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びくびく

  • 2018/08/21 10:43
  • Category: 言葉
昨日は私が属する極小カルチャーセンターの portes ouvertes(自由見学会)で、私も秋の日本語講座の案内を用意して、アシスタントをお願いしているGちゃんと共に、会場に出かけた。

そして朝10時から夕方4時まで会場に詰めていたわけだが、隣のテーブルの「英語/ドイツ語講座」や上の階の「スペイン語講座」の盛況ぶりに比べると、我が日本語講座の人気は今ひとつどころか今よっつくらいで、みな日本語講座と聞くと、目の前で手をプルプルと振りながら「いやいや、とてもとても」と逃げていってしまうのであった。みなさん余程「日本語は難しい」と思い込んでいらっしゃるらしい。

それにもちろん、この北米の田舎町では日本語の使い道など万に一つもあるはずはなく、同じ勉強するなら仕事や遊びにすぐに役立つ英語、あるいは語彙、文法が似ていてとっつきやすいスペイン語の方がよいと思うその気持ちはよくわかるし、予想もしていたので、別に特にがっかりしたりはしなかった。

それでも、前回の日本語講座に参加してくれた生徒さんは大部分顔を出してくれ、その他新しい参加希望者もちらほらいたので、少なくとも初級2の方は開講することになりそうである。教科書はGちゃんたちの意見も聞いて「みんなの日本語」にしたが、週1回2時間の授業でどこまでやれるか甚だ心許なく、いったいどうやって教えたらいいものかと、考えるとどっと気持ちが暗くなるのだが、「勉強したい」と言っている人たちがいる以上、なんとか出来るだけのことはしなければならない。

まあ、語学は最終的には本人の努力次第で、いくらいい教材があっても、優れた教師がいても、本人が勉強しなければモノにはならないし、逆に教科書、CDだけの独学でも、本人が日々こつこつと勉強を続ければ、日常会話くらいは難なくこなせるようになる。以前、うちに日本語会話の練習に来ていたV君など、友達からもらった「みん日」と、あとはネットを使っての独学で、日本語学校に行ったわけでも、先生について勉強したわけでもなかったが、感心するほど上手な日本語を話した。

だから本当のところ、私のようなへっぽこ教師は「百害あって一利なし」で、いない方がいいのかもしれないが、週1回、みんなで集まって日本語をつつくことで、日本語を勉強する意欲が持続するという面もなくはないと思うので(仕事から疲れて帰った後で、ひとり家で勉強を続けるには相当の意志の力が必要だ)、我が性格とは真反対の授業、“明るく、楽しい”授業を心がけ、生徒が心楽しく勉強を続けられるよう、ほんの少しでも手助けができればいいなあと思うのだが、その思い通りに事が運ぶとは限らないので、私は常にびくびく。授業のことを考えると、不安の黒雲が脳裏に広がり、胃がずうんと重くなる。

堂々と自信たっぷりの英/独語講座のマダムNや、余裕の貫禄のスペイン語講座のマダムAが、心底羨ましい。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、米朝、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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