背景音楽

  • 2015/05/13 23:23
  • Category: 雑記
高村薫さんの『晴子情歌』を読み始めて以来、ふと気づくと頭の中で石川さゆりさんの『津軽海峡・冬景色』が鳴っていて、やれやれという感じである。別に話の中に青函連絡船が出てくるわけではないし(少なくとも第一章途中の今のところは、出て来ていない)、傷心の女の話でもないのだが、舞台が青森で、波さえも凍り付くような鉛色の冬の海が背景にあっては、昭和生まれの人間としてはこの歌を思い出さないわけにはいかないというだけの話である。

好き嫌いに関係なく、ある情景を想起すると、ある特定の歌/曲が頭の中で流れ出すというのは、おかしなものだ。上の『津軽海峡・・・』にしても、私はこの歌が好きだったわけではない。ただ当時大いに流行った歌なので、聞こうとしなくても偶然に耳にする機会が大いにあり、ために自然に記憶に残り、情景と共に想起されてしまっただけのことである。

ところで音楽と言えば、一昨日、日曜恒例の日本語会話練習に来たV君と、ちょっとの間だけだが音楽の話になった。V君は特にこれが好き!という音楽ジャンルはないそうだが、先日、サミュエル・ド・シャンプランについての本を読もうとして、ちょうど合いそうな曲を思い出したので、それを聞きながら読んだら、本の雰囲気と曲がぴったり合って、なかなか気持ちよく読めたのだそうで、「へえ」と思って、「何の曲?」と聞いたら、ヴィデオ・ゲーム『civilization』の音楽だと言う。

私自身は全くヴィデオ・ゲームをしないので、ヴィデオ・ゲームの音楽と聞いてもどんなものだか全然見当がつかなかったのだが、その場でYouTubeに行って、V君が「あ、これです、これです!」というのを試聴。なるほど17世紀フランスの探検家、地理学者で、早くから仏領カナダに赴いて植民地の基礎を築き、「ヌーヴェル・フランス(今のケベック)の父」と称される人の伝記を読むにふさわしそうな荘厳な中にも高揚感のある曲で、V君が「BGMとしてぴったり合って気持ちよかった」というのがよくわかる感じだった。曲想は本とぴったりだが詞はないから文章を読む邪魔にはならないし、2時間以上あるから読書の途中で曲が途切れるということもないだろうし、BGMには最適だ。

ちなみにこの『civilization』というゲーム、wikiの記述をそのままコピペすれば、「人類文明の歴史と発展をテーマにしたターン制のストラテジーゲームである。一手一手をプレイヤーが、じっくりと考えてゲームを進めることができる。ゲーム内容は、いわゆる戦争ゲームではなく、文明の発展や人類史そのものを扱っている。そのためゲーム内容は広範で、国土の整備や技術開発、そして何より他国との外交関係が、極めて重要な要素となる。単純に数値の大きさや強さのみを求めるのではなく、ゲーム内で有機的に繰り広げられる国際秩序を注視し、常に一手先を読んだ総合戦略が求められる」というゲームなのだそうで、目が存分に使えた頃なら、ちょっとやってみたい感じだが、今となっては貴重な視力をゲームなんかに使う余裕はないので、「おもしろそうだなあ」と指をくわえて見るだけである。ああ、誰か長時間見ていても目が疲れない、目に優しいディスプレイを開発してくれないものか・・・


V君が「これです、これです!」と言った『civilization』はこちら



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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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