、新しいイーストを買ってきなさい」という雪だるまの勧めに従い
翌日、学校帰りに新しいイーストを買ってきた。瓶入り113gで4ドル弱。
ご臨終を迎えた古い方のイースト君と比べてみても、
見た目ではどこが違うのか全くわからないのだけれど
パン焼きに使ってみたら、うーん、効果歴然!
窯から出てきたパンは、ほっこりと見事に膨らんでいた。

「へへん、このくらいだいじょうぶさ」と
日頃、食品の賞味期限には無頓着な私であるが
こういう生き物系の食品については、賞味期限を守った方がよさそうだ。
別に古いイーストを使っても、ふくらまないだけで腹を壊しはしないけれど。

ちなみに只今もパン焼き中。
使ったのはもちろん、新しいイースト君。
古いのは、コンポストに入れました。
古いイースト君は、肥料に生まれ変わるのです。


ご愛用のイースト君。ブレッドマシン用


yeast.jpg





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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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