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線路は続くよどこまでも

  • 2018/01/06 05:33
  • Category: 言葉
日本を離れて以来、“年末”とか 、“お正月”とかいうものがなくなってしまい、
クリスマス疲れを引きずって、半覚醒状態で日を送っていると、
あっという間に1月もすでに5日である。

去年はクリスマス直前に寝込んでしまい、
イヴには家族5人がうちに集まることになっているのに、
起きられなかったら掃除や料理はどうしたらいいのだ?と青くなったが
幸い24日の午後には何とか動けるようになり
レヴェイヨンはどうやらこうやら無事に済んだ。

その後、28日にはまたうちで従妹たちを呼んでのパーティがあり、
1月1日はフランスの家で会食と、寄り合い続き。
しかし子どものいない年寄りばかりの集まりで
しかも家族は5人だけとなると、3回目に集まる頃には新しい話もなくなり
話題が尽きて、食卓には頻繁に天使が通り過ぎる始末。
1日の会食は、8時にはお開きになった。
少々寂しいような気もするが、平均年齢65歳超で、
“お喋り”といえる人間は、家族内に一人もいないのだから仕方がない。

来週からはまたお散歩会も始まるし、アルバトロスも始まる。
そして今年は、有志4、5人の小グループで日本語を教えてほしい
とも言われているので、日曜までに授業の大枠を簡単に作ってみなければならない。

もっとも日本語を教えるとは言っても、言われている授業数は1回2時間×10回。
計20時間でしかないので、やれるのはほんのさわりだけ。
「こんにちは」や「ありがとう」が言えるようになり、
日本の行事や習慣のいくつかを説明できれば上出来というところだろう。

発起人のエディットは、この方式でスペイン語講座をやって
けっこううまくいったからと言うのだが、フランス語と文法構造や語彙に共通点が多く
読み書きには同じアルファベットを使うスペイン語とは異なり
日本語はフランス語とは似ても似つかぬ文法構造。
語彙も全く異なるうえ、読んだり書いたりするには各46文字のひらがな、カタカナのほか、
2000字以上の漢字を覚えなければならない。
20時間では、文法を詳しく説明している時間はないし、
漢字はおろか、ひらがな、カタカナを暗記し、覚え込む時間もなかろうから
「読み・書き」はハナから諦めるしかない。

参加者の中には、日本旅行に備え、案内板等読めるようになりたい
という人もいるらしいが、まあ東京都内および外国人がよく行く観光名所なら
駅名、地名や街の案内板は、たいていローマ字表記もあるから
ローマ字の読み方さえ覚えれば、自分がどこにいるかくらいはわかるだろう。
それ以上、新聞、雑誌とか、ふつうの漢字かな混じりの日本語を読めるようになりたければ
その場合は時間単位ではなく、年単位で頑張ってもらうしかない。
日本語は、日常会話程度なら聞き、話すのはさほど難しくないが
読み、書くのは相当に面倒くさい言語なのである。
これは雪だるま始め、私の周りの日本語学習者(母語はいろいろ)
全員が言うのだから間違いない。
20時間で何とかなるようなことがらではないのである。

ネットなどではよく「×十時間で話せる○○語!」というようなタイトルを見かけるが
正直、あんなものは大ウソであると思う。
まあ世の中には天才的に語学の勘のいい人がいて、
初めて触れる外国語でも、×十時間でモノにできたりするのかも知れないが
たいていの人は、そんなふうにはできていない。
わたしなぞ、フランス語をつつき始めて6年、いまだ言いたいことも言えない
半聾唖である。外国語の道は、長く、遠いのだ。
線路は続くよ、どこまでも。やれやれ。
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Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、米朝、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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