食事会で終了

  • 2015/06/21 23:20
  • Category: 雑記
仏語教室が終わった。毎年、最終日は普通の授業はせず、近所の公園でピクニックをしたり、あるいは国立公園に出かけてハイキングやカヌーを楽しんだり、1年最後のお祭りといった感じで賑やかに過ごしているので、今年も「動物園に行こう!」とか「隣の市の美術館に行こう!」とかいろいろ案は出ていたのだが、先週クラスメートの一人が足にけがをし歩行不自由になったので、結局どこかに出かけるのは止めて、教室でこじんまりと料理持ち寄りの食事会ということになった。

しかし平日だったので、「その日は仕事」という人や、都合の悪い人がけっこういて、参加できたのはクラスの半分ほど。おまけにちょうどその日からラマダンが始まってしまったため、クラスメートの中の二人のムスリムは一緒に食事をするわけにはいかず、少々具合の悪いことになってしまった。

二人とも「私たちは平気だから気にしないで食べて」と言って、私たちが食べるのをにこにこ座って見ていたが、食べるわけにはいかない人の前で、ばくばくと遠慮会釈なく物を食べるのはなんだか随分心無い行為のような気がして、いささか気が咎めた。それでもまあ、せっかく作って持ち寄った料理なので、私を含め、みな食欲旺盛によく食べて、残ったものもみなで分けて(食べなかったムスリムの二人には特に大目に分けて)持ち帰り、楽しく別れたが。

モロッコ人のファラによれば、6月のこの時期のラマダンは、日没が遅い(=食事を取れる時間が遅い)し、日中暑いけれど水を飲むわけにはいかないので、他の、たとえば秋に当たる年よりもしんどいそうである。イスラム暦は大陰暦なので、ラマダンは毎年11日ほど早まるそうなのだが、そういえば私がまだ香港にいた頃は、8月、9月の夏の盛りにラマダンが来ていた気がする。あの蒸し暑い香港で、夏の盛りの日中、“食わず”はともかく、水も飲まずに過ごすのは随分としんどいだろうなあと思う。

ついでにラマダン期間中は「日の出から日の入りまで飲食を断つ」そうで、それを聞いた私はつい「イスラム教が生まれた低緯度地方ならともかく、ラップランドとかアラスカとかカナダ北部とか高緯度地方に移民したムスリムは大変だろーなー。太陽がなかなか沈まないから、夜中にならないとご飯が食べられないぞ。北極圏とかだと、夏場は太陽、全然沈まないぞ。どうするんだろう?」とか考えてしまったが、ウィキによると「夏に日が沈まない極地地方にあっては、近隣国の日の出・日没時間に合わせるなどの調整も図られる」のだそうである。はあ、なるほど。

もっとも、そんな話をしたら徹頭徹尾、反宗教!の雪だるまは「そもそも各宗教が定める戒律は、現在の知識から見るとおよそ理屈に合わず、非科学的かつ不合理だ。そんなものに未だに縛られている人の気が知れない」とけんもほろろ。

私自身はおよそどんな宗教も信じてはいないし、雪だるま同様、宗教の教義や戒律には馬鹿馬鹿しいものが多いとは思っているが、信じている人がその信仰を自己の内に留めている限りは、その信仰を批判する気もないので、先日、ファラの家で他のクラスメートと共に食事した時、中の一人、クリスチャンのカルメンが「食事の前にお祈りしましょう」と言って皆の手を取った時も、「私がキリスト教の食前の祈りか?」と吹き出しそうにはなったが、そしてついでに「ファラはムスリムだよなあ」とも思ったが、黙って頭を下げてカルメンのお祈りを聞いていた。この程度なら私にも我慢できる。だがカルメンが時々一斉メールで送ってくるキリスト教関連のメッセージには毎回腹を立て、即刻ゴミ箱マークをクリック。クラスメートを布教対象にするのは、止めていただきたいものである。まあ本人は善意のつもりなのだろうが、宗教的なものに限らず“善意”というのは、時として大変独りよがりである。米国なんか“善意”でアフガニスタンやイラクに侵攻したからな。“善意”に溢れている人は、実に危険だ。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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