BGMは演歌

  • 2010/08/04 14:50
  • Category: 着物

♪ひとに聞かれりゃおまえのことを、年齢の離れた妹と〜♪ 本日、上司殿は演歌の気分らしい。上司殿のパソコンに接続されたスピーカーから、古い演歌が流れている。上司殿は毎日なんらかのBGMを流しており、だいたいは中国の古典音楽や古い欧米のポップスなのだが、本日は珍しく演歌。

歌詞なしの楽曲や、歌詞はあっても外国語の場合は、やれやれとは思っても無視することができるのだが、いかんせん日本語は母語なので、聞こうと思わなくても直接脳に入ってくる。脳内に流れ込んでくる色恋に大きく傾いた、やたら俗っぽい歌詞に抗して“資産状況の大幅改善が上半期の純利益を…”といったカタい翻訳文をひねり出すのは、なかなか苦しい。


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ある方のブログに肩出し浴衣の話が載っていた。“肩出し”というので、きっぷのいいお姐さんがぴっちり巻いた晒をちらり覗かせ、片肌脱ぎで鉄火に浴衣を着るのかと思ったらそうではなくて、ふわふわ盛り髪、アイメイクばっちりの若いお嬢さんが、カラフルな浴衣を両肩出してローブデコルテ風に着、帯は胸前で華やかに結ぶのだった。ほー、浴衣の花魁風か? おもしろいもんだ。

真っ当に伝統的に着物を着る方々からは非難轟々だろうが、まあ、お嬢さん方好きに着て下さい。今は別になーんてことないミニスカートだって、前世紀の60年代マリー・クワントが発表した当時は、世界中ぴーぴー騒いだのだ。「はしたない」「下品」「娼婦みたい」「(女性の身体は)隠されているからこそ魅力的なのに」等々。いつでもどこでも、攻撃的に新しいものに対する世間の反応は大体同じだ。気にすることはない。そういう風に着たいなら着ればいい。私自身は50婆さんだし、それが似合う顔でも体つきでもないから、さすがにやらないけど。


知り合いの若い娘さんがやると言ったら、どうするか。その子の力量によって助言を変えるだろう。「千万人といえども我行かん」の強さがあるなら「どうぞ」と言う。周りに乗せられてるだけなら「止めとけば」と言う。え、たかが浴衣の着方くらいで孟子を持ち出すこともないって? いや、たまたま今日の新聞のコラムにあったもので。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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