許芳宜

  • 2015/06/14 21:54
  • Category: Dance
この間、『逆光飛翔 Touch of the Light』という台湾映画を見た。盲目のピアニスト黄裕翔が自身を演じるという映画なのだから、本来なら印象に残るべきは音楽、彼が弾くピアノ、であるはずなのだが、私がこの映画で釘付けになったのは、黄裕翔に対するヒロイン小潔のダンス教師役で登場したダンサーのダンス。飲料店でバイトする小潔が注文を届けに行った先がダンス・スクールで、たまたま覗いたら教師の彼女が踊っていたという場面なのだが、がらんとしたスタジオで一人踊る彼女の流れるようにしなやかな身体の動き、ひとつひとつの線の美しさ、そしてその水のようになめらかな身体によって表現される情感の豊かさに圧倒されて、私は映画が終わるや否や、「彼女は誰だ?」とググりまくってしまった。

結果、見つけた名前は許芳宜(台湾ピンインSheu Fang Yi)。台湾出身で94年台北芸術大学舞踊科を卒業後、95年にマーサ・グレアム・ダンスカンパニーに加入、99年には同カンパニーのプリンシパル・ダンサーに昇格。以来、米国を中心に世界で活動を続け、さまざまな賞を受賞。マスコミからは「マーサ・グレアムの後継者」と呼ばれ、2005年には米誌『Dance Magazine』で「最も注目される100人の舞踊家」に、2008年には独の『Ballet / Tanz』で「最も優れた女性舞踊家」に選ばれた世界的に著名なダンサーなのだという。道理でダンス開始後たった数秒で、私の目を釘付けにしたはずである。


許芳宜


ようつべで探したら彼女が踊る動画があったので、ここにアップ。保温下着のCMらしいのがナンだが、これをご覧いただければなぜ私が口をぽかんと開けて見惚れたか、お分かりいただけると思う。





雪だるまも私もおよそ身体能力に乏しく、ダンスどころか「ボールを投げる」とか「雪の上を板に乗っかって滑る」とかの簡単な動作すら上手にはできないが、人がそれらを上手にやるのを見るのは好きで、特にコンテンポラリーダンスのパフォーマンスを見るのは大好きだ。世の中には驚くほど優美に手足を動かし、跳躍し、身体をしならせ、また伸ばせる人がいて、そういう人たちが(長期間の鍛錬の結果ではあろうけれど)思うままに身体を使って情感を、音楽を、自身の内面を表現していくのを見るのは、実に楽しい。
スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://gaudynight.blog.fc2.com/tb.php/1693-fa5d25b8

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

カテゴリー+月別アーカイブ

 

FC2カウンター