次はこれ

  • 2016/02/05 10:12
  • Category:
さて、『La petite fille de Monsieur Linh』を読み終えて
次は何にしようかと少し考えたが、あまり迷わずに
『Allah n'est pas obligé』にした。
手持ちの本の中では、これが一番今の気分にぴったりくる感じだったからだ。


ahmadouK.jpg


カラシニコフを抱えた少年の表紙からもわかるとおり
これは12歳の少年が、リベリアで少年兵として殺戮に加わった経験を書いた物語だ。
著者はコートジボワール出身の Ahmadou Kourouma 氏。
私は最初、著者が自身の経験を回想した話かと思ったのだが
1927年生まれの氏は、2003年に亡くなっているので
実話に基づいた創作というわけではないのかもしれない。
まだ最初の20ページくらいしか読めていないので、そのへんはよくわからない。

それでも、少女のころは村で一番きれいな娘だったのに
結婚後、右脚にできたほんの小さな傷が悪化して
とうとう右脚を切断しなくてはならなくなり
主人公の記憶の中では、常に尻でいざって移動していた母親。
そして切断しても傷は完治せず、潰瘍となって痛み続け
小屋の中はいつも、その潰瘍につける煎じ薬の臭いがしていたこと。
数多い孫の中でも主人公を一番かわいがり
砂糖やマンゴーや牛乳などをもらうと、主人公のために取っておいてくれた祖母や
金(きん)の取引で儲け、多くの妻や馬、牛を保有していた祖父の話など
物語はアフリカのにおいに満ちている。

12歳の少年が語る物語だけあって、文章はさほど難しくない。
ペダンチックに洗練された言い回しもない。
その代わり、主人公の母語であるマランケ語の悪態が、しょっちゅう出てくる。
日本語で言うなら、「こん畜生!」とか「糞ったれ!」といった言葉が
段落の最後に、ぽんと添えられている感じ。
最初はその部分も真面目に音読していたのだが
なにしろマランケ語なので、どうも今一つ正しい発音がわからないし
文章に雰囲気を添えてはいるが、内容には直接関係ないし
第一私が音読している目的はフランス語の発音練習なので
この頃ではマランケ語の悪態部分は読んだり読まなかったり、
適当に処理している。
だって練習して上手に発音できるようになっても、使い道がない。
私は普通、あんまり悪態はつかないのだ。
まして西アフリカの部族語では・・・
大声で罵っても、誰も意味がわからん。

それはともかく、同書は200ページ超。
字が細かくて1回に3ページくらいしか進めないので
読み終わるにはしばらくかかりそうだ。
地道に頑張らねば・・・
スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://gaudynight.blog.fc2.com/tb.php/1784-927a6e15

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

カテゴリー+月別アーカイブ

 

FC2カウンター