FC2ブログ

リハビリ

  • 2017/09/07 10:19
  • Category: 雑記
あれやこれやで1か月近くブログを放置してしまい
おかげで日本語の書き方をすっかり忘れてしまった。

しかし文章を書くことのできる唯一の言語を失うわけにはいかないので
リハビリ開始。
呆れるほどたどたどしい文章で、文の繋がりがおかしくても、
慣用句が出てこなくても、“てにをは”がへんちくりんでも、とにかく書かねば。

8月半ば、近くの村で開かれた美術展というかセミプロ画家作品展というか、
まあアートフェスティバルみたいなものに出かけた。
今年で15回目だというこの催しは“Rendez-vous des peintres”という名で
鄙びた村のメインストリートに沿って設置された50以上の小さなテントに
各画家が自作を並べ、ついでに画家本人もいて、
訪れた人々と談笑し、欲しい人がいれば作品を売り、
というようなのんびりとしたものだ。

出かけた理由は、ここに来た当初から話に聞いていたこの催しが
どんなものだか見てみたかったのがひとつ。
もうひとつは、うちに日本語会話の練習に来ていたV君の母上が
去年に引き続き出展されるというので、これはご挨拶にいかねば、と
思い立ったのである。

で、ある土曜日ひとりで車で出かけたのだが、
途中GPSに遊ばれて、何にもない山の中に連れて行かれたりしたものの
最終的には何とか会場にたどり着いて、無事地元画家諸兄姉の作品を
鑑賞することができた。

何しろ半分お祭りみたいなものなので、正直なところ作品そのものには
面白いものは少なかったが、夏の午後、メインストリートとはいえ
レストランやカフェなどの店舗は数えるほど、
ほとんどは思い思いの花々が咲き乱れる普通の住宅の庭先で、
その後ろに目をやれば、遠景は緑に霞む山。
牛でも「もぉー」と鳴きそうな風景の中、のんびり歩きながら絵を見て歩くのは、
けっこう楽しかった。

それに、ぶらぶら歩きながら探し当てたV君の母上のテントには
ひまわりの花のようにあでやかなV君の母上がいらして、満面の笑み。
しかもその作品は、去年までの作品とはがらり表現法が変わり
以前よりずっと面白くなっていて、お世辞でなく心から「面白い」「好きだ」
と言えて本当にうれしかった。

いつから変わったのか、はっきりとは伺わなかったが
去年の夏に作品を見せていただいた時は、風景画にしろ静物にしろ
ごく普通の油絵としか言いようのない、これと言って特徴のない作風で
可もなく不可もなく(失礼!)といった感じだったから
変わられたのはそれ以降だろうと思うが、今の、黒い細い線で囲まれた
横長の長方形を積み上げて色と形を描いていく表現法は
リズミカルで、踊るような光の燦爛が感じられて、
見ていてなんだかとても楽しい気分になった。

作品の中のひとつ、草原で牛が遊んでいる作品は特に気に入って
「これはいいですねえ」と言ったら、それはモントリオールの美術展で
入賞した作品だそうで、なるほどと納得。
一応値段を聞いてみたが、私に手が出る額ではなかった。
誠に残念。
もっとも、たとえ買えたとしても、うちには掛けられる場所がないのだけれど。

それにしても、V君の母上は私と同い年。
絵で食べているわけではないから、職業画家というわけではないのだけれど
それでも日々描き続け、表現法を考え、新しいことを試し、
試行錯誤して成長していけるのだと知って、
正直、目から鱗の思いだった。
私は今まで傲岸不遜にも、絵にしろ他の芸術にしろ
素人の進歩/成長には限りがある、
ある程度までは伸びても、あとは同じことの繰り返しになる
と思っていたのだが、どうやらそれは間違いだったらしい。
これはなかなかうれしい発見である。
スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://gaudynight.blog.fc2.com/tb.php/1908-919c93ea

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、米朝、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

カテゴリー+月別アーカイブ

 

FC2カウンター