小豆、至福

この間ファラフェルを作って以来、どうも豆が気になって、近頃豆ばかり炊いている。
ひよこ豆の次には乾燥グリンピースを炊き、黒レンティル(日本では毛蔓小豆または黒緑豆といい、
もやし豆として使われるらしい)を炊き、
雪だるまが「豆乳を作る!」と言うので買ってはみたものの一向実行されず、
すでに4年が経過したヒネ大豆を炊き、と手持ちの豆を次々と鍋に投入。
おかげで冷凍庫の中は今、豆でいっぱいである。

こうなると当然、食卓は豆づくしで、たとえば昨日の雪だるまの夕飯は、
乾燥グリンピースのポタージュに豆腐ステーキ、豆サラダと、あっちを見てもこっちを見ても、豆、豆、豆。
私も似たようなもので、普段だったらシリアルを食べる朝も、
今日は昨日の残りのグリンピースのポタージュにトルティーヤで、
なんだか少しメキシコの田舎の気分。

そしてそうやって朝から豆を食べていたにもかかわらず、今日はその上さらに小豆を炊いた。
2年ほど前、アジア食品店で買ったまま死蔵していた「日本あずき」で、あんこを作ろうと思ったのである。
この小豆、袋には「日本産あずき」とあるのだけれど、なんだか書体(フォント)が中国風で、
「君は本当に日本から来たの?」と思わないでもなかったが、ま、中国産でも小豆は小豆。
味の違いをぴたりと当てられるような優秀な舌は所持していないのだから、別にいいのだ。
それに第一、炊くのは私だし。

小豆餡を作るには、一度豆を炊き、その後また改めてその炊いた小豆に水と砂糖を加えて餡にするらしいが、
ものぐさな私はふつふつと鍋の中で踊っている小豆を見ているうちに、
なんだかこのまま砂糖を入れてもいいような気がしてきて、ついつい戸棚から黄砂糖(yellow sugar)を出して、
大さじで1、2、3、4と適当に投入。味見をして「ま、こんなものかな」というところで止め(都合7さじくらい入れたと思う)、
ちょっとやわらかめくらいに煮詰まったところで火を止めたつもりだったが、
しばらくして鍋を覗いたら、これが結構かための粒餡に変身していて、
「しまった。餡こは冷めるとかたくなるんだった・・・」と思ったが、時すでに遅し。

それでも久しぶりに食べた小豆餡は、なんだかとてもおいしく感じられて、
お昼は作り置きの餅を電子レンジでチンして、お汁粉。
しみじみ小豆餡の甘さを味わった。
そして夕食にも、デザートに小鉢に盛った餡をスプーンで食べた。
格別あんこが好きではない雪だるまは横目でこちらを見ていたが、私は恍惚、至福の表情。
ああ、しあわせ。
体重増加の問題はまた後日考えることにして、しばらくはこの甘い幸福に酔うのだ。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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