『Knitting Without Tears』

月曜にア○ゾンから、例の編み物の本2冊が届いた。「来たあ♪」とばかりに喜び勇んで包みを開け、舌なめずりせんばかりにいそいそとページをめくって・・・

 

があああん!! 「写真が、写真がない・・・」

 

美しいパープルの、リブ編みの帽子とマフラーが載った表紙から、どんな楽しく編みやすい作品があるかと楽しみにしていた『Knitting Without Tears』は、初めから終わりまで、ほとんど全ページ文章ばかり。編み方の説明も、全部文章。作品写真もあるにはあるが、全部でたったの12枚。しかもすべて白黒である! 日本の美しいカラーの作品写真、丁寧な編み図、わかりやすい説明が見やすくレイアウトされた編み物本に慣れた目には、なんともそっけなく、古めかしく、味気なく、『涙なしの・・・』どころか、涙がつつーと一筋、頬を伝って流れそうなくらいだった。

 

もう1冊の『Quick Nordic Knits』の方は、日本の編み物本同様、全ページにカラーの作品写真が載っていて、「これならなんとかなるかも」とほっとしたが、よく見たらこちらも編み方の説明は文章だった。

 

ここにきてやっと「そういえば欧米の編み物本には、ふつう編み図はないんだった・・・」と、以前たた&たた夫さんのウェブサイト(『たた&たた夫の編み物入門』)で読んだことを思い出したが、時すでに遅しである。

 

「仕方がない・・・」と、ため息つきつつ編み方説明の解読を試み、読み進むにつれ「はあ、はあ、なるほど」と思うところと「???」なところが、編み込み模様のように出たり入ったりすることに、またまたため息をつき、で、これを見て実際に何かを編むまでには、まだ少々時間がかかりそうである。『Quick Nordic Knits』に載っているチェック柄の帽子なんか大変かわいくて編み意欲をそそるが、編むにはゲージが合う毛糸も買わねばならなし、近所に毛糸を売っている店はないからネットで買うしかないが、そうなると値段の関係でだいたい国外から買うことになるので届くのは早くても1週間後。時間はどんどん過ぎていく(ダウンタウンのウォルマートは編み糸を売っているが、ほとんどぜーんぶアクリル100%で、ウールはない。 ファンシーヤーンならともかく、毛糸の質がものをいう類いのものをアクリルで編むのは時間の無駄のような)

 

ただ『Knitting Without Tears』と、著者である故Elizabeth Zimmermannさんの名誉のために付け加えると、『Knitting Without Tears』はとっつきにくいし色気もないが、文章は味があるし、内容も役に立つと推察される。(全部読んだわけではないから一応“推察”としておくが、有用であることはまず間違いない) それに、文章からは著者の編み物に関する知識と長い経験だけでなく、編むことに対する情熱と愛情が暖かく伝わってきて、読んでいるこちらも楽しく、ほのぼのとした気持ちになる。しかも時には皮肉と諧謔の味もあり。冒頭、編み物道具のあれこれについて述べた後で、でもまあ結局のところという感じで 『Really, all you need to become a good knitter are wool, needles, hands, and slightly below-average intelligence.』と書いているのには、笑った。私は資格十分ということか。

 

もっとも彼女はそのあとに『Of course superior intelligence, such as yours and mine, is an advantage.』と付け加えていて、一応フォローはしているけれど。

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Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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