野菜、花

天気予報によると向こう2週間、最高気温が25℃を超える日はないそうである。今(29日朝8時半)も外気温は15℃。庭に出るにはジャケットが必要だった。

それでも陽射しは強いので、花や野菜はおおむね元気に育っている。先週から例の黒龍江豆が収穫できるようになったし、一昨日はサラダ菜を初収穫して食べた。いろいろ植えすぎて畑はいっぱいになってしまったので(もともとあるルバーブ4株に加え、今年はトマト4本、ししとう3本、きゅうり、豆、ケール、人参と欲張って植えた。強欲な根性が透けて見える畑である)、サラダ菜はコンテナに植えたが、まあ元気に育った。ほんとはまだ別のレタスの種も貰いものであるのだが、さすがにもう場所も鉢もない。これらは秋に室内で育ててみるか、あるいは来年に譲るか(来年でも芽、出るのかな)


緑のと紫のと、いろいろ混ぜ混ぜのサラダ菜

IMG_0262.jpg


パセリも芽が出たが、果たして夏が終わるまでにちゃんとパセリになるか、やや危うい

IMG_0263.jpg



花の方も6月は次から次へいろいろと咲く。一昨日は薄ピンクの芍薬“シャーリー・テンプル”のつぼみが、ついに開いた。この花は、おまけで貰った根を植えて3年目。2年目の去年は芽が出て茎が伸び、葉っぱをつけたが、花は咲かなかった。なので今年こそは花をつけるかな、と楽しみにしていたのだ。それが咲いた。

なぜ“シャーリー・テンプル”なのかは、よくわからない。
このピンクのふわふわ具合が、天真爛漫にかわいらしい彼女のイメージということか



IMG_0269.jpg


同じく根を植えて3年目の白のアスチルベも、今年は花が咲きそうだ。花茎が伸びてきている。春にタネを蒔けば夏には花が咲く1年草とは違い、こうした花木や多年草は時間がかかる。だいたい蒔いたその年は花は咲かず、咲くのは早くても2年目。株としてしっかり落ち着くのは4、5年目くらいからか。まったく長生きしないことには、庭の花も楽しめない。

そうして咲いた花はもちろん、大部分はそのまま庭で咲かせて楽しむのだが、たまにはちょんちょんと摘んできて、花束にしたりもする。その時咲いている花を適当に摘んでくるので、フラワーショップのきちんとアレンジされた花束とは違い、脈絡なくごたまぜでとりとめがないが、夏の庭の花なのだからそれはそれでいいと思っている。


フォックス・グローブ、ジェラニウム、なでしこ、カリフォルニア・ポピー、ルピナス、ガイラルディア、
コレオプシス、ネペタ、ヒューケラ etc.


IMG_0257.jpg



そういえばP・D・ジェイムズの「黒い塔」だったかに、入院中のダルグリッシュのもとにコーデリア・グレイから見舞いの花束が届くという箇所がある。親しい友人とは言えない、事件を通じての知り合いに過ぎない彼女からの花束は、他の人から贈られた“温室咲きのバラ”や“やたらと大輪の菊”、“作り物めいたグラジオラス”などとは対照的な、“自分で摘み、注意深くアレンジした小さな花束”で、いかにも彼女らしい個性に溢れたものだ。そしてそれを見てダルグリッシュは「彼女は最近、田舎(country garden)に行ったに違いない」と思うのだ。

「黒い塔」が出版されたのは75年だから、それから40年経った今ではもう、田舎の庭で摘んだ花束を人に贈る人などいないかもしれないが、春や秋、折々に咲く花を集めた花束は、素朴できれいだろうなあと思う。つい最近読み返した別の英国小説でも、主人公が庭のダリアと菊を摘んで居間の花瓶に挿すという場面があった。そしてそのダリアや菊の隣にはキャベツやセロリ、しっかり藁をかけたアスパラガスの畝などがあるのだ。ああ、英国の田舎の庭!
スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://gaudynight.blog.fc2.com/tb.php/1698-22197942

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

カテゴリー+月別アーカイブ

 

FC2カウンター