糸通し

ビーズ刺しゅう用の針とかは、ふつうの糸通しでは糸を通せない。
針穴が小さいので、糸通しのワイヤー部分はなんとか入っても
そこに糸の厚みが加わると、もう針穴を通り抜けられないのだ。
刺繍で微細画を描くようなニードルペインティング用の10号とか11号の針はなおさら。
そもそも刺しゅう糸1本通るのがやっとくらいの穴しか開いていないのだから
いくら細くてもワイヤー2本、糸2本(糸通しのワイヤー部分に糸を通し、
それを引っ張って針穴に通すのだから、針穴通過時には糸は二重になっている)
の計4本が通るわけはないのである。


こういうことですね

threader.jpg


がしかし、私は糸通しなしでは針に糸を通せない。
巷には「よく切れる鋏で糸を斜めに切り、糸先がほんの少し出る程度に
指先でしっかり挟み、糸を針に近づけるのではなく、針を糸に近づけるように・・・」
すれば糸は通る、などという記述があるが、
これは天性指先が器用で、しかも視力の大変よろしい方向けの方法であるように思う。
少なくとも、私はこのやり方では、目を点のようにして針穴をにらみ、
息を殺して数分間がんばっても、針に糸を通すことはできなかった。

したがってやはり糸通しに頼らざるを得ないのだが
ビーズ用の針は、ともすると日本で買ってきた絹針用の糸通し、
ふつうより細いワイヤーを使ってある糸通しですら
糸が針穴を通る時にかなり抵抗があり、引っ張った拍子に糸が切れてしまうこともしばしば。
まあ、糸が切れるくらいは、もう一度やり直せばすむからいいが、
こんなふうに無理やり引っ張っていたのでは、
そのうちにワイヤーの方が切れてしまうのではないかと
そちらの方が心配になってきた。
何しろ当地では、こういう細いワイヤーの糸通しは売っていないのだ。
切れたが最後、補充はきかない。

で、他に何かよい代替品はないかとネットをうろうろしていたら
「糸通しを作る」というサイトにぶつかった。  こちら
この方は別に特に細い針用の糸通しを作ろうとしていらしたわけではないが
原理は同じである。
で、さっそく、真似こじき。

電線の切れ端など手近になかったので、
いつだったかエアカナダの機内で貰った、どーでもいいようなイヤフォンをちょっきん。
被膜をはがすと、中には銅線らしいほそーいワイヤー、
青く光るほそーいワイヤー、白いファイバーの3本が入っていて
その細さたるや、まさに極細針用糸通しにうってつけ。

実際、このワイヤーで糸通しを作り、糸を通してみると、
細いビーズ針でも、何の抵抗もなく糸が通った。
大成功である。
しかも糸通しに必要なワイヤーは8センチもあれば十分だが
イヤフォンコードは2本に分かれ、それぞれ1メートル以上あって
中には2本のワイヤーが入っている。
つまり延べ4メートル超のワイヤーがある勘定になるわけで
400÷8=50
計50個の糸通しが作れるわけである!
糸通しなどそうそう壊れるものではないから
これで私は死ぬまで、糸通しには困らない。
やっほー


ただひとつ遺憾なのは、作った糸通しの持ち手部分が
いかにも素人の細工で、お世辞にも美しいとは言えないこと。
まあ手近にあった材料で、試しに作ってみたものだから仕方がないが
次回はもう少し何とかデザインを工夫したいところである。


左が市販の絹針用糸通し。この写真だと光線の加減か、右側3つのワイヤーの方が
太いように見えますが、実際には絹針用より細いです。


IMG_1030.jpg





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Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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