colonoscopie

月曜にえいこら自転車で病院に行ったばかりだというのに、火曜日また病院から電話があった。
何事かと思ったら、これがcolonoscopie(大腸内視鏡検査)のご連絡だった。急に空きが出たのか何だか知らないが、「来週の月曜にやりますので、薬局に薬を取りに行ってください」とのお達し。

そういえば遥か昔、確か2年くらい前、「家族を大腸がんで亡くしているあなたは罹患リスクが高いので、colonoscopieを受けた方がよいでしょう。予定に入れておきます。日時が決まりましたら連絡します」とは言われていたが、何しろ昔のことだし、その後、別の超初期がんが発見されて手術だの放射線療法だのやっていたので、colonoscopieのことはすっかり忘れていた。というか、どう考えてもあまり楽しくなさそうな検査なので、連絡がないのをこれ幸いに過ごしていたのである。

それがここにきて急に「では来週」とは・・・。うーん、病院は忘れていなかったと見える。ならば仕方がない、と本日薬局まで行って来た。処方箋薬の窓口でその旨伝えると、渡されたのは『Bi-Peg Lyte』という縦横13㎝、厚さ6㎝くらいの小箱。中には錠剤3粒と、水に溶かして服用する粉薬が2袋。“Bowel Prep Kit”とあるので、「腸管前処置キット」つまり下剤のセットである。やれやれ。

箱と一緒に渡された説明書きによれば、
1. 検査日前日の午後4時頃に、錠剤3粒を服用
2. 夜8時頃に、粉薬のひとつを1リットルの水に溶かし、10分ごとに1カップ(250cc)ずつ、4回に分けて服用
3. 夜12時以降は、飲食禁止
4. 検査当日、出発3時間前に残りの粉薬1袋を同じく1リットルの水に溶かし、また10分ごとに1カップ(250cc)ずつ、4回に分けて服用
だそうである。

「夜12時以降は飲食禁止」と言っておきながら、また朝に下剤を飲むのか? 下剤は“飲食”に入らないのか?と突っ込みを入れたいところだが、薬剤師さん相手にそんなことを言っても始まらないので、そこはぐっと我慢。

ついでに言えば、説明書きの上部には「検査前の1週間は、ナッツやタネは食べないでください」とあり、例としてgraine de lin(亜麻)、tournesol(ヒマワリ)、sésame(胡麻)が上げられていたが、実は私はその朝、シリアルに混ぜてgraine de linを食べたばかり。「んなこと言ったって、今さら遅いぜ!」である。そもそも検査前1週間を切ってから連絡をくれるから、こういうことになるのである。が、とにかく食ってしまったものは今さらどうしようもない。薬剤師さんに「今朝、亜麻食べてしまいました」と告げると、薬剤師さんは一瞬「え?」という顔をしたが、「ま、問題ないでしょう。ただ当日その旨、医師に話してください」と、あっさりしたもの。まあね、食べたと言っても量はせいぜい小さじ2杯程度。検査までの5日間に、大方は排出されてしまうだろう。なんたって下剤キットもあることだし。

もひとつついでに言えば、検査日前日は固形物の摂取は禁止。常に食欲旺盛、「お腹が空いた」が口癖で空腹にとことん弱い私は、こう聞いただけで目の前が真っ暗になる思いだが、それに追い打ちをかけるように、前日は飲み物までも制限付き。飲んでいいのは“透明な液体”だけだそうである。例として挙がっているのは、清涼飲料水(セブンアップ、スプライト、ジンジャーエール)、コンソメ、ゼリー(果物や固形物が入っていないもの)、果肉なしのジュース(りんごジュース、レモネード)、水、お茶、ハーブティー、コーヒー(ただし牛乳、牛乳加工品、コーヒー用着色料を加えてはいけない)、アイスキャンディー(ポプシクル)、ゲータレード(赤色のものを除く)。なんだか空きっ腹に、水だけかぽかぽしているような、もの悲しいイメージ。

おまけに、牛乳で飢えをしのごうかと思っていた私にダメ出しをするかのように、「いかなる形の乳製品(produit laitier)も禁止」とある。がーん・・・ これでは一体、何で飢えをしのげばいいのか? 私は空腹だととことん力が出ず、しぼんだ風船のようにへたり込んでしまう人なのである。夏の盛りの楽しい日を、そんな状態で1日過ごすのか?

そういえばドイツにお住まいの医師「くまさん」(『黒い森の白いくまさん』)は、同じ検査の時、ノンアルコールビールで飢えをしのいだ、さすが“飲む栄養、液体のごはん”と言われるだけあって、ビールは腹持ちがよかったと書いていらしたが、うーん、私はビールの味、苦手だしなあ。でもお腹が空いてへたり込むよりはましだから、明日あたり買いに行ってこようかなあ。

と、なんだか気乗りしていないのが見え見えの文章を書いてしまったが、こうして当地の医療システムに乗っかり、検査してもらえること自体は、有難いと思っているのである。上記の下剤セットは有料(税込み33カナダドル)だが、検査自体は無料だし、これで早めに異常が発見されて措置してもらえれば、病気が進行してから発見されるよりずっとよい。前日の絶食&下剤服用も、ダイエットの一環(方法が私の好みよりは過激だが)と思えば、我慢できないことはあるまい。

ちなみに担当医師は、今週月曜に会ったばかりのDre.Mである。彼女、外科が専門の何でも屋さんなんだろうか?
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どくとるくま

こんにちは!御紹介のお知らせ有難うございました。
ゼリーもOKなんですね。これは固形なので、空腹には嬉しいかも。
下剤を2Lはきついですね。フレー、フレー!
でも、内視鏡で済ませられれば、本当にそれに越した事はありません。手術、化学療法、そして命を失う事を思えば、きっと頑張れます!
私は思っていたよりも楽なのにびっくりしました。らうとらさんも、そうだといいですね。
  • URL
  • 2015/07/18 00:58
  • Edit

らうとら

どくとるくまさん

声援ありがとうございます! ただ今その絶食の日曜日、あと15分で一回目の1リットルを飲まねばなりません! 思っただけでげんなり、ですが致し方ありません。
絶食の方は、リンゴジュースとゼリーと野菜スープ(もちろん実は食べずに、スープだけ)で乗り切りましたが、家の中をうろうろするたびに食べ物が目について困りました。こういう時、クッキーの箱とかはほんとに目に毒です。

お、あと10分。それでは階下に下剤づくりに行ってまいります!
  • URL
  • 2015/07/20 08:52

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プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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