針山

この前、「ビスコーニュが作りたくて」と書いたが、
これは別に新しい針山が欲しかったわけではない。
だって針山は、縫物用にひとつ、刺繍用にひとつ、編み物用にひとつ
その他用にひとつと、もう十分持っているのだ。
これ以上あっても、使い道がない。

それに以前にひとつ作ってみて知ったのだが
クロスステッチ用の布で作った針山は、あまり使いやすくない。
糊の効いた生地が硬くて、針を刺しにくいのだ。
もちろんステッチを刺す穴のところに入れれば、針はなめらかに通るが、
縫物や刺繍をしている時見ているのは手元。
ちょっと針を休めるにせよ、待ち針を外すにせよ、
針山の方は見ずに針を刺すことが多く、
そんな時、いちいち穴捜しなんかしていられない。

実用という点から言えば、使いやすいのは薄手の木綿か合繊、
あまり目がチカチカしない、針が見えやすい色柄で
中には胡麻を詰める。
祖母や母は、針山には髪の毛を詰めるといいと言っていたが
髪に油を付けて整える習慣があった昔ならいざ知らず、
ムースやジェルやワックスで固められた今の髪では、
詰めても錆防止にはなりそうもない。
だから代わりに胡麻。
これは数年前にどこかで読んで、実際に作ってみたら
程よい重みと、触った時きゅっきゅっと鳴るのが気持ちよくて
以来、大事な針を刺す針山には胡麻を詰めている。
待ち針や雑用針を刺す針山なら、中身はワタでも毛糸でも何でもいいが
日本で買った「きぬくけ針」や、John Jamesのクロスステッチ針は、
錆びたりしないよう、大事に大事に胡麻針山。
実際、John Jamesの針は、数年間使っていなかったにもかかわらず
胡麻のおかげかまったく錆びていなかった。
まあ、平均湿度50%前後というカナダの気候のせいもあるとは思うけれど。

と、ちょっと話がそれたが、だからビスコーニュは単なる飾り、
というかあの形を作ってみたいだけ。
刺繍を仕上げて形ができれば、それで満足だと思う。
そして前回、刺繍をしたら頭痛が起きて往生したと書いたが
それで諦めたわけではなく、1時間刺すと頭が痛くなるなら、30分だけ刺す。
30分刺したら、掃除とか料理とか他のことをする。
刺す時には、昔雪だるまが買ってくれた拡大鏡つきのランプを使う。
という風にして、ぼちぼち進めている。

時々、私より年上のニッターさんたちのブログを読むのだが
みなそれぞれ、だんだん衰えていく身体と折り合いをつけるため
指への糸の掛け方を変えてみたり、編み方を変えてみたり
肩や腰への負担を軽くするために椅子やクッションを変えてみたり、と
好きなこと、やりたいことを続けるために、色々工夫されている。
私も見習って、ぼちぼち。


この形ですね。これは上品な単色で、ロシアの方の作品のよう

biscornu.jpg
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Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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