FC2ブログ

植木屋

庭のある家に住むようになってから、生垣の刈込やら芝生の張替えなど
さまざまな庭関係の仕事を、その都度さまざまな業者さんに依頼してきたが
どの人もどの人も、頼まれたことは一応してくれるものの
その際、その業務対象外の植物、庭木やら足元の花々に、
ほとんど何の配慮も見せてくれないのは、一体どうしたことかと思う。

丈高い生垣の刈込で上ばかり見ていて、つい足元がおろそかになるのか
小型とはいえ工作機械を使う作業に、手仕事のような細かい配慮はできかねるのか
毎回、毎回、業者の通り過ぎた後には、踏みつぶされた草花や折れた庭木の枝などが
そこここに見られて、こちらを嘆かせる。

今回も、芝生の植え替えを請け負った某業者氏は、楓の大木の幹を傷付け
やっと咲き始めたジェラニウムの株を引きちぎり
花壇の土を押し上げて、パンジーとマリゴールドの株のいくつかをひっくり返してくれた。
工作機械が持ち上げたのか、ムスカリの株の上には縁飾りに使っていた石がいくつか
ごろごろと乗っていて、当然ながら下のムスカリの葉は押しつぶされていた。
花はすでに終わっていたから気にしなかったのか、それにしても葉を見れば
これはムスカリで宿根草で、来年もまた花をつけるのだとわかりそうなものなのに。

今回は頼んでいないが、植木の剪定もこちらはチェーンソーでやる。
チュイーン、ガーッ、バリバリバリと、庭木1本の剪定に5分とかからないが
剪定された庭木には、中途半端に切られた枝が途中からぶら下がり
また切断された大枝がその切り口をこちらに見せて、見るも無惨。

植木鋏片手に矯めつ眇めつ、枝1本詰めるにしてもああだこうだと考え、
いざ切るとなったら、切り口が見えぬよう鋏を入れる角度を考えるような仕事は
こちらでは夢のまた夢、高望みが過ぎるということなのだろうか。

引きちぎられたジェラニウムを直しながら
私は怒髪天を衝くくらいの勢いで怒りつつ、かつ同時に泣きそうであった。
印半纏を着た昔気質の植木屋などは、時代小説の中にしか存在せず
時も場所も違うここでは、チェーンソー片手のおっさんが“植木屋”なのだろうか。



植木屋が入る前のオリエンタルポピー

IMG_3385.jpg

IMG_3384.jpg

スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://gaudynight.blog.fc2.com/tb.php/1992-5c6853e8

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、米朝、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

最新トラックバック

カテゴリー+月別アーカイブ

 

FC2カウンター