FC2ブログ

うろうろ歩ければ、それでいい

  • 2018/08/24 23:24
  • Category: 雑記
6月、突然、雪だるまが「アイスランドへ行こう」と言い出した。「なぜ、アイスランド?」とは思ったが、面白そうなので賛成し、飛行機を予約し、レンタカーを予約した。行くのは来月、9月である。

が、何しろ人が言い出したことなので、どうも今一つ準備に身が入らないというか、緊張感に欠けるというか、あの行きたくて、見たくて仕方がないところへ行く時の、期待に高鳴る胸のうずうずがない。

アイスランドは間欠泉、熱水泉、数々の滝、氷河など、他では見られない自然が見られるところで、しかも人口が少なく、観光客も(ごく有名な少数の場所を除いて)ものすごく多いとは言えないから、その特異で美しい自然を心静かに堪能できる。
だからこそ雪だるまが行きたがるのだろうが、私はここ1、2年、自然よりは人工物、街というものに惹かれていて、特に建物も道も塀も広場も何もかも石を積み上げて作られたような、街全体が無限に続く大小の石の連続、どこまで行っても、見えるのは人の手で積み重ねられた石の構造物ばかりというような石造りの街に、曰く言い難い魅力を感じている。その摩滅した石の中に染み込んだ長い、長い年月が、私を惹き付けるのかもしれない。

が、観光写真で見る限り、アイスランドにはそういう街はありそうもなく、海岸線沿いに集まった小さな町々に並ぶのは、白や赤の四角い箱の上に三角屋根をのせた、積み木の家のようにこざっぱりした家ばかり。簡素な清潔感はあるが、じっとりこちらを包み込むような情緒はない。

でもまあ、それもいいかもしれない。特に予定はない旅だから、足の向くまま、気の向くまま。ゆっくり車を走らせて、気に入ったところがあれば停まり、うろうろと歩き、疲れたらどこかに泊まる。一応調べはしたが、本当のところ観光名所などは、どうでもいい。

知らない場所、異国でやりたいのは、何でもない小さい町、集落をあてもなく歩き、店屋があったら、そこでパンでも買い、それを食べながらまた歩くことだけだ。他にやりたいことはない。
スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://gaudynight.blog.fc2.com/tb.php/1946-432fd827

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、米朝、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

カテゴリー+月別アーカイブ

 

FC2カウンター